| 桃山学院大学 | |
|---|---|
和泉キャンパス3号館 | |
| 大学設置 | 1959年 |
| 創立 | 1884年 |
| 学校種別 | 私立 |
| 設置者 | 学校法人桃山学院 |
| 本部所在地 | 大阪府和泉市まなび野1-1 北緯34度27分3.32秒東経135度27分20.01秒 / 北緯34.4509222度 東経135.4555583度 /34.4509222; 135.4555583座標:北緯34度27分3.32秒東経135度27分20.01秒 / 北緯34.4509222度 東経135.4555583度 /34.4509222; 135.4555583 |
| キャンパス | 和泉キャンパス(大阪府和泉市) あべのBDL(大阪府大阪市阿倍野区) 本町サテライト(大阪府大阪市中央区) |
| 学部 | 国際教養学部 社会学部 法学部 経済学部 経営学部 ビジネスデザイン学部 人間教育学部 |
| 研究科 | 文学研究科 経済学研究科 社会学研究科 経営学研究科 |
| ウェブサイト | https://www.andrew.ac.jp/ |
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桃山学院大学(ももやまがくいんだいがく、英語:Momoyama Gakuin University/St. Andrew's University)は、大阪府和泉市まなび野1-1に本部を置く日本の私立大学。1884年創立、1959年大学設置。大学の略称は桃山、桃大、桃学。

桃山学院大学は日本聖公会系のキリスト教主義学校(ミッションスクール)であり、2025年4月現在、文系7学部8学科4研究科を有する文科系総合大学となっている[1]。
開学以来、「世界の市民」の養成(英語:Fostering "Citizens of the World")を建学の精神に掲げている。桃山学院大学が定義する「世界市民」は、「キリスト教精神に基づいて人格を陶冶し、世界の市民として広く国際的に活躍し得る人材」である[2]。
桃山学院大学は、自由と愛の精神に基づく学びの場として、ここに集うすべての人々の多様な価値観を認め合いながら、向上心を絶やさず、みずから考え、積極的に行動する世界の市民を育むことを使命とする[2]。
桃山学院大学は、1959年にプロテスタント日本宣教100周年を記念して開学された。開学当初は経済学部の単科大学として大阪市阿倍野区昭和町に構えていた。
1966年(昭和41年)に社会学部を設置し、1971年に登美丘学舎と移転統合した。
その後、1973年の経営学部設置を皮切りに2学部1学科・大学院2研究科を増設し、1995年にキャンパスを大阪府和泉市に移設した。
2008年、文学部が国際教養学部へ改組。
2019年、ビジネスデザインとリーダーシップ教育の両立を図る関西初の学科「経営学部ビジネスデザイン学科」を設置。2021年4月には、文部科学省からの認可を受け、ビジネスデザイン学部ビジネスデザイン学科へ改組され[4]、6学部7学科4研究科を擁する文科系総合大学に発展した。
2024年、ビジネスデザイン学部を再編し、現行のビジネスデザイン学科の履修カリキュラムは「ビジネス創造コース」に改組し、新たに情報テクノロジーに特化した「情報テクノロジーコース」を設置する[5]。
2025年、桃山学院教育大学(旧・プール学院大学)と桃山学院大学が統合し、桃山学院大学傘下に旧・桃山学院教育大学人間教育学部を移行・設置する[6]。
2026年、工学部地域連携DX学科(仮称)を設置(予定)。これは、文部科学省がデジタルや脱炭素など成長分野の人材育成を推進することを目的として始まった理系拡充支援事業に、本学をはじめとする国公私立の大学・高専延べ118校が選定されたことによるものである[7]。
| 年表 | 沿革 |
|---|---|
| 1959年 | 桃山学院大学開学。英国聖公会カンタベリー大主教が臨席。 経済学部(経済学科)を設置。 |
| 1961年 | 登美丘寮を開設。 |
| 1962年 | 学歌制定。 |
| 1966年 | 社会学部(社会学科)を設置。 生活協同組合設立。 登美丘学舎竣工。 |
| 1967年 | さやま寮を開設。 |
| 1971年 | 登美丘学舎に統合移転。 |
| 1973年 | 経営学部(経営学科)を設置。 |
| 1975年 | 総合研究所を設置。 |
| 1984年 | 学院創立100周年。 |
| 1986年 | 国際センター設置。 |
| 1987年 | 計算機センター(現情報センター)設置。 |
| 1989年 | 文学部(英語英米文学科、国際文化学科)を設置。 社会教育センター(現エクステンション・センター)設置。 |
| 1990年 | 開学30周年記念事業により、聖救主礼拝堂(チャペル)竣工。 |
| 1991年 | 和泉市と桃山学院の共同で、和泉キャンパスへの移転について記者発表を行う。 |
| 1993年 | 和泉キャンパス起工。 大学院文学研究科(英語英米文学専攻、国際文化学専攻)、経営学研究科(経営学専攻)を設置。 |
| 1995年 | 和泉キャンパス竣工。登美丘学舎より全面移転。 |
| 1997年 | 社会教育センターを改組し、エクステンション・センター設置。 大阪本町オフィス開設。 |
| 1998年 | 社会学部に社会福祉学科を増設。 大学院経済学研究科(応用経済学専攻)を設置。 |
| 1999年 | 大学院経営学研究科(経営学専攻)、文学研究科(比較文化学専攻)に博士課程を設置。 和泉キャンパスの聖マーガレット館(学生福利厚生棟)竣工。 白浜セミナーハウス開設。 |
| 2000年 | 大学院社会学研究科(応用社会学専攻)を設置。 |
| 2002年 | 法学部(法律学科)を設置。 大学院経済学研究科(応用経済学専攻)に博士課程を設置。 和泉キャンパスの聖トマス館が竣工。 外国語教育センターを設置。 |
| 2003年 | 大学院社会学研究科(応用社会学専攻)に博士課程を設置。 |
| 2006年 | 経済学部経済学科に中国ビジネスキャリアコースを開設。 大学院文学研究科の博士(前期)課程2専攻を、3専攻(英語圏文化学、国際文化学、応用言語学)に改組。 大学院経営学研究科(経営学専攻)に日中連携ビジネスコースを開設。 中之島サテライトキャンパス開設。 |
| 2007年 | キャリアセンターを設置。 |
| 2008年 | 文学部(英語英米文学科、国際文化学科)を改組し、国際教養学部(国際教養学科)を設置。 大学基準協会より適合評価を認定[8]。 |
| 2009年 | 開学50周年。第104代英国聖公会カンタベリー大主教が来学。 和泉キャンパスの聖ヨハネ館(50周年記念館)竣工。 |
| 2012年 | 大学院文学研究科の博士(前期)課程3専攻を、比較文化学の1専攻4コースに改組。 |
| 2013年 | 学習支援センターを設置。 |
| 2014年 | 梅田サテライトを開設。 |
| 2015年 | 国際教養学部国際教養学科から国際教養学部英語・国際文化学科に名称変更。 白浜セミナーハウスを閉鎖。 |
| 2016年 | 介護福祉実習棟が竣工。 |
| 2019年 | 経営学部にビジネスデザイン学科を設置。 |
| 2021年 | 経営学部(ビジネスデザイン学科)を改組し、ビジネスデザイン学部(ビジネスデザイン学科)設置[9]。 生活協同組合解散。 |
| 2022年 | 社会学部社会福祉学科から社会学部ソーシャルデザイン学科(福祉)に名称変更[10]。 |
| 2024年 | ビジネスデザイン学部ビジネスデザイン学科を再編し、新たに「情報テクノロジーコース」を設置。 |
| 2025年 | 桃山学院教育大学(旧・プール学院大学)と桃山学院大学が統合し、桃山学院大学傘下に旧・桃山学院教育大学人間教育学部を移行・設置。 |
| 2026年 | 工学部地域連携DX学科(仮称)を設置(予定)。 |
短期大学部は設けていないが、1973年(昭和48年)から1990年(平成2年)まで桃山学院短期大学が存在した。
St. Andrew's University Library | |
|---|---|
| 施設情報 | |
| 正式名称 | 桃山学院大学附属図書館 |
| 専門分野 | 総合 |
| 事業主体 | 桃山学院大学 |
| 管理運営 | 桃山学院大学 |
| 所在地 | 〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1-1(聖アンデレ館) |
| 統計・組織情報 | |
| 蔵書数 | 約756千冊[11](2014年3月31日時点) |
| 貸出数 | 約61千冊[11](2013年度) |
| 年運営費 | 130,788千円[11](2013年度) |
| 職員数 | 専従職員: 8名 非常勤・臨時職員: 4名[11] |
| 公式サイト | http://www.andrew.ac.jp/library/ |
| 地図 | |
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| プロジェクト:GLAM -プロジェクト:図書館 | |
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文部科学省の国公私立大学を通じた大学教育改革の支援プログラムに採択されたプログラム名を以下に掲げる。
国際ワークキャンプにおける現地(インドネシア)での交流については、小学校・中学校・高校・大学等を訪問し、お互いの文化を紹介しあうなどの活動を行っている[15]。
独立行政法人日本学生支援機構奨学金や諸団体の奨学金を取り扱うほか、当大学独自の制度として、経済的に困窮する学生に対する授業料減免制度や成績優秀者や海外留学にかかわる給付奨学金制度を多く設けている。また、資格講座や公務員講座の受講にかかわる奨学金制度が設けられており、大学としては全体で約2億5000万円(2012年度)を支給している。
桃山学院大学は学生寮を有していないが、大学が提携しているキャンパスにほど近いワンルームマンションを紹介している。
桃山学院大学の学生によって運営されている体育会、文化サークル連合(文サ連)の2体制で構成されている。その組織配下に60を超える部やクラブ、サークルがある。
かつてあった「桃山学院大学生活協同組合」は、2021年6月23日開催の通常総代会において、新型コロナウイルス感染症の影響による経営状況の悪化等を理由に、同年7月末までに店舗の営業を終了し、同年9月末日をもって解散することを決議。大阪府へ解散の認可申請を行い、清算の手続と出資金の返還を行ったのち、サービスの一部は学校法人桃山学院が出資した企業「アンデレパートナーズ」に受け継がれた[16]。
なお、新型コロナウイルス感染症感染拡大を原因とする大学生活協同組合の解散は全国初[17]。

学校法人桃山学院の本部も置かれている、大阪府和泉市まなび野にあるキャンパス。
1991年、和泉市と桃山学院との共同記者会見を行い、トリヴェール和泉への移転を発表。1993年3月起工、1995年4月に竣工し、登美丘学舎より全面移転した。日建設計による設計で、第2回大阪・心ふれあうまちづくり賞大阪府知事特別賞受賞。
構内のHの形をした「まなびの橋」は、HumanとHistoryの意が込められており、登美丘学舎に架けられていたアンデレ橋のリメイクである。チャペルにおいては、開学30周年記念事業の一環として1990年登美丘キャンパスにチャペル(桃山学院大学聖救主礼拝堂)が建設された。このチャペル内に設置されているパイプオルガンは、1990年11月19日、イギリス・N.P.マンダー社製で、イギリス・ロンドンから解体・輸送され、また来校した社長・技師職人らによって、登美丘キャンパスのチャペルにて組み立てられ、同年11月29日に完成した[18][19]。
1995年、和泉キャンパスへの大学移転と共にオルガンも移設された。イギリス・ロンドンのマンダー社製で、同社日本第1号のパイプオルガンである[20]。卒業生や教職員などといった本学関係者に限って、結婚式を挙げることができる。
和泉キャンパスの聖救主礼拝堂にある「精霊を意味する鳩をテーマにしたステンドグラス」は八田雅博によって制作されており、三位一体を表す図表と十字架、翼を広げた鳩の姿を表現し、基調となる赤は聖霊を象徴する炎の色であり、中央のプリズムガラスが創る虹の七色は三位一体の色も含む聖霊の七つの恩寵を意味している[21]。
近隣には、キャンパスと一体感のある宮ノ上公園と和泉市いずみの国歴史館がある。
本学への通学バスは、桃山学院大学から委託を受けた南海バスが、和泉府中駅、泉大津駅、金剛駅のそれぞれより運行されている。授業開始/終了に合わせて基本運行しているため、授業のない全学休講日には運休、減便等が発生する。なお、以前は和歌山市駅、和歌山駅へも南海バスが運行していたが、2020年度末をもって廃止された。和泉キャンパスの最寄駅である和泉中央駅からの直行バスは、一度廃止されたものの、2021年度から南海バスが371系統として運行することとなった[22]。また、2021年度は新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み、通学バスの減便が行われる。
例年クリスマス前にはイルミネーションが飾り付けられる。また、点灯に合わせてチャペル・コンサート、クリスマス礼拝やキャンドルナイトといったイベントが催される。
聖ペテロ館1階に本学卒業生である久保田昌隆が制作した作品がかけられている。また、久保田は高野山金剛峯寺に屏風絵も奉納している[23]。
花園は2004年に36種類の植物をもって開園され[24]、2019年にMBS毎日放送『せやねん』内のスマイル工務店のコーナーで手直し工事が行われた[25]。
2020年9月、昭和町キャンパスの桃山学院中学校・高等学校の校舎に併設される形で、それまで旧・ビジネスデザイン学科のキャンパスであった本町BDLから移転し、あべのBDLが誕生した。1959年の開学から1971年までは桃山学院大学の学部も同地に設置されていた。
あべのBDLは、「聖テモテ館」の4階から9階に配置。従来の教場イメージではなく、新たなビジネスを生み出すための学びの空間として、近年企業等でワーキングスペースとしても取り入れられている、交流と共創を促す最新のフロア設計となっている。グループワークやプレゼンテーションなど、コミュニケーションスペースを各フロアのホワイエ(ロビー)に配置し、教室も、入口の壁を取り外しカーテンとすることでフロア全体をひとつの教場としてつなげるなど、柔軟な発想を生みやすい環境を整えている。
また、Wi-Fi6に対応したアクセスポイントを各フロアに配置、各教室におけるICT設備環境も充実している。
大阪市阿倍野区昭和町のキャンパス。1959年の大学開学から1971年の登美丘学舎への統合移転まで使用された。司書・司書補講習事務室といったごく一部の組織が置かれていたが、2006年度より大学は和泉キャンパスに移転された。現在はビジネスデザイン学部が使用するあべのBDL、就活サポート施設のあべのサテライト、桃山学院中学校・高等学校がある。中高食堂「エルピス・ホール」(聖テモテ館3階)の扉の上部3か所には2023年1月現在卒業記念品としてPTAから寄贈されたステンドグラスが設置されている[27]。
大阪府堺市(現:東区)西野にあったキャンパス。1995年の和泉キャンパスへの移転まで使用された。構内のAの形をしたアンデレ橋は、Andrewの頭文字を意味している。現在は学舎跡地に利晶学園大阪立命館中学校・高等学校、利晶学園小学校が移転し、使用している。
大阪市中央区久太郎町にあったキャンパス。旧・ビジネスデザイン学科が、あべのBDLが建設されるまでの仮のキャンパスとして利用していた。桃山学院大学生の就職活動や教育・研究活動の拠点として大阪市北区梅田に設置されていた「梅田サテライト」が、その機能を本町BDLに移転し「本町サテライト」を開設した[28]。現在は両方とも昭和町キャンパスに移転している。
聖マーガレット館の2Fと、聖バルナバ館2階の2店舗。
聖バルナバ館2階と3階に桃山学院大学生活協同組合による学生食堂があったが、桃山学院大学生活協同組合の解散により2021年7月閉店。現在は、学校法人桃山学院が出資した企業「アンデレパートナーズ」が食堂部門を受け継ぎ、2022年4月に株式会社ORIENTALFOODS運営の食堂「ラ・ペッシュ」がオープンしている。
CAFE DI ESPRESSO珈琲館が聖ヨハネ館の2Fに位置する。
和泉キャンパスには専用の講堂は設けられていない。卒業式といった式典は、講堂兼用の総合体育館にて行われる。(コロナ後の入学式は学外で行われている)
体育施設に加えて、温水プールやサウナ、ジャグジーが存在する。
全天候型400mのタータントラックと人工芝のグラウンドである。夜間でも活動できるナイター設備が存在する。
いずれもかつて存在した寮である。
キャンパス以外にもいくつかの学外施設があり、運動系クラブの練習や、クラブ・サークル・ゼミでの合宿などに利用できる。
1996年7月4日ドイツのアンナ・クーバッハ・ヴィルムゼンとヴォルフガング・クーバッハによって作られたこのモニュメントは和泉キャンパス移転記念として大学同窓会から寄贈されたものである[31]。作者は、「石の本の中で地球の歴史を表しており、ブック・タワーに共生の時代の全地球の英知が込められている。大学に集う人々が、この石で作られた本を読んで、人類相互の理解に役立ててほしい」と述べている[32][33]。
桃山学院大学は日本聖公会関係学校協議会に加盟しており、同会加盟校は事実上の姉妹校関係になっている[34]。
世界24の国と地域、57大学と国際交流の提携をおこなっている[35]。
学校法人桃山学院では、設置している教育機関を全て同格に扱っており、大学を頂点とする附属学校は設置していないため系列校でまとめている。
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