戦艦ウィスコンシンは、4隻ある米海軍アイオワ級の1隻で現在は博物館として公開されている。海事博物館(かいじはくぶつかん)とは、海事に関する事柄の展示を中心とした博物館である。
海事とは海洋に関する人間の営みに関する事柄であり、船舶や造船などの海運に関する事柄、深海調査や海底資源開発などの海洋開発(英語版)に関する事柄、漁業や海軍に関する事柄などがある。その点で海や河川、湖沼などの水辺で暮らす生物を展示する水族館とは展示物の趣旨が異なっている。
港町に立地しその街の歴史を合わせて紹介する施設も多い。海事博物館が加盟する国際的な団体として国際海事博物館機構(英語版)がある。
海事博物館の展示物は様々であるが、一例では下記のようなものがある。
- 歴史的な船舶の実物又は複製品。海上又は河川上に係留されていたり[注 1]、博物館内のドックに収容される。小型の船舶の場合は、屋内や敷地内に陸揚げされ展示される。歴史が古く実物が現存しない場合は再現されたものが展示されることもある。
- 船舶の模型。細密に再現されたものや、大スケールで再現した模型[注 2]などがある。これらの模型のなかには船舶模型愛好家からの寄贈又は寄託によるものがある[注 3]。
- 港湾に関する資料。歴史的又は大規模な港湾地域に開設された海事博物館は、その港湾の一部を展示に利用していたり、港湾に関する歴史的資料を展示していることがある。
- 造船に関する資料。造船業が盛んな地域に開設された海事博物館は、造船に関する資料を展示していることがある。
海事博物館のうち、海軍博物館として海洋の軍事関係を中心に展示する博物館もある。海軍博物館のなかには、空母に搭載する艦載機や、潜水艦を展示するものもある。日本の戦国時代の海軍ともいうべき水軍を中心に展示する水軍博物館もある。
船舶をはじめとする海事に関する物品を収集し、保存し、展示する他、海事に関する研究や教育活動などを行っている。博物館を拠点として、海事に関するボランティア活動などがおこなわれることもある[注 4]。
海洋情報資料館- Australian National Maritime Museum
- Baltimore Maritime Museum (Baltimore, MD, US)
- Bermuda Maritime Museum,[1]
- Columbia River Maritime Museum,Astoria, Oregon
- Coral World (St. Thomas,U.S. Virgin Islands)
- Eyemouth Maritime CentreEyemouth, Scotland
- Great Lakes Floating Maritime Museum,Duluth, Minnesota
- Galata - Museo del Mare,Genova,Italy,[2]
- Hull Maritime Museum,Kingston upon Hull,England
- 国立海洋科技博物館(台湾)
- Lake Champlain Maritime Museum,Basin Harbor, Vermont, US
- Mariners' Museum (US)
- トリンコマリー海軍海事史博物館(スリランカ)
- Maritime Museum of the Atlantic (Halifax)
- Museum of Hartlepool (UK)
- Maritime Museum of San Diego
- Maritime Museum Ria de Bilbao,Bilbao,Spain,[3]
- Museum of the World Ocean,Kaliningrad,Russia
- Mystic Seaport (US)
- 国立海事博物館 (UK)
- National Maritime Museum (New Zealand)
- Nauticus National Maritime Center (Norfolk, VA US)
- Nederlands Scheepvaartmuseum,Amsterdam[4]
- ペイトリオッツ・ポイント海軍海事博物館
- ポーツマス・ヒストリック・ドックヤード (UK)
- San Francisco Maritime National Historical Park
- バンクーバー海洋博物館 (カナダ)
- ヴァーサ博物館 (スウェーデン)
- Maritime Museum (Stockholm)
- Wisconsin Maritime Museum,Manitowoc,Wisconsin
- 海事博物館(マレーシア)