柚希 礼音(ゆずき れおん、6月11日[2] - )は、日本の女優、歌手。元宝塚歌劇団星組トップスター[3]。愛称は、ちえ[4]。
大阪府大阪市[1]。四天王寺学園出身[4]。アミューズ所属[2]。
1997年、宝塚音楽学校入学。
1999年、宝塚歌劇団に85期生として次席入団[5]。雪組公演「再会/ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台[5]。
入団当初から大器として認められた逸材で、初舞台に続いて出演した組まわりの月組「ノバ・ボサ・ノバ」新人公演で、スターの登竜門とされるドアボーイ役に抜擢[6]。
星組配属後は抜きんでたダンス力で注目され[6]、2000年のベルリン公演には最下級生として参加[7][8]。
2003年のバウ・ワークショップ「おーい春風さん」でバウホール公演初主演[9][1]。同年、湖月わたる・檀れいトップコンビ大劇場お披露目となる「王家に捧ぐ歌」で、新人公演初主演[10][1]。その後も5作連続で新人公演主演を務める[1]。
2007年の「Hallelujah GO!GO!」でバウホール公演単独初主演[11][4][1]。続く安蘭けい・遠野あすかトップコンビ大劇場お披露目となる「さくら/シークレット・ハンター」より、入団9年目にして、新生星組の2番手に昇格[1][6]。
2008年の「ブエノスアイレスの風」(日本青年館・バウホール公演)で、東上公演初主演[12][13]。
2009年4月27日付で星組トップスターに就任[13]。入団11年目での早期就任となった[6][3]。相手役に夢咲ねねを迎え、「太王四神記 Ver.II」でトップコンビ大劇場お披露目[14][6][15]。
トップ就任後は「ロミオとジュリエット」、「オーシャンズ11」など話題作で主演を務め、2013年には宝塚初となる台湾公演「宝塚ジャポニズム/怪盗楚留香/Étoile de TAKARAZUKA」に主演[4][15][3]。
2014年には元花組トップスター・真矢みき以来、16年ぶり2度目となる日本武道館でのコンサートを開催[16][15][3]。その後も宝塚歌劇100周年を支えるトップとして活躍を続ける[2][15][3]。
2015年5月10日、「黒豹の如く/Dear DIAMOND!!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を夢咲と同時退団[16][2][15][3]。トップとしての任期は6年を超え、平成以降では和央ようかに次ぐ記録となった[16][3]。退団公演の千秋楽には、過去最多となる1万2000人が集結した[3]。
退団後はアミューズ所属となり、舞台を中心に活動を続けている[2]。
9歳からバレエを習っており、バレエ留学が夢だった[17]。
高校2年生の時、ニューヨークのバレエシアターダンススクールへ願書を出すために渡米する直前、父親から「海外に行く前に日本で勉強することがあるはず」と諭され、音楽学校を受験[17]。初めて宝塚を観劇したのは音楽学校受験の1ヶ月前、声楽も2ヶ月程度しか習っていなかった[8]。
音楽学校受験時には試験官から「何か特技はありますか?」と聞かれ、レオタードのまま面接会場の隅に歩を進め、両掌を床につけて海老反りになり、会場の隅から隅へとブリッジのまま高速歩行をした[8]。これは「つかみが大事なんや」という父親からの厳命によるものだった[8]。
芸名の「柚希」は赤ちゃんの命名辞典から、「礼音」は歌が苦手なので音に礼をする気持ちを込めた[8]。
- 2001年1月、逸翁デー『タカラヅカ・ホームカミング』
- 2001年3月、『ベルサイユのばら2001』前夜祭
- 2001年6月、TCAスペシャル2001『タカラヅカ夢世紀』
- 2001年9月、『ベルサイユのばら メモランダム』
- 2001年9月、『レビュー記念日』
- 2002年1月、『大滝愛子バレエ・レッスン発表会』
- 2003年6月、TCAスペシャル2003『ディア・グランド・シアター』
- 2004年7月、TCAスペシャル2004『タカラヅカ90』
- 2004年8月、映美くららミュージック・サロン『マイ・スイート・メモリー』[21]
- 2005年4月、TCAスペシャル2005『Beautiful Melody Beautiful Romance』
- 2005年12月、『花の道 夢の道 永遠の道』
- 2006年9月、TCAスペシャル2006『ワンダフル・ドリーマーズ』
- 2007年1月、『清く正しく美しく』
- 2007年7月、『宝塚巴里祭2007』主演[1]
- 2007年9月、『TAKARAZUKA SKY STAGE5th Anniversary Special』
- 2007年10月、第48回『宝塚舞踊会』
- 2008年12月、タカラヅカスペシャル2008『La Festa!』
- 2009年6月、『百年への道』
- 2009年11月、第50回記念『宝塚舞踊会』
- 2009年12月、タカラヅカスペシャル2009『WAY TO GLORY』
- 2011年4月、『ノバ・ボサ・ノバ』前夜祭
- 2011年11月、第51回『宝塚舞踊会』
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
- 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
- 2014年10月、『宝塚歌劇100周年記念 大運動会』
- 2014年10月、『演劇人祭 特別篇』[注釈 4]
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年3月、柚希礼音ディナーショー『The REON!!』主演[22]
- 2011年11月、柚希礼音 写真集 R(宝塚クリエイティブアーツ)
- 2015年2月、柚希礼音 サヨナラ写真集(宝塚クリエイティブアーツ)
- 2015年10月、『夢をかなえるために、私がやってきた5つのこと』(KADOKAWA)[56]
- 2019年4月、柚希礼音写真集 ETERNITY(KADOKAWA)
| 発売日 | タイトル | 規格品番 |
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| 完全生産限定盤 | 備考 |
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| 1st | 2025年1月15日 | Les Nouvelles Chansons ヌーベル・シャンソン[57] | MHCL-3124~5 | |
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- ^ab立樹遥と役替わり。
- ^4/23〜30のみ特別出演。
- ^4/11〜13のみ夢咲ねねと特別出演。
- ^外部出演。
- ^島田歌穂とWキャスト。。
- ^新妻聖子とWキャスト。
- ^安蘭けいとWキャスト。
- ^愛希れいかとWキャスト。
- ^新妻聖子・May J.とトリプルキャスト。
- ^真風涼帆とWキャスト。
- ^在団中に本人役で出演。
- ^abcdefghijklmnopqr星組 柚希礼音 星組男役二番手として威風堂々 産経新聞ENAK。
- ^abcdef柚希礼音 公式プロフィール アミューズWEBサイト。
- ^abcdefghij柚希礼音さんインタビュー 時事ドットコム。
- ^abcdefghijklフェアリーインタビュー 星組 柚希礼音 ウィズたからづか。
- ^ab100年史(人物) 2014, p. 111.
- ^abcdefgh100年史(人物) 2014, p. 156.
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 335.
- ^abcdef松島奈巳『宝塚歌劇★柚希礼音論 : レオンと9人のトップスターたち』東京堂出版、2016年5月10日、3・24・25・31頁。ISBN 978-4-490-20939-6。
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 237.
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 313.
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 240.
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 241.
- ^abcdef宝塚に元関脇・逆鉾の長女が花組異動 スポニチAnnex。
- ^ab100年史(舞台) 2014, p. 196.
- ^abcdefg柚希礼音サヨナラ特別番組「SUPER THANKS」 タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^abcdef柚希礼音、夢咲ねねの退団公演が開幕 日刊スポーツ。
- ^ab柚希礼音『夢をかなえるために、私がやってきた5つのこと』KADOKAWA、2015年5月10日、14・15・16頁。ISBN 978-4-04-601362-0。
- ^abc100年史(舞台) 2014, p. 314.
- ^100年史(舞台) 2014, p. 239.
- ^100年史(舞台) 2014, p. 315.
- ^映美くららミュージック・サロン「マイ・スイート・メモリー」('04年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^柚希礼音ディナーショー「The REON!!」 ('15年・パレスホテル東京) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^柚希礼音「バイオハザード」は人間ドラマ「登場人物との関係性を大切に演じた」 ステージナタリー。
- ^「お気に召すまま」男装から恋する乙女まで、柚希礼音が見せる多彩な表情 ステージナタリー。
- ^「ビリー・エリオット」ビリーズがパフォーマンス初披露「とてもイイ気分」 ステージナタリー。
- ^「マタ・ハリ」東京公演が本日開幕、“女スパイ”柚希礼音が華麗に舞う ステージナタリー。
- ^柚希礼音らがたどり着くのはユートピアか?地球ゴージャス「ZEROTOPIA」開幕 ステージナタリー。
- ^窪田正孝・柚希礼音の“熱”でシアターコクーンが紅テントに「唐版 風の又三郎」開幕 ステージナタリー。
- ^柚希礼音、芸歴20周年祝う「LEMONADE」で退団後初の台湾公演 ステージナタリー。
- ^芸歴20周年締めくくる柚希礼音の集大成、「FACTORY GIRLS」世界初演 ステージナタリー。
- ^ミュージカル「ボディガード」演出家決定、追加キャストに佐賀龍彦・入野自由ら ステージナタリー。
- ^「ビリー・エリオット」本公演に安蘭けい「見どころは全部!でもあえて絞るなら…」 ステージナタリー。
- ^運命に翻弄された女スパイの物語「マタ・ハリ」再び、柚希礼音&愛希れいかのWキャストで ステージナタリー。
- ^「ボディガード」再演決定!柚希礼音・新妻聖子・大谷亮平が続投、新キャストにMay J. ステージナタリー。
- ^浦井健治、成河、濱田めぐみ、柚希礼音が出演 新作オリジナルミュージカル『COLOR』上演決定(コメントあり) メディアスパイス。
- ^柚希礼音×ソニンが女性の闘いと連帯描く「FACTORY GIRLS」再び、新キャストに平野綾ら ステージナタリー。
- ^古川雄大主演のミュージカル「LUPIN」全キャスト決定、柚希礼音・真風涼帆がカリオストロ伯爵夫人に ステージナタリー。
- ^ミュージカル「カム フロム アウェイ」キャスト12名の集合ビジュアル&配役解禁 ステージナタリー。
- ^“宝塚歌劇100周年メンバーが集結するショー「RUNWAY」ビジュアル解禁”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年8月21日). 2024年8月22日閲覧。
- ^“坂本昌行主演!共演は増田貴久・柚希礼音ら、ミュージカル「ホリデイ・イン」上演決定”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年12月11日). 2024年12月11日閲覧。
- ^“中井貴一、演出・行定勲と10年ぶりにタッグ「先生の背中」脚本は鈴木聡”. ステージナタリー. ナターシャ (2025年3月11日). 2025年3月11日閲覧。
- ^“ミュージカル「マタ・ハリ」再々演に柚希礼音・愛希れいか・加藤和樹、廣瀬友祐・甲斐翔真が初参加”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年10月16日). 2024年10月17日閲覧。
- ^“湖月わたる&柚希礼音出演、瀬戸山美咲が上演台本・演出手がけるダンス演劇「マイ フレンド ジキル」”. ステージナタリー. ナターシャ (2025年3月21日). 2025年3月22日閲覧。
- ^柚希礼音「REON JACK」公開稽古で「私にジャックされたいと思って来て」 ステージナタリー。
- ^「挑戦をテーマに」柚希礼音ソロコンサート「REON JACK2」大阪で開幕 ステージナタリー。
- ^柚希礼音が華麗に歌い踊る、ソロコンサート「REON JACK3」本日開幕 ステージナタリー。
- ^柚希礼音ソロコンサート『REON JACK 4』開催が決定 豪華出演者&日替わりゲスト、キービジュアルが解禁 メディアスパイス。
- ^“柚希礼音の芸歴25周年記念「REON JACK5」日替わりゲストに加藤和樹・井上芳雄ら”. ステージナタリー. ナターシャ. 2024年9月18日閲覧。
- ^“柚希礼音「ろくでなし」先行配信スタート、女性役と男性役を演じ分けるMVも公開”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月27日). 2024年11月27日閲覧。
- ^“柚希礼音ディナーショー「REON MUST GO ON!-24karats-」(’23年・ホテル阪急インターナショナル)”. タカラヅカ・スカイ・ステージ. 宝塚クリエイティブアーツ. 2024年11月27日閲覧。
- ^“柚希礼音、宝塚退団後初ドラマ&初の女役「本当に緊張」 主演の珠理奈は凛々しさにメロメロ”. ORICON STYLE. (2016年8月3日). https://www.oricon.co.jp/news/2076150/full/ 2016年8月3日閲覧。
- ^“八木亜希子、“火10”新ドラマで上野樹里の母&松重豊の妻役に 「すでに半生を生き抜いた気持ち(笑)」”.ORICON NEWS.oricon ME. 17 March 2022. 2022年3月17日閲覧.
- ^“武田航平の主演作「この小さな手」公開、父親になれなかった男が娘との絆を取り戻す”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年1月12日). https://natalie.mu/eiga/news/508606 2023年1月12日閲覧。
- ^“登場人物/キャストプロフィール”. 『このちいさな手』公式サイト. 2023年2月15日閲覧。
- ^“亀梨和也×菜々緒×吉岡里帆で「怪物の木こり」実写化、サイコパスと猟奇殺人犯が対決”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年6月7日). 2023年6月7日閲覧。
- ^“100年にもおよぶ宝塚の歴史に、強烈な光を残したレジェンド。 元宝塚トップスター 柚希礼音、初のエッセイ『夢をかなえるために、私がやってきた5つのこと』10月23日発売!”. PR TIMES (2015年10月1日). 2015年10月2日閲覧。
- ^“宝塚卒業から10年迎える柚希礼音がシャンソン歌うアルバム発表、1日限りのコンサートも”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月1日). 2024年11月4日閲覧。
- ^100年史(人物) 2014, p. 77.
- ^“50年のあゆみ - 年の初めを飾るTOKK年始号 表紙特集”. 阪急阪神マーケティングソリューションズ. 2022年3月25日閲覧。
- ^abcd100年史(人物) 2014, p. 53.
- ^ab100年史(人物) 2014, p. 57.
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春日野八千代(1936年雪組へ異動) ・・ 葦原邦子(1939年退団) ・・ 南悠子(1971年退団) ・・ 寿美花代(1962年声楽専科へ異動。1963年退団) ・・ 那智わたる(1965年演劇専科へ異動。1968年退団) ・・ 上月晃(1969年声楽専科へ異動。1970年退団) ・・ 鳳蘭&安奈淳(1970年5月9日? - 1974年2月1日?。1974年に安奈が花組へ異動) - 鳳蘭(1974年2月2日? - 1979年3月28日) - 瀬戸内美八(1979年3月29日 - 1983年8月10日) - 峰さを理(1983年8月11日 - 1987年11月29日) - 日向薫(1987年11月30日 - 1992年3月31日) - 紫苑ゆう(1992年4月1日 - 1994年12月26日) - 麻路さき(1994年12月27日 - 1998年11月23日) - 稔幸(1998年11月24日 - 2001年10月1日) - 香寿たつき(2001年10月2日 - 2003年3月23日) - 湖月わたる(2003年3月24日 - 2006年11月12日) - 安蘭けい(2006年11月13日 - 2009年4月26日) - 柚希礼音(2009年4月27日 - 2015年5月10日) - 北翔海莉(2015年5月11日 - 2016年11月20日) - 紅ゆずる(2016年11月21日 - 2019年10月13日) - 礼真琴(2019年10月14日 - 2025年8月10日) - 暁千星(2025年8月11日 - ) |
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| ジュリエット | |
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注:2006年以降、阪急・阪神経営統合により阪急電鉄・阪神電鉄双方に掲載 出典:ノート |