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新見市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
にいみし ウィキデータを編集
新見市
満奇洞の入口
新見市旗新見市章
新見市旗新見市章
2005年6月30日制定
日本の旗日本
地方中国地方山陽地方
都道府県岡山県
市町村コード33210-1
法人番号8000020332101ウィキデータを編集
面積793.29km2
総人口24,887[編集]
推計人口、2025年9月1日)
人口密度31.4人/km2
隣接自治体真庭市高梁市真庭郡新庄村
鳥取県日野郡日野町日南町
広島県庄原市
市の木ヒノキ
市の花ツツジ
市の鳥ウグイス
新見市役所
市長石田實
所在地718-8501
岡山県新見市新見310番地3
北緯34度58分37秒東経133度28分13秒 / 北緯34.97703度 東経133.47028度 /34.97703; 133.47028座標:北緯34度58分37秒東経133度28分13秒 / 北緯34.97703度 東経133.47028度 /34.97703; 133.47028
地図
市庁舎位置

新見市役所
新見市役所
外部リンク公式ウェブサイト

新見市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

新見市(にいみし)は、岡山県の北西端部に位置する2005年(平成17年)に旧・新見市、大佐町神郷町哲多町哲西町(以上で阿新圏域と呼称)が合併して誕生した[1]

北部は中国山地、南部は吉備高原のそれぞれ一部を成す。北は鳥取県に、西は広島県に接し、3つの県が三国山で接している。

地理

[編集]
新見市中心部周辺の空中写真。
2018年7月16日撮影の12枚を合成作成。国土交通省国土地理院地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
城山公園から見た新見市街。

新見市は面積の85パーセント以上を山地が占める。例えば、花見山(1,188メートル)、雄山と雌山(1,153メートルと1067メートル)、剣森山(1,034メートル)、大佐山(988メートル)、天銀山(981メートル)などのように、1,000メートル前後の山々が複数存在する。

新見市の中心地は、新見盆地の中央の狭い平地に位置する。なお、市内全域が山間部で、新見市役所の周辺でも、黒髪山(648メートル)や水晶山(582メートル)などが見られる。

市域の北側の中国山地を分水嶺にした高梁川の上流域に位置し、高梁川の支流の小坂部川や西川や熊谷川などが、市内における主要な河川である。これらの河川の中には、アユアマゴなどの渓流魚が棲息する場所もある。また、井倉峡、阿哲峡、御洞渓谷など、河川による侵食で形成されたV字谷が多数見られる。加えて、険しい地形であるため、所々に瀑布も存在する。

ただし、高梁川の上流部には千屋ダム、小坂部川には小坂部ダム、西川には河本ダムなどといった具合に、市内には複数のダムとダム湖も見られるように、河川には開発の手が及んでいる。さらには三室ダムのように、21世紀に入ってから建設されたダムまで存在する。なお、市域内には河川に沿うような道路も建設されてきた他に、市域内の伯備線芸備線姫新線も大部分の区間で河川に沿うような経路で建設された。

地質

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市内の大半がカルスト台地上に位置し、いわゆるカルスト地形が見られ、市の北部と南部の山地には、複数の鍾乳洞が見られる[2]。この地質を活かして、石灰岩の採掘も行われてきた。

また、岡山県北部の中国山地は温泉が湧出してきた場所として知られている[3]。新見市北端部の新見千屋温泉、西部の神郷温泉、東部の熊谷温泉と、市内に温泉が点在している。なお、熊谷温泉は「新見市高齢者センター」の温浴施設として利用されている。さらに、南東端部には草間の間歇冷泉と呼ばれる、低温の間欠泉も存在する。

気候

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冬期は気温が低く降雪が見られ、積雪も発生する。旧新見市、旧神郷町、旧大佐町は、岡山県内における豪雪地帯として知られる。この関係で、市域内には、千屋スキー場をはじめとして、複数のスキー場が作られてきた。

新見(1991年 - 2020年)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録°C°F16.0
(60.8)
19.7
(67.5)
24.0
(75.2)
30.1
(86.2)
33.0
(91.4)
33.8
(92.8)
36.3
(97.3)
36.9
(98.4)
34.6
(94.3)
29.5
(85.1)
25.6
(78.1)
19.7
(67.5)
36.9
(98.4)
平均最高気温°C°F5.7
(42.3)
6.9
(44.4)
11.3
(52.3)
17.7
(63.9)
22.6
(72.7)
25.2
(77.4)
28.9
(84)
30.2
(86.4)
25.7
(78.3)
20.0
(68)
14.1
(57.4)
8.1
(46.6)
18.0
(64.4)
日平均気温°C°F1.1
(34)
1.7
(35.1)
5.2
(41.4)
10.9
(51.6)
15.9
(60.6)
19.7
(67.5)
23.7
(74.7)
24.5
(76.1)
20.2
(68.4)
14.1
(57.4)
8.3
(46.9)
3.2
(37.8)
12.4
(54.3)
平均最低気温°C°F−2.8
(27)
−2.7
(27.1)
−0.2
(31.6)
4.4
(39.9)
9.7
(49.5)
15.1
(59.2)
19.9
(67.8)
20.5
(68.9)
16.2
(61.2)
9.4
(48.9)
3.6
(38.5)
−0.8
(30.6)
7.7
(45.9)
最低気温記録°C°F−9.9
(14.2)
−11.4
(11.5)
−8.0
(17.6)
−4.5
(23.9)
−0.8
(30.6)
5.2
(41.4)
9.9
(49.8)
12.2
(54)
3.7
(38.7)
−0.3
(31.5)
−4.4
(24.1)
−7.1
(19.2)
−11.4
(11.5)
降水量 mm (inch)50.9
(2.004)
56.9
(2.24)
100.9
(3.972)
104.3
(4.106)
135.6
(5.339)
178.1
(7.012)
235.0
(9.252)
116.8
(4.598)
176.6
(6.953)
95.0
(3.74)
61.6
(2.425)
54.8
(2.157)
1,361.1
(53.587)
平均降水日数(≥1.0 mm)8.39.210.79.710.011.912.59.410.07.17.38.6115.2
平均月間日照時間111.8122.3159.8183.7200.5143.0149.0177.5144.8155.8128.7112.91,790.5
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]
千屋(1991年 - 2020年)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録°C°F14.5
(58.1)
20.0
(68)
23.4
(74.1)
29.0
(84.2)
31.4
(88.5)
33.1
(91.6)
34.9
(94.8)
35.1
(95.2)
33.1
(91.6)
28.2
(82.8)
24.3
(75.7)
18.7
(65.7)
35.1
(95.2)
平均最高気温°C°F3.9
(39)
5.1
(41.2)
9.8
(49.6)
16.4
(61.5)
21.2
(70.2)
24.0
(75.2)
27.5
(81.5)
28.6
(83.5)
24.3
(75.7)
18.8
(65.8)
13.0
(55.4)
6.7
(44.1)
16.6
(61.9)
日平均気温°C°F−0.2
(31.6)
0.3
(32.5)
3.7
(38.7)
9.4
(48.9)
14.5
(58.1)
18.4
(65.1)
22.4
(72.3)
23.1
(73.6)
18.9
(66)
12.7
(54.9)
7.1
(44.8)
2.0
(35.6)
11.0
(51.8)
平均最低気温°C°F−3.8
(25.2)
−3.9
(25)
−1.6
(29.1)
2.6
(36.7)
7.8
(46)
13.3
(55.9)
18.3
(64.9)
18.8
(65.8)
14.4
(57.9)
7.4
(45.3)
1.9
(35.4)
−1.9
(28.6)
6.1
(43)
最低気温記録°C°F−13.4
(7.9)
−14.9
(5.2)
−12.1
(10.2)
−6.4
(20.5)
−3.0
(26.6)
1.9
(35.4)
6.7
(44.1)
10.0
(50)
1.3
(34.3)
−2.6
(27.3)
−5.7
(21.7)
−10.8
(12.6)
−14.9
(5.2)
降水量 mm (inch)106.1
(4.177)
102.2
(4.024)
137.5
(5.413)
131.8
(5.189)
149.5
(5.886)
193.1
(7.602)
264.5
(10.413)
162.1
(6.382)
218.0
(8.583)
123.8
(4.874)
91.0
(3.583)
113.9
(4.484)
1,783.5
(70.217)
降雪量 cm (inch)136
(53.5)
124
(48.8)
39
(15.4)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
66
(26)
368
(144.9)
平均降水日数(≥1.0 mm)17.014.914.711.411.012.413.710.911.79.111.816.0154.4
平均月間日照時間70.182.0135.1175.4190.9136.3128.6162.3126.1141.6111.579.31,534.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[5]

植生

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かつてはたたら製鉄で、その後も各種開発によって植生は撹乱され続けてきた。

それでも、阿哲峡や三室峡は、紅葉の見られる場所として知られている。また、鯉ヶ窪湿性植物群落は、国の天然記念物に指定されている。

人口

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20世紀末の段階で、岡山県の人口は半分以上が岡山市と倉敷市に集中しており、特に県の中北部では過疎化などの問題が発生していた[3]。新見市の場合も、まだ日本の人口が増加していた20世紀後半に入った段階からすでに市域の人口は減少し続けてきた。

新見市と全国の年齢別人口分布(2005年)新見市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 新見市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
新見市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)48,967人
1975年(昭和50年)46,726人
1980年(昭和55年)44,882人
1985年(昭和60年)44,019人
1990年(平成2年)42,264人
1995年(平成7年)39,891人
2000年(平成12年)38,492人
2005年(平成17年)36,073人
2010年(平成22年)33,870人
2015年(平成27年)30,658人
2020年(令和2年)28,079人
総務省統計局国勢調査より


歴史・沿革

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生家跡地に残る「たまがきの碑」
東寺百合文書ゆ函84 たまかき書状 「京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB から」
にいみし
新見市
新見市旗新見市章
新見市旗新見市章
1954年12月25日制定
廃止日2005年3月31日
廃止理由新設合併
新見市(旧)、阿哲郡大佐町神郷町哲多町哲西町 → 新見市(新)
現在の自治体新見市(新)
廃止時点のデータ
日本の旗日本
地方中国地方山陽地方
都道府県岡山県
隣接自治体高梁市、阿哲郡大佐町、神郷町、哲多町、上房郡北房町
鳥取県日野郡日野町日南町
新見市役所
所在地718-8501
岡山県新見市新見310番地3
旧市域
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行政

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新見市は日本国内の政令指定都市以外では、いち早くパスポートの発給を開始し、また市内で完結する県道16路線の管理を行うなど、岡山県からの事務・権限移譲を積極的に行ってきた[15]

歴代市長

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特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[16]

旧・新見市・市長
氏名就任退任備考
1土屋源市1954年7月1日1958年6月30日
2林武一1958年7月1日1966年6月30日
3赤木孜一1966年7月1日1982年6月30日
4福田正彦1982年7月1日1994年6月30日
5石垣正夫1994年7月1日2005年3月30日
新・新見市・市長
氏名就任日退任日備考
初代石垣正夫2005年4月24日2016年11月9日旧・新見市長。任期中に死去。
2代池田一二三2016年12月25日2020年12月7日落選後、任期満了直前に辞職[17]
3代戎斉2020年12月8日2024年12月2日落選後、任期満了直前に辞職[18]
4代石田實2024年12月3日(現職)

有権者数

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2016年12月25日時点の有権者数(18歳以上の人口)は、2万6511人(男性:1万2501人、女性:1万4010人)であった[19]

庁舎

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旧大佐支局
名称所在地管轄地域備考
本庁舎新見310番地の3市内の各支局・市民センターを総括
新見支局(本庁舎と同じ)旧新見市域旧新見市役所
大佐支局大佐小阪部1469番地1大佐町おおさ総合センター内[20]
神郷支局神郷下神代3936番地神郷町旧神郷町役場
哲多支局哲多町本郷246番地4哲多町旧哲多町役場
哲西支局哲西町矢田3604番地哲西町旧哲西町役場(きらめき広場・哲西)

この他、新砥・井倉・上市・唐松・草間・熊谷・菅生・千屋・豊永・新郷・萬歳の各市民センターが置かれている[21]

消防

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県の機関

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国の機関

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司法機関

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議会

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市議会

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→詳細は「新見市議会」を参照
  • 定数:16人(欠員1)
  • 任期:2021年4月24日 - 2025年4月23日
  • 議長:榎 日出男
  • 副議長:古川英明

姉妹都市・提携都市

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姉妹都市
友好都市

経済

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新見市の主要産業としては、鉱工業、農業、畜産業、観光業が挙げられる。

鉱工業

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明治期まではたたら製鉄が盛んに行われていた。その後も石灰石の採掘が行われている。なお、石灰石に関連した企業も新見市には目立ち、2017年現在の新見市における主要な企業として『新見市企業ガイド2017』に挙げられている34社中9社が石灰業である。

農業

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2014年現在も、岡山県は日本国内では比較的ブドウの栽培の盛んな県として知られており、そのような中で新見市も岡山県内におけるブドウの主産地の1つに数えられる[22]。岡山県内での栽培品種は多彩だが[22]、新見市内ではピオーネニューピオーネが栽培されている[注釈 3]

他に、日本国内全体で見れば岡山県での収穫量は知れているものの、岡山県内におけるクリリンゴニホンナシの主産地として、新見市の名前が挙げられる[23]

また、市内では、チャノキ桃太郎トマトなどの栽培も行われている。

畜産業

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「日本最古の蔓牛」と呼ばれる「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」が岡山県新見市神郷釜村にて平田五美がその希少性を尊び、50年に亘りその特性を維持保全しながら現在まで繋いできた[13]

肉牛の飼育を行っており、千屋牛が知られる。

イノシシの狩りも行っており、新見ラーメンの具にはイノシシの肉を使用している。他にもボタン鍋、猪丼、猪カレーなどを提供する飲食店が見られる。

水産業

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ドジョウの養殖を行っている。また、チョウザメの養殖を行いキャビアを製造している[24]

観光業

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各種観光資源を活かした観光業が見られる。

金融

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指定金融機関:中国銀行(西暦奇数年10月 - 翌年9月)と備北信用金庫(西暦偶数年10月 - 翌年9月)による輪番制。

その他の産品

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新見市が発祥と言われる氷菓子「バクダンキャンディー」。

企業

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新見市に本社を置く企業

[編集]

その他の主要企業

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  • 銘菓創苑さつき屋 - 新見市はピオーネの栽培で知られており、それを使った菓子などを製造する。また、地元の石灰鉱石をモチーフにした菓子の「sekkai こいしクッキー」も製造している[25]
  • カツマル醤油醸造 - 昔ながらの醤油を醸造している。ギャラリーを併設。
  • 三光正宗 -哲西町の酒類製造業者。清酒や味醂の醸造、焼酎の蒸留などを行っている。見学蔵「華の蔵」を併設。
  • 丸菱 - 大佐町の日本茶の生産工場。本社は大阪府。
  • 矢崎部品(新見工場) - 2017年現在『新見市企業ガイド2017』によれば、従業員数523名で掲載事業所としては最多人数。
  • 山佐フロンティア - 山佐グループの企業で本社は岡山市。エンドレス、オカセキ事業部などが新見市内でガソリンスタンド3店舗を展開し、また、事務機の販売、農機具の製造なども行っている[26]

地域

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平安時代に荘園が置かれた「新見荘(新見庄)」の地域がある。また、熊谷川を隔てて東側に元禄年間に関長治新見藩を立藩して開かれた町があり、近年は「新見御殿町」の名で整備が進められている[2]新見も参照)。

教育

[編集]

小学校

[編集]
  • 新見市立思誠小学校
  • 新見市立高尾小学校
  • 新見市立新見南小学校
  • 新見市立草間台小学校
  • 新見市立塩城小学校
  • 新見市立上市小学校
  • 新見市立西方小学校
  • 新見市立千屋小学校
  • 新見市立刑部小学校
  • 新見市立神郷北小学校
  • 新見市立神代小学校
  • 新見市立本郷小学校
  • 新見市立新砥小学校
  • 新見市立矢神小学校
  • 新見市立野馳小学校

中学校

[編集]

高等学校

[編集]
公立
私立

その他の学校

[編集]
大学
特別支援学校
大学校
専修学校
  • JUAVACドローン・エキスパート・アカデミー - 2018年7月に開校した、ドローンのオペレーターの養成学校。

博物館・その他の教育関連施設

[編集]
新見美術館の外観。

交通

[編集]
冬の新見駅前の様子。

鉄道路線

[編集]
西日本旅客鉄道(JR西日本)

バス路線

[編集]

道路

[編集]
高速道路
なお大佐SAは、岡山県道32号からもアクセス可能である。いわゆるご当地ラーメンの「大佐ラーメン」なども販売している。
一般国道
都道府県道
道の駅
  • 道の駅鯉が窪 - 新見市の南西端部、国道182号沿いの以前は哲西町だった地域に有る。なお「鯉が窪池」からは離れている。

メディア

[編集]

新聞

[編集]

放送

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テレビジョン放送
局名NHK岡山RSKOHKRNCKSBTSCNHK-FM
岡山
FM岡山出力偏波面中継局所在地
総合教育
リモコン番号1268457
新見デジタル15ch13ch21ch16ch20ch17ch18ch--3 W水平鳶ヶ巣山
新見1ch4ch6ch32ch28ch26ch30ch86.0 MHz80.4 MHzVFM 10 W
U 30 W
水平
唐松57ch55ch-------1 W水平向う山
新見熊谷57ch55ch-------1 W水平塩城山
哲西1ch4ch-------10 W垂直雨請山
--42ch----84.1 MHz-U 30 W
FM 1 W
水平
大佐2ch7ch12ch------3 W水平安部山
哲多54ch50ch-------3 W水平倉木山
哲多新砥49ch51ch-------3 W水平荒戸山
AMラジオ放送
いずれも新見市内に中継局を置いているものの、NHKは出力が弱いため夜間の混信が激しい。また、哲西町・神郷町ではRCC中国放送(1458 kHz)の聴取が可能である。
FMラジオ放送

ラストワンマイル事業

[編集]

光ファイバー網を利用したブロードバンドの普及による情報格差解消と地上デジタル放送の開始による難視聴地域の対策、防災無線の置き換えを狙って、2005年度よりラストワンマイル事業を、ソフトバンクテレコムが事業者として実施している。それに伴いSoftBankによる携帯電話不感地帯解消のためのフェムトセル基地局の実証実験を2009年春より行うことが決定した[28]

通信

[編集]

電話

[編集]

市外局番は、0867(7x - 9x) である。ただし神郷高瀬の一部は、昭和時代鳥取県上石見電話交換所管轄08598(3) であった[29]。これは地理的事情で鳥取県境に近く、鳥取県から電話線を引いた方が近いという理由だった。

郵便

[編集]

郵便番号は、以下の通りである。

  • 新見郵便局:718-00xx、718-85xx、718-86xx、718-87xx、718-03xx、719-36xx[注釈 4]
  • 千屋郵便局:718-01xx、718-02xx[注釈 5]
  • 井倉郵便局:719-25xx、719-26xx、719-27xx[注釈 6]
  • 新郷郵便局:719-28xx
  • 刑部郵便局:719-35xx
  • 矢神郵便局:719-37xx
  • 野馳郵便局:719-38xx

電気

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才賀藤吉1911年8月に事業許可を受け、同年9月に新見電気を設立した[30]。熊谷川に水力発電所(出力33 kW)を建設し、1914年3月に発電を開始した。電力供給区域は新見町内であった[31]。その後、さらに発電所の新設を行い、供給区域も阿哲郡19町村、真庭郡1村、吉備郡2村まで拡張した[32]

なお新見電気は、1927年4月中国合同電気と合併した[33][34]

名所・旧跡・祭事・催事

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かつての鍾乳洞が陥没し、天然のアーチを作り出した「羅生門」
井倉洞の鍾乳石。
満奇洞

名所・旧跡

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祭事・催事

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  • 新見ふるさと祭り(夏)
  • 船川八幡宮秋季大祭(10月15日) - 大祭の行事の1つとして御神幸武器行列(土下座まつり)が開催される[36]
  • かいごもり(皆籠)祭り(旧正月の亥の日) - 元弘2年(1332年)に後醍醐天皇が隠岐へ流される途中に唐松地区内で休息した際、地元の男性が警備のために神社に集まり、女性は家にこもって火気を止め慎んだことが始まりとされる。早朝神主と供人はごりを取り、弥山に登り唐松地区の吉凶を占う。お祭りが行われている間中、地区民は雨戸を閉め、火を消して家にこもる。

文化

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高速道路の高架橋に描かれている「たまがき」
新見駅前広場にある「全国初 電子投票のまち 記念碑」

新見市を舞台とした作品

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小説
備北の小さな山の町・新見が小説の脇舞台になっている[37]
『八つ墓村』の冒頭に「この辺(=八つ墓村)の牛はひとくちに千屋牛とよばれて、役牛としてよく肉牛としてよく、近所の新見で市が立つときには、全国から博労が集まるくらいである」と記載されている[38]。「千屋牛」は新見市千屋地区で育てられている黒毛和種およびその精肉として地域団体商標登録に認められたブランド牛肉[注釈 7]で、千屋地区の前身の千屋村と「新見(町)」は、作品発表時は新見市の前身の阿哲郡の村・町である。また、八つ墓村の最寄り駅(徒歩約30分)に「伯備線のN駅」という名前が数か所出てくる(執筆当時は新郷駅がまだない[注釈 8]ので、伯備線でイニシャルが「N」で始まる岡山県内の駅は新見駅のみ)。
映画・テレビ
動画
  • 牛神家の一族(2018年)新見市製作の横溝正史作品パロディによる新見市PR動画[41]
  • 新見に来りてピオーネをつくる(2019年)新見市製作の横溝正史作品パロディによる新見市PR動画[42]
絵本

著名な出身者

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学者・弁護士

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官僚

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聖職者

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実業家

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政治家・軍関係者

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芸術・文化・芸能

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報道

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スポーツ

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野球

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ソフトボール

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  • 阿曽慣太(WBSC第14回男子U18ワールドカップ優勝、平林金属)

バレーボール

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プロレス

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その他

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脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^なお深津県は、1872年に県役所を移して小田県に改称。
  2. ^岡山県内では伊東香織倉敷市長に続いて2人目の女性市長であった。
  3. ^ただ新見市は山間地ながら、2013年時点において岡山県内におけるヤマブドウの主産地としては挙げられていない。岡山県内におけるヤマブドウの主産地は、真庭市が挙げられる。
  4. ^「718-03xx」地域は元・本郷郵便局管轄、「719-36xx」地域は元・神代郵便局管轄。それぞれ、2006年に本郷郵便局、2015年に神代郵便局の無集配局化に伴って新見郵便局へ移管。
  5. ^「718-02xx」地域は元・菅生郵便局管轄。2006年に菅生郵便局の無集配局化に伴って千屋郵便局へ移管。
  6. ^「719-26xx」地域は元・草間郵便局管轄、「719-27xx」地域は元・豊永郵便局管轄。2006年に草間郵便局・豊永郵便局の無集配局化に伴って井倉郵便局へ移管。
  7. ^千屋牛の生産出荷基準は「新見市内で繁殖・肥育一貫生産されたもの。または岡山県下で生産された子牛を導入し、新見市内で約18カ月間以上肥育されたもの」である[39]
  8. ^新郷駅が開業されたのは1953年で[40]、『八つ墓村』の最終回が掲載されてから2年後である。

出典

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  1. ^沿革” (PDF). 新見公立大学. 2025年1月4日閲覧。
  2. ^ab新見市史編纂委員会 (1993). 新見市史 通史編上巻. 新見市 
  3. ^ab朝日新聞東京本社地域報道部 『都道府県ランキング くらしデータブック』 p.172 朝日新聞社 2001年4月15日発行ISBN 4-02-228295-9
  4. ^新見 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2025年3月7日閲覧。
  5. ^千屋 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2025年3月7日閲覧。
  6. ^御殿町センター鳳凰会『新見の歴史 I』御殿町センター鳳凰会、1999年5月20日、16頁。 
  7. ^東寺百合文書
  8. ^御殿町センター鳳凰会『新見の歴史 I』御殿町センター鳳凰会、1999年5月20日、20頁。 
  9. ^思誠教育百年史『思誠教育百年史編纂委員会』思誠教育百年史記念事業期成会、1973年2月28日、17頁。 
  10. ^備中国新見庄をめぐる「国人」” (PDF). 田中修實、吉永隆記. 2018年9月17日閲覧。
  11. ^『新見市史』新見市、1965年8月10日、195頁。 
  12. ^思誠教育百年史『思誠教育百年史編纂委員会』思誠教育百年史記念事業期成会、1973年2月28日、46頁。 
  13. ^ab竹の谷蔓牛活用推進協議会”. 竹の谷蔓牛活用推進協議会. 2024年2月20日閲覧。
  14. ^ab明治百年記念 新見市年表『長谷川明』新見市明治百年記念 新見市文化祭実行委員会、1968年11月3日。 
  15. ^ab市長室だより(市報にいみ 2009年8月・10ページ)
  16. ^歴代知事編纂会 1983, 77-79頁.
  17. ^新見市の池田市長が辞職願 選挙落選、任期満了待たず提出」『山陽新聞』2020年12月2日。2020年12月4日閲覧。
  18. ^新見市 石田實新市長が初登庁 “改革に取り組みたい”」『毎日新聞』2024年12月3日。2025年3月21日閲覧。
  19. ^新見市長選投票率 72.14% 前回を8.32ポイント下回る(2016年12月25日 19時09分 更新)山陽新聞
  20. ^3月24日(月)大佐支局が移転します(市報にいみ 2014年2月・9ページ)
  21. ^新見市市民センター条例
  22. ^ab井上 繁 『47都道府県・くだもの百科』 本文のp.218 丸善出版 2017年5月30日発行ISBN 978-4-621-30167-8
  23. ^井上 繁 『47都道府県・くだもの百科』 本文のpp. 220–221 丸善出版 2017年5月30日発行ISBN 978-4-621-30167-8
  24. ^「高梁川の清流を活用した新しい特産品の開発を目指し新見漁業協同組合がチョウザメの飼育を始め、12年の試行錯誤を経てキャビアの生産に成功しました」蝶鮫屋について | MSファーム(エムエスファーム)
  25. ^●電子投票記念まんじゅう●お菓子所さつき屋
  26. ^事業部概要参照。
  27. ^岡山・新見市長選に新聞社社長の仲田芳人さん(66)が立候補表明 現職と新人合わせ3人目 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送
  28. ^備北民報 「フェムト」実用化へ 新見市内で実証実験 2月22日 14時3分
  29. ^1985年版ハローページ鳥取県
  30. ^『日本全国諸会社役員録. 第21回』国立国会図書館デジタルコレクション)
  31. ^『電気事業要覧. 第8回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  32. ^『電気事業要覧. 第19回 昭和3年3月』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  33. ^『電気事業要覧. 第20回 昭和4年3月』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  34. ^『中国地方電気事業史』中国電力、1974年、218頁
  35. ^公式公式ブログ朱印情報)、曹洞禅ナビ公式
  36. ^土下座まつり (新見市観光協会)
  37. ^【文学散歩】田山花袋 蒲団碑(新見市 城山公園)”. 総社文学会 (2021年6月5日). 2024年9月16日閲覧。
  38. ^横溝正史『八つ墓村』角川書店角川文庫〉、1993年11月10日、3-4頁。 
  39. ^和牛のルーツ「千屋牛」とは?”. 千屋牛振興会. 2024年6月20日閲覧。
  40. ^石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、262頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  41. ^牛神家の一族 【新見市公式】”. 新見市. 2024年12月15日閲覧。
  42. ^新見に来りてピオーネをつくる【新見市公式】”. 新見市. 2024年12月15日閲覧。
  43. ^まんが新見庄”. 国立国会図書館サーチ. 国立国会図書館. 2024年12月22日閲覧。
  44. ^出版物”. 備北民報. 備北民報社. 2024年12月21日閲覧。

参考文献

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  • 歴代知事編纂会(編集)『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第3、歴代知事編纂会、1983年。 
  • 新見市産業部商工観光課. “新見市企業ガイド2017” (pdf). 新見市. 2021年7月11日閲覧。

外部リンク

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