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|---|---|---|---|---|
| 基礎情報 | ||||
| 四股名 | 熱海富士 朔太郎 | |||
| 本名 | 武井 朔太郎 | |||
| 愛称 | あたみん、サク、令和の高見盛[1]、角界のプリン[2] | |||
| 生年月日 | (2002-09-03)2002年9月3日(23歳) | |||
| 出身 | 静岡県熱海市 | |||
| 身長 | 187cm | |||
| 体重 | 195kg | |||
| BMI | 52.03 | |||
| 所属部屋 | 伊勢ヶ濱部屋 | |||
| 得意技 | 右四つ、寄り | |||
| 成績 | ||||
| 現在の番付 | 西前頭4枚目 | |||
| 最高位 | 東前頭筆頭 | |||
| 生涯戦歴 | 232勝173敗4休(32場所) | |||
| 幕内戦歴 | 124勝116敗(16場所) | |||
| 優勝 | 十両優勝1回 序二段優勝1回 序ノ口優勝1回 | |||
| 賞 | 敢闘賞3回 | |||
| データ | ||||
| 初土俵 | 2020年11月場所 | |||
| 入幕 | 2022年11月場所 | |||
| 趣味 | 食べ歩き[3] | |||
| 備考 | ||||
| 金星2個(豊昇龍1個、大の里1個) | ||||
| 2026年1月25日現在 | ||||
熱海富士 朔太郎(あたみふじ さくたろう、2002年9月3日 - )は、静岡県熱海市出身で、伊勢ヶ濱部屋所属の現役大相撲力士。本名は武井朔太郎。身長187cm[4]、体重195kg、血液型はA型。最高位は東前頭筆頭(2024年5月場所)。好物は魚(刺身など)[5]。
千葉県生まれ。小学校2年時に熱海市に移る。6年時に三島市の三島相撲クラブで相撲を始める[6]。当時は柔道でも活躍しており、中学校は当初日本大学三島中学校に進学し柔道部に所属したが[7]、2年からは相撲に専念し[8]熱海市立熱海中学校に転校。飛龍高等学校(沼津市)では1年時からレギュラーとして活躍した。
中学時代には毎食米4合、牛乳1リットルで体を作り、着る服も大きくなる体格に合わせて季節ごとに新調した。高校時代は入学時の130kgから卒業時には170kgまで増量[9]。
2020年11月場所初土俵。出身地の「熱海」と師匠の四股名の「富士」を合わせた「熱海富士」という四股名は師匠が命名した[10]。師匠は四股名にあまり拘りが無く、機械的に出身地と部屋所縁の冠文字を組み合わせたという話もある。2021年1月場所は本割で敗れた荒馬、東照錦の3人による決定戦を制して序ノ口優勝[11]。
2021年3月場所は序二段優勝[12]。5月場所は7番相撲で琴太豪に敗れ6勝1敗に終わり、3場所連続での各段優勝を逃した[13]。
2022年1月場所は勝ち越せば関取昇進が極めて濃厚な西幕下筆頭の地位で土俵に上がった[14]。この場所の2番相撲の矢後戦は自身初の十両での取り組みであり、髪の長さが足りず本来であれば十両の取り組みで結うはずの大銀杏が結えなかったが、寄り切りで白星を収めた[15]。14日目の7番相撲は物言いの付く微妙な1番であったがこれを制し、勝ち越しを果たしてこの時点で翌3月場所の新十両昇進を濃厚にした。2連勝スタートから3連敗で「もうダメかなと思った」というが、7番相撲の取組後の取材対応の際には号泣していた[16]。場所後、新十両昇進が決定。前相撲から所要8場所での十両昇進は元大関・小錦、把瑠都に並ぶ歴代7位のスピードとなる。静岡県出身では戦後12人目[17]。熱海市からは史上初[5]。
新十両会見では「ようやく実感が出てきました。大相撲に入ったときから20歳までに関取という目標があった。達成できてよかった」とコメントし、熱海市伊豆山土石流災害が発生した際には「地元が大変なときに自分が勝っていいニュースを届けられたらと思っていた」と意識していたことを明かした。課題としては1月場所でも見られた連敗癖、メンタルの弱さを挙げ、3月場所の目標として十両優勝を掲げた[18]。31日、郷土の熱海市役所を表敬訪問した[19]。
東十両3枚目と幕内が窺える地位まで番付を上げた同年9月場所では、10日目を終えた時点で7勝3敗と優勝争いに絡んでいたものの3連敗で失速し、一時は勝ち越しが危ぶまれたものの、14日目に新十両ですでに優勝を決めていた栃武蔵を一気の出足で下し、14日目にしてようやく勝ち越しを決め、来場所の新入幕を濃厚なものとした。11月場所に正式に新入幕。21世紀生まれの力士として初の入幕、前相撲から所要12場所は8位タイのスピード記録[20]。
西前頭15枚目で迎えた11月場所では、3日目に美ノ海に勝ち幕内昇進後初勝利を挙げてから3連勝し、5日目終了時点で3勝2敗と一旦は白星先行したものの、6日目から9連敗、千秋楽に隆の勝戦で10日ぶりの白星を挙げ連敗を止めたものの4勝11敗に終わり、1場所で十両陥落となった。
2023年1月場所は東十両3枚目の位置に陥落。10日目まで3勝7敗としていたが、11日目にインフルエンザへの感染が判明し、この日から自身初の休場となった[21]。5月場所は14勝1敗同士で優勝決定戦を演じた豪ノ山、落合には及ばなかったが、13勝2敗の十両優勝次点の好成績。計算上では再入幕が可能だったが、番付運に恵まれず見送られ、翌7月場所は西十両筆頭に留め置かれた[22]。7月5日の部屋の名古屋場所稽古場では30番相撲を取る猛稽古を行い、好調をアピールした[23]。7月場所では一旦優勝争い首位に立ちながら、14日目に1敗差で追う大奄美に敗れ勝ち星で並ばれ最終的に11勝4敗、千秋楽その大奄美との優勝決定戦を制し十両優勝を果たし、併せて再入幕を確実とした。9月場所は幕内の優勝争いに加わり、11日目終了時点で1敗と暫定2位の貴景勝、髙安、剣翔に2差を付けた[24]。しかし12日目に大栄翔、13日目に貴景勝と連敗して3敗で貴景勝に並ばれた。14日目に貴景勝が敗れたことにより再び単独トップに立つものの、千秋楽では熱海富士自身が朝乃山に敗れ、貴景勝が勝ったことで優勝決定戦に持ち込まれ、その決定戦でも貴景勝に敗れ、優勝はならなかった。しかし千秋楽まで優勝争いに加わり、単独首位の3敗で千秋楽を迎えたことが評価され、自身初の三賞となる敢闘賞を受賞。殊勲賞は優勝すればという条件付きであったが、優勝を逃して受賞はならなかった[25]。決定戦で負けた直後に支度部屋に向かう途中の通路では途中の通路では大声を張り上げて悔しがった[26]。支度部屋では貴景勝の優勝インタビューの内容を気にしており、純粋な人柄を垣間見せた[27]。11月場所は14日目に首位タイの2敗対決となる霧島戦で寄り切りに敗れて3敗に後退する[28]が、千秋楽まで優勝争いに参加し続けた。千秋楽まで優勝争いに加わったことが評価され、千秋楽の取組結果を待たずに2場所連続で自身2度目の三賞となる敢闘賞を受賞することが決定。優勝すればという条件付きで殊勲賞も獲得することとなった[29]。千秋楽の琴ノ若戦では引き落としに敗れ、この時点で3敗でトップの霧島の優勝が決定し、自身は優勝と殊勲賞を逃した。この場所ではこれより三役も初めて経験した[30]。場所後には花田虎上のコラムで「独断で選ぶ九州場所の三賞ですが、熱海富士には全部あげたいと思います」と賛辞を寄せられた[31]。
2024年は「1月から(新三役昇進を)決める」と宣言していたが、部屋の力士が軒並み満身創痍で関取衆との稽古に支障が出ていることもあって平幕で足踏みし、11月場所前のスポーツニッポンの取材では本人もそれを気にしていた[32]。2024年は三役以上との対戦が1場所平均7番で計42番と平幕最多、銀星も7個と最多と、年間6場所で平幕の力士としては格別の実績を誇った[33]。
2025年1月場所は5勝10敗と不振に終わったが、綱取りをかける豊昇龍・琴櫻の両大関を破る活躍を見せた。9月場所前の身体測定で、体重192kgを記録し、大の里の187kgを抜いて幕内最重量を記録する形となった[34]。2025年は一時期幕内下位まで番付を落とすこともあった。
西前頭4枚目で迎えた2026年1月場所は3日目に初日が出ると、豊昇龍・大の里の両横綱から2日続けて金星を挙げるなど連勝を続け[35]優勝争いの先頭を走った。12日目に同じく2敗の新大関・安青錦に敗れ先頭から陥落するも[36]、14日目に安青錦が敗れたことで再び優勝争い先頭に浮上。千秋楽も勝って12勝3敗となり、同じく千秋楽に勝利した安青錦との優勝決定戦に臨んだ。決定戦では安青錦の上体を起こそうとするも起こしきれず、最後は土俵際の首投げに屈しまたしても優勝はならなかった[37]。それでも西前頭4枚目の地位で12勝3敗の好成績を残したことで、翌場所の新三役を確実なものとした。
得意手は右四つ・寄り。
2022年5月場所後に15代武蔵川は、腰高で脇甘であったとまとめていた[53]。
2023年9月場所11日目の翔猿戦では小兵の相手に合わせて立合いで胸から当たる上手さ、絶好の左上手を引いてから前に出ながら上手投げを放つ豪快さを見せ付けた。この相撲ぶりに花田虎上も「対戦相手は熱海富士の、かわいらしい顔にごまかされているのでは…と思ってしまいますが、相撲はかわいくない。いや厳しい、そして強い」と自身のコラムで絶賛している[54]。
2023年9月場所時点ではすでに右差しが熱海富士の武器として認知されており、同場所優勝決定戦で貴景勝が右差し封じとして注文相撲を行ったのはそれを如実に示す事実である[55]。場所後に15代武蔵川は、立合いのスピードはもう少し必要だと注文を付けながらも、考えずに体が動くままに取る思い切りの良い相撲を評価している[56]。
11月場所後の元白鵬の宮城野のコラムではここ一番での勝負弱さなど精神面を指摘され、2024年1月場所で上位総当たりの地位に就くのでそこで真価が問われるという内容の話をされた[59]。
1日50番の稽古で鍛える稽古熱心さだが、師匠の伊勢ヶ濱は部屋の衆は皆やっていることだと稽古態度について特別視はしていない[60]。
元々脂肪の多いアンコ型であったが、2024年5月場所中には元大関・琴風が自身のコラムで部屋の猛稽古で鍛えた筋肉と体の張りを評価している[61]。
2024年9月場所中に元2代栃東の玉ノ井親方は、廻しに拘って一本調子になっている立合いをもっと工夫すれば相撲内容はさらに安定すると助言した[62]。
2026年1月場所終了現在
| 一月場所 初場所(東京) | 三月場所 春場所(大阪) | 五月場所 夏場所(東京) | 七月場所 名古屋場所(愛知) | 九月場所 秋場所(東京) | 十一月場所 九州場所(福岡) | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020年 (令和2年) | x | x | x | x | x | (前相撲) |
| 2021年 (令和3年) | 東序ノ口23枚目 優勝 6–1 | 西序二段48枚目 優勝 7–0[注釈 1] | 東三段目48枚目 6–1[注釈 2] | 西幕下55枚目 6–1 | 西幕下24枚目 5–2 | 西幕下14枚目 6–1 |
| 2022年 (令和4年) | 西幕下筆頭 4–3 | 西十両12枚目 7–8 | 西十両12枚目 10–5 | 東十両6枚目 8–7 | 東十両3枚目 8–7 | 西前頭15枚目 4–11 |
| 2023年 (令和5年) | 東十両3枚目 3–8–4[注釈 3] | 西十両8枚目 8–7 | 東十両8枚目 13–2 | 西十両筆頭 優勝 11–4[注釈 4] | 東前頭15枚目 11–4[注釈 5] 敢 | 西前頭8枚目 11–4 敢 |
| 2024年 (令和6年) | 西前頭筆頭 6–9 | 東前頭2枚目 8–7 | 東前頭筆頭 7–8 | 西前頭筆頭 7–8 | 東前頭2枚目 7–8 | 西前頭3枚目 8–7 |
| 2025年 (令和7年) | 西前頭2枚目 5–10 | 東前頭8枚目 6–9 | 東前頭12枚目 8–7 | 東前頭10枚目 11–4 | 東前頭3枚目 5–10 | 東前頭6枚目 8–7 |
| 2026年 (令和8年) | 西前頭4枚目 12–3[注釈 6] 敢★★ | x | x | x | x | x |
| 各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 -十両 -幕下 -三段目 -序二段 -序ノ口 幕内序列:横綱 -大関 -関脇 -小結 -前頭(「#数字」は各位内の序列) | ||||||
(以下は最高位が横綱・大関の現役力士)
(以下は最高位が横綱・大関の引退力士)
| 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 碧山 | 1 | 1 | 安青錦 | 0 | 3* | 朝紅龍 | 1 | 1 | 朝乃山 | 1 | 2 |
| 東龍 | 0 | 1 | 阿炎 | 5 | 6 | 逸ノ城 | 0 | 1 | 一山本 | 2 | 2 |
| 宇良 | 4 | 4 | 遠藤 | 0 | 4 | 欧勝海 | 1 | 0 | 欧勝馬 | 4 | 0 |
| 阿武剋 | 2 | 1 | 阿武咲 | 2 | 0 | 王鵬 | 2 | 5 | 大の里 | 1 | 6 |
| 隠岐の海 | 1 | 0 | 輝 | 2 | 0 | 嘉陽 | 0 | 1 | 霧島 | 3 | 7 |
| 金峰山 | 3 | 3 | 豪ノ山 | 3 | 2 | 琴恵光 | 1 | 1 | 琴櫻 | 2 | 8 |
| 琴勝峰 | 3 | 2 | 佐田の海 | 2 | 3 | 獅司 | 2 | 0 | 正代 | 5 | 1 |
| 湘南乃海 | 4 | 2 | 大栄翔 | 5 | 5 | 大翔鵬 | 1 | 0 | 貴景勝 | 2 | 2* |
| 隆の勝 | 5 | 3 | 髙安 | 4 | 3 | 玉鷲 | 3 | 2 | 美ノ海 | 5 | 1 |
| 千代翔馬 | 2 | 1 | 千代大龍 | 0 | 1 | 剣翔 | 0 | 1 | 時疾風 | 2 | 1 |
| 栃ノ心 | 0 | 1 | 翔猿 | 7 | 2 | 錦木 | 3 | 2 | 平戸海 | 4 | 6 |
| 藤ノ川 | 2 | 0 | 豊昇龍 | 6 | 4 | 御嶽海 | 6 | 2 | 妙義龍 | 2 | 0 |
| 明生 | 3 | 2 | 竜電 | 2 | 1 | 狼雅 | 1 | 1 | 若隆景 | 0 | 2 |
| 若元春 | 1 | 6 |
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