| あいおいし 相生市 | |||||
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| 国 | |||||
| 地方 | 近畿地方 | ||||
| 都道府県 | 兵庫県 | ||||
| 市町村コード | 28208-1 | ||||
| 法人番号 | 8000020282081 | ||||
| 面積 | 90.40km2 | ||||
| 総人口 | 26,169人[編集] (推計人口、2025年10月1日) | ||||
| 人口密度 | 289人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | たつの市、赤穂市、赤穂郡上郡町 (海を挟んで隣接)姫路市 | ||||
| 市の木 | 椿 | ||||
| 市の花 | コスモス | ||||
| 市の日 | 10月1日 | ||||
| 相生市役所 | |||||
| 市長 | 谷口芳紀 | ||||
| 所在地 | 〒678-8585 兵庫県相生市旭一丁目1番3号 北緯34度48分13秒東経134度28分05秒 / 北緯34.80358度 東経134.46811度 /34.80358; 134.46811座標:北緯34度48分13秒東経134度28分05秒 / 北緯34.80358度 東経134.46811度 /34.80358; 134.46811 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
| ウィキプロジェクト | |||||

相生市(あいおいし)は、兵庫県の島嶼部を除いた地域の南西部に位置する市。1942年(昭和17年)市制施行[1]。西播磨県民局管轄地域。
明治期までは瀬戸内海に面した典型的な漁村であった。明治終期に、船の建造・修繕のための施設「船渠」(ドック)が完成した。住民らは「わしらのドック」と呼び、誇りにした。以来、造船業は相生の看板産業として発達し、昭和30年代に年間の進水量で世界首位に立った。播磨造船所、石川島播磨重工業など造船会社名は変遷を繰り返し、現在はジャパン マリンユナイテッド子会社のJMUアムテックがドックを構える。第二次世界大戦後、大型船の新造が禁止され、一旦は町の灯が消えかかったが、1951年10月18日の捕鯨船団の母船「図南(となん)丸」の進水式をきっかけに再び造船の町として歩み始めた。図南丸は、戦争末期、米軍の爆撃を受け、南太平洋の海底40メートルに沈没。眠っていたものを播磨造船所が引き揚げに成功し、ドックでの改修を担ったものであった。沈没した第三図南丸には完全な図面が残っておらず、実測で図面をそろえるなどした上、連日2000人超が昼夜を問わぬ突貫工事に従事し、クレーンの争奪戦が起こるほど現場は熱気にあふれていたという。播磨造船所の年間売り上げの約半分を要したこの大事業での技術力は、国内外で高く評価され、「図南丸」と改名され、1970年まで日本の捕鯨を支えた[2]。
西播地域の真ん中位置にあり、鉄道や幹線道路も比較的整備されている。
北部の三濃山、東部の天下台山、西部の宮山などを含め、市の周辺は小高い山に覆われた盆地のようになっている。
南部には瀬戸内海の中でも深く入り組んだ相生湾がある。万葉の岬こと金ヶ崎や、遠見山公園などからの眺望がある。北部には播磨科学公園都市がある。相生市の範囲にはないが、副母都市として交通などの面において重要な関係にある。
姫路市への通勤率は14.9%、たつの市への通勤率は10.7%である(いずれも平成22年国勢調査)。
2010年(平成22年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.02%減の31,171人であり、増減率は県下41市町村中24位、49行政区域中32位。
| 相生市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 相生市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 相生市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
相生市(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||

昭和の大合併においては、姫路市のラモート合併に触発されて「西播田園都市構想」が持ち上がり、相生市・龍野町を中心とする10市町村による合併が当初構想されたが、結局立ち消えとなった。また西方では有年村・高田村が相生市・赤穂市を中心とする10市町村の合併を提唱したが、具体化しなかった[6]。
市域の狭い相生市にとって近隣地域との合併は戦前からの懸案であり、周辺市町村の動きに対応して相生市でも合併の動きが加速する。1951年1月16日に揖西村・半田村・神部村・河内村・室津村・若狭野村・矢野村の7村[注 1]に対して合併の申し入れをしたが、龍野町からも合併の申し入れを受けていた半田・神部・河内の3村は態度を保留(のち3村で揖保川町を新設[注 2])、住民投票の結果揖西村は龍野町へ、室津村は御津町への合併を議決した。相生市は残る矢野・若狭野両村との合併を進め、矢野村は若狭野村との同調を前提に合併に積極的、若狭野村は一部に根強い反対があったものの播磨造船所の社宅がある入野地区を中心に7割が合併賛成に傾き、1市2村による合併が成立した。町村合併促進法の失効後も揖保川町・御津町に合併を働きかけるも、さらなる合併は進まなかった[7][8]。
2003年(平成15年)11月30日に赤穂郡上郡町との間に相生市・上郡町合併協議会を設置したが、合併特例法の期限内の合併には至らなかった。
| 会派 | 人数 |
|---|---|
| 輝相会 | 8 |
| 公明党 | 2 |
| 緑風クラブ | 2 |
| 会派無所属 | 2 |
本市でひとつの選挙区(相生市選挙区)をなす。その定数は1である。
| 候補者名 | 当落 | 政党 | 得票 |
|---|---|---|---|
| 富山恵二 | 当選 | 無所属 |
| 当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 山口壯 | 70 | 自由民主党 | 前 | 72,374票 | ○ |
| 比当 | 池畑浩太朗 | 50 | 日本維新の会 | 前 | 56,464票 | ○ |
| 太田清幸 | 69 | 日本共産党 | 新 | 23,137票 | × | |
| 山田敏良 | 69 | 無所属 | 新 | 4,932票 | × |
全国的に児童生徒数の減少が著しい中、相生市においては、平成23年度の「子育て応援都市宣言」による諸施策により、近隣他市町に見られるような児童生徒数の急激な減少には至っていない。しかしながら校区による偏在が生じ、小規模化が進んでいる小中学校があることから、2022年(令和4年)11月に相生市学校教育審議会が「第2次相生市立小中学校適正配置計画」[11]を答申、学校規模の適正化や適正配置の具体的検討を始めることとなった。これに基づく検討で、矢野小は小規模特認校として存続、若狭野小は2026年度をめどに青葉台小との統合が決まった。相生小、矢野川中については地域協議会での検討が進められている[12]。
| 小学校 | 中学校 |
|---|---|
| 相生市立相生小学校 | 相生市立那波中学校 |
| 相生市立那波小学校 | |
| 相生市立青葉台小学校 | |
| 相生市立双葉小学校 | 相生市立双葉中学校 |
| 相生市立中央小学校 | |
| 相生市立若狭野小学校 | 相生市立矢野川中学校 |
| 相生市立矢野小学校 |
相生市内には特別支援学校はなく、兵庫県立西はりま特別支援学校(矢野川中校区)・兵庫県立赤穂特別支援学校(矢野川中校区以外)の通学区域となる[13]。

中心となる駅:相生駅
市内には坪根の坪根古墳群などの古墳や市北部の感状山城址・羅漢の里などの歴史的な史跡があり、瀬戸内海(播磨灘)や相生湾の眺望スポットもある。
2005年8月に那波野の歩道からアスファルトを押しのけて出てきた大根(ど根性野菜)がマスメディアなどで話題となった。市はこれを受けて「ど根性大根 大ちゃん」と名付けたマスコットキャラクターを制定し、各種イベントなどで使用している[15][16]。


かつてはIHIの企業城下町としてにぎわっていたが、同社の縮小化のために過疎化が進む。野瀬の湾岸部にある工業団地にも、いくつかの企業の工場がある。
市南部の相生湾坪根、鰯浜沖では、カキの養殖が盛んである。「相生産」と記載され、全国各地の店頭に出荷される。他にもイカナゴやちりめんの漁が盛んである。