松村 栄子(まつむら えいこ、1961年7月3日 - )は、日本の小説家。
静岡県湖西市生まれ。5歳から18歳まで福島県いわき市で過ごす[3]。福島県立磐城女子高等学校、筑波大学第二学群比較文化学類卒業[4][5]。同大学院修士課程教育研究科中退[4]。出版社、コンピュータソフト商社勤務を経て、1990年『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞受賞、同作品で三島由紀夫賞候補。『至高聖所(アバトーン)』で1991年度下半期(1992年1月)芥川龍之介賞[1][2][4][5]を受賞。
その後、ファンタジー小説『紫の砂漠』とその続編『詩人の夢』や、自身の趣味である茶道を題材としたユーモア青春小説『雨にもまけず粗茶一服』『風にもまけず粗茶一服』などを執筆。夫は万葉学者で京都光華女子大学教授の朝比奈英夫。子供はいない。1993年より京都在住。
2006年の大学入試センター試験の国語の問題において、『僕はかぐや姫』の一節が採用・出題された[6]。
2005年より福島県文学賞審査委員を[7]、2014年よりいわき応援大使を務めている[8][9]。
- 『僕はかぐや姫』(1991年5月福武書店 / 1993年12月福武文庫 / 2019年3月ポプラ文庫)
- 『至高聖所(アバトーン)』(1992年2月 福武書店 / 1995年1月 福武文庫 / 2019年3月 ポプラ文庫)
- 『セラヴィ』(1992年10月 福武書店)
- 『あの空の色』(1992年10月マガジンハウス)
- 『紫の砂漠』(1993年8月新潮社 / 2000年10月ハルキ文庫)
- 『001にやさしいゆりかご』(1995年4月ベネッセコーポレーション)
- 『あした、旅人の木の下で』(1997年7月角川書店)
- 『生誕』(1999年3月朝日新聞社)
- 『詩人の夢』(2001年2月 ハルキ文庫)
- 『Talkingアスカ』(2007年1月 ジャイブ ピュアフル文庫)
- 『雨にもまけず粗茶一服』(2004年7月 マガジンハウス / 2008年11月ジャイブピュアフル文庫 / 2010年3月ポプラ文庫ピュアフル)
- 『風にもまけず粗茶一服』(2010年12月 マガジンハウス / 2014年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 『花のお江戸で粗茶一服』(2017年10月ポプラ社 / 2020年5月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 『彼方此方の空に粗茶一服』(2024年9月 ポプラ社)
- 『文章を書こう! 1200字からはじめる自己表現入門』(1997年4月 ベネッセコーポレーション)
- 『ひよっこ茶人の玉手箱 インターネットでお茶を愉しむ』(2000年4月 マガジンハウス)
- 【改題】『ひょっとこ茶人、茶会へまいる。』(2011年8月 朝日文庫)
- 『京都で読む徒然草』(2010年6月京都新聞社)
- 『I love ふくしま I love いわき』(2011年4月パブー ※Kindle版)
- 『存在確率―わたしの体積と質量、そして輪郭』(2018年10月コールサック社)
- 『夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ』(2019年4月淡交社)
「」内が松村栄子の作品
- 『最高の贈り物(ベスト・エッセイ集 1998年版)』(1998年7月文芸春秋)「笑うアメリカ人」
- 『福島県文学全集 第1期(小説編) 第6巻(現代編2)』(2001年10月郷土出版社)「至高聖所(アバトーン)」
- 『芥川賞全集 第16巻』(2002年6月文藝春秋)「至高聖所(アバトーン)」
- 『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前に II 昼下がりに読みたい10の話』(2009年3月 ジャイブ ピュアフル文庫)「窓」
- 『とっさの方言』(2012年8月ポプラ文庫)「んだっぺよ」
- 『ぎをん210号』(平成24年陽春号 祇園甲部組合発行)「都の桜、祇園の桜」
- 『明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語』(2013年12月 ポプラ社)「三波呉服店 - 2005」
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