| 「レオライナー」はこの項目へ転送されています。この路線で使用される車両については「西武8500系電車」を、ドイツの路面電車車両については「レオライナー (路面電車車両)」をご覧ください。 |
| 基本情報 | |||
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| 通称 | レオライナー | ||
| 国 | |||
| 所在地 | 東京都東村山市、埼玉県所沢市 | ||
| 種類 | 案内軌条式鉄道(AGT) | ||
| 起点 | 多摩湖駅 | ||
| 終点 | 西武球場前駅 | ||
| 駅数 | 3駅 | ||
| 路線記号 | SY | ||
| 開業 | 1950年8月1日 (75年前) (1950-08-01)(おとぎ電車) | ||
| 廃止 | 1984年5月14日 (41年前) (1984-05-14)(おとぎ電車・おとぎ列車)[1] | ||
| 再開 | 1985年4月25日 (40年前) (1985-04-25)(案内軌条式鉄道として)[2][3] | ||
| 所有者 | 西武鉄道 | ||
| 運営者 | 西武鉄道 | ||
| 車両基地 | 山口車両基地(西武球場前駅隣接) | ||
| 使用車両 | 車両の節を参照 | ||
| 路線諸元 | |||
| 路線距離 | 2.8km | ||
| 軌間 | 762mm(おとぎ電車・おとぎ列車時代) | ||
| 線路数 | 単線 | ||
| 電化方式 | 直流750V第三軌条方式 | ||
| 最大勾配 | 50‰[4] | ||
| 最小曲線半径 | 60 m[4] | ||
| 最高速度 | 50km/h[5] | ||
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| テンプレートを表示 | |||
| 停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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山口線(やまぐちせん)は、東京都東村山市の多摩湖駅と埼玉県所沢市の西武球場前駅間を結ぶ西武鉄道の案内軌条式鉄道(AGT)路線である。愛称「レオライナー」。駅ナンバリングで使われる路線記号はSY。
本項では前身であるおとぎ線についても記載する。
案内軌条式鉄道化後のもの。
駅付近を除き、大半の区間で村山下貯水池(多摩湖)の北岸に沿って走る。ただし、貯水池周辺は水源かん養保安林が形成されているため、列車内から湖面が見える箇所は少ない。
建設は、施設・電気・軌道・車両すべてを住友商事と西武建設の共同企業体(JV)に総額約38億円で一括発注した[4]。1 kmあたりの建設費用は約11億円である[4]。
元々は1950年(昭和25年)に開業した多摩湖ホテル前駅とユネスコ村駅を結ぶ単線「おとぎ線」を走る、「おとぎ電車」[6]または「おとぎ列車」[7]と呼ばれた遊戯施設で軌間762 mmの「軽便鉄道」だった。建設にあたって50ポンド第10種レールの中古品が使用されたが、大半は九州鉄道がドイツから輸入したウニオン社(de:Union, AG für Bergbau, Eisen- und Stahl-Industrie)製のものであった[注釈 1][9]。
1952年(昭和27年)に「おとぎ線」を地方鉄道法に基づく地方鉄道に転換し[注釈 2]「山口線」と改称したが、「おとぎ電車」(または「おとぎ列車」)の名はその後も用いられた。運賃は西武鉄道の他の一般鉄道路線とは別建てで大人片道200円、子供片道100円で営業時間は9時30分から17時30分まで。当初は蓄電池機関車(バッテリーロコ)牽引の列車だけだったが、1972年(昭和47年)に日本の鉄道100年を記念して蒸気機関車の運行を開始し、冬季以外は蒸気機関車牽引列車も走るようになった。蒸気機関車の交代にあわせて交代前年の1976年(昭和51年)にいったん運行を休止し、トンネルの切り通し化や架道橋の架け替えなどの改修を行って路盤強化を図った結果、蒸気機関車の重連運転も行われるようになった。
施設・車両の老朽化、ならびに多摩湖線から西武ライオンズ球場(現:ベルーナドーム)へのアクセス改善を図るため、1984年(昭和59年)5月に「おとぎ電車(おとぎ列車)」の運行を終了して大掛かりな改修工事を行い[1]、一部区間の線形改良や起終点駅の変更を実施。これにより翌年案内軌条式鉄道(AGT)として開業し[3]、西武の他路線と同一の運賃体系に統合された。なお、手続き上は従来のおとぎ電車(おとぎ列車)の路線を一旦廃線扱いとした上で、新たに案内軌条式鉄道の免許を取得している。
VVVF制御の実用化を念頭に置いた直流750 V電化の採用、キャブシグナルとATOによる自動(無人)運転ではなく通常の信号機を建植し、ATSを使用するワンマン運転の実施などイニシャル・ランニングコストの抑制に配慮した合理的なシステム構築が実現している。
日本の案内軌条式鉄道(AGT)路線で純民間企業経営のものは、2019年時点では山万ユーカリが丘線と西武山口線の2例のみである。さらに西武山口線は、都県境をまたぐ唯一の案内軌条式の鉄道路線である[注釈 3]。
全列車が多摩湖駅 - 西武球場前駅間での運転である。通常ダイヤでは昼間は20分間隔、朝・夜間は30分間隔であるが、西武ドームでの野球・イベント開催時には臨時列車が運行され10分間隔となり、この時は東中峯信号場での列車交換が行われる。初電時刻は西武球場前発で6時50分台・多摩湖発は7時10分台、終電時刻は22時台で、西武鉄道の他の路線に比べ運行時間帯が短い。野球ナイター開催時の場合も終電延長はないため、この時間以降は狭山線などを利用することになる。なお、かつての朝・夜間や大晦日 -元旦の終夜運転(2008年 - 2009年シーズン以降中止)時は40分間隔であった。すべての列車が多摩湖駅で多摩湖線の列車に、西武球場前駅で狭山線の列車と接続を考慮したダイヤとなっている。
野球開催時は下り列車において、東中峯信号場付近で西武球場前駅到着の案内放送後に、野球開催のお知らせと埼玉西武ライオンズの応援歌『吠えろライオンズ』のインストゥルメンタルが流れることがある。

4両編成3本が運用されている。
1形・2形・5形の3形式4機が存在し、いずれもドイツのコッペル製である。初期の車両は借り物であったことや老朽化を理由に代替が求められ、1976年12月に運行を終了。翌年3月より新たな車両で運行を再開した。
1976年まで
1977年以降

| 駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
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| SY01 | 多摩湖駅 | - | 0.0 | 西武鉄道: | | | 東京都 東村山市 |
| SY02 | 西武園ゆうえんち駅 | 0.3 | 0.3 | | | 埼玉県 所沢市 | |
| 東中峯信号場 | - | (1.0) | ◇ | |||
| SY03 | 西武球場前駅 | 2.5 | 2.8 | 西武鉄道: | ∧ |
遊園地前駅 - (中峯信号所) - (山口信号所) -ユネスコ村駅
| 現有路線 |
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| 譲渡・廃止路線 |
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| 計画線・未成線 | |||||||
| 営業中 |
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| 廃止 |
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| 関連項目 | |||||||||||
鉄道事業法(旧地方鉄道法)・軌道法に拠る路線、及びそれらと同等の構造を有する空港内移動路線のみ。 | |||||||||||