要 潤(かなめ じゅん、1981年〈昭和56年〉2月21日 - )は、日本の俳優、タレント。香川県三豊郡三野町(現・三豊市)出身[3]。フリップアップを経て、現在はPLAN-Dに所属。
三豊市立下高瀬小学校、三豊市立三野津中学校[4]、香川県立高瀬高等学校[5]卒業。
来歴
幼少期 - 学生時代
幼少期は関西テレビ放送製作の番組を見て育ち[要検証 –ノート]、毎週土曜日には吉本新喜劇を見ていたことから、ボケの意識が体に染みついているという[6]。
小学4年生の時、陸上クラブに入ったのをきっかけに中学・高校と陸上部に所属[7]。特にハードルが得意で頭角を現す。いずれはオリンピックを夢見ていた。陸上を続けたのは好きだということと、中学の先生の影響が大きかった[7]。先生によると、「彼のすごい所は、走り幅跳びの記録が1メートル以上伸びたんです。2ヵ月足らずで。目指す上で、彼がオリンピックっていうのはひとつ見えるところではあったかな」と証言している[8]。
高校3年生(1998年)の6月、四国地区インターハイ。決勝の400mハードル競技で転倒して失格になり挫折[7][9]。陸上を諦めて、「ふっと出てきた」俳優を目指すことに決める[7][10][11]。両親を説得し、1999年3月の高校卒業式翌日に夜行バスで上京[12]。母も部屋探しに同行するが、案じる気持ちを抑えつつ「1ヵ月の生活費は出します。あとは自分でしなさい。そんなに言うならしなさい」と要に話した[13]。
下積み時代
弁当屋、警備員、工場のラインなどアルバイトを掛け持ちしながらオーディションを受け続けた[14]。少しだけ公文でもアルバイトをした[15]。プロダクションに売り込むが断られる日々が続き、営業活動は断念する[12][14]。当時同居していた友人によると、週7日夜中に働いて、オーディションに行って、コンビニ弁当しか食べてなくて過労で血尿が出たこともあったという[16]。
スカウト前の1999年、『笑っていいとも!』の「看板男コレクションのオーディションに来ない?」とフジテレビのスタッフから声を掛けられ、俳優志望の友人とオーディションを受けて合格、番組に出演し優勝している[注釈 1][14]。この時は居酒屋と警備員を掛け持ちしていた[14]。スタジオアルタで警備のアルバイトをしていたところ、タモリが声をかけたというのは間違いである[12]。
失敗続きだったが、新宿の居酒屋チェーン店でアルバイト中、フリップアップの人に「俳優にならないか」とスカウトされた[12][14][17]。スカウトされた際に相談に乗ってくれたのが、居酒屋の板長で「潤ちゃん、大きな事務所に入って勝負するより、小さな事務所に入る方がいいんじゃない?」と言って背中を押してくれた[14]。
一番長く働いたのはイタリア料理店。キッチンで料理人やホールと何役もこなしていた[7]。
俳優として
2001年、『仮面ライダーアギト』の氷川誠 / 仮面ライダーG3役でデビューし、注目を集める。「イケメンヒーロー」ブームを牽引した[18]。同年公開の『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』では、映画初出演。
2002年の昼ドラ『新・愛の嵐』ではヒロインの相手役を演じ人気を博す。その後はテレビドラマ、映画、CM、バラエティなど多方面でマルチな活躍を見せている。
NHK連続テレビ小説『まんてん』、『GOOD LUCK!!』、『夜王』、『タイヨウのうた』など、多くのドラマで助演を続け、映画『雀鬼くずれ』シリーズでは主演を務めた[3]。
出身地・香川県をPRするキャンペーンで架空の県名「うどん県」の副知事として広報活動を担当している[19]。また、三豊市の「三豊ふるさと大使」も担当している[20]。
2023年3月末をもって長年所属したフリップアップを退所。今後は海外への活動の場を広げたいという意思であり[15]、今後とも自身に変わらぬご支援をたまわりたくお願い申し上げると伝えた[21]。
私生活
2013年4月、元タレントで美容関連会社社長の女性と結婚、同年12月16日、第1子となる男児が誕生したことを明らかにした。2015年12月24日には第2子となる女児が誕生した[22]。
2024年10月にロサンゼルスと日本の2つの拠点で生活を始めたことを明かした[23]。
人物
趣味・特技
性格
- 『流星の絆』で共演した二宮和也から「ボケたがり」と言われるほどお笑いが好き。バラエティでも積極的にボケたがる傾向にある。若手時代も普通の俳優ならば、バラエティで緊張してしまい、アドリブが出来ないことが多いが、アドリブも無茶振りも平気でこなしていた。
- 器用なほうではなく、仕事がうまくいかなかったときは何がダメだったか、それをひたすら考える。もし次にチャンスがあったときは、二度と同じ轍を踏まない、と自分に言い聞かせる[15]。
苦手
- カエルが大の苦手でマンションにカエルが一度出ただけですぐに引っ越したほど。巨大なカエルをマンションで目撃し、石を投げてもカエルが平気な顔をしていたため、玄関の鍵を厳重にかけて入らないようにしたこともある。嫌いになったきっかけは子供のころに友達がカエルを捕まえて、誤ってお腹を強く掴んだ際に口から丸々蝿が出てきて「こんなものを食べているのか」という衝撃で嫌いになったという[28][29]。しかし、イラストなどデフォルメされたキャラクターのカエルは平気である。
家族・親族
- 父、母、兄がいる[30][31]。
- 結婚後は妻、2人の子供がいる。
- 父は中学時代から野球をしており、高校卒業後に大阪でエレベーターの補修会社に就職。野球からゴルフに転身したジャンボ尾崎の姿をテレビで見て衝撃を受け、4年で香川に帰郷。プロゴルファーを目指しながらゴルフ場で働いた[32]。現在はアマチュアゴルフの大会に出場している[33]。
- 要が駆け出しの頃、ファンサイトに投稿した一人一人に父がメッセージを返していた[34]。
- 母は行儀作法の指導をしている[35][36][37]。両親はゴルフ場で働いていた時に知り合う[38]。
- 父方の曽祖父は石探しに情熱を注ぐ人で、城山で旧石器時代の石器を発掘している。鎌田共済会郷土博物館の学芸員によると、「城山の遺跡というのはすごく有名な遺跡なんですけれども、その研究が始まった大本と言いますか、これが見つかったおかげで研究が始まったと言っても過言ではないと思います」と話している[39]。
- 母方の祖父は1頭の牛から酪農を始め、最盛期は50頭を超えるほどまでになった。生産量が増えたことにより、坂出市近郊の学校給食に牛乳が取り入れられた[40]。
- 先祖は高松城の石垣を造るために、岡山からやって来た。
学生時代のエピソード
- 中学生のころから、地元で子ども会のボランティア団体であるジュニアリーダーとして活動し、子ども会のキャンプやクリスマス会などで子どもを相手にレクリエーションゲームの指導などを行なっていた。後に「引っ込み思案だった自分が人前に立つことのきっかけになったのはジュニアリーダーでの経験が生かされている」と語っている。
- 1996年、外国人の女性が1ヵ月間実家にホームステイしていた[41]。
- インターハイでハードルを越えられなかった時のことを振り返り、「あのときの陸上のつらさより、今のところ生きていてつらいことはないです。あれを超えるものはないです。8台目で転んだんですけど、その8台目のハードルを越えることがなかったです。それ以降練習してても。倒しちゃったり。もうこれだめなんだって自分の中でもトラウマになっているなって。そこで閉ざされたって思っちゃったんですよね。道が閉ざされちゃったって」と話している[42]。
俳優になってからのエピソード
- 『仮面ライダーアギト』に出演していたころは、元住吉に住んでおり、撮影スタジオがある大泉学園まで1時間半かけて通っていたとラジオ番組で語っている[43]。
- 特撮番組出演後に、ある程度有名になった俳優には所属事務所の方針や本人の意向からその経歴をなかったことにするケースがある中、彼自身はその経歴を隠すことはなく、メディアに出た際も『仮面ライダーアギト』に出演していたころのことを積極的に話すことが多い。また、当時のことを回想すると、自分が頑張って取り組んだシーンでも「お前!芝居できてねぇな!」と監督やカメラマンなどに厳しく駄目だしをくらって、時にはそのシーンはカットされ、落ち込むことがよくあったという。また、『アギト』に出演中に街中でファンに声を掛けられ、写真を求められても断らずに受けていた。番組のロケでお祭りに行った際にお面屋さんで『アギト』を発見し、手に取ってしみじみと眺めていた。また、要が積極的に仮面ライダー出身であることを話すようになってから、仮面ライダー出身の俳優が隠さずに話すようになってきている。
- SunSet SwishのPVに計3度出演しており、要本人は同バンドのファンである。これに関連して、要出演のドラマ『曲がり角の彼女』で、同バンドの1stシングル「明日、笑えるように」が挿入歌になっていた。
- 2003年1月期の日曜劇場『GOOD LUCK!!』では航空整備士を演じ、約10年後の2012年10月期にはフジテレビのドラマチック・サンデー枠で放送された『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』で航空管制官を演じ、さらに翌年の2013年4月期の日曜劇場『空飛ぶ広報室』では航空自衛官を演じている(これらは全て日曜9時の枠である)。
出演
太字はメインキャラクター。
テレビドラマ
連続ドラマ
単発ドラマ
※連続ドラマにも出演のものは上記に表記。
映画
配信映画
ウェブドラマ
その他のテレビ番組
- 幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜(2004年 - 2008年3月14日、フジテレビ) - レギュラー
- ○○の国の王子様(2008年7月5日 - 9月27日・2009年4月4日 - 6月27日、NHK教育) - カナメール王子(声)
- タイムスクープハンター シーズン1 - 6 (2008年9月13日・2009年4月1日 - 2014年9月20日、NHK総合) -主演・沢嶋雄一 役
- タイムスクープハンタースペシャル(2009年12月30日、NHK総合)
- 挑戦するNo.1(2008年10月19日 - 12月28日、テレビ朝日) - ナレーター
- アジアンスマイル(2009年9月27日、NHK総合) - ナレーター
- ブランドストーリー〜悠久への誘い〜(2010年10月9日 - 2012年3月12日、BS日テレ) - ナレーション
- 世界の名画(BS朝日) - ナレーション
- 世界の名画〜美の殿堂〜(2011年 - 2012年3月)
- 世界の名画〜美の迷宮への旅〜(2012年4月 - 2013年9月)
- 世界の名画〜素晴らしき美術紀行〜(2013年10月 - 2014年9月)
- 世界の名画スペシャル 要潤が行くパリ・印象派の旅(2014年8月8日) - ナビゲーター
- 要博士の異常な映画愛〜勝手にセリフ変えてみました〜(2017年10月 - 12月、テレビ東京) - MC
- 新美の巨人たち(2019年4月 - 、テレビ東京) - Art Traveler
舞台
- うそつき弥次郎(2007年5月4日 - 5月28日、明治座)
- サボテンとバントライン(2009年10月30日 - 2009年11月8日、青山円形劇場) -主演・藤森 役
- 朗読活劇 レチタ・カルダ「燃えよ剣」 (2009年7月18日、壬生寺 / 2009年9月13日、増上寺) -主演
- 劇場スジナシ in 名古屋(2014年7月11日、名鉄ホール)
- レイディマクベス(2023年10月1日 - 11月12日、よみうり大手町ホール / 11月16日 - 27日、京都劇場) - バンクォー 役[95]
テレビアニメ
ゲーム
CM
ラジオ
PV
その他
書籍
写真集
雑誌
- 『王子辞典 Prince Dictionary』(太田出版)
- 『TVぴあ』連載『自分百景』(2007年7月 - 2008年12月)
脚注
注釈
- ^1999年10月6日放送。
- ^野草酵素のドラマ形式のインフォマーシャル。
- ^クライマックスの戦闘は面を外して素顔を見せた状態で行われるため、自らG3-Xの衣装を着て演じている。
- ^友情出演。
出典
外部リンク