| 武藤英紀 | |
|---|---|
2010年のインディ500で | |
| 基本情報 | |
| 国籍 | |
| 生年月日 | (1982-10-06)1982年10月6日(43歳) |
| 出身地 | 東京都中央区 |
| インディカー・シリーズでの経歴 | |
| デビュー | 2007 |
| 所属 | ニューマン・ハース・レーシング |
| 過去所属 | アンドレッティ・グリーン・レーシング スーパーアグリ・パンサー・レーシング |
| 出走回数 | 53 |
| 優勝回数 | 0 |
| ポールポジション | 0 |
| シリーズ最高順位 | 10位 (2008) |
| 過去参加シリーズ | |
| 2003–2004 2006 2007 | 全日本F3選手権 フォーミュラ・ニッポン インディ・プロ・シリーズ |
| 選手権タイトル | |
| 2002 2013 | フォーミュラ・ドリーム SUPER GT(GT300) |
| 受賞 | |
| 2008 | インディカー・シリーズ ルーキーオブザイヤー |
武藤 英紀(むとう ひでき、1982年10月6日 - )は、東京都中央区出身のレーシングドライバー。
1995年にカートデビュー。1997年にカート関東選手権の東シリーズチャンピオンを獲得。1998年中学校卒業の翌日にイギリスに留学1999年にレースデビュー。2000年にはイギリス・フォーミュラ・フォード(FF)に参戦しシリーズ9位。2001年もイギリス・FFでシリーズ9位となったほか、FF・ヨーロッパシリーズにも参戦しシリーズ3位。2002年には帰国し、フォーミュラ・ドリーム(FD)に参戦してシリーズ2位。翌2003年にはFDのシリーズチャンピオンに輝く。
2004年より全日本F3選手権に参戦しシリーズ9位。2005年はシリーズ3位となり、翌2006年よりSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンに中嶋企画から参戦。SUPER GT最終戦富士でポールトゥーウィンで初優勝。またフォーミュラ・ニッポン第7戦菅生でファステストラップを記録した。
2007年はアメリカン・オープンホイールのトップカテゴリーを志して、ステップダウン覚悟でインディカー・シリーズ(IRL)の下位カテゴリーであるインディー・プロ・シリーズ(IPS、現インディ・ライツ)にパンサーレーシングから参戦し、第6戦においてポールトゥーウィンで初優勝を飾り、参戦1年目ながら優勝2回、シリーズ2位となり、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得し好成績を残した。この活躍が評価され、シカゴランドで行われたインディカー・シリーズの最終戦にスーパーアグリ・パンサーレーシングよりスポット参戦することとなり、8位完走。初出場にも拘らずファステストラップを記録した。
2008年はアンドレッティ・グリーン・レーシングのレギュラーシートを獲得し、インディカー・シリーズにフル参戦(カーナンバー27)。初戦こそ24位に沈んだが、第2戦セント・ピーターズバーグで6位完走、以降は安定したレースぶりでトップ10の常連となっていく。シリーズのハイライトとなる第5戦インディ500ではルーキー最高位の予選9番手を獲得、決勝では終盤のペースカー導入を生かし、このレースのルーキー・オブ・ザ・イヤーこそライアン・ハンターレイに譲ったものの7位でフィニッシュ。さらに6月22日の第8戦アイオワ・スピードウェイ決勝で日本人史上最高となる2位に入賞し、自身としても初めて表彰台に上った。シーズン後半こそやや調子を落としたものの、最終的に完走13回、予選最高位3位、決勝最高位2位、トップ5フィニッシュ1回、トップ10フィニッシュ7回を記録して346ポイントを獲得、ランキング10位とチームメイトのダニカ・パトリックやマルコ・アンドレッティにひけをとらない戦いぶりを見せた。また、この年はチャンプカー・ワールド・シリーズとの統合に伴いインディカーに多くのドライバーが移籍してきたため、多くのルーキーがひしめいたシーズンでもあったが、そのなかにあって移籍組で元F1ドライバーのジャスティン・ウィルソンを6ポイント抑えて、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。
2009年も2008年に引き続きアンドレッティ・グリーン・レーシングからインディカー・シリーズに参戦した。シーズン序盤はマシントラブルなどの不運が続き、あまり成績を残せなかった。2度目の挑戦となった第4戦インディ500では予選は16番手であったが、決勝では上位のドライバーと遜色ない走りを見せ順位を上げた。しかし、ピットストップの度に出遅れて順位を下げてしまったこともあり、結局完走20台中10位でフィニッシュした。その後、第7戦アイオワ・スピードウェイ決勝で3位に入賞し、自身2度目の表彰台を獲得した。アイオワ・スピードウェイでは2年連続の表彰台獲得となった。第8戦リッチモンド決勝では自身初のラップリーダーを記録、300周のレースのうち74周の間トップを走行し4位に入賞した。その後、ロードコースで行われた第13戦のミッド・オハイオと第14戦のインフィニオンでは共に5位に入賞した。最終的には353ポイントを獲得し、年間ランキングでは9位と1ポイント差の11位であった。
2010年はニューマン・ハース・レーシングに移籍してインディカー・シリーズに参戦。しかし、時折速さを見せるも結果が出ないレースが続いた。第5戦カンザスでは予選でこの年のベストグリッドとなる4位につけると、決勝では序盤ポジションを下げるもその後ポジションを上げ表彰台も狙える位置でレース終盤を迎えた。しかし、5位を走行していた200周レースの186周目のレースリスタートで武藤は6位を走行していた佐藤琢磨と接触し、両者はそろってリタイアに終わった。このアクシデントは、武藤の前を走っていた周回遅れのシモーナ・デ・シルベストロが、武藤の側へとラインを寄せてきたことで、武藤としては接触しないよう同じくアウトにラインを膨らませるしかなく、さらにアウト側にいた佐藤とぶつかってしまったことで起きたものであった。続く第6戦のインディ500では予選で2008年に並ぶ9位につけるも決勝はハンドリングトラブルでリタイアに終わった。その後も苦戦が続き、結局この年は決勝では12位が最高で1度もトップ10フィニッシュを果たせず、ランキング18位でシーズンを終えた。

2011年は帰国し、Autobacs Racing Team AguriよりSUPER GT・GT500クラスに参戦[1]。また同時期に本田技術研究所主導によるホンダ・CR-ZのGT300車両の開発ドライバーに就任[2]。2012年の第4戦菅生から実践投入され、中嶋大祐と共にTEAM無限から戦う。2013年は中嶋のGT500昇格に伴いトレードする形で中山友貴が加入。8戦中のうち、2位表彰台を4回、シリーズポイント対象として特別に含まれたアジアン・ル・マン・シリーズで優勝し[3][4]、シリーズチャンピオンを獲得。ドライバー就任時から研究所より「2年で結果を出せ」と厳命を受けた中で獲得したチャンピオンであった。
2014年よりTEAM KUNIMITSUよりGT500クラスに復帰。この年からGT500車両規定の変更に合わせ、新たに投入したホンダ・NSX CONCEPT-GTはマシントラブルを頻発し、苦戦を強いられた。2015年はREAL RACING、2016年はドラゴ・コルセからGT500に参戦した。
2017年はドラゴ・コルセが活動休止に伴い[5][6]、TEAM MUGENがGT500活動を再開、それにスライドする形で加入した。パートナーは中嶋大祐[7][8]。2018年タイではポールポジションを獲得した[9]。
2020年は中嶋の引退に伴い[10]、前年F3アジアやポルシェ・カレラカップ・ジャパン等で活躍した笹原右京が加入[11][12]。また、チームのスポンサーにレッドブルが就いた[13]。
2021年はホンダのGT500リザーブドライバーに就任したが、牧野任祐の代役としてTEAM KUNIMITSUから開幕2戦に参戦した[14][15]。
2022年からARTAに復帰し、GT300クラスに参戦。パートナーは木村偉織[16]。最終戦もてぎで優勝を飾る[17]。また、この年を最後にSUPER GT参戦を終了する事を発表した[18]。
SUPER GT勇退後は、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトのアドバイザーとしてFIA-F4選手権に参戦する若手ドライバーの育成に携わる他、Team HRCよりスーパー耐久・ST-QクラスでCNF燃料の先行開発として参戦する[19]。

| 年 | チーム | エンジン | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 順位 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2004年 | TODA RACING | 無限 | SUZ1 8 | SUZ2 7 | TSU1 8 | TSU2 10 | OKA1 Ret | OKA2 DSQ | TRM1 5 | TRM2 7 | SUZ1 3 | SUZ2 2 | SUG1 9 | SUG2 6 | MIN1 8 | MIN2 5 | SEN1 9 | SEN2 7 | MIN1 Ret | MIN2 Ret | TRM1 Ret | TRM2 5 | 9位 | 83 | |
| 2005年 | Honda Team M-TEC | TRM1 Ret | TRM2 1 | SUZ1 4 | SUZ2 1 | SUG1 3 | SUG2 8 | FSW1 5 | FSW2 5 | OKA1 7 | OKA2 7 | SUZ1 4 | SUZ2 3 | MIN1 5 | MIN2 Ret | FSW1 8 | FSW2 6 | MIN1 2 | MIN2 4 | TRM1 1 | TRM2 3 | 3位 | 179 |
| 年 | チーム | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 順位 | ポイント | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2006年 | PIAA NAKAJIMA RACING | ホンダ | FSW 19 | SUZ 6 | TRM 8 | SUZ Ret | AUT 17 | FSW 16 | SUG 10 | TRM 10 | SUZ Ret | 14位 | 1 | ||
| 2011年 | HP REAL RACING | ホンダ | SUZ | AUT | FSW | TRM 10 | SUZ | SUG | TRM1 Ret | TRM2 9 | NC | 0 | |||
| 2013年 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | SUZ 13 | AUT Ret | FSW 13 | TRM 12 | INJ C | SUG 10 | SUZ1 12 | SUZ2 10 | NC | 0 | ||||
| 2014年 | ホンダ | SUZ 10 | FSW1 10 | FSW2 12 | FSW 11 | TRM 5 | AUT 10 | SUG 12 | SUZ1 13 | SUZ2 12 | 14位 | 4 | |||
| 年 | チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 順位 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007年 | スーパーアグリ・パンサー・レーシング | HMS 3 | STP1 2 | STP2 4 | INDY 5 | MIL Ret | IMS1 1 | IMS2 3 | IOW 3 | WGL1 2 | WGL2 6 | NSH 6 | MDO 5 | KTY 1 | SNM1 19 | SNM2 10 | CHI | 2位 | 481 |
| 年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 順位 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007年 | パンサー・レーシング | ダラーラ | ホンダ | HMS | STP | TRM | KAN | INDY | MIL | TXS | IOW | RIR | WGL | NSH | MDO | MCH | KTY | SNM | DET | CHI 8 | 25位 | 24 | ||
| 2008年 | アンドレッティ・グリーン・レーシング | HMS 24 | STP 6 | TRM 11 | LBH | KAN 6 | INDY 7 | MIL 12 | TXS 6 | IOW 2 | RIR 13 | WGL 9 | NSH 14 | MDO 9 | EDM 27 | KTY 18 | SNM 13 | DET 11 | CHI 22 | SRF 8 | 10位 | 346 | ||
| 2009年 | STP 15 | LBH 20 | KAN 8 | INDY 10 | MIL 8 | TXS 21 | IOW 3 | RIR 4 | WGL 18 | TOR 12 | EDM 14 | KTY 13 | MDO 5 | SNM 5 | CHI 23 | TRM 13 | HMS 6 | 11位 | 353 | |||||
| 2010年 | ニューマン・ハース・レーシング | SAO 20 | STP 14 | ALA 15 | LBH 13 | KAN 23 | INDY 28 | TXS 12 | IOW 20 | WGL 12 | TOR 12 | EDM 17 | MDO 18 | SNM 17 | CHI 13 | KTY 17 | TRM 14 | HMS 20 | 18位 | 250 | ||||
| 2011年 | サム・シュミット・モータースポーツ | STP | ALA | LBH | SAO | INDY | TXS | TXS | MIL | IOW | TOR | EDM | MDO | NHM | SNM | BAL | TRM 18 | KTY | LVS | 43位 | 12 |
| 年 | シャシー | エンジン | スタート | フィニッシュ | チーム | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2008年 | ダラーラ | ホンダ | 9 | 7 | アンドレッティ・グリーン・レーシング | ルーキー中予選最速 2位(ルーキーで最上位) |
| 2009年 | 16 | 10 | アンドレッティ・グリーン・レーシング | Completed every lap | ||
| 2010年 | 9 | 28 | ニューマン・ハース・レーシング | Completed 76 laps |
| 年 | チーム | コ.ドライバー | 使用車両 | タイヤ | クラス | 1 | 2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2011年 | Autobacs Racing Team Aguri | ホンダ・HSV-010 GT | B | GT500 | FSW1 10 | FSW2 Ret | |
| 2012年 | TEAM 無限 | ホンダ・CR-Z GT | B | GT300 | FSW1 2 | FSW2 7 | |
| 2013年 | B | GT300 | FSW1 6 | FSW2 5 | |||
| 2019年 | TEAM MUGEN | ホンダ・NSX-GT | H | GT500 | FSW1 10 | FSW2 6 |
| 年 | チーム | 使用車両 | タイヤ | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 順位 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013年 | TEAM 無限 | ホンダ・CR-Z GT | B | SGT | INJ | FSW 1 | ZHU | SEP | NC | 0 |

| タイトル | ||
|---|---|---|
| 先代 ライアン・ハンター=レイ | インディカー・シリーズ ルーキーオブザイヤー 2008 | 次代 ラファエル・マトス |
| 全日本GT選手権 |
| ||||
|---|---|---|---|---|---|
| SUPER GT |
| ||||
| |||||
| GT500 |
|
|---|---|
| GT300 | |
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