| りっとうし 栗東市 | |||||
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| 国 | |||||
| 地方 | 近畿地方 | ||||
| 都道府県 | 滋賀県 | ||||
| 市町村コード | 25208-5 | ||||
| 法人番号 | 7000020252085 | ||||
| 面積 | 52.69km2 | ||||
| 総人口 | 68,906人[編集] (推計人口、2025年10月1日) | ||||
| 人口密度 | 1,308人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | 野洲市、湖南市、甲賀市、大津市、草津市、守山市 | ||||
| 市の木 | 貝塚伊吹 (1973年4月2日制定) | ||||
| 市の花 | キンセンカ (1973年4月2日制定) | ||||
| 市の鳥 市のマスコット | メジロ(1988年1月1日制定) くりちゃん | ||||
| 栗東市役所 | |||||
| 市長 | 竹村健 | ||||
| 所在地 | 〒520-3088 滋賀県栗東市安養寺一丁目13番33号 北緯35度01分18秒東経135度59分53秒 / 北緯35.02161度 東経135.998度 /35.02161; 135.998座標:北緯35度01分18秒東経135度59分53秒 / 北緯35.02161度 東経135.998度 /35.02161; 135.998 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
| ウィキプロジェクト | |||||
近畿と中京の間の主要な交通が通り、特に名神高速道路栗東インターチェンジの開通を機に企業の誘致と宅地開発が急速に進んだ。また、琵琶湖線(東海道本線)栗東駅の開業に合わせて都市開発が進められ、2001年(平成13年)10月1日に市制施行した。
日本中央競馬会 (JRA) の栗東トレーニングセンターが立地することで全国的にその名を知られる[1]。

面積の半分近くを山が占めるが、新名神高速道路の金勝山トンネルが供用開始されるまで、市内にはトンネル(アンダーパスを除く)が1つも存在しなかった。
1953年(昭和28年)に施行された町村合併促進法を受けて滋賀県は栗太郡治田村・葉山村・金勝村・大宝村の合併案を示し、4ヶ村で合併協議が行われた[2][3]。4ヶ村では1948年に財政的な理由から組合立栗東中学校を設立していたこともあり、比較的困難なく事が進んだという[4]。ただし治田村では、中山道沿いに草津町大字大路井と市街が連続していたほか開業時より草津駅が設置されていた大字渋川とそれに接する大字中沢が草津町との合併を望んだため、これら2つの大字について「時期を見て草津市に合併する」という条件付きで合併に賛成している[5]。町名については、栗太郡の東部を意味し、既に中学校名として用いている「栗東」とした[6]。1954年10月1日に4ヶ村が合併し、栗東町となった[6]。
1954年10月に栗東町および草津市が発足してからも渋川・中沢では草津市への合併を求める動きが続いた[7]。一方で栗東町はこれに反対し、しばらく平行線を辿った[7]。渋川の住民は署名活動や滋賀県庁への陳情を行う一方、栗東町は渋川に相談所を設けて説得をするなどした[7]。問題が長期化する中で1956年3月に自由民主党滋賀県支部連合会が調停に乗り出し、7月になってようやく両市町間で編入に関する協定が締結された[8]。1956年9月1日ついに大字渋川は草津市に編入された[8]。
2020(令和2)年国勢調査[9]によると人口は68820人、人口密度は1306.1人/km2。男性は34110人、女性は34710人であり、人口性比は女性100人に対し男性約98人。2015(平成27)年の前回調査からの人口増減率は3.10%増であり、県下19市町中3位。年少人口比率は17.0%、高齢化率は約19.1%。
合計特殊出生率(平成25〜29年の5年間平均)は2.02で、滋賀県の市町村中では最も高い。[10]
| 栗東市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 栗東市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 栗東市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
栗東市(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
栗東市は元々は水田の多い場所だったが、トレーニングセンターの開設や、栗東インター開業による企業進出によって人口・税収ともに急増した。さらに、たばこ小売業者を低利子で誘致した結果、多額のたばこ税収入があり(一時は税収の25%をたばこ税が占めた)、財政的に見て非常に豊かだった。このため市は人口増加を見込み、栗東芸術文化会館さきら、環境センターといった大型公共施設を建設し、公園や児童館を多く造るなど子育て環境を整えた。
しかし法令の改正などによって2005年ごろからたばこ税収入が大幅に減少、また2008年に発生した世界同時不況によって法人市民税や個人市民税が減少し、2010年には28年ぶりに地方交付税が交付された。さらに新幹線の新駅が中止になって土地開発公社の経営が困難になり、広大な土地が塩漬けになった。また、追い討ちをかけるように、たばこ小売業者への貸付金返済が滞る等、これらの要因によって、2011年度決算で公債費比率が19.9%、将来負担比率が281.8%(ただし実質赤字比率、連結実質赤字比率は共に無し)、市債残高が約591億円と非常に厳しい財政運営を強いられている。
| 歴代 | 氏名 | 就任年月日 | 備考 |
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| 初代 | 猪飼峯隆 | 1982年(昭和57年)10月31日 | 栗東町長から首長職を継続(左記の就任日は町長1期目の当選日) |
| 2代 | 國松正一 | 2002年(平成14年)11月18日 | |
| 3代 | 野村昌弘 | 2010年(平成22年)11月18日 | 前職:市議会議員 |
| 4代 | 竹村健 | 2022年(令和4年)11月18日[11] | 前職:県議会議員 |
市土地開発公社(以下、公社)は平成23年度末現在で約11haの土地を所有しており、それらの土地の簿価(購入価格と利息の和)は約165億円となっている。負債額は市税収の1.3倍に達しており、市の財政を圧迫している。
公社は1992(平成4)年4月に設立され、大型公共施設の用地買収や、新幹線新駅計画地の用地買収などで活躍した。しかし、地価下落の長期化や、2007年10月の新幹線新駅中止によって保有地の含み損が大きくなった。また新駅の中止は金融機関の信用低下を招き、公社は資金繰りに窮した。市は公社に対して債務保証をしているため、公社の経営が破綻した場合は市が公社の債務を肩代わりしなければならず、市財政が破綻するといわれている。
公社保有地1m2あたりの平均簿価は約15万円で、市内の商業地の最高地価とほぼ同額である。一方で、時価(売却価格)は約35.5億円と簿価の21.5%にとどまり、差損は約129.7億円となっている。
公社経営検討委員会の報告書によると、公社について以下の問題点があることがわかった。
公社経営検討委員会は、「公社をこのまま放置すると、市の財政が破綻する可能性がある」、「公社存続の有益性が低い」などの理由から、第三セクター等改革推進債(三セク債)を利用して公社を解散するのが最も良いという結論を出し、2014(平成26)年3月に解散した。三セク債の借入期間は原則10年だが、公社の負債が莫大であり10年間での返済は困難であるとして、借入期間を30年間に延長するよう手続きを行なっている。
3セク債を発行した場合、公社負債の返還費が市の公債費になるため、市の実質公債費比率が上昇する。検討委員会のシミュレーションによると、2016(平成28)年度には実質公債費比率が24.6%と早期健全化基準(25%)に近づくとされている。
近年では、手原北部や蜂屋を中心に、工場や運送会社の進出が目立っている。
工業誘致に集中しているため、エディオンなどは撤退し、商業系施設は草津市への依存も大きい。
比較的大規模なスーパーは、STAR、業務スーパー、ドラッグストア、平和堂(栗東駅前)、バロー程度であり、国道から離れるとコンビニも少なく、駅周辺の住民を除けば車が必須の社会である。一方、自動車販売店はかなり多く、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMWミニ、クライスラー、ポルシェ、BMW、ジャガー、プジョー、シトロエン、DS(シトロエン系)など欧米メーカーの殆どが日清食品の工場付近の国道1号線沿いに10店舗ほど集中している。
基本的には、商業施設は草津市に依存する形となっている(草津エイスクエア、エルティ932、近鉄百貨店草津店など)。
そのため、運輸業のトラックと、各地への通勤の車と、買い物・送迎の車で、平日の朝夕と土曜日の夕方を中心に、一号線と八号線の混雑が酷くなる悪循環が生まれている。
サイゼリヤや、めしや、焼き肉の平城園は撤退した。また、国道1号線沿いの大橋にはエディオン、ジャンボなかむら、の2店舗が1つの建物に入っていたが、ジャンボなかむらは2014年3月に、エディオンは同年11月に、次々と閉店した。エディオンの跡地はパチンコ店が進出した。平城園の跡地はドラッグストアが出店した。
2017年9月にコストコが出店する意向を示したが、出店予定地が農業振興地域及び市街化調整区域に指定されておりその解除が困難なことや、周辺道路での交通渋滞の懸念があることから、市は2019年5月に誘致を断念した[12]。

東海道本線(琵琶湖線)の新快速は市名を冠している駅では唯一停車しない。

栗東市南部に多く路線があり、草津線より北側は、公共交通機関が少なく一日3便の市役所 - 済生会病院の循環バス(くりちゃんバス)と、一日7 - 9便の滋賀バス草津駅 - 伊勢落・石部駅の路線のみ。
かつては近江鉄道バスの路線が設定されていたが、2014年に撤退した〈栗東市交通安全課より〉[注釈 1]。

市の中心部には名神高速道路の栗東インターチェンジがあり、加えて国道1号と国道8号の結節点があるなど、輸送に好都合な条件であることから各種工場や流通業務施設が立地しており、優れた道路輸送の利便性が市の発展に大きく貢献している。
市南部を新名神高速道路が約4kmにわたって通過している。約4kmのうち、大部分が近江大鳥橋と金勝山トンネルで構成される。金勝山トンネルの前後の区間は標高が300mほどある。
また、市の中央部を名神高速道路が縦断している。栗東市内の区間は新名神高速道路の開通後に交通量が減ったものの、北陸や岐阜・長野方面と関西を結ぶ大動脈になっているため、昼夜を問わず交通量が多い。降雪時を除けば平日に渋滞することは少ないが、上り線は栗東インターチェンジで車線減少するため、連休の際には激しく渋滞する。

毎年4 - 6月、10 - 11月の土日祝には、手原駅から金勝寺まで「こんぜめぐりちゃんバス」が運行されている(大野神社や九品の滝、金勝山県民の森などで乗降することもできる)。
1989年(平成元年)選定。
栗東トレセンが位置しているため、競馬騎手などの競馬関係者が目立つ。それ以外にもプロ野球・サッカー選手が多いのも特徴である。