| この項目では、愛知県の自治体について説明しています。その他の用法については「東栄町 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
| とうえいちょう 東栄町 | |||||
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| 国 | |||||
| 地方 | 中部地方、東海地方 | ||||
| 都道府県 | 愛知県 | ||||
| 郡 | 北設楽郡 | ||||
| 市町村コード | 23562-8 | ||||
| 法人番号 | 6000020235628 | ||||
| 面積 | 123.38km2 | ||||
| 総人口 | 2,488人[編集] (推計人口、2025年9月1日) | ||||
| 人口密度 | 20.2人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | 新城市、北設楽郡設楽町、豊根村 静岡県浜松市 | ||||
| 町の木 | スギ | ||||
| 町の花 | ヤマユリ | ||||
| 町の鳥 | ウグイス | ||||
| 東栄町役場 | |||||
| 町長 | 村上孝治 | ||||
| 所在地 | 〒449-0292 愛知県北設楽郡東栄町大字本郷字上前畑25 北緯35度04分37秒東経137度41分52秒 / 北緯35.07692度 東経137.69781度 /35.07692; 137.69781座標:北緯35度04分37秒東経137度41分52秒 / 北緯35.07692度 東経137.69781度 /35.07692; 137.69781 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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東栄町(とうえいちょう)は、愛知県の北東部に位置し、北設楽郡に属する町である。静岡県との県境付近、奥三河と呼ばれる東三河地方山間部に位置する。
現在は北設楽郡だが、10世紀までは宝飯郡、明治11年に愛知県で郡区町村編制法の施行がされるまでは設楽郡であった。町内では、花祭と呼ばれる霜月神楽の伝統芸能が残る。町役場のある大字本郷(旧本郷町)が商業・公共交通・教育の拠点である。
東栄町は美濃三河高原の南東部に位置し、周囲を山々に囲まれた設楽盆地に[1]、東栄町の中心街が形成されている。町内には標高700メートルから1000メートル程度の山々が連なっており、1016メートルの明神山が東栄町における最高峰である。設楽盆地を囲む代表的な山を挙げると、北には大岩岳・神野山・小岩岳など、西には大鈴山など、南には明神山など、東には大笹山などである。町内には平地が少なく、町域の約93パーセントは山林で占められている[1]。また町の北部には古戸鍾乳洞がある。主要な河川としては、天竜川水系の大鈴山に源を持つ大千瀬川と振草川が流れている。なお、町域の西部の一部は愛知県立振草渓谷自然公園に、静岡県との県境付近の一部は天竜奥三河国定公園の指定を受けている地区もある。
| 東栄町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 東栄町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 東栄町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
東栄町(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
江戸時代、現町域にあった村は、一部が寺社領であった他は幕府領だった。
| 郡 | 明治22年以前 | 明治22年10月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北 設 楽 郡 | 別所村 | 本郷村 | 本郷村 | 本郷村 | 大正10年10月1日 町制本郷町 | 昭和30年4月1日 合併東栄町 | 東栄町 | 東栄町 | |||
| 寄近村 | |||||||||||
| 三ツ瀬村 | |||||||||||
| 下田村 | 明治33年7月16日 分立下川村 | 下川村 | |||||||||
| 川角村 | |||||||||||
| 月村 | 御殿村 | 御殿村 | 御殿村 | ||||||||
| 中設楽村 | |||||||||||
| 足込村 | 園村 | 園村 | 園村 | ||||||||
| 御園村 | |||||||||||
| 西薗目村 | |||||||||||
| 東薗目村 | |||||||||||
| 奈根村 | 三輪村(一部) | 三輪村(一部) | 三輪村(一部) (奈根、長岡) | 昭和31年7月1日 東栄町に編入 | |||||||
| 畑村 | 長岡村 (一部) | ||||||||||
| 上粟代村 | 振草村(一部) | 振草村(一部) | 振草村(一部) (古戸、上粟代、下粟代、小林) | 昭和31年9月30日 東栄町に編入 | |||||||
| 下粟代村 | |||||||||||
| 古戸村 | |||||||||||
| 小林村 | |||||||||||
・本郷町史編纂委員会「振草本郷」
| 当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 今枝宗一郎 | 40 | 自由民主党 | 前 | 90,334票 | ○ |
| 比当 | 大嶽理恵 | 47 | 立憲民主党 | 新 | 64,763票 | ○ |
| 浅尾大輔 | 54 | 日本共産党 | 新 | 9,970票 |
東栄町には姉妹都市や提携都市は存在しない。なお、2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村が120箇国の万博公式参加国を、それぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」のフレンドシップ相手国として迎え入れており[6]、ボリビア多民族国が東栄町のフレンドシップ相手国だった。






東栄町は平地が少ないものの、山がちな地形でも栽培が可能な藪北茶の産地であり[1]、他に、コンニャクやシイタケの栽培も行ってきた[1]。また、町内には絹雲母を産する鉱山も存在する[1][7]。ただし、20世紀末頃における東栄町の主要な工業は、木材業であった[1]。なお、2000年の国勢調査における産業別労働力人口比率は、第1次産業11.4パーセント、第2次産業40.1パーセント、第3次産業48.4パーセントであった。
現在の東栄町には中部電力が電力を供給している。ただし、現在の東栄町域で初めに電気事業を手がけたのは、旧本郷町にあった本郷電気製材である。同社は1918年に開業し、東栄町の前身6町村のうち本郷町・下川村・御殿村へ電気の供給を始めた。1924年には振草村・園村も供給範囲に加えた[8]。残る三輪村は、同社ではなく八名郡大野町(現・新城市)の大野電気が1921年に供給範囲に加えた[9]。現在の東栄町域に電気を供給していた本郷電気製材・大野電気の2社は1939年に中央電力へと統合され[10]、続く配電統制により1942年に中部配電へと統合され、この地域は同社の供給区域へと編入された[11]。第二次世界大戦後の電気事業再編で1951年に中部電力が発足すると、同社の供給区域に組み入れられ[12]、現在に至っている。


現在の東栄町には中学校までしか存在しない。1948年に北設楽郡本郷町に愛知県立本郷高等学校が開校し、2000年以降は愛知県立新城東高等学校の本郷校舎として存続していたものの、2008年3月に本郷校舎は閉校した。これにより、東栄町から高校が無くなった。
| 開校年 | 閉校年 | 1955年 東栄町発足 | 1975年 |
|---|---|---|---|
| 1947年 | 1975年 | 東栄町立東栄中学校 | 1975年開校 東栄中学校 |
| 1947年 | 1975年 | 東栄町立三輪中学校 | |
| 1947年 | 1975年 | 東栄町立振草中学校 |
| 開校年 | 閉校年 | 1955年 東栄町発足 | 1960年 | 1964年 | 1990年 | 2006年 | 2007年 | 2010年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1873年 | 1960年 | 東栄町立本郷小学校 | 1960年開校 中央小学校 | 中央小学校 | 中央小学校 | 2006年開校 東栄小学校 | 東栄小学校 | 東栄小学校 |
| 1874年 | 1960年 | 東栄町立西薗目小学校 | ||||||
| 1876年 | 1990年 | 東栄町立足込小学校 | 足込小学校 | 足込小学校 | ||||
| 1875年 | 1990年 | 東栄町立御園小学校 | 御園小学校 | 御園小学校 | ||||
| 1873年 | 2006年 | 東栄町立月小学校 | 月小学校 | 月小学校 | 月小学校 | |||
| 1875年 | 2006年 | 東栄町立中設楽小学校 | 中設楽小学校 | 中設楽小学校 | 中設楽小学校 | |||
| 1873年 | 2007年 | 東栄町立粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | 粟代小学校 | ||
| 1882年 | 1964年 | 東栄町立小林小学校 | 小林小学校 | |||||
| 1873年 | 2007年 | 東栄町立古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | 古戸小学校 | ||
| 1875年 | 1990年 | 東栄町立東薗目小学校 | 東薗目小学校 | 東薗目小学校 | 1990年開校 東部小学校 | 東部小学校 | 東部小学校 | |
| 1875年 | 1990年 | 東栄町立下川小学校 | 下川小学校 | 下川小学校 | ||||
| 1873年 | 2010年 | 東栄町立奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 | 奈根小学校 |




東栄町の町域の南端部をJR東海の飯田線が南西から北東に向けて敷設されており、東栄駅が町内唯一の駅である。ただし、東栄駅は町の南の外れ(旧三輪村域)に位置し、町の中心部からは離れている。なお、東栄町は花祭と呼ばれる鬼面を用いた祭で知られており、東栄駅の外観は鬼面を模した形状をしている[13]。飯田線内では、東栄駅が愛知県内における最後の駅であり、次の出馬駅から先は静岡県である。









東栄町には創作和太鼓集団の志多らが拠点を置いている。