欧州自動車道路40の標識 欧州自動車道路 欧州自動車道路 (おうしゅうじどうしゃどうろ)は、ヨーロッパ における国際的な道路 網。ヨーロッパハイウェイ、欧州道路や国際E-ロードネットワークとも呼ばれる。国境をまたがって伸びており、ルートの決定は国連欧州経済委員会 (United Nations Economic Commission for Europe 略称UNECE)によって行われている。そのため、この道路網はヨーロッパのみならず、欧州経済委員会参加国である中央アジア のカザフスタン 、キルギス も含んだものになっている。
多くの国では国の道路標識 の隣にヨーロッパ共通の道路標識を表示している。しかしながらスウェーデン のように、ヨーロッパ道路標識の表示に排他的な国もある。また、イギリス では全く道標を設置しておらず、アイルランド は最近計画された道路一つのみに道標を設置している。このように道路標識の表示方法などは統一されていない。同様の国際道路網としてはアジアハイウェイ や、パンアメリカンハイウェイ などがある。
1992年のデンマークの「E3号線」の標識。その後この道路はE45号線 に変更され、E3 は別の道路に再付与された UNECE(国連欧州経済委員会 )が1947年に設立され、交通事情改善のための最初の主要な取り組みとして、1950年9月16日にジュネーブ で署名された国連共同宣言第1264号「国際的な主要交通幹線の建設に関する宣言」[ 1] [ 2] を採択した。この宣言によって最初の欧州自動車道路網(E-ロード網)が定義された。
この宣言はその後何度も改正され、1975年11月15日に「国際的な主要交通幹線に関する欧州協定(European Agreement on Main International Traffic Arteries、略称:AGR)」に置き換えられた[ 3] 。このAGRでは、路線番号制度が整備され、掲載される道路の基準が改善された。その後、AGRは1992年に大規模な改訂を受け、2001年には中央アジア およびコーカサス 諸国にも拡大された[ 4] 。その後さまざまなマイナーチェンジが行われ、最新の改訂は2008年とされている(2009年現在[update] )。
フランクフルト国際空港 付近のE42 とE451 の交差する地点路線番号体系は以下の通りである[ 3] 。
幹線 道路(Reference road)および中間道路(Intermediate road)はクラスA道路 と呼ばれ、番号は1から129である。南北方向のルートは奇数、東西方向のルートは偶数である。主な例外はE4 とE6 で、そのどちらも南北方向の路線である。 番号の割り当ては、一部例外を除き、西から東へ、そして北から南へ向かって番号が大きくなる。 支線 道路(Branch)、連絡道路、接続道路はクラスB道路 と呼ばれ、130以上の3桁番号を持つ。幹線道路は、5から95の番号のうち末尾が0または5のもの、または101から129の奇数番号の道路である。これらは一般的にヨーロッパを横断し、数千キロに及ぶことが多い。南北方向の幹線道路は、5から95の範囲で末尾が5の番号、または101から129の奇数番号をもち、西から東へ向かって番号が大きくなる。 東西方向の幹線道路は、末尾が0の2桁番号をもち、北から南へ向かって番号が大きくなる。 中間道路は、1から99のうち幹線道路ではない道路である。これらは通常、幹線道路よりもかなり短い。中間道路には、その付近の幹線道路の番号の間に収まる番号が付与される。幹線道路と同様に、南北方向は奇数、東西方向は偶数である(つまり南北縦断15 - 25の間の道路なら北から順に17、19、21、23が割り振られる)。 クラスB道路は3桁番号であり、1桁目は北側で最も近い基幹道路の番号、2桁目は西側で最も近い基幹道路の番号、3桁目は連番で構成される(一つ北にE40号線、一つ西にE49号線の場合E44xとなる。xには通し番号を入れるのでE441、E442・・・となる)。 E99より東に位置する南北方向のクラスA道路は、101から129の3桁奇数番号を持つ。その他のクラスA道路に関するルールもこれらに適用される。 E101より東に位置するクラスB道路は、001から099の「0で始まる3桁番号」を持つ。 イタリア ・カッシーノ 付近のE45 最初に制定・承認された命名規則 では路線番号はよく整理されていたが、その後、この原則への多くの例外が認められてきた。
本来、E6 はE47に、E4 はE55に変更される予定であった。しかし、スウェーデン とノルウェー がE道路網を自国の国内道路網に組み込み、E6とE4をそのままの番号で標識していたため、1992年以前の番号を両国で維持する決定が下された。この例外が認められた理由は、ルートが非常に長大であること、関連する周辺道路網全体の標識も変更する膨大な費用が問題となったためである。ただし、デンマーク 以南では新番号が使用されており、スカンジナビア半島 の他のE道路も新番号に従っている。そのため、E4とE6は、「偶数番号は東西方向」という原則から最も大きく外れる例外とされる。
その他の例外として、下記のルートがある。
E67 (フィンランド -チェコ ):E75 とE77 の西側に位置している(なので本来E75/77より大きな番号のはず)が、2000年頃に設定された新ルートで、利用可能な最良の番号として割り当てられた。E63 (フィンランド):路線のほとんどがE75 の西側に位置している(なので本来E75より大きな番号のはず)。E8 (フィンランド):2002年頃に延長され、E12 の西側に位置している部分がある。E82 (スペイン ・ポルトガル ):E80 の北側に位置している(なので本来E80より小さな番号のはず)。これらの例外は、E道路網の拡大時に完全な整合性を維持することが難しく、UNECEが既存の路線番号の変更を避けたいと考えるために生じている。
また、アルバニア社会主義人民共和国 は当初AGRなどの国際条約への参加を拒否したため、E道路体系から明確に除外されていた。その結果、E65 とE90 はアルバニアを避ける大きな迂回ルートとなっていた。1990年代にアルバニア共和国 は欧州との関係を開き始めたが、AGRを批准したのは2006年8月であり、そのためE道路網への統合は依然として弱い状態にある。
スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどでは自国の道路網と統合しており、自国の番号は持っていない。多くの国ではE-ロード表記は自国のネットワークの一段上のネットワークを形成している。標識はどの道路に続いているのかを示すために多く取り付けられているが、どこに到達するかは書いていない。ベルギー ではE-表記が高速道路と関係している。このためE表記に案内表記も表示されており、高速道路でない部分には案内表示がされていない。ドイツ のようにわかりづらいものの案内標識を備えている国もあり、その場合はドイツの道路網を使用しなければならない。イギリス やアイルランド 、またはウズベキスタン などのいくつかの国では、E-道路が全く案内標識を備えていなかったが、2007年7月新たに取り付けられた。
二都市間のつながりはダッシュ で示しており、フェリー の有無にかかわらず海をまたぐ場合は三点リーダをつけている