| JR四国の「松山駅 (愛媛県)」とは異なります。 |
| 松山市駅* 松山市駅停留場** | |
|---|---|
松山市駅ビル(いよてつ髙島屋) | |
| まつやまし まつやましえき Matsuyama City Matsuyama City Station | |
![]() | |
| 所在地 | 愛媛県松山市湊町五丁目 |
| 駅番号 | IY10(郊外電車) 01(市内電車) |
| 所属事業者 | 伊予鉄道 |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 鉄道3面3線 軌道2面2線 |
| 乗降人員 -統計年度- | 27,175[1]人/日 -2015年(軌道線を含む)- |
| 開業年月日 | 1888年(明治21年)10月28日 |
| 乗入路線 4 路線 | |
| 所属路線 | ■高浜線 |
| 駅番号 | ●IY10 |
| キロ程 | 9.4 km(高浜起点) |
◄IY09大手町 (0.9 km) | |
| 所属路線 | ■横河原線 |
| 駅番号 | ●IY10 |
| キロ程 | 0.0 km(松山市起点) |
(0.8 km)石手川公園 IY11► | |
| 所属路線 | ■郡中線 |
| 駅番号 | ●IY10 |
| キロ程 | 0.0 km(松山市起点) |
(0.7 km)土橋 IY25► | |
| 所属路線 | 花園線 |
| 駅番号 | 01 |
| キロ程 | 0.0 km(松山市駅起点) |
(0.4 km)南堀端 02► | |
* 改称経歴 - 1889年 松山駅→外側駅 - 1902年 外側駅→松山駅 - 1927年 松山駅→松山市駅 ** 改称経歴 - 2008年 松山市駅前停留場→松山市駅停留場 | |
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松山市駅(まつやましえき)は、愛媛県松山市湊町五丁目にある伊予鉄道の駅。
当項目では隣接する伊予鉄道松山市内線の松山市駅停留場(まつやましえきていりゅうじょう)についても述べる。
地元ではJR四国の松山駅と区別するため市駅(しえき)と略して呼ばれ[注釈 1]、道路標識にもその表記がみられるなど、広く通用している。駅前広場には、道後温泉方面などへ向かう松山市内線(軌道)の松山市駅停留場、バスのりば、タクシーのりばなどがある。
町外れに位置しているJRの松山駅に対して、当駅は松山市の実質的な中心駅であり、高松駅などのJR四国の主要駅を上回り、四国地方で最多の乗降人員を誇る。当駅の駅ビルに入居している四国最大の百貨店であるいよてつ髙島屋を始めとして、周辺には松山銀天街商店街などの繁華街やオフィス街が広がる。当駅周辺は大街道商店街などとともに松山市の中心市街地を構成している。
松山市駅停留場では、「坊っちゃん列車」を牽引する蒸気機関車を模したディーゼル機関車が渡り線上で方向転換する作業の様子が見られる。ダイヤ混乱時は、当駅と古町駅での抑止を基本とした運転整理が行われる。
四国初の自動改札機設置駅であったが、2014年2月16日に、ICい~カードの普及に伴って、タッチセンサー(簡易改札機)を増設し、自動改札機は撤去された。現在普通乗車券については非磁気券のみを券売機で発売している。また中島汽船への硬券の連絡乗車券を「いよてつチケットセンター」で発売している。
駅係員に申し出ることで、郊外線の当駅のみ途中下車が可能であった[2]が、2025年3月17日をもって廃止され、公式サイトに記載されていた「※松山市駅のみ途中下車できます。駅の係員にお申し出ください。」の文言も削除された[3]。
かつて大泉洋の母方の曾祖父が駅長を勤めていた。
駅番号は郊外電車の高浜線、横河原線、郡中線がIY10、市内電車の花園線は01である。

松山市に国鉄松山駅が開通する前からほぼ現在の場所にあり、開業当時は“松山駅”という駅名であったが、1927年に国鉄松山駅が開業することになった際に国鉄線の駅名を松山にするために、国鉄の駅から離れた当駅は松山駅から改称するよう圧力がかけられた。伊予鉄側は国鉄の駅名を「伊予松山駅」とすればよいと強く反発したが、国鉄は伊予鉄の運輸課長を東京の本省に呼び出して改称を迫り、国のすることには勝てないと松山駅を国鉄に譲って松山市駅に改称することになった[4]。

各路線の線路は東西に延びており、駅舎の南北に出入り口を設け、それぞれ北口、南口と称している。花園線のホームは北口前のロータリー内にある。
| 番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 郊外電車 プラットホーム | |||
| 1 | ■横河原線 | 久米・平井・横河原方面 | |
| 2 | ■高浜線 | 衣山・三津・高浜・(松山観光港[13])方面 | 平日朝6:50発のみ横河原行き |
| 3 | ■郡中線 | 余戸・松前・郡中港方面 | |
| 市内電車 電停 | |||
| 北側 | 降車専用 | ||
| 南側 | ■1号線 | 環状JR松山駅前・木屋町方面 | |
| ■2号線 | 環状大街道・赤十字病院前方面 | ||
| ■3号線 | 道後温泉行き | ||
| ■6号線 | 本町六丁目行き | 平日のみ運行 | |
| ← 高浜方面 郡中港方面 |
| → 横河原方面 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 凡例 出典:川島令三、2007、『全国鉄道事情大研究 四国編』、草思社 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この駅ではオリジナルの発車メロディが流れていた。それぞれの番線で別のメロディが鳴っており、特に2番線と3番線は同時発車するために同時にメロディが鳴っても違和感が無いように工夫されたメロディが用意されていた。のちにすべてのホームが1番線のものに共通化され、2011年6月の終わり頃には「この街で」に変更された。これは松山市とのパートナーシップ協定の一環で、この曲が松山市の「ことばのちから」イベントで生まれた歌であることが起因する。
2015年の7月1日に再び変更されており、現在は伊予鉄道社長の清水一郎が作曲した高浜駅・郡中港駅・横河原駅と共通の「リズム」というメロディが使用されている[14]。



相対式2面2線で、東側に片渡り線が設置されている。片渡り線でホームが区切られており、北側ホームの西側は坊っちゃん列車の降り場、東側は市内電車の降り場であり、南側ホームは西側は市内電車の乗り場、東側は留置線および「坊っちゃん列車」の乗り場である。「坊っちゃん列車」の乗り場に柵が設置されており、平常時は市内電車の留置のため閉鎖されている。■1号線(環状線内回り)・■2号線(環状線外回り)・■3号線・■6号線が発着する。
市内電車は北側ホームで降車後、渡り線を使用して南側乗車ホームへ転線する。
坊っちゃん列車は当駅で機回しを行う。降車ホームに到着し乗客の降車後、客車を切り離し機関車のみ東端の電車降車ホームへ移動し、後退して片渡り線へ入り途中で一旦停車する。床下中央にある回転軸付きのジャッキでジャッキアップし、乗務員が手動で機関車ごと進行方向へ180度回転させ再び線路へ下ろす。機関車が前進し乗車ホームへ到着後、降車ホームで切り離された客車は乗務員に手押しで折り返し機関車と連結したのち、編成ごと後退し坊っちゃん列車の乗車ホームで乗車させる。
環状線の電車は松山市駅を越えて乗り通すことはできないため、松山市駅に到着したら降車しなければならない。
なお、松山市駅前市内電車乗り場には俳優井上正夫の胸像があったが、駅前再開発のため、命日に合わせて2025年(令和7年)2月7日に砥部町の衝上断層公園に移設された[15]。
2025年(令和7年)8月23日の夜間より線路切替工事が始まり、翌日の始発便より新電停が利用開始した[10]。今の乗り場より15メートルほど松山市駅に近づき、現在の乗り場と線路を撤去する工事は9月から始まる。なお、跡地には広さおよそ1,500平方メートルの交流広場も完成する予定。全体の完成は2026年秋を見込んでいる。[16][17][18]
松山市駅の2017年度の1日平均乗降客数は、27,416人[1]で、JRを含めた四国内の鉄道駅で最多となっている。近年は概ね増加傾向が続いている[1]。
| 乗降人員推移[1] | |||
|---|---|---|---|
| 年度 | 1日平均人数 | 郊外電車 | 市内電車 |
| 2011年 | 25,354 | 17,758 | 7,596 |
| 2012年 | 25,756 | 18,114 | 7,642 |
| 2013年 | 26,511 | 18,583 | 7,928 |
| 2014年 | 26,437 | 18,461 | 7,976 |
| 2015年 | 27,175 | 19,062 | 8,113 |
| 2017年 | 27,416 | 19,327 | 8,089 |
駅前東側ロータリーにバスのりばが設置されている。
なお貸切バスは西側ロータリーの一般車乗降場を使用する。
| のりば | 行先・方面・バス名 | 種別 | 運行事業者 |
|---|---|---|---|
| A1 | [13]上林皿ヶ嶺登山口 | 伊予鉄バス | |
| [15]千舟町経由とべ動物園・えひめこどもの城 | |||
| [18]大街道経由森松・砥部大岩橋・断層口・砥部焼伝統産業会館前 | |||
| A2 | [50]余戸経由今出 | ||
| [66]ほりえうみてらす海の駅・北条 | |||
| [62]勝岡東・運転免許センター | |||
| [特急]今治・大三島 | 瀬戸内運輸 | ||
| A3 | [32]市坪・はなみずき線(はなみずきまわり) | 伊予鉄バス | |
| [70]山田経由伊台 | |||
| [71]末経由伊台 | |||
| [76]愛大病院前経由川内さくらの湯・川内グリーンタウン | |||
| [77]川内さくらの湯 | |||
| [南]都心循環東南線 | |||
| [急行][特急]道後 | 宇和島自動車 | ||
| A4 | ⑧大手町経由JR松山駅前 | 伊予鉄バス | |
| ⑩松山コミュニティセンター前経由JR松山駅前・津田団地 | |||
| [31]北伊予駅前 | |||
| [33]市坪・はなみずき線(市坪まわり) | |||
| [51]坊っちゃんスタジアム | |||
| B2 | [52][53]松山空港 | ||
| [56]三津港・金比羅前 | |||
| [特急]八幡浜・三崎 | |||
| 松山空港リムジンバス | |||
| [急行][特急]宇和島 | 宇和島自動車 | ||
| [急行][特急]城辺 | |||
| B3 | マドンナエクスプレス(岡山) | 昼行便 | 伊予鉄バス・JR四国バス・両備バス・下津井電鉄 |
| キララエクスプレス(新尾道・福山) | 昼行便 | 伊予鉄バス・中国バス・しまなみバス・本四バス開発 | |
| 坊っちゃんエクスプレス号(高松) | 昼行便 | 伊予鉄バス・JR四国バス・四国高速バス | |
| なんごくエクスプレス(高知) | 昼行便 | JR四国バス | |
| ホエールエクスプレス(高知) | 昼行便 | 伊予鉄バス・とさでん交通 | |
| 吉野川エクスプレス(徳島) | 昼行便 | 伊予鉄バス・JR四国バス・徳島バス | |
| 東予港連絡バス(四国オレンジフェリー大阪~東予便に接続) | 伊予鉄南予バス | ||
| B4 | 道後エクスプレスふくおか号(福岡) | 夜行便 | 伊予鉄バス・伊予鉄南予バス・瀬戸内運輸 |
| オレンジライナーえひめ号(東京・横浜) | 夜行便 | 伊予鉄バス・西東京バス | |
| 瀬戸内エクスプレス名古屋号(名古屋) | 夜行便 | 伊予鉄バス・JR四国バス・JR東海バス・名鉄バス | |
| 松山エクスプレス号(神戸・大阪・京都) | 昼行便・夜行便 | JR四国バス・西日本JRバス | |
| ハーバーライナー(神戸) | 昼行便 | 伊予鉄バス・神姫バス | |
| オレンジライナーえひめ(大阪・京都) | 昼行便・夜行便 | 伊予鉄バス・阪急観光バス | |
| C1 | ⑧東野経由道後温泉駅前 | 伊予鉄バス | |
| ⑩短大前経由久米駅前 | |||
| C2 | [52]一番町経由道後温泉駅前・湯の山ニュータウン・湧ヶ淵 | ||
| [特急]新居浜駅前 | 伊予鉄バス・瀬戸内運輸 | ||
| 降車場 |