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礫岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避コングロメレート」はこの項目へ転送されています。複合企業については「コングロマリット」をご覧ください。
礫岩
堆積岩
礫岩(ノルウェー産)
構成物
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学
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礫岩(れきがん、英語:conglomerate[1]コングロメレート[注釈 1])とは、砕屑岩の1種である。基本的に、続成作用により固結してできた岩石である。多くの場合は堆積岩として形成されるものの、火道角礫岩のような例外も存在する。

礫岩の分類

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礫岩と砂岩泥岩とは、岩石の内部に含まれる粒の大きさで区別され、礫岩は主要な構成している粒の直径が2 mm以上である物を指す。礫岩は、含まれる主要な礫の大きさによって、以下のように細分化される。

  • 巨礫岩boulder conglomerate) - 径256 mm以上
  • 大礫岩cobble conglomerate) - 径64 mm以上256 mm未満
  • 中礫岩pebble conglomerate) - 径4 mm以上64 mm未満
  • 細礫岩granule conglomerate) - 径2 mm以上4 mm未満

角礫岩

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角礫岩
堆積岩
苦灰岩質角礫岩(スロバキア産)
構成物
角礫
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学
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礫が角張っている場合(角礫)は、角礫岩(かくれきがん、英語:breccia[1])と呼び、堆積環境英語版が差別化される。特に石灰岩の角礫を多く含んでいる物を、石灰角礫岩と細分して呼ぶ場合も有る。

火山砕屑岩類

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→「火山砕屑岩」を参照
火山角礫岩volcanic breccia
火山岩塊を多く含む火山砕屑岩。
凝灰角礫岩tuff breccia
火山角礫岩に比べ、火山礫火山灰を多く含む火山砕屑岩。
火道角礫岩(vent breccia
火山噴火終息直後に、火道内で溶岩の破片や火道周辺の岩石の破片が火山灰と一緒に固まって生成された。火道の周囲の岩を捕獲したという意味で、捕獲岩の範疇に分類される。角礫の長軸が、火道に平行に配列している場合が多い。その成因から、これは堆積岩ではなく、火成岩に分類される。例えば、岐阜県下呂市で見られる「田島火道角礫岩」などが、その事例である。

脚注

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注釈

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  1. ^礫岩の英語は「conglomerate」であり、また複合企業を意味するコングロマリットも同じ綴りの「conglomerate」であるが、日本では礫岩に関する学術書やそれらの研究者の間では「コングロメレート」と発音される場合が多い。

出典

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  1. ^ab文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 

参考文献

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関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、礫岩に関連するカテゴリがあります。
ウィキメディア・コモンズには、角礫岩に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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砕屑物と砕屑岩
粒径 (mm)砕屑物砕屑岩火山砕屑物火山砕屑岩
64 以上礫岩火山岩塊火山角礫岩凝灰角礫岩
64 - 2火山礫ラピリストーン火山礫凝灰岩
2 -116砂岩火山灰凝灰岩
116 -1256シルトシルト岩泥岩
1256 以下粘土粘土岩
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