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江戸橋駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避この項目では、三重県にある駅について説明しています。かつて同名を称した東京都にある駅については「日本橋駅 (東京都)」をご覧ください。
江戸橋駅
駅舎
えどばし
Edobashi
(三重大学前)
E37高田本山 (1.2 km)
(1.2 km) E39
地図
所在地三重県津市上浜町三丁目137-1
駅番号 E38 
所属事業者近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線E名古屋線
キロ程13.5 km(伊勢中川起点)
電報略号エト
駅構造地上駅
ホーム2面4線
乗車人員
-統計年度-
4,749人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
7,800人/日
-2023年-
開業年月日1917年大正6年)1月1日
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江戸橋駅
えどばし
EDOBASHI
(1.2 km)部田
所属事業者近畿日本鉄道
所属路線伊勢線
キロ程0.0 km(江戸橋起点)
廃止年月日1961年昭和36年)1月22日
テンプレートを表示

江戸橋駅(えどばしえき)は、三重県津市上浜町三丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線である。車内アナウンスはないが三重大学前の副駅名がある。アクセントは中高型。駅番号はE38

歴史

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元々当駅は、四日市 -間の諸集落を結ぶために設立された伊勢鉄道(現存する第三セクター鉄道会社の伊勢鉄道とは異なる)が高田本山 - 津市(後に伊勢電津→部田)間を開業させた際、その一中間駅として設置されたものであった。この時は現在地より100メートル南方に設けられ、単式ホーム1本を有するだけの小駅であった。

その後、伊勢鉄道改め伊勢電気鉄道(伊勢電)は、大神宮前駅までの路線の建設による疲弊と昭和恐慌による乗客低迷で苦境に陥り、1936年(昭和11年)に現在の近鉄の直系母体である参宮急行電鉄(参急)に合併される。これに伴い伊勢電気鉄道の路線は同社の名古屋伊勢本線となったが、この段階では接続駅はまだ設けられず、参急津線の津駅と参急伊勢線の伊勢電津駅の間を徒歩で乗り換えることとしていた。

だが参急が伊勢電の保有していた免許・路盤を活用し、関西急行電鉄(関急)を設立して1938年(昭和13年)に桑名 - 名古屋間の路線を完成させると、津線と名古屋伊勢本線間で乗り換えの需要が高まるため、津線を江戸橋駅まで乗り入れさせることにした。これに伴い江戸橋駅は両線の接続駅としての使命を帯びるようになり、関急名古屋(現・近鉄名古屋) - 大神宮前間の列車と上本町(現・大阪上本町) - 当駅間の特急電車が日2往復接続を行って、名阪間の新ルートを形成した。

ただし、津線は1435mm、名古屋伊勢本線は1067mmと軌間が異なっており、直通運転は不可能であった。そのため参急では、接続駅を参急本線から津線が分岐する参急中川駅(現・伊勢中川駅)に改めることにし、同年末に津 - 中川間を1067mmに改軌した。関西急行鉄道発足後の路線名整理で津線および当駅以北の名古屋伊勢本線が統合されて名古屋線となり、当駅以南は伊勢線として分割された[1]盲腸線と化した伊勢線は衰退の一途をたどり、戦後の1961年(昭和36年)には全線が廃線、江戸橋駅の乗換駅としての機能は失われた。

年表

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駅構造

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プラットホーム

島式ホーム2面4線を持つ待避可能な地上駅。東側南端に小ぶりな駅舎があり、各ホームとは構内踏切で連絡している。踏切による構内移動でかつ踏切からホームへはスロープになっているため車椅子での移動は容易である。改札内の改札口脇にトイレが備わる。ホームには待合室がある。改札口とホームに発車標が設置されている。2022年時点で駅員による対面対応は行なわずカメラ付きインターホンによる問い合わせ対応をしている。

のりば

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のりば路線方向行先
1・2E 名古屋線下り賢島方面[4]
3・4上り近鉄名古屋方面[4]
  • 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。
  • 2022年12月17日のダイヤ変更から、名古屋方面の列車については緩急接続を行う列車を除き、構内踏切が作動しない4番のりばからの発車となった。

特徴

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停車列車

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  • 特急以外の全一般列車が停車しており、名古屋方面からの急行は当駅から伊勢中川駅まで各駅に停車する[5]
  • 名古屋線における急行の待避可能駅の一つで、塩浜駅伊勢若松駅と同様に急行による特急待避が頻繁に行われる[5]
    • 名古屋方面の急行や普通列車は伊勢中川駅 - 当駅まで列車待避が不可能のため、特急待避となる場合は通過待ちのための停車時間が長く、一部時間帯は特急の連続通過のため5分以上停車することもある[5]。当駅で特急待避を行わない急行は伊勢若松駅または塩浜駅にて待避を行う。
    • 伊勢中川方面は隣の津駅しまかぜを除く全特急列車が停車するため、当駅で特急を待避した場合の急行・普通列車は、特急・急行の通過後すぐには発車しない[5]
    • 朝と夕方以降に急行と普通列車の緩急接続が行われるが、日中時間帯の普通列車は当駅での緩急接続を行わずに白子駅津新町駅まで先行している[5]

駅設備・営業面

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  • 津駅管理の有人駅で、PiTaPaICOCA対応の自動改札機および自動精算機回数券カードに対応)が設置されている。自動精算機ではICカードへのチャージが可能。
  • 駅設置の列車行先表示LED装置・列車行先音声アナウンスが、通常近鉄の普通電車では、列車行先表示の停車駅表示が「各駅にとまります」・音声アナウンスの停車駅案内が「○○まで各駅にとまります」となっているが、一部の津新町行きの普通電車のみ、列車行先表示の停車駅表示が「津」・音声アナウンスの停車駅案内が「停車駅は津です」となっている。これは停車駅は同じの津新町行きの急行でも列車種別、時間以外は同じ表示・アナウンスがされる。

当駅乗降人員

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近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[6]

  • 2024年11月12日:8,040人
  • 2023年11月7日:7,800人
  • 2022年11月8日:7,588人
  • 2021年11月9日:5,650人
  • 2018年11月13日:7,923人
  • 2015年11月10日:8,019人
  • 2012年11月13日:8,054人
  • 2010年11月9日:7,957人
  • 2008年11月18日:7,850人
  • 2005年11月8日:7,399人

利用状況

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「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[7]

年度一日平均
乗車人員
1988年3,273
1989年3,230
1990年3,148
1991年3,235
1992年3,232
1993年3,222
1994年3,236
1995年3,412
1996年3,560
1997年3,653
1998年3,814
1999年3,915
2000年3,892
2001年3,959
2002年3,859
2003年3,947
2004年4,064
2005年4,227
2006年4,379
2007年4,505
2008年4,546
2009年4,554
2010年4,608
2011年4,654
2012年4,730
2013年4,959
2014年4,732
2015年4,814
2016年4,867
2017年4,825
2018年4,820
2019年5,013
2020年2,688
2021年3,631
2022年4,327
2023年4,749

江戸橋駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(江戸橋駅)
年 度当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度乗降人員調査結果
人/日
特 記 事 項
通勤定期通学定期定期外合 計調査日調査結果
1950年(昭和25年)935,490←←←←368,2261,303,716   
1951年(昭和26年)920,940←←←←350,7081,271,648   
1952年(昭和27年)732,210←←←←322,0971,054,307   
1953年(昭和28年)616,620←←←←314,237930,857   
1954年(昭和29年)596,130←←←←308,115904,245   
1955年(昭和30年)541,530←←←←274,935816,465   
1956年(昭和31年)385,170←←←←246,911632,081   
1957年(昭和32年)516,660←←←←197,121713,781   
1958年(昭和33年)525,390←←←←275,720801,110   
1959年(昭和34年)510,780←←←←251,115761,895   
1960年(昭和35年)530,430←←←←191,336721,766   
1961年(昭和36年)511,680←←←←164,145675,825   
1962年(昭和37年)537,290←←←←186,246723,536   
1963年(昭和38年)610,050←←←←196,053806,103   
1964年(昭和39年)628,530←←←←200,608829,138   
1965年(昭和40年)615,660←←←←216,177831,837   
1966年(昭和41年)467,190←←←←161,587628,777   
1967年(昭和42年)461,850←←←←155,041616,891   
1968年(昭和43年)561,240←←←←176,212737,452   
1969年(昭和44年)804,060←←←←210,4971,014,557   
1970年(昭和45年)869,130←←←←233,3381,102,468   
1971年(昭和46年)880,470←←←←255,5051,135,975   
1972年(昭和47年)927,330←←←←278,4871,205,817   
1973年(昭和48年)999,900←←←←349,7581,349,658   
1974年(昭和49年)1,001,400←←←←350,6251,352,025   
1975年(昭和50年)993,060←←←←344,8311,337,891   
1976年(昭和51年)933,480←←←←298,4401,231,920   
1977年(昭和52年)860,070←←←←301,0011,161,071   
1978年(昭和53年)819,300←←←←301,0941,120,394   
1979年(昭和54年)822,870←←←←293,7551,116,625   
1980年(昭和55年)828,900←←←←300,4321,129,332   
1981年(昭和56年)835,560←←←←291,0651,126,625   
1982年(昭和57年)858,330←←←←298,0781,156,40811月16日7,500 
1983年(昭和58年)852,900←←←←291,5081,144,40811月8日7,547 
1984年(昭和59年)881,640←←←←281,6011,163,24111月6日7,923 
1985年(昭和60年)880,230←←←←289,8141,170,04411月12日7,724 
1986年(昭和61年)868,560←←←←302,1841,170,74411月11日7,967 
1987年(昭和62年)907,350←←←←294,1551,201,50511月10日8,222 
1988年(昭和63年)889,500←←←←305,0501,194,55011月8日7,953 
1989年(平成元年)871,140←←←←307,7451,178,88511月14日8,018 
1990年(平成2年)839,640←←←←309,4251,149,06511月6日7,960 
1991年(平成3年)856,680←←←←327,2871,183,967   
1992年(平成4年)839,130←←←←340,4891,179,61911月10日7,941 
1993年(平成5年)829,350←←←←346,6361,175,986   
1994年(平成6年)844,530←←←←336,4421,180,972   
1995年(平成7年)912,900←←←←332,3341,245,23412月5日7,748 
1996年(平成8年)959,310←←←←339,9651,299,275   
1997年(平成9年)1,011,210←←←←321,9831,333,193   
1998年(平成10年)1,074,030←←←←318,1561,392,186   
1999年(平成11年)1,110,960←←←←322,0611,433,021   
2000年(平成12年)1,106,130←←←←314,5141,420,644   
2001年(平成13年)1,131,720←←←←313,2141,444,934   
2002年(平成14年)1,105,560←←←←303,0841,408,644   
2003年(平成15年)1,139,010←←←←305,7041,444,714   
2004年(平成16年)1,176,570←←←←306,7261,483,296   
2005年(平成17年)1,226,400←←←←316,7261,542,74711月8日7,399 
2006年(平成18年)1,270,440←←←←327,9141,598,354   
2007年(平成19年)1,324,650←←←←324,3171,648,967   
2008年(平成20年) ←←←←  11月18日7,850 
2009年(平成21年)1,351,050←←←←311,0801,662,130   

駅周辺

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隣の駅

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近畿日本鉄道
E 名古屋線
急行
白子駅 (E31) -江戸橋駅 (E38) -津駅 (E39)
普通
高田本山駅 (E37) -江戸橋駅 (E38) - 津駅 (E39)

かつて存在した路線

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近畿日本鉄道
伊勢線
江戸橋駅 -部田駅

脚注

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ab近畿日本鉄道『近畿日本鉄道100年のあゆみ』2010年、p.156
  2. ^abcdef曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7 
  3. ^江戸橋駅が2017年1月1日、開業100周年を迎えます。 - 近畿日本鉄道
  4. ^ab駅の情報|江戸橋”. 近畿日本鉄道. 2022年1月14日閲覧。
  5. ^abcde近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.150 - p.157・p.162 - p.184・p.308 - p.315・p.320 - p.342
  6. ^駅別乗降人員 名古屋線 - 近畿日本鉄道
  7. ^三重県統計書 - 三重県

関連項目

[編集]
ウィキメディア・コモンズには、江戸橋駅に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

[編集]
四日市市内旧線
*打消線は廃駅
伊勢電 本線 →参急 名古屋伊勢本線 →関急伊勢線近畿日本鉄道伊勢線(廃線)
1961年廃止区間
1942年廃止区間
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