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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避この項目では、地質学用語について説明しています。その他の用法については「砂 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
この記事に雑多な内容を羅列した節があります。 事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか、または整理・除去する必要があります2012年9月
海浜の砂
カリフォルニア州ピズモビーチの砂

(すな、:sand[1])は、砕屑物のうち、シルトの中間(粒径が2ミリメートル (mm) -1/16 mm (62.5マイクロメートル (µm)) の粒子)のものをいう[2]岩石風化侵食運搬される過程で生じた岩片や鉱物片などの砕屑物(砕屑性堆積物)から構成され、サンゴ貝殻などの石灰質の化石片を含むこともある。砂漠河川の下流、河口海岸海底など、様々な堆積環境英語版下で観察される。

また、岩石を人工的手段で破砕した破砕物のうち、上記定義に該当する粒度のものを指す場合もある。

分類

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地質学の分野においては、砂は粒度、構成鉱物、円摩度、成因、堆積環境等で分類される。

粒径による分類では、以下のように細かく分けられる。粗砂(2 mm - 0.2 mm)と細砂(0.2 mm - 0.02 mm)に分ける場合もある。

粒径による分類
名称英名粒径
極粗粒砂very coarse sand2 mm - 1 mm
粗粒砂coarse sand1 mm - 1/2 mm (1,000 µm - 500 µm)
中粒砂medium sand1/2 mm - 1/4 mm (500 µm - 250 µm)
細粒砂fine sand1/4 mm - 1/8 mm (250 µm - 125 µm)
極細粒砂very fine sand1/8 mm - 1/16 mm (125 µm - 62.5 µm)
  • 粒径の参考画像
  • 粗粒砂
    粗粒砂
  • 中粒砂
    中粒砂
  • 細粒砂
    細粒砂

構成鉱物による分類では、主に石英長石、岩片、有色鉱物に着目して行われる(石英砂など)。構成鉱物の比率は、砂の供給源となった母岩を推定する上で重要な手がかりとなる。量的に最も多いのは石英で、次に炭酸カルシウム (サンゴ・貝の破片等)である。

山砂や川砂、火山砂など、堆積環境や成因に着目した分類も行われる。

砂による地形

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  • 砂漠 - 砂が広がり植物が極端に少ない地形。世界的に見れば砂より岩石や礫が多い。
  • 砂浜 - 砂の堆積する海岸サンゴ礁などに見られる砂浜などはサンゴの破砕物である。
  • 砂丘 - 砂が丘状に堆積する地形。
  • 砂嘴 - 砂が海に堆積してできる、くちばし型の地形。
  • 砂州 - 砂が海に細長く堆積して出来る地形。

主な利用法

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砂を使用するブルキナファソ祈祷師
サンドアート

焼砂

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砂を加熱処理により、人工的に乾燥状態にしたものをいう。一般的な砂は製造、採取の過程において湿潤状態であるのに対し、乾燥処理を行なうことにより粘り気がない。また、加熱処理を施すことにより雑草種子の除去、土壌生物雑菌の除去が期待できる。原料としては川砂・陸砂を使用する。乾燥する過程において微粒分の埃が発生する為、埃(ダスト)が少ない物が高級とされる。

主な利用方法

別名など

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脚注

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  1. ^文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、143頁。ISBN 4-8181-8401-2 
  2. ^地学団体研究会新版地学事典編集委員会編 編『地学事典』(新版)平凡社、1996年。ISBN 4-582-11506-3 

参考文献

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関連項目

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ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
ウィキメディア・コモンズには、に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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砕屑物と砕屑岩
粒径 (mm)砕屑物砕屑岩火山砕屑物火山砕屑岩
64 以上礫岩火山岩塊火山角礫岩凝灰角礫岩
64 - 2火山礫ラピリストーン火山礫凝灰岩
2 -116砂岩火山灰凝灰岩
116 -1256シルトシルト岩泥岩
1256 以下粘土粘土岩
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