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木幡駅 (JR西日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
木幡駅
新駅舎(2021年6月)
こはた
Kohata
JR-D06六地蔵 (1.1 km)
(1.4 km)黄檗 JR-D08
地図左は京阪電気鉄道の木幡駅
所在地京都府宇治市木幡大瀬戸
駅番号JR-D07
所属事業者西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線奈良線
キロ程24.1 km(木津起点)
奈良から31.1 km
電報略号コタ
駅構造地上駅
ホーム2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
5,272人/日
-2023年[2]-
開業年月日1896年明治29年)1月25日
乗換京阪宇治線木幡駅
備考業務委託駅
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木幡駅(こはたえき)は、京都府宇治市木幡大瀬戸にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線である[1]。駅番号はJR-D07

JRの駅名は「こた」であるが、近隣にある京阪宇治線木幡駅は「こた」と、それぞれ読み方が異なる。また、駅周辺の一部地名には「こた」と読むものもある。

歴史

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木幡西部に位置した陸軍宇治火薬製造所木幡分工場への引込線が本駅から引かれていた。その後、線路は撤去されたが、築堤の大部分や道路を跨ぐ橋桁等がそのまま残されている。このうち、京阪宇治線以西は道路に転用され、パナソニックの工場や下水処理場への搬出入路として利用されている。また本線と並行する一部区間は1983年昭和58年)に遊歩道「木幡緑道」として整備されている。

戦争直後の食糧難の時代、当線を利用し奈良方面へ買い出しに出た京都市民が復路、京都駅を経由すると米や芋などを警察に没収されたため、当駅で京阪線に乗り換え市内に食糧を持ち込む動きもあったという[3]

構内踏切改良と配線変更

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駅構内の北側にある木幡踏切は、両側の道路と比べて幅員が狭いことおよび一方通行から対面通行に変更され交通が以前より輻輳していることなどからボトルネックとなり、慢性的な交通渋滞の原因となっていた[4]。また、周辺の交通状況が原因となった自動車の踏切内での立ち往生などの障害事案が10年前の3倍以上に増加していたほか、歩行者の安全が脅かされる状態が恒常化していた[5]。このため、京都府の事業により踏切道拡幅と歩道の設置および踏切道延長を短縮する工事が行われた[4][5]

このうち、踏切道延長の短縮についてはかつての中線を新たに副本線(新2番線)として再整備することによって実現しており、延長は従来の17.4 mから8.8 mに短縮されたほか、踏切道幅員については踏切寄りのホームの一部を除去するなどし、新たに設置される歩道を含めて従来の5.5 mから10.5 mに拡幅された[4][5]

これらの事業のうち、踏切を含むJR敷地内の工事については同社に委託されている。事業は2010年から3年間で実施されたが、総事業費は約3.2億円と見積もられていた[4]

年表

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  • 旧駅舎(2008年9月)
    旧駅舎(2008年9月)
  • 駅舎に付けられている建物財産票(2007年11月)
    駅舎に付けられている建物財産票(2007年11月)

駅構造

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相対式ホーム2面2線を持つ行違い可能な地上駅。もとは2面3線であったが、2001年3月のダイヤ改正後に一線スルーに変更された際、中線の2番線が撤去され旧3番線が新2番線となった。その後、2012年4月には構内にある木幡踏切の道路延長短縮(前述)のため中線跡を活用する形で旧2番線を復帰させ新2番線を廃止した[4][11]

宇治駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託[16]している業務委託駅である。

ICカード乗車券ICOCA[17]を利用することができる。

のりば

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のりば路線方向行先
1D 奈良線上り京都方面[18]
2下り宇治奈良方面[18]

利用状況

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JR西日本の移動等円滑化取組報告書によれば、2023年度の1日当たりの利用者数は5,272人[2]。京都府統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度一日平均
乗車人員
1999年2,749
2000年2,710
2001年2,636
2002年2,595
2003年2,612
2004年2,638
2005年2,625
2006年2,685
2007年2,698
2008年2,679
2009年2,608
2010年2,738
2011年2,727
2012年2,726
2013年2,745
2014年2,762
2015年2,727
2016年2,699
2017年2,762
2018年2,712
2019年2,740
2020年2,211
2021年2,321
2022年2,499

駅周辺

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隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
D 奈良線
みやこ路快速・快速・区間快速
通過
普通
六地蔵駅 (JR-D06) -木幡駅 (JR-D07) -黄檗駅 (JR-D08)

脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^ab『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、25頁。 
  2. ^ab移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)(令和5年度)”. 西日本旅客鉄道. 2025年3月15日閲覧。
  3. ^岡本望『やさしい宇治の歴史』文理閣、2006年2月、143頁。 
  4. ^abcde一般府道 木幡停車場線 地域自主戦略交付金(交通安全)事業” (PDF). 京都府山城広域振興局. 2012年4月22日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^abcホーム改良工事に着手 JR木幡駅構内踏切 下り線ホーム改修、線路を敷設」『洛南タイムス』洛南タイムス社、2011年5月12日。
  6. ^abcde石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、351頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  7. ^ab朝日新聞出版分冊百科編集部(編)「週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR」8 関西本線・草津線・奈良線・おおさか東線、朝日新聞出版、2009年8月30日。 
  8. ^『JR時刻表』1992年11月号・12月号
  9. ^「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1 
  10. ^「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2003年8月30日。オリジナルの2004年8月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20040803184954/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030820a.html 
  11. ^ab奈良線木幡踏切の踏切拡幅”. 西日本旅客鉄道 (2012年9月). 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月6日閲覧。
  12. ^近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/07/page_8973.html 
  13. ^新しい跨線橋 トイレ完成 JR木幡駅」『洛南タイムス』洛南タイムス社、2018年6月28日。オリジナルの2019年4月18日時点におけるアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
  14. ^「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」『JTB時刻表』 100巻、1号、JTBパブリッシング、2024年1月、特集2頁。 
  15. ^木幡駅 | 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2024年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月8日閲覧。
  16. ^会社概要 - ジェイアール西日本交通サービス(2011年4月1日現在、2012年4月22日閲覧)
  17. ^相互利用可能ICカードはICOCAを参照。
  18. ^ab木幡駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月17日閲覧。

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、木幡駅 (JR西日本)に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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