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| この項目では、JR東日本の水戸線について説明しています。東関東自動車道水戸線については「東関東自動車道」をご覧ください。 |
| 基本情報 | |||
|---|---|---|---|
| 国 | |||
| 所在地 | 栃木県、茨城県 | ||
| 起点 | 小山駅 | ||
| 終点 | 友部駅 | ||
| 駅数 | 16駅 | ||
| 電報略号 | ミトセ[1] | ||
| 開業 | 1889年1月16日 (136年前) (1889-01-16) | ||
| 所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) | ||
| 運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) | ||
| 使用車両 | 使用車両を参照 | ||
| 路線諸元 | |||
| 路線距離 | 50.2km | ||
| 軌間 | 1,067 mm | ||
| 線路数 | 単線 | ||
| 電化区間 | 全線 | ||
| 電化方式 | 直流1,500V(小山駅付近) 交流20,000 V 50 Hz(小田林駅 - 友部駅間) いずれも架空電車線方式 | ||
| 閉塞方式 | 自動閉塞式 | ||
| 保安装置 | ATS-P | ||
| 最高速度 | 95km/h | ||
| |||
| テンプレートを表示 | |||
| 停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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水戸線(みとせん)は、栃木県小山市の小山駅と茨城県笠間市の友部駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。
東北本線(宇都宮線)と常磐線を結び、北関東を横断する路線の一つ。小山駅構内のみ直流電化、それ以外の区間は交流電化となっており、運用される車両は交流・直流の両電源に対応した車両となっている。
当線は小山駅のみが栃木県内にあり、その他の駅は全て茨城県内にある。路線名に水戸の地名が入る一方、水戸市内に駅はない。ただし、友部駅から常磐線に直通し水戸駅方面に乗り入れる列車が設定されている。
全区間が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。
小山駅が大宮支社、小田林駅 - 友部駅間が水戸支社の管轄であり、小山駅 - 小田林駅間(小山駅起点3.1 km地点、第二犬塚踏切付近)に支社境界がある。
水戸線は、1889年(明治22年)に水戸鉄道(初代)により小山駅 -水戸駅間が開業した。水戸に到達した最初の鉄道である。水戸鉄道は1892年(明治25年)に日本鉄道に買収されてその支線となったが、1895年(明治28年)に土浦駅から友部駅まで海岸線(現在の常磐線)が延伸され、友部駅 - 水戸駅間は実質的にその一部となった。
日本鉄道は、1906年(明治39年)に鉄道国有法によって買収・国有化され、旧水戸鉄道区間も官設鉄道に編入された。1909年(明治42年)の線路名称制定時に、旧水戸鉄道区間のうち友部駅 - 水戸駅間が常磐線に編入され、小山駅 - 友部駅間は水戸鉄道の名を取り水戸線となった。以来、水戸線は区間の表示及び線名の変更などが一切行われていない。
小山駅に乗り入れる水戸線の線路は、東北本線の上野方面とは直接行き来できない配線となっている。かつて上野方面と水戸線を直通する貨物列車の運行[注釈 1]に支障が出ていたため、1950年(昭和25年)に東北本線の間々田駅方面から小山駅を経由せずに水戸線方面に直通可能な短絡線(小山駅の構内扱い)が敷設された。この短絡線は貨物列車だけでなく、上野方面と水戸方面・真岡方面を水戸線経由で結んでいた急行「つくばね」などの旅客列車にも活用された。また短絡線の東方にはデッドセクションも設けられていたため、東急車輛で新製された交直流用車両の交直切替の試運転も行われていた。しかし1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正後、この短絡線は実質的に使用停止状態となり、2006年(平成18年)には設備が撤去された。
全列車が各駅に停車する普通列車で、1時間に1 - 2本程度の運行である。朝晩を中心に小山駅 -常磐線水戸駅・勝田駅(1往復のみ高萩駅)間の直通運転、日中は小山駅 - 友部駅間の線内折り返しが運行され、このほかに朝晩を中心に小山駅 -下館駅間の区間運転がある。また、友部発22時台と小山発23時台の最終列車は下館行きである。
すべての列車が4ドアの5両編成で運転されている[14]。かつては最大12両編成の客車列車が運行されており、電車化後は朝夕を中心に7両、8両編成、日中4両編成で運行されていた。その後運用の見直しと新型車導入で運行は4両、5両、7両編成となっていたが、2007年3月18日のダイヤ改正後は415系鋼製車の引退により7両編成が消滅。2016年3月26日のダイヤ改正からは415系ステンレス車の運用離脱により4両編成が消滅し、5両編成に統一された。
常磐線方面、東北本線(宇都宮線)方面の直通列車が運行されることがある。
その他、ちくせい花火大会、おやまサマーフェスティバルに合わせ臨時普通列車が運行される。
勝田車両センター所属の車両の検査を郡山総合車両センターで行うため、不定期の回送列車が運行されている。
定期貨物列車は設定されていない。SLもおか用の蒸気機関車の検査時や関東鉄道の新車導入時にのみ、下館駅発着の甲種輸送列車が運行される。
両毛線沿線の観光や笠間観光、埼玉県・栃木県・群馬県の海水浴客輸送のため臨時列車が設定されていた。しかし現在では両毛線と接続する線路が撤去されたほか、笠間観光は友部駅からバスを利用する形にシフトし、海水浴需要も減少しているためこれらの臨時列車は設定がなくなった。
主な列車は以下の通り
勝田車両センターに配置されている交直流電車で運転される。常磐線普通列車と共通で使用されるほか、2017年10月14日実施のダイヤ改正で東北本線黒磯駅 -新白河駅間の運用にも進出しており、その送り込み・返却運用が当線経由で行われている。
| 電化方式 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 駅間 | 累計 | ||||||
| 直流 | 小山駅◇ | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道: | ∨ | 栃木県 小山市 | |
| 交流 | 小田林駅 | 4.9 | 4.9 | | | 茨城県 | 結城市 | |
| 結城駅 | 1.7 | 6.6 | ◇ | ||||
| 東結城駅 | 1.7 | 8.3 | | | ||||
| 川島駅◇ | 2.1 | 10.4 | ◇ | 筑西市 | |||
| 玉戸駅 | 2.1 | 12.5 | | | ||||
| 下館駅◇ | 3.7 | 16.2 | 真岡鐵道:真岡線 関東鉄道:常総線 | ◇ | |||
| 新治駅 | 6.1 | 22.3 | ◇ | ||||
| 大和駅 | 3.6 | 25.9 | | | 桜川市 | |||
| 岩瀬駅 | 3.7 | 29.6 | ◇ | ||||
| 羽黒駅 | 3.2 | 32.8 | ◇ | ||||
| 福原駅 | 4.2 | 37.0 | | | 笠間市 | |||
| 稲田駅 | 3.1 | 40.1 | ◇ | ||||
| 笠間駅 | 3.2 | 43.3 | ◇ | ||||
| 宍戸駅 | 5.2 | 48.5 | | | ||||
| 友部駅◇ | 1.7 | 50.2 | 東日本旅客鉄道:■常磐線[* 2](水戸方面、最長高萩駅まで直通運転) | ◇ | |||
2024年度の時点で、JR東日本自社による乗車人員集計[25]の除外対象となる駅(完全な無人駅、年度内に無人化された駅含む)は、小田林駅・東結城駅・新治駅・大和駅・羽黒駅・福原駅・稲田駅である。
各年度の平均通過人員(人/日)は以下のとおりである。
| 年度 | 平均通過人員(人/日) | 出典 |
|---|---|---|
| 小山 - 友部 | ||
| 2011年度(平成23年度) | 6,804 | [26] |
| 2012年度(平成24年度) | 7,044 | |
| 2013年度(平成25年度) | 7,176 | |
| 2014年度(平成26年度) | 7,031 | |
| 2015年度(平成27年度) | 7,088 | |
| 2016年度(平成28年度) | 7,059 | [27] |
| 2017年度(平成29年度) | 7,083 | |
| 2018年度(平成30年度) | 7,011 | |
| 2019年度(令和元年度) | 6,730 | |
| 2020年度(令和02年度) | 4,679 | |
| 2021年度(令和03年度) | 5,002 | [28] |
| 2022年度(令和04年度) | 5,636 | |
| 2023年度(令和05年度) | 5,978 | [29] |
| 順位 | 2022年度 | |||
|---|---|---|---|---|
| 駅名 | 1日平均乗車人員(人) | |||
| 定期外 | 定期 | 計 | ||
| 1 | 小山駅 | 7,032 | 11,807 | 18,839 |
| 2 | 友部駅 | 956 | 1,911 | 2,868 |
| 3 | 下館駅 | 743 | 2,033 | 2,777 |
| 4 | 結城駅 | 454 | 1,287 | 1,742 |
| 5 | 笠間駅 | 207 | 915 | 1,122 |
| 6 | 岩瀬駅 | 130 | 630 | 761 |
| 7 | 川島駅 | 154 | 444 | 599 |
| 8 | 玉戸駅 | 170 | 411 | 582 |
| 9 | 宍戸駅 | 33 | 153 | 187 |
| 10 | 稲田駅 | 26 | 113 | 139 |
| 11 | 福原駅 | 25 | 85 | 111 |
小田林駅・東結城駅・新治駅・大和駅・羽黒駅は無人駅であるため集計されていない。
E531系によるワンマン運転を開始する2021年3月のダイヤ改正に合わせ、同線の価値向上を図る組織横断プロジェクト「輝け水戸線!磨くプロジェクト」を2021年1月8日に発足している[30]。取り組みとして交通系ICカードの利用促進、ロゴマークの制定、水戸線各駅に独自デザインの駅名標の設置などをしている。
| 電車特定区間 | |
|---|---|
| 郊外路線 | ■■川越線 -■相模線 -■八高線(八王子 - 高麗川) - |
| 房総地区 | |
| 北関東地区 | ■八高線(高麗川 - 高崎) -■信越本線(高崎 - 横川) -■上越線 -■吾妻線 -■両毛線 -■水戸線 -■日光線 -■烏山線 |
| 計画中 | |