松坂 慶子(まつざか けいこ、1952年〈昭和27年〉7月20日[1] - )は、日本の女優・歌手・司会者・タレント。本名:高内慶子(たかうち けいこ)。身長162cm、血液型A型[2]。モマオフィス所属。東京都大田区出身。
韓国人の父と日本人の母との間に誕生。早産で未熟児だったという[1]。7歳下の弟がおり4人家族。「イングリッド・バーグマンのような綺麗な女性になってほしい」との両親の思いから、いくつもの習い事をかけもちしていた[3]。幼少期は大人しい性格で、貸本屋で手塚治虫の『リボンの騎士』を借りたり、『赤毛のアン』や童話を読むなど読書や朗読が好きだった。また一時期、画家のオディロン・ルドンの作品に傾倒し、ルドンの描いた青い花を夢の中で浴びることが快感となり、毎晩のように鑑賞していたという[4]。
1959年(昭和34年)、渋谷区立鳩森小学校入学。小学2年の1960年(昭和35年)、「くるみ芸術学園」に入り、歌唱科、ピアノ科、児童舞踊科を受講。1961年(昭和36年)、転居のため中野区立向台小学校に転校。NHK「声くらべ腕くらべ子供音楽会」で「からすの赤ちゃん」を歌い合格。中野区立第三中学では演劇部に所属。落語家の二代目快楽亭ブラックは中学時代の同級生であり、ともに演劇部に所属していた。この時期から、言葉よりダンスで自分を表現したいと無意識に思うようになり、クラシックバレエを習い始める[5]。
1966年(昭和41年)、中学2年の時に「劇団ひまわり」入団。1967年、幼児向けコメディ『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(NET)でテレビ初出演。1968年、15歳の時に『ウルトラセブン』第31話「悪魔の住む花」(1968年5月5日放送)に、ミクロ怪獣ダリーに寄生された少女・カオリ(香織)役で出演。
1968年(昭和43年)、日本大学第二高校に進み、同校を卒業[1]。高校2年の1969年(昭和44年)、古賀政男ギター歌謡学院で週2回の歌のレッスンを受ける。同年、大映からスカウトされる[1]。『ある女子高校医の記録 続・妊娠』で女子高生の一人としてスクリーンデビュー[6]。
1970年(昭和45年)、大映東京撮影所入社。TBSテレビ『おくさまは18歳』、『なんたって18歳!』レギュラー出演。
1971年(昭和46年)、映画『夜の診察室』で、主演予定だった渥美マリの降板により代役で映画初主演。12月に大映が倒産。
1972年(昭和47年)1月1日、松竹へ移籍[1]。1973年(昭和48年)、日大文理学部聴講生となる。NHK大河ドラマ『国盗り物語』で濃姫を演じて広く知られた[1]。1975年(昭和50年)、時代劇『江戸を斬る』に出演。1978年(昭和53年)の映画『事件』では清純派からの脱皮を果たす。翌1979年(昭和54年)の映画『配達されない三通の手紙』でも体当たりの演技を見せ、トップ女優に躍り出た。同年放送のTBS系テレビドラマ『水中花』に主演。また、同ドラマの主題歌「愛の水中花」をリリースし、大ヒット。ドラマ劇中で披露した妖艶なバニーガール姿も話題となり、「愛の水中花」のレコードジャケットはその衣装を着用した写真であった。その衣装でTBSの音楽番組『ザ・ベストテン』にも出演した。
1978年にテレビ放送開始した『銀河鉄道999』のメーテル役にプロデューサーの横山賢二は松坂を考えていた[7]。
1980年代も『青春の門』、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』、『蒲田行進曲』、『人生劇場』、『火宅の人』などの映画や、テレビドラマではNHK大河ドラマ『春の波涛』などの作品に立て続けに主演・出演した。この頃の松坂は深作欣二が監督する映画・テレビドラマに多く出演している。
1990年(平成2年)、松竹から島田事務所へ移籍。
1991年(平成3年)、ジャズギタリストの高内春彦(ハル高内)と結婚。1月2日、ニューヨークで挙式。当時、人気女優と無名に近く収入の少ない高内との結婚は「格差婚」と取り沙汰された。また、松坂の両親は結婚に大反対していることを隠さず、マスコミの取材を受け、松坂が公にしていなかった事実や様々な思いを吐露した。松坂名義の「実印」への執着が凄まじく、松坂が実印を持ち出したことをしきりに追及していた(のちに『娘・松坂慶子への「遺言」』を上梓するきっかけとなった)。夫の高内を庇っていた松坂であったが、ついには親子絶縁も宣言。結婚後、夫の活動拠点である米国ニューヨークに移住して7年ほど過ごした[1]。
フランス政府観光局の親善大使に選ばれた。[8]
1992年に長女、1994年に次女を出産した(2008年に中学生となった姉妹は、NHK教育テレビジョン「3か月トピック英会話「赤毛のアン」への旅〜原書で親しむAnneの世界〜」(2008年4月 - 6月)で松坂と共演した)[9][10]。長女を出産した際には、ニューヨークにいる共通の知人を通じて知った緒形拳からFAXが届き、毛筆で「ばんざい、ばんざい、ばんばんざい」と書かれてあった[11]。
2000年(平成12年)、東京電話のCMでは大根を持った主婦をコミカルに演じ、新境地を拓いた。
石原プロモーション主催「オロナミンC 一億人の心をつかむ男 新人発掘オーディション~二一世紀の石原裕次郎を探せ!~」審査員
2002年(平成14年)、なかにし礼原作・監修による写真集『さくら伝説 -松坂慶子写真集』を発表[12]。
2005年(平成17年)8月、大塚食品が発売した「ボンカレークラシック」のパッケージキャラクターを、松山容子から引き継いだ。ボンカレーのキャラクター変更は37年ぶり[13][14]。同年秋にはドラマ『熟年離婚』に主演。渡哲也演じる夫に離婚を切り出し、新たな人生を歩み出す主婦役を演じた。さらに同年12月30日放映のバラエティ番組『ウリナリ芸能人社交ダンス部』の兄弟特別番組「オールスター Shall we ダンス?〜有名人社交ダンス選手権〜」では、ダイナミックな動きとキレのあるダンスを披露し、初出場ながら優勝した。
2007年、父の死去を機に母との確執も氷解。2012年からは高齢になった母と同居している[15]。夫は多忙な松坂に代わり、母の介護や家事を担っていた[16]。
2013年(平成25年)2月、日本テレビ開局60年特別番組 TV60 日テレ×NHK『60番勝負』・ドラマ対決で、NHKが制作した『松坂慶子 女優最後の日』の冒頭、松坂が登場したシーンにおいて3万8313「イィ」(番組内で視聴者からの反応を測る数値)を記録し、2日間にわたって放送された当番組内の最高値であった[17]。
同年、映画『牙狼-GARO- 〜蒼哭ノ魔竜〜』において、還暦にして初のアクションシーン・ワイヤーアクションをこなした。松坂自身、前々からやってみたいと思っていたが、それまで全く機会が無かったとの事[18]。
2018年には大河ドラマ『西郷どん』に出演し、自身の主演作『春の波涛』、初出演作でヒロイン濃姫を演じた『国盗り物語』や高い評価を受けた『篤姫』を含む9回の出演で最多出演女優記録の草笛光子に並んだ。その後草笛は『鎌倉殿の13人』に出演しているため、2番目となっている。
2023年にはNHK連続テレビ小説「らんまん」に主人公の祖母役で出演したが、その縁で同年12月に牧野記念財団の理事に就任した[19][20]。
父は1938年に韓国から日本へ仕事を求めて渡ってきており、その後兵庫県姫路市に移り住み、母と仕事場で出会った[21]。母は幼少の頃に身売りされた過去を持ち、身寄りのなかった2人は同棲するようになる。戦後、神奈川県藤沢市に転居し、父は複数の事業を始めて成功していた。
母には戸籍がなく、藤沢市に転居した際に清水という姓で戸籍をつくったが、これは実在しない韓国人の戸籍を借りたもので、母は本当は日本人なのに韓国人ということになっていた[22]。父も日本名を名乗っていたが国籍は韓国のまま、つまり慶子も韓国籍であった[22]。知人の力を借りて法務省と交渉した結果、1964年に母の戸籍が回復し、慶子の将来を考えて彼女を母の非嫡出子として母の戸籍に入れたことにより日本国籍となった[22]。これらの事実は1993年に出版された両親の著書『娘・松坂慶子への「遺言」』で公表された。
| 枚 | 発売日 | タイトル | c/w |
|---|---|---|---|
| ポリドール・レコード | |||
| 1st | 1976年 | おとずれ | 哀しみの風景 |
| 日本コロムビア | |||
| 2nd | 1979年7月1日 | 愛の水中花 | 雨の舗道で |
| 3rd | 1980年6月10日 | 夜明けのタンゴ | 恋のメモリー |
| 4th | 1981年4月1日 | 織江の唄 | 島原地方の子守唄 |
| 日本コロムビア / DENON | |||
| 5th | 1983年11月1日 | 海と宝石 | 霧に走る |
| 日本コロムビア | |||
| 6th | 1984年4月1日 | 爛漫 | 淋しい電話 |
| 7th | 1985年11月21日 | ラジオのついたナイト・テーブル | 愛の幕切れ |
| 8th | 1987年1月21日 | 赤い靴はいてた淫らな娘 | あんたとあたいのブルース |
| Sony Records | |||
| 9th | 1991年3月1日 | 十九の春 | 愛の水中花'91 |
| ポニーキャニオン | |||
| 10th | 1993年1月21日 | お嫁になんかいかないで | かんかんとんとん |
| 名義 | 発売日 | タイトル | c/w | 発売元 |
|---|---|---|---|---|
| 松坂慶子・風間杜夫・平田満 | 1982年10月21日 | 蒲田行進曲 | 蒲田組曲 〜Stars on KAMATA | 日本コロムビア |
| 松坂慶子 &志穂美悦子 | 1984年9月21日 | 月光価千金 | スウィート・ジェニー・リー | |
| 渡哲也・松坂慶子 | 1988年9月15日 | ラストシーンは見たくない | 春来川 | taurus |
| 研二と慶子 | 2001年10月21日 | まごころよりどころ | しあわせに向かって | 徳間ジャパンコミュニケーションズ |
| 松坂慶子 &浜圭介 | 2015年7月22日 | 哀愁の札幌[74] | 愛の法則 | キングレコード |
| 松坂慶子 withフォー・セインツ | 2015年10月14日 | たまには仲間で[75] | 子供らよ | ユニバーサルミュージック |
| 枚 | 発売日 | タイトル | 収録曲 |
|---|---|---|---|
| 日本コロムビア | |||
| 1st | 1980年 | ファーストアルバム -いま季節の中に- |
|
| 2nd | 1984年2月1日 | 瞳をとじて |
|
| 枚 | 発売日 | タイトル | 収録曲 |
|---|---|---|---|
| 日本コロムビア | |||
| 1st | 1983年1月1日 | EXPENSIVE I 弟よ |
|
| 枚 | 発売日 | タイトル | 収録曲 |
|---|---|---|---|
| 日本コロムビア | |||
| 1st | 1985年12月1日 | EXPENSIVE II 女かえたら |
|
| CBSソニー | |||
| 2nd | 1990年11月21日 | OPERA 〜歌に生き、恋に生き〜 | |
| 枚 | 発売日 | タイトル | 収録曲 |
|---|---|---|---|
| コロムビアミュージックエンタテインメント | |||
| 1st | 2003年1月1日 | コロムビア音得盤シリーズ 松坂慶子 |
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| 2nd | 2007年8月22日 | エッセンシャル・ベスト 松坂慶子 |
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| 3rd | 2009年11月24日 | 松坂慶子 ベスト・セレクション |
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| 4th | 2009年2月18日 | GOLDEN☆BEST 松坂慶子 やさしさの季節 |
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| 発売日 | タイトル | 収録曲 |
|---|---|---|
| 日本コロムビア | ||
| 1984年10月 | 上海バンスキング オリジナルサントラ盤 | SIDE11.ウェルカム上海 ※松坂歌唱 2.月光価千金 ※ 3.リンゴの木の下で~貴方とならば 4.スウィート・ジェニー・リー ※ 5.素敵なあなた 6.親船に乗った気分で 7.ウェディング・マーチ 8.聞かせてよ愛の言葉を ※ 9.セントルイス・ブルース 10.黒い瞳 SIDE2 11.イン・ザ・ムード 12.暗い日曜日 ※ 13.貴方とならば ※ 14.海行かば~シング・シング・シング 15.上海悲歌 16.チャタヌガ・チュー・チュー 17.聖者の行進 ※ 18.貴方とならば ※ 19.ウェルカム上海 ※ |
| 枚 | 発売日 | タイトル |
|---|---|---|
| 日本コロムビア | ||
| 1st | 1984年3月 | 松坂慶子 in person〜close your eyes |
| CBSソニー | ||
| 2nd | 1990年 | 松坂慶子 オペラ・アリア集〜歌に生き、恋に生き〜 |
| NHK | ||
| 3rd | 1998年1月 | 華~さくら・紫霞 山河憧憬(第1集) |
| 楽曲 | タイアップ | 時期 |
|---|---|---|
| おとずれ | 日本テレビ系ドラマ『暖流』主題歌 | 1976年 |
| 愛の水中花 | TBS系ドラマ『水中花』主題歌 | 1979年 |
| 雨の舗道で | TBS系ドラマ『水中花』挿入歌 | |
| 夜明けのタンゴ | TBS系ドラマ『夜明けのタンゴ』主題歌 | 1980年 |
| 蒲田行進曲 | 松竹・角川春樹事務所提供作品『蒲田行進曲』主題歌 | 1982年 |
| 海と宝石 | 十條キンバリー『ニュー・クリネックス・ティシュー』TV CF イメージ・ソング | 1983年 |
| 爛漫 | 松竹映画『化粧』主題歌 | 1984年 |
| 月光価千金 | 松竹・シネセゾン・テレビ朝日提供作品『上海バンスキング』主題歌 | |
| スウィート・ジェニー・リー | 松竹・シネセゾン・テレビ朝日提供作品『上海バンスキング』挿入歌 | |
| ラジオのついたナイト・テーブル | TBSラジオ『愛のドラマ シリーズ』主題歌 | 1985年 |
| 赤い靴はいてた淫らな娘 | 松竹映画『自由な女神たち』主題歌 | 1987年 |
| あんたとあたいのブルース | 松竹映画『自由な女神たち』挿入歌 | |
| 十九の春 | NHKテレビドラマ『未来の海』主題歌 | 1991年 |
| まごころよりどころ | ミュージカル映画『カタクリ家の幸福』劇中歌 | 2001年 |
| やさしさの季節 | NHKラジオ『ラジオ深夜便』2009年1月〜3月期「深夜便のうた」より | 2009年 |
| 1 - 10作 | |
|---|---|
| 11 - 20作 | |
| 21 - 30作 | |
| 31 - 40作 | |
| 41 - 50作 | |
| 51 - 60作 | |
| 61 - 70作 | |
| その他(NHK新大型時代劇) | |
| 第1回 |
|
|---|---|
| 第2回 | |
| 第3回 |
|
| 第4回 | |
| 第5回 | |
| 第6回 | |
| 第7回 | |
| 第8回 | |
| 第9回 | |
| 第10回 | |
| 第11回 | |
| 第12回 | |
| 第13回 | |
| 第14回 | |
| 第15回 | |
| 第16回 | |
| 第17回 | |
| 第18回 | |
| 第19回 | |
| 第20回 | |
| 第21回 | |
| 第22回 | |
| 第23回 | |
| 第24回 | |
| 第25回 | |
| 第26回 | |
| 第27回 | |
| 第28回 | |
| 第29回 | |
| 第30回 | |
| 第31回 | |
| 第32回 | |
| 第33回 | |
| 第34回 | |
| 第35回 | |
| 第36回 | |
| 第37回 | |
| 第38回 | |
| 第39回 | |
| 第40回 | |
| 第41回 | |
| 第42回 | |
| 第43回 | |
| 第44回 | |
| 第45回 | |
| 第46回 | |
| 第47回 | |
| 第48回 | |
| 第49回 | |
| 第50回 | |
| 第51回 | |
| 第52回 | |
| 第53回 | |
| 第54回 | |
| 第55回 | |
| 第56回 | |
| 第57回 | |
| 第58回 | |
| 第59回 | |
| 第60回 | |
| 第61回 | |
| 第62回 | |
| 第63回 | |
| 第64回 | |
| 第65回 | |
| 第66回 | |
| 第67回 | |
| 第68回 | |
| 第69回 | |
| 第70回 | |
| 第71回 | |
| 第72回 | |
| 第73回 | |
| 第74回 | |
| 第75回 | |
| 第76回 | |
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