Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


コンテンツにスキップ
Wikipedia
検索

松下祐樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松下 祐樹
選手情報
フルネームまつした ゆうき
ラテン文字Yuki Matsushita
国籍日本の旗日本
競技陸上競技 (ハードル)
種目400mハードル
所属ミズノトラッククラブ
大学順天堂大学
生年月日 (1991-09-09)1991年9月9日(34歳)
出身地神奈川県小田原市
身長176cm
体重65kg
成績
オリンピック400mH : 予選1組4着 (2016年)
世界選手権400mH : 準決勝3組8着 (2015年)
地域大会決勝日中韓三カ国交流陸上
400mH : 2位 (2015年)
国内大会決勝日本選手権
400mH : 優勝 (2015年)
自己ベスト
400m47秒33 (2016年)
110mハードル14秒24 (2013年)
13秒78w (2013年)
400mハードル49秒10 (2016年)
十種競技7508点 (2013年)
編集 テンプレートのヘルプを表示する

松下 祐樹(まつした ゆうき、1991年9月9日 - )は、神奈川県小田原市出身の陸上競技選手。専門は400mハードルで49秒10の自己ベストを持つ。2016年リオデジャネイロオリンピック日本代表2015年北京世界選手権のセミファイナリストである。

かつては混成競技を専門としており、高校時代にインターハイ八種競技、大学時代に日本ジュニア選手権日本インカレ十種競技でそれぞれ日本一に輝く。大学4年の2013年から混成競技とともに400mハードルにも取り組み、日本選手権8位入賞や日本学生個人選手権優勝を果たすと、大学を卒業した2014年からは世界の舞台で戦うために混成競技をやめて400mハードル専門となった。

経歴

[編集]

神奈川県小田原市出身。AB型。小田原市立国府津小学校小田原市立国府津中学校神奈川県立小田原高等学校順天堂大学卒業。チームミズノアスレティックを経て、現在はミズノトラッククラブ所属。

高校時代まで

[編集]

小学生の時はソフトボールをやっていて、関東大会でベスト4になったことがあるという。

陸上は中学から始め、中学3年時に110mハードルと走高跳で全日本中学校選手権に出場した。

高校に進学してしばらくは110mハードルを専門としていたが、神奈川県には1学年上に佐藤大志、同学年に矢澤航などがいたためレベルが高く、可能性を求めて2年の春に混成競技を始めた。3年時にはインターハイ神奈川県大会の八種競技で高校歴代2位(当時)の記録となる5789点をマークすると、奈良インターハイの八種競技を制して全国タイトルを獲得した。

大学時代

[編集]

2010年、順天堂大学に進学。1年目には日本ジュニア選手権の十種競技を制した。

2013年

[編集]
  • 監督など周りからの勧めもあり、混成競技とともに400mハードルにも取り組んだが、日本選手権の400mハードル参加標準記録A(50秒80)を突破できなかったら十種競技に専念するつもりだったという[1]
  • 4月28日、日本体育大学陸上競技会の400mハードルで50秒61をマークし、日本選手権参加標準記録A(50秒80)を突破した。
  • 5月、関東インカレの十種競技で優勝し、初の大学タイトルを獲得。400mハードルでは準優勝を達成した。
  • 6月、日本選手権の400mハードルでは予選と準決勝を自己ベストで突破するも(50秒37、50秒28)、決勝ではタイムを落として51秒06の8位。日本学生個人選手権の400mハードルでは、決勝前日に急性胃腸炎にかかりながらも50秒11の自己ベストで制して初の学生日本一に輝いた[2]
  • 7月7日、神奈川選手権の110mハードル予選で14秒24(+0.7)の自己ベストをマークすると、決勝では追い風参考記録ながら自身初の13秒台となる13秒78(+3.6)をマークした。
  • 9月、日本インカレの十種競技を7508点の自己ベストで制し、自身最後となる十種競技を有終の美で飾った。
  • 10月、国民体育大会の400mハードル予選で49秒75をマークし、自身初となる49秒台で決勝に進出。決勝でも自己ベストを0秒04更新する49秒71をマークしたが3位に終わった。

社会人時代

[編集]

2014年

[編集]
  • チームミズノアスレティックに所属。
  • 5月、東日本実業団選手権の400m決勝で47秒43の自己ベスト(当時)をマーク。
  • 7月、ヨーロッパへ遠征。初の海外レースとなったコーク・シティ・スポーツ(アイルランド)の400mハードルでは50秒10の全体4位[3]ナイトオブアスレチックス(ベルギー)の400mハードルでは50秒07の3位で表彰台に上った[4]
  • 10月、国民体育大会の400mハードルでは去年を上回る2位の成績を残したが、社会人1年目のシーズンベストは50秒07で49秒台をマークすることはできなかった。

2015年

[編集]
  • 6月、日本選手権の400mハードル予選を北京世界選手権の参加標準記録(49秒50)に迫る49秒57で突破。決勝ではこの種目4連覇中だった岸本鷹幸を直線でかわし初優勝を達成したが、優勝タイムは49秒76で北京世界選手権の参加標準を突破することはできなかった。
  • 7月、参加標準記録突破をするため11日に大阪選手権400mハードル、12日には日中韓3カ国交流陸上400mハードルと連戦したが、それぞれ50秒16と50秒11のタイムに終わった。しかし、25日のオールスターナイト陸上400mハードルで49秒38をマークし、後日日本代表に追加選出された[5]
  • 8月、15日に順天堂大学で開催された国際競技会の順天堂インターナショナル400mハードルで49秒14をマークし、自己ベストを0秒24更新した。初出場となった世界選手権400mハードルでは、22日の予選でセカンドベスト(当時)の49秒34をマークして組4着に入り、着順での準決勝進出を決めた。今大会の男子400mハードルに出場した3人の日本人のうちで唯一準決勝に進出し、1983年の第1回大会から続いている世界選手権男子400mハードルにおける日本人の準決勝連続進出記録を途切れさせずに済んだが、23日の準決勝では1レーンということもあり、予選よりもタイムを落とし51秒10の組最下位(全体でも最下位)で敗退した。

2016年

[編集]
  • 4月、ミズノトラッククラブに昇格[6]
  • 5月、8日のゴールデングランプリ川崎400mハードルで自己ベストを0秒04更新する49秒10をマークして3位(日本人2位)に入った[7]。21日の東日本実業団選手権400mでは47秒33の自己ベストをマークして3位に入った(22日の400mハードルは49秒78で3位)[8]
  • 6月、既にリオデジャネイロオリンピックの参加標準記録(49秒40)を突破していたため、日本選手権400mハードルでは優勝すればリオデジャネイロオリンピック日本代表に内定だった。しかし、25日の決勝では参加標準記録突破となる49秒31をマークするも、今季世界ランク2位の記録(48秒67)を持つ野澤啓佑に0秒17差で敗れ2連覇を逃した[9]。優勝を逃したため当日の日本代表内定はならなかったが、後日リオデジャネイロオリンピック日本代表に選出された。
  • 8月、オリンピック400mハードルに初出場を果たした。15日の予選では組3着までに入れば着順で準決勝に進出できたが、結果は49秒60の組4着に終わり、組3着には0秒43及ばなかった。それ以外の選手でタイムの良い上位6名も準決勝に進出できたが、こちらは6番目の選手にわずか0秒06届かなかった[10]

2017年

[編集]
  • 6月、23日の日本選手権400mハードル予選をロンドン世界選手権の参加標準記録(49秒35)に迫る49秒40で突破[11]。しかし、24日の決勝は49秒92とタイムを落とし、3位には入ったものの参加標準記録を突破することはできなかった[12]
  • 7月、9日の南部記念400mハードルに出場した。日本陸上競技連盟が指定するこの大会において、ロンドン世界選手権の参加標準記録を突破すれば追加での日本代表招集が濃厚だったが、結果は参加標準記録に0秒06届かず(49秒41)、ロンドン世界選手権日本代表の座を逃した[13]

人物・エピソード

[編集]
この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。このテンプレートの使い方
出典検索?"松下祐樹" – ニュース ·書籍 ·スカラー ·CiNii ·J-STAGE ·NDL ·dlib.jp ·ジャパンサーチ ·TWL
(2023年10月)
  • 中学入学時は野球部に入部しようとしたが、知人から強引に誘われて陸上部へ。「マットでゴロゴロしたい」という理由で走高跳を始めたという。
  • 110mハードル選手の矢澤航とはプライベートでも仲の良い親友。同じ神奈川県出身の同学年で、中学時代から110mハードルで競い合ってきたが、「こいつには絶対に勝てない」と思わされたという。混成競技を始めたのも「こいつと一緒に日本一になりたい」という気持ちからだったという。
  • 趣味は映画鑑賞とスポーツ。
  • 400mハードルではラスト100mに強く、本人も「400mハードルではラスト100mが日本で一番速い自信があります」と自負している。

自己ベスト

[編集]
  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。
種目記録年月日場所備考
400m47秒332016年5月21日日本の旗熊谷市
110mハードル14秒24 (+0.7)2013年7月7日日本の旗平塚市
13秒78w (+3.6)2013年7月7日日本の旗平塚市追い風参考記録
400mハードル49秒102016年5月8日日本の旗川崎市
八種競技5789点2009年5月24日日本の旗横浜市高校歴代5位
十種競技7508点2013年9月7日日本の旗東京都

主な成績

[編集]
  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会

[編集]
大会場所種目結果記録備考
2015 (社2)日中韓三カ国交流陸上日本の旗札幌400mH2位50秒11
世界選手権中華人民共和国の旗北京400mH準決勝51秒10全体24位
2016 (社3)オリンピックブラジルの旗リオデジャネイロ400mH予選49秒60全体24位

日本選手権

[編集]
大会場所種目結果記録備考
2013 (大4)第97回調布市400mH8位51秒06予選50秒37・準決勝50秒28:ともに自己ベスト
2014 (社1)第98回福島市400mH予選50秒81
2015 (社2)第99回新潟市400mH優勝49秒76予選49秒57:自己ベスト
2016 (社3)第100回名古屋市400mH2位49秒31
2017 (社4)第101回大阪市400mH3位49秒92

その他

[編集]
  • 主要大会を記載
大会場所種目結果記録備考
2006 (中3)全日本中学校選手権丸亀市110mH予選14秒93 (+1.1)
走高跳11位1m82
2008 (高2)インターハイ熊谷市八種競技8位5316点
2009 (高3)インターハイ奈良市八種競技優勝5703点
2010 (大1)関東インカレ (1部)東京都十種競技13位6508点
日本ジュニア選手権川崎市十種競技優勝6879点
2011 (大2)関東インカレ (1部)東京都十種競技3位6859点
日本インカレ熊本市十種競技8位6770点
2012 (大3)関東インカレ (1部)東京都十種競技3位7038点追い風参考記録
日本インカレ東京都十種競技3位6770点
2013 (大4)関東インカレ (1部)東京都
横浜市
400mH2位50秒61自己ベストタイ
十種競技優勝7330点自己ベスト
日本学生個人選手権平塚市400mH優勝50秒11自己ベスト
日本インカレ東京都十種競技優勝7508点自己ベスト
国民体育大会調布市110mH予選14秒25 (-1.4)
400mH3位49秒71自己ベスト
予選49秒75:初の49秒台
2014 (社1)静岡国際袋井市400mH決勝51秒14
木南記念大阪市400mH4位50秒82
東日本実業団選手権福島市400m2位47秒43自己ベスト
400mH8位52秒48
実業団・学生対抗陸上小田原市400mH4位50秒90
全日本実業団選手権山口市400m4位48秒15
400mH5位50秒58
国民体育大会諫早市400mH2位50秒29
2015 (社2)静岡国際袋井市400mH3位49秒78
東日本実業団選手権熊谷市400m4位47秒60
400mH2位50秒09
オールスターナイト陸上平塚市400mH優勝49秒38自己ベスト
全日本実業団選手権岐阜市400mH予選DNF
国民体育大会和歌山市400mH6位51秒10
2016 (社3)静岡国際袋井市400mH4位50秒30
ゴールデングランプリ川崎川崎市400mH3位49秒10自己ベスト
東日本実業団選手権熊谷市400m3位47秒33自己ベスト
400mH3位49秒78
全日本実業団選手権大阪市400mH4位50秒09
4x400mR優勝3分04秒51 (3走)大会記録
国民体育大会北上市400mH5位50秒68
2017 (社4)静岡国際袋井市400mH3位50秒34
木南記念大阪市400mH2位49秒61
ゴールデングランプリ川崎川崎市400mH4位49秒82
南部記念札幌市400mH2位49秒41
オールスターナイト陸上平塚市400mH優勝49秒96
全日本実業団選手権大阪市4x100mR決勝DQ (4走)オーバーゾーン (3-4走)
4x400mR優勝3分08秒82 (1走)
国民体育大会松山市400mH3位50秒23
2018 (社5)静岡国際袋井市400mH決勝50秒57
木南記念大阪市400mH3位49秒82
東日本実業団選手権熊谷市400m予選50秒75

参考文献

[編集]
  • マイプライバシー、『月刊陸上競技』第48巻第3号、講談社、2014年2月号、239頁。

脚注

[編集]
  1. ^全カレちょっと感動した話題特集 ③松下が最後の十種競技最終種目で2点差逆転初優勝”. 寺田的陸上競技WEB (2013年9月7日). 2015年8月22日閲覧。
  2. ^2013年6月23日の本人のツイッターより
  3. ^63rd cork city sports結果報告”. ミズノ (2014年7月9日). 2015年8月22日閲覧。
  4. ^KBC Night of Athletics試合報告”. ミズノ (2014年7月22日). 2015年8月22日閲覧。
  5. ^TMA松下祐樹選手も世界陸上日本代表へ”. ミズノ (2015年8月4日). 2015年8月22日閲覧。
  6. ^2016年 ミズノ陸上競技部 チーム編成について”. ミズノ (2016年4月5日). 2016年4月5日閲覧。
  7. ^【セイコーゴールデンGP】松下祐樹選手結果報告”. ミズノ (2016年5月8日). 2016年6月29日閲覧。
  8. ^【東日本実業団1日目】結果報告”. ミズノ (2016年5月21日). 2016年6月29日閲覧。
  9. ^【日本選手権】松下選手結果報告”. ミズノ (2016年6月26日). 2016年6月29日閲覧。
  10. ^第31回オリンピック男子400mハードル予選サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月15日). 2016年8月16日閲覧。
  11. ^【日本選手権6月23日】大会報告 松下祐樹選手”. ミズノ (2017年6月23日). 2017年7月22日閲覧。
  12. ^【日本選手権6月24日】大会報告 松下祐樹選手”. ミズノ (2017年6月24日). 2017年7月22日閲覧。
  13. ^【南部記念陸上】大会報告 松下祐樹選手”. ミズノ (2017年7月9日). 2017年7月22日閲覧。

外部リンク

[編集]
日本の旗日本陸上競技選手権大会 男子400mハードル優勝者
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
 
陸上競技日本代表 - 出場大会

この項目は、陸上選手に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めていますP:陸上競技/PJ陸上競技)。

典拠管理データベース: 人物ウィキデータを編集
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=松下祐樹&oldid=105418054」から取得
カテゴリ:
隠しカテゴリ:

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp