| 橋本 聖子 はしもと せいこ | |
|---|---|
2025年4月24日、首相官邸にて | |
| 生年月日 | (1964-10-05)1964年10月5日(61歳) |
| 出生地 | (現・安平町) |
| 出身校 | 駒澤大学附属苫小牧高等学校卒業 |
| 前職 | 富士急行従業員 スピードスケート選手 自転車競技選手 |
| 所属政党 | (自由民主党→) (無所属→) 自由民主党(安倍派・谷垣G→無派閥) |
| 称号 | 国家功労勲章シュヴァリエ オリンピック勲章ゴールド |
| 親族 | 大叔父・松実喜代太 父・橋本善吉 義兄・高橋辰夫 甥・橋本善太 |
| 公式サイト | 参議院議員 橋本聖子オフィシャルサイト |
| 内閣 | 第4次安倍第2次改造内閣 菅義偉内閣 |
| 在任期間 | 2019年9月11日 -2021年2月18日 |
| 選挙区 | 参議院比例区 |
| 当選回数 | 6回 |
| 在任期間 | 1995年7月23日 - 現職 |
その他の職歴 | |
組織委員会会長 (2021年2月18日 -2022年6月30日) | |
(2025年6月26日 - 現職) | |
総裁:安倍晋三 (2016年8月3日 - 2019年9月11日) | |
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橋本 聖子(はしもと せいこ、1964年〈昭和39年〉10月5日 - )は、日本の政治家、スピードスケート・自転車競技選手。自由民主党所属の参議院議員(6期)、日本オリンピック委員会会長、日本自転車競技連盟会長、日本ライフル射撃協会会長。戸籍名は、石﨑 聖子(いしざき せいこ)。
スピードスケートおよび自転車競技でオリンピック日本代表として出場。アルベールビル冬季オリンピックスピードスケート女子1500m銅メダル。東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣、女性活躍担当大臣、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)、自由民主党参議院議員会長、一般財団法人日本ドッジボール協会会長、公益財団法人日本スケート連盟会長、公益財団法人日本自転車競技連盟会長、公益財団法人日本オリンピック委員会副会長、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長[1]を歴任した。
北海道勇払郡早来町(現・安平町)の牧場で生まれ育つ[2](競走馬の牧場である橋本牧場)。祖父母は開拓者で、父方は宮城県三本木町から、母方は奈良県十津川村から入植した[2]。4人兄弟の末子。
父親の方針で3歳でスケート開始。小学3年の時、腎臓病にかかり、2か月間入院。2年間スポーツを禁止される[3]。
中学3年の時、全日本選手権を初制覇の後、駒澤大学附属苫小牧高等学校に入学。全日本スプリント、全日本選手権で優勝。以後、10年間にわたって全日本選手権を制覇。高校1年で世界選手権の日本代表に史上最年少で選ばれる[4]。
原因不明の呼吸器系の病気にかかり生死の境をさまようが、後に全日本選手権で「4種目完全制覇」を達成。
1983年、高校卒業後、富士急行株式会社へ入社。1994年、富士急行株式会社退社。
30歳のときに自由民主党の当時の幹事長だった森喜朗から「参議院選挙に出馬をしないか」とすすめられる[2]。1995年、第17回参議院議員通常選挙の比例区に自民党から立候補し初当選。
国会議員とスポーツ選手の二足のわらじを履く。日中は議員活動、早朝、深夜にトレーニングを行う[2]。午前3時に起きて自転車に乗り、昼間に国会議員としての活動をして、夜9時すぎから2時間のウエイトトレーニングという日課を繰り返し、土日の地方講演には自転車で移動をするなどして練習に充てていた。
1996年、現職国会議員としてアトランタオリンピックの自転車競技2種目に出場するも、12位と9位に終わる。この経験はスポーツの振興や人材育成に取り組む上で大きな財産になった[2]。現役スポーツ選手続行の体力があると自負していたものの、国会議員としてのオリンピック出場が政界とスポーツ界の両方から批判をされたことを理由に「両方の世界を傷つけた」としてスポーツ選手としての現役引退を決意する[5]。
2000年8月、園田天光光以来51年ぶり、現役国会議員として2人目、参議院議員としては初の出産。これに先立ち、妊娠判明後の同年3月、出産による本会議欠席を認める参議院規則改正が行われ、事実上、国会議員の産休が制度化する。橋本は直前まで議員活動をし、入院後2時間で初の出産。
2014年ソチ五輪では選手団団長を務めた。閉会式後のパーティーで、フィギュアスケート選手の髙橋大輔に対してキスを強要したとして一部週刊誌で報じられたが、双方が強要やセクハラについて否定するコメントを出した[6]。
2015年、フランス共和国国家功労勲章シュヴァリエを受章[7]。
2022年、IOCから、女性のスポーツ参加に貢献した関係者や団体に贈られる「女性スポーツ賞」で最高位となる世界賞を受賞。日本人の受賞は初めて。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の女性理事の割合を約4割に引き上げるなど、ジェンダー平等の取り組みを進めたことが評価された[8]。
| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 第17回参議院議員通常選挙 | 1995年07月23日 | 30 | 参議院比例区 | 自由民主党 | ーー票 | ーー | 50 | 13/ | 13/15 |
| 当 | 第19回参議院議員通常選挙 | 2001年07月29日 | 36 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 26万5545票 | ーー | 48 | 6/27 | 6/20 |
| 当 | 第21回参議院議員通常選挙 | 2007年07月29日 | 42 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 22万1361票 | 3.7% | 48 | 11/35 | 11/14 |
| 当 | 第23回参議院議員通常選挙 | 2013年07月21日 | 48 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 27万9952票 | 6.4% | 48 | 5/29 | 4/18 |
| 当 | 第25回参議院議員通常選挙 | 2019年07月21日 | 54 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 22万5617票 | 4.5% | 50 | 8/33 | 8/19 |
| 当 | 第27回参議院議員通常選挙 | 2025年07月20日 | 60 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 17万6404票 | 50 | 7/33 | 7/12 |
| 獲得メダル | ||
|---|---|---|
| 女子スピードスケート | ||
| オリンピック | ||
| 銅 | 1992 アルベールビル | 1500m |
| 世界スプリント選手権 | ||
| 銅 | 1989 ヘーレンフェーン | 総合 |
| 世界オールラウンド選手権 | ||
| 銀 | 1990 カルガリー | 総合 |
| 銅 | 1992 ヘーレンフェーン | 総合 |
| アジア競技大会 | ||
| 金 | 1986 札幌 | 500m |
| 金 | 1986 札幌 | 1500m |
| 金 | 1990 札幌 | 500m |
| 金 | 1990 札幌 | 1000m |
| 金 | 1990 札幌 | 1500m |
| 金 | 1990 札幌 | 3000m |
| 女子トラックレース | ||
| アジア競技大会 | ||
| 銅 | 1994 広島 | 個人パシュート |
| アジア選手権 | ||
| 銀 | 1995 ケソン | 個人スプリント |

現役引退後は後進の指導に当たる。個人の芸能マネジメント事務所「セイコ・ハシモト・インターナショナル(SHI)」を設立し、代表取締役に就任[20]。
その他、後述の通り父が馬主であったことから、日本競馬にも幼き頃より造詣があり、自由民主党の競馬推進議員連盟の会長にも就いている[36]。
2023年12月1日、朝日新聞が、自民党5派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、清和政策研究会(安倍派)が、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分の収入を裏金として議員側にキックバックする運用を組織的に続けてきた疑いがあるとスクープした[53]。安倍派は2018~2022年に毎年1回パーティーを開き、計6億5884万円の収入を政治資金収支報告書に記載している[54]。一方、収入・支出のいずれにも記載していない裏金の総額は直近5年間で1億円を超えるとされ(のちに5億円に修正[55])、共同通信は「実際のパーティー収入は少なくとも8億円前後に膨らむ可能性がある」と報じた[56]。清和政策研究会の政治資金収支報告書の記載内容は下記のとおり[注 2]。
| 年月日 | パーティー名 | 会場 | 収入 | 購入者数 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年5月22日 | 清和政策研究会との懇親の集い | 東京プリンスホテル | 2億802万円 | 7,021人 | [62] |
| 2019年5月21日 | 清和政策研究会との懇親の集い | 東京プリンスホテル | 1億5338万円 | 5,177人 | [63] |
| 2020年9月28日 | 清和政策研究会との懇親の集い | 東京プリンスホテル | 1億262万円 | 3,464人 | [64] |
| 2021年12月6日 | 清和政策研究会との懇親の集い | 東京プリンスホテル | 1億2万円 | 3,376人 | [65] |
| 2022年5月17日 | 清和政策研究会との懇親の集い | 東京プリンスホテル | 9480万円 | 3,200人 | [57] |
| (合計) | 6億5884万円 |
パーティー券は通常1枚2万円であるため、販売枚数が推計できるが、枚数に対する購入者の比率は2018年から2022年にかけてすべて「0.675」で統一されている。日本大学名誉教授の岩井奉信は「絶対にあり得ない」とし、安倍派は政治資金収支報告書に架空の購入者数を記入したとみられる[66][67]。
同年12月10日、直近5年間に1,000万円を超えるキックバックを受けた議員は松野博一官房長官のほか、橋本など10人以上いるとみられると報じられた[68]。12月22日、安倍派においては、議員側の「中抜き」を含む3つのパターンで裏金づくりを行っていたことが関係者の証言により明らかとなった[69][注 3]。12月25日、安倍派では少なくとも参議院議員選挙があった2019年と2022年に開いたパーティーについて、改選となる参議院議員に販売ノルマを設けず、集めた収入を全額キックバックしていたことが報道により明らかとなった[72][注 4]。
2024年4月4日、自民党は党紀委員会を開き、橋本を党役職停止1年とするなどの処分を決定した[74]。同年8月、東京地検特捜部は橋本と会計責任者を嫌疑不十分、事務担当者については起訴猶予で、いずれも不起訴処分とした[75]。東京第一検察審査会は2025年4月10日付で事務担当者について、「虚偽記入額は国民感覚からすれば高額で悪質」として不起訴不当と議決した。橋本と会計責任者については不起訴相当とした[75][76]。議決を受け特捜部は再捜査を行ったが、5月14日に事務担当者を再び不起訴とした[77]。
実家は養牛で知られ、父の善吉(2020年10月死去[79])はマルゼン橋本牧場を経営し「牛のハシモト」として知られた牛の仲買商[80]。後にJRA顕彰馬となったサラブレッドのマルゼンスキーのオーナーとしても知られる[80]。橋本善太は甥。
母方の大叔父には新十津川村長、衆議院議員を務めた松実喜代太がいる[2]。衆議院議員を務めた高橋辰夫は義理の兄(姉の夫)である[2]。
現在、3男3女あり(実子3人。夫と死別した前妻との子供3人)。現在は千葉県在住。
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|---|---|---|
| 先代 鈴木俊一 | (東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当) 第6代:2019年 - 2021年 | 次代 丸川珠代 |
| 先代 片山さつき | 第26代:2019年 - 2021年 | 次代 丸川珠代 |
| 先代 伊藤信太郎 山本一太 | 伊藤信太郎と共同 2008年 - 2009年 | 次代 武正公一 福山哲郎 |
| 議会 | ||
| 先代 市川一朗 | 2001年 - 2002年 | 次代 大野つや子 |
| 党職 | ||
| 先代 溝手顕正 | 自由民主党参議院議員会長 第29代:2016年 - 2019年 | 次代 関口昌一 |
| 先代 世耕弘成 | 自由民主党参議院政策審議会長 2012年 - 2013年 | 次代 山谷えり子 |
| 名誉職 | ||
| 先代 喜岡淳 | 最年少参議院議員 1995年 - 1998年 | 次代 鶴保庸介 |
| その他の役職 | ||
| 先代 山下泰裕 | 日本オリンピック委員会会長 第6代:2025年 - | 次代 現職 |
| 先代 森喜朗 | 東京オリンピック・パラリンピック 競技大会組織委員会会長 第2代:2021年 - 2022年 | 次代 解散 |
| 先代 白川博 | 日本スケート連盟会長 第10代:2006年 - 2019年 | 次代 長島昭久 |
| 国務大臣 (2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の円滑な準備に資するため行政各部の所管する事務の調整担当) | |
|---|---|
| 国務大臣 (2020年度に開催される東京オリンピック競技大会 及びパラリンピック競技大会の円滑な準備及び運営に関する施策を総合的かつ集中的に推進するため企画立案 及び行政各部の所管する事務の調整担当) | |
| 国務大臣 (令和三年に開催された東京オリンピック競技大会及びパラリンピック競技大会の総括 及び大会レガシーに関する施策を総合的かつ集中的に推進するため企画立案 及び行政各部の所管する事務の調整担当) | |
最年少参議院議員 | |
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| ↓:途中辞職・在職中死去など、▼:除名、↑:繰上げ当選、x:繰上げなし | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 1950年代 | |
|---|---|
| 1960年代 |
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| 1970年代 |
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| 1980年代 | |
| 1990年代 | |
| 2000年代 | |
| 2010年代 |
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| 2020年代 |
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