| 羽後本荘駅 | |
|---|---|
西口(2024年5月) | |
| うごほんじょう Ugo-Honjō | |
上は羽後本荘オフレールステーション | |
| 所在地 | 秋田県由利本荘市西梵天85-1 |
| 所属事業者 | |
| 電報略号 | ホン |
| 駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
| ホーム | 2面4線 |
| 乗車人員 -統計年度- | (JR東日本)-2024年- 904人/日(降車客含まず) |
| 乗降人員 -統計年度- | (由利高原鉄道)-2019年- 238人/日 |
| 開業年月日 | 1922年(大正11年)6月30日[1][2] |
| 乗入路線 2 路線 | |
| 所属路線 | ■羽越本線(JR東日本) |
| キロ程 | 228.9 km(新津起点) |
◄西目 (5.8 km) (7.1 km)羽後岩谷► | |
| 所属路線 | ■由利高原鉄道鳥海山ろく線 |
| キロ程 | 0.0 km(羽後本荘起点) |
(2.2 km)薬師堂► | |
| 備考 | 共同使用駅
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| 全ての座標を示した地図 -OSM |
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羽後本荘駅(うごほんじょうえき)は、秋田県由利本荘市西梵天(にしぼんてん)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・由利高原鉄道の駅である。
本稿では、駅周辺にある日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地、羽後本荘オフレールステーションについても記述する。
JR東日本の羽越本線と、由利高原鉄道の鳥海山ろく線が乗り入れ、接続駅となっている。鳥海山ろく線については当駅が起点である。
由利本荘市の中心駅であり、特急「いなほ」が停車する。かつては寝台特急「あけぼの」、「鳥海」や「日本海」、臨時快速「きらきらうえつ」も停車していた。
島式ホーム2面4線を有し、その上に橋上駅舎を有する地上駅で、東口と西口は東西連絡自由通路「ごてんまりロード」で結ばれている。外観は江戸時代に栄えた北前船をイメージしたデザインとなっている。
JRは、1・2番線(第1ホーム)、3番線(第2ホーム)を使用する。由利高原鉄道は、4番線(第2ホーム)を使用している。改札内区域は両社で共用しているが、改札口・出札口は待合室を挟んでJR・由利高原鉄道で別々に設置されている。国鉄末期には1・2番線ホーム中間に森川弁当部が売店を営業していた(キオスク受託運営&駅弁そばうどんを販売)。また、4番線ホームにはトイレが設置されていた。
JRの駅は直営駅である。秋田統括センターの管理駅として、本楯駅 -道川駅間の各駅を管理する。2021年(令和3年)8月に橋上駅舎となり[報道 2]、駅舎には自動券売機、話せる指定席券売機、自動改札機(えきねっとQチケ対応)[1]、待合室が設置され、西口の1階には由利本荘市の観光情報発信施設が入っている。なお、2015年(平成27年)9月までびゅうプラザが、2018年(平成30年)6月までキオスクが営業していた。
由利高原鉄道の駅は直営駅だが、改札口・出札口とも日中のみ営業する。営業時間外は改札口も閉鎖され、JRの有人改札を利用する。なお、駅員がいる時間帯も羽後本荘駅で下車する際は車内精算となっている。
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | ■羽越本線 | 下り | 秋田方面[9] |
| 2 | 上り | 酒田・新潟方面[9] | |
| 3 | (待避線・当駅始発・夜間滞泊) | ||
| 4 | ■鳥海山ろく線 | 下り | 前郷・矢島方面 |
羽後本荘オフレールステーション(略称、羽後本荘ORS・北緯39度23分17.4秒 東経140度3分28.9秒)は、駅の東側にあるJR貨物のコンテナ集配基地(オフレールステーション)。線路は敷設されていないため貨物駅ではなく、貨物列車の発着もない。秋田貨物駅との間で列車代替のトラック便が1日3往復運行されていたが、2021年(令和3年)3月の時点では『貨物時刻表』の「オフレールステーション・新営業所時刻表」頁に当施設発着のトラック便時刻は掲載されていない[10]。ただ、取扱拠点としては存続しており貨物取扱駅コードも付与され、2023年(令和5年)3月改正時点でも『貨物時刻表』の「貨物取扱駅コード図表」頁及び「コンテナ取扱駅一覧」頁に掲載されている[11]。
取扱貨物は、コンテナ貨物のみで、12フィートコンテナを取り扱っている。
1986年(昭和61年)に駅での貨物取扱が廃止され、代替として羽後本荘コンテナセンターが設置された。その後、2006年(平成18年)の名称整理の際に羽後本荘オフレールステーションに改称した。
2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は904人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
| 1日平均乗車人員推移 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
| 2000年(平成12年) | 2,021 | [利用客数 2] | ||
| 2001年(平成13年) | 1,951 | [利用客数 3] | ||
| 2002年(平成14年) | 1,868 | [利用客数 4] | ||
| 2003年(平成15年) | 1,762 | [利用客数 5] | ||
| 2004年(平成16年) | 1,703 | [利用客数 6] | ||
| 2005年(平成17年) | 1,642 | [利用客数 7] | ||
| 2006年(平成18年) | 1,600 | [利用客数 8] | ||
| 2007年(平成19年) | 1,516 | [利用客数 9] | ||
| 2008年(平成20年) | 1,415 | [利用客数 10] | ||
| 2009年(平成21年) | 1,367 | [利用客数 11] | ||
| 2010年(平成22年) | 1,338 | [利用客数 12] | ||
| 2011年(平成23年) | 1,316 | [利用客数 13] | ||
| 2012年(平成24年) | 293 | 1,008 | 1,301 | [利用客数 14] |
| 2013年(平成25年) | 299 | 1,033 | 1,333 | [利用客数 15] |
| 2014年(平成26年) | 278 | 961 | 1,240 | [利用客数 16] |
| 2015年(平成27年) | 279 | 946 | 1,225 | [利用客数 17] |
| 2016年(平成28年) | 273 | 885 | 1,159 | [利用客数 18] |
| 2017年(平成29年) | 262 | 846 | 1,109 | [利用客数 19] |
| 2018年(平成30年) | 262 | 826 | 1,088 | [利用客数 20] |
| 2019年(令和元年) | 246 | 817 | 1,064 | [利用客数 21] |
| 2020年(令和02年) | 133 | 758 | 892 | [利用客数 22] |
| 2021年(令和03年) | 144 | 725 | 870 | [利用客数 23] |
| 2022年(令和04年) | 182 | 724 | 906 | [利用客数 24] |
| 2023年(令和05年) | 206 | 710 | 916 | [利用客数 25] |
| 2024年(令和06年) | 209 | 694 | 904 | [利用客数 1] |
| 1日乗降人員推移[12][13][14] | |
|---|---|
| 年度 | 1日平均人数 |
| 2015年 | 339 |
| 2016年 | 335 |
| 2017年 | 293 |
| 2018年 | 277 |
| 2019年 | 238 |
西口側は由利本荘市(旧・本荘市)の中心部である一方、東口側は国道105号線本荘東バイパスの開通以降、宅地や商業地の開発が進んだ地域である。
当駅東口へアクセス道路である停車場東口線(市道)の幅員は3.0 - 5.1メートルと狭隘な道路で問題になっていた[15][新聞 7]。2023年(令和5年)4月1日に駅の東西に整備されていた広場が完成し、24時間利用可能な有料駐車場も東西に配置され、屋根付きの歩道が整備されるとともにバリアフリー化された[新聞 6]。
羽後交通の路線バスが、西口側において連絡する[注 4]。実質的なバスターミナルは、当駅からやや離れた場所にある、羽後交通本荘自動車営業所となっている(循環バスも、「羽後交通前」の停留所名で停車する)。なお、西口駅前広場の整備期間中、待合所は仮設のプレハブ小屋となっていた[16]。また、バス停の位置も暫定的なものとなっていたが、一部整備終了[注 5]に伴い、乗り場はこれまでの位置に戻り、降り場は仮バス停の位置になった[17]。
「本荘追分」と呼ばれる民謡が本荘には存在している。本荘ロータリークラブの設立25周年を記念し、1985年(昭和60年)に設置された。その後、2021年(令和3年)に設立60周年を記念し、お色直しが行われた[8]。
踊る銅像が人々を迎える駅であるとして、2002年(平成14年)に、東北の駅百選に選定された。
※東日本旅客鉄道の特急「いなほ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。