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柄杓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
柄杓(厳島神社 - 広島県廿日市市)

柄杓(ひしゃく)はや汁物を掬うための道具。柄がついた器状をしている。

形状

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柄杓は曲物に柄を付けたものが一般的だが、古来、瓢箪(ひょうたん)を柄杓に加工した柄杓が用いられた[1](瓢杓)。

元々、柄杓の名前は、水をすくうための瓢箪を指す「ひさこ」(「ひさご」は、古くは清音の「ひさこ」)が「ひさく」になり、「ひしゃく」に転じたもので、「柄杓」は当て字といわれている。漢字一字では「」とも書く。

神社手水舎(手を洗い、口をすすいで心身を清めるための場所)に置いてあるものは製や製であるが、用途や目的に応じて大きさや素材には多くの種類があり、金属製、プラスチック製のものもある。

なお、茶道に用いる柄杓は一般の柄杓とは大きさや長さが異なる[2]

柄杓に関する事柄

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茶道具にみられる柄杓
  • 舟幽霊が出たときは底の抜けた柄杓を渡すと助かる。
  • 底の抜けた柄杓は安産祈願の願掛けにも用いられる。水が抜けるがごとく楽に産ませてもらえるようにと言う意味とされる。
  • 北斗七星は、北の空に7つの星が斗(=柄杓)の形に並んでいることからこの名がある。
  • 漏斗は、字義通り平たく言えば「漏れる斗(=柄杓)」である。
  • 出雲大社の爪剥祭の神水献供で用いる柄杓は、生のヒョウタンを半円形に切り麻の柄を付けたものを使用する。これはヒョウタンや麻の霊力が関係すると言われる[3]

脚注

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  1. ^さまざまな道具”. 奈良市. 2019年12月1日閲覧。
  2. ^おでかけ前にチェック!基本の作法・マナー”. 石川県. 2019年9月4日閲覧。
  3. ^『出雲大社教布教師養成講習会』発行出雲大社教教務本庁平成元年9月全427頁中319頁

関連項目

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緑茶
日本茶
茶種
産地
中国茶
白茶
黄茶
烏龍茶(青茶)
紅茶
原茶
着香茶
甘乳茶
(茶飲料)
後発酵茶・黒茶
日本茶
中国茶
塩乳茶
花茶
茶外茶ハーブティ
茶飲料
食茶
各国の茶
喫茶文化
茶具
茶道具
中国茶具
その他
茶の形状
茶を出す店
関連団体
茶文化の顕彰
国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産
  • 中華人民共和国の旗中国:普洱の景邁山古茶園(プーアール茶栽培地)
ユネスコ無形文化遺産
  • 中華人民共和国の旗中国:伝統的な製茶技術と関連する社会的習慣
  • アゼルバイジャンの旗アゼルバイジャン:アイデンティティ、ホスピタリティと社会的交流の象徴であるチャイの文化
  • トルコの旗トルコ:アイデンティティ、ホスピタリティと社会的交流の象徴であるチャイの文化
ユネスコ世界の記憶
  • 中華人民共和国の旗中国:成都老茶館関連アーカイブ
国連食糧農業機関世界農業遺産
  • 日本の旗日本:静岡の伝統的な茶草場農法
  • 東京近郊の武蔵野台地の落ち葉堆肥農法(狭山茶)
  • 高千穂郷・椎葉山の山間地農林業(釜炒り茶=青柳茶)
  • 大韓民国の旗韓国:花開面の伝統的な河東茶栽培システム
  • 中華人民共和国の旗中国:普洱の伝統的茶農業
  • 福州市のジャスミンと茶文化システム
  • 安渓の鉄観音茶文化システム
  • 福鼎の白茶栽培システム
農林水産省日本農業遺産
  • 武蔵野の落ち葉堆肥農法(狭山茶)
文化庁重要無形民俗文化財文化財保護法
  • 阿波晩茶製造技術
  • 石鎚黒茶の製造技術
文化庁重要文化的景観(文化財保護法)
  • 宇治の文化的景観
文化庁登録有形文化財(文化財保護法)
  • 静岡の手揉み製茶
文化庁日本遺産
  • 日本茶800年の歴史散歩(宇治)
その他
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