紅 萬子(くれない まんこ、1953年〈昭和28年〉9月12日[3] - )は、日本の女優。2015年(平成27年)から2024年(令和6年)までの芸名は紅 壱子(くれない いちこ)。
本名・藪本 満子[3]。大阪府大阪市福島区出身[1]。大阪府立港高等学校[1]、神戸松蔭女子学院短期大学卒業[3]。MC企画所属[3]。「浪花人情紙風船団」座長。大阪を中心に活動する。
18歳でタレント養成所に入所して1972年にデビュー。
小劇場を経て、24歳で「男と女」を創立・主宰し[5]、アングラ女優として活躍。その後、「別嬪倶楽部」「素面共済会」を経て、庶民的な役柄を中心に演ずる[6]。現在は「浪花人情紙風船団」を主宰している[2]。
1998年、講談師の旭堂小南陵に入門し、旭堂南紅の高座名も持つ[7]。
2000年10月、「浪花人情紙風船団」を旗揚げした[7]。
2015年1月1日、紅壱子に改名[1]。
2019年に乳癌と両脚人工関節の手術を受け、2022年には肺癌を患う[8]。
2024年4月16日、元の芸名であった紅萬子に戻す[9]。
同年12月の公演をもって、座長を務める「浪花人情紙風船団」が活動を停止となり、解散[10]。
NHK連続テレビ小説の『純ちゃんの応援歌』や『まんてん』へ出演するにあたり、芸名がNHKの放送に不適切で相応しいと言えない[注 1]という理由から、NHKのドラマ出演時には芸名の読みを「くれないまこ」としていた。『てるてる家族』では本来の読みで出演した。
松竹芸能のタレント養成所で長く講師として指導しており[7]、松嶋尚美や田口万莉が番組内で「萬子さんに養成所の講師として教えてもらった」と話したことがある。
愛犬は18万7,000円で購入したダックスフントの「ベニー」(芸名は「べに」とも読むことから)。また、これまでに飼った犬の名前は「メリー」→「ロック」→「ピー」→「コロ」である。
趣味は、車の運転、麻雀、パチンコ[2]。
大阪ミナミでスナック「萬が壱」を経営している[11][12]。
NHK
- 日本テレビ
- 忠臣蔵(1985年)
- 白虎隊(1986年) - 依田まき子 役
- 長七郎江戸日記
- 第1シリーズ
- 第58話「父娘のきずな」(1985年) - おすが 役
- 第106話「泣くな山鳩」(1986年) - まつ 役
- 第2シリーズ
- 第21話「友情の命燃やして」(1988年) - 仲居 役
- 第35話「牛吉の純情」(1988年) - お柳 役
- 第43話「弟よ、小蝶涙舞い」(1989年) - おしげ 役
- 第60話「迷い込んだ女」(1989年) - 菱屋のおかみ 役
- 第3シリーズ 第15話「辰が惚れた女」(1991年) - 仲居 役
- 八百八町夢日記 第1シリーズ 第6話「父娘のきずな」(1989年)
- 弁護士 六角心平 京都殺人事件簿(2025年放送予定)[13]
- 読売テレビ
- TBS
- 金田一耕助の傑作推理 ミイラの花嫁(1983年)
- 大岡越前
- 第11部 第9話「釣った獲物は千両箱」(1990年6月18日) - お民
- 第13部
- 第10話「女を喰った非道医者」(1993年1月18日) - おたか
- 第25話「大工と左官の意地比べ」(1993年5月3日) - おつね
- 水戸黄門
- 第16部 第28話「娘を救った偽黄門 -弘前-」(1986年11月3日) - おうめ
- 第20部 第24話「嫁の真心 豊後竹人形 -別府-」(1991年4月22日)
- 第21部
- 第3話「頑固比べで縁結び -小浜-」(1992年4月20日)
- 第13話「鬼と呼ばれた母の真実 -延岡-」(1992年6月29日)
- 第22部 第1話(1993年5月17日) - 旅籠女中
- 第23部
- 第9話「悪を裁いた偽黄門様 -糸魚川-」(1994年9月26日) - お竹
- 第13話「姫様狙う悪の罠 -福井-」(1994年10月31日) - 旅籠女中
- 第18話「闇夜に咲いた女義賊 -米子-」(1994年12月5日) - おかめ
- 『水戸黄門 1000回記念スペシャル』(2003年12月15日)
- 第38部 第18話「駆け落ち妻の目に涙」(2008年5月19日) - おこん
- 金田一耕助の傑作推理 女怪(1992年)
- 一色京太郎事件ノート(1996年) - 折原富子 役
- 月曜名作劇場
- 毎日放送
- フジテレビ
- 関西テレビ
- テレビ朝日
- 京都迷宮案内
- 第3シリーズ(2001年) - 前園松子 役
- スペシャル(2005年)
- 京都地検の女
- 第5シリーズ(2009年) - 兵藤菊乃 役
- 第7シリーズ(2011年) - 遠山いさ子 役
- 科捜研の女
- 第9シリーズ(2009年) - 斉藤和代 役
- 第13シリーズ(2013年) - 岩本和歌子 役
- 土曜ワイド劇場
- 朝日放送
- 必殺シリーズ(ABC / 松竹)
- 必殺仕舞人 第12話「おちゃれ節騙した男へ波しぶき - 紀伊 -」(1981年) - おとき
- 新・必殺仕事人
- 第6話「主水喧嘩の仲裁する」(1981年) - 佐々木の女房
- 第17話「主水心中にせんりつする」 - お芳
- 必殺橋掛人 第11話「板橋のウラ仕掛けを探ります」(1985年) - おきわ
- 必殺仕事人V・激闘編(1985 - 1986年)
- 必殺まっしぐら!
- 第1話「秀が帰って来た!」(1986年) - 遊女
- 第7話「相手は徳島剣山の暴力修験者」(1986年) - おすえ
- 必殺仕事人V・風雲竜虎編 第9話「八百人目の恋は悲恋!」(1987年5月22日)
- 土曜ワイド劇場
- テレビ東京
- お命頂戴!(1981年) - 女中
- 大忠臣蔵(1989年) - 八重 役
- 月影兵庫あばれ旅
- 第1シリーズ 第8話「殺したのは私じゃない」(1989年) - 荻野 役
- 第2シリーズ 第2話「辻斬りが惚れた女」(1990年) - 娼妓 役
- 喧嘩屋右近(1993年) - 付き馬屋
- BS朝日
- 大江戸事件帖 美味でそうろう2(2017年2月17日)
- BSジャパン(BSテレ東)
- 『池波正太郎時代劇 光と影』第十二話「仇討ち夢中男」- おさき 役
- WOWOW
- U-NEXTオリジナルシリーズ『欲望の街』No.8 裏金なる正義(2023年)[65] -お好み焼き店女将 役
- 「好色一代男」(御園座)
- 「女ひとり」(松竹座)
- 浪花人情紙風船団 第1回公演「どうしてこんなに 心がときめかないの」(2000年10月6日~8日、テイジンホール)
- 浪花人情紙風船団 第2回公演 「そないにへこむなハムレット」(2001年10月11日~14日、テイジンホール)
- 浪花人情紙風船団 第3回公演「センセとおしえご」(2003年5月29日~31日、ワッハホール)
- 浪速人情紙風船団 第4回公演「待合室であいましょう」(2004年5月13日~16日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第5回公演「三日月ヶ原へ連れてって」(2005年5月19日~22日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第6回公演「えぇお湯だっせ」(2006年6月21日~24日、ワッハホール)
- ペーパーバルーン 第1回公演 「かくも長き実在」(2007年3月9日~11日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第7回公演「負けてもイギョラ」(2007年6月28日~7月1日、ワッハホール)
- ペーパーバルーン 第2回公演 「河内の國の溜め池の底」(2008年5月29日~6月1日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第8回公演「蝶子ーchoko」(2008年11月21日~24日、ワッハホール)
- ペーパーバルーン 第3回公演「CABARET〜極楽行きキャバレーへようこそ〜」(2009年5月28日~31日、ワッハホール)
- 「パパ -泥棒と少女は、親子になった?」 (2009年8月、京橋花月)
- ペーパーバルーン 第4回公演 「銀の靴の踵を鳴らして…」(2010年6月4日~7日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第9回公演「蝶々さん 雄二さん」(2010年9月17日~20日、ワッハホール)
- 浪花人情紙風船団 第10回公演「屋上の女達」(2011年4月27日~30日、道頓堀ZAZA)
- 浪花人情紙風船団 第11回公演「男女浮世回舞台〜おとことおなごのいろごといろいろ〜」(2011年12月21日~22日、道頓堀ZAZA)
- 浪花人情紙風船団 第12回公演 「屋上の女達 その貳」〜なんやこれ!?〜(2012年4月25日~29日、道頓堀ZAZA)
- 浪花人情紙風船団 第13回公演「ちらりほらり」(2013年8月2日~4日、ドーンセンター)
- 浪花人情紙風船団 第14回公演「ブルーシートのぬくもり」(2014年4月10日~13日、近鉄アート館)
- 浪花人情紙風船団 第16回公演「まちあいしつであいましょう」(2016年4月7日~10日、近鉄アート館)
- 浪花人情紙風船団 第17回公演「てん、てこ、まい。〜芸人長屋は、春爛漫〜」(2017年4月6日~9日、近鉄アート館)
- 泣いたらアカンで通天閣(2018年2月1日~10日、大阪松竹座) -亀田 正代(カメヤの祖母)[16]
- 浪花人情紙風船団 第18回公演「不思議な、な」〜人情女探偵七變化〜(2018年4月12日~15日)
- 浪花人情紙風船団 第19回公演「センセおしえごノーリターン!」(2019年4月12日~14日、近鉄アート館)
- 紅壱子ひとり芝居~焼け野原にいた女達~(2022年3月5日~6日、神戸三宮シアター・エートー)
- 「往生しmasse」〜おうじょうしまっせ Our Blue Heaven〜(2022年6月23日~25日、近鉄アート館) ※演出・出演
- 浪花人情紙風船団 第20回公演「虚々実々~嘘か誠か、誠か嘘か?」(2023年12月15日~17日、近鉄アート館) ※演出・主演
- 浪花人情紙風船団 第25回さよなら公演「朝焼け旅立ち ヨヨイのヨイ!」(2024年12月6~8日、近鉄アート館)
- じゃりン子チエ 2025年11月15日~25日、大阪松竹座)-ミツルのお母はん