悪女(あくじょ)は、悪い女性のことを意味する。
邪悪な場合は毒婦(どくふ)とも呼ばれていた[1]が、こちらは既に死語となっている[1]。
悪女というタイトルの作品は以下を参照:
悪女は容姿の悪い女にも用いられ、美女の対義語として使われている[2]。例えば中国の史記には以下のようにある:
この「美女は悪女の仇」という諺は日本でも『毛吹草』(1645年)や『諺草』に収められ、『武道伝来記』(1687年)などに用いられた[4]。
また浄瑠璃の『日本振袖始』(1718年初演[5])では色よき娘を餌食とするヤマタノオロチの正体が実は容姿醜く心もひねくれた女「イワナガヒメ」であったというストーリーを展開し[6]、そこではイワナガヒメの生い立ちを表すものとして「美女は悪女の
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古典では日本においても継子いじめ譚が複数存在していた(継子いじめ譚#日本を参照)。
また女の姿になる妖怪としては山姥、磯女、雪女、妖狐などがあり、このうち妖狐の玉藻前は典型的な悪女と言われている[8]。
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江戸時代には歌舞伎において毒婦物(悪婆物)が流行した。毒婦として取り上げられた実在ないし架空の人物には以下が居る(カッコ内は作品名):
また明治時代にも以下の人物の毒婦物の文学が流行した[14][9]。
1950年代のフランス映画などには悪魔的な映画が多く存在し[15]、日本においても1955年にフランス映画『悪魔のような女』[注 1]が、1957年にフランス映画『素直な悪女』[注 2]が、1959年にフランス映画『可愛い悪魔』[注 3]が上映されていた。一方、日本の映画にはそのような悪魔は居なかったと言われている[16]。
しかしながら1960年代には日本映画からも悪女ものが登場した。1964年には東宝から『二匹の牝犬』『悪女』を始めとする"悪女"シリーズが登場し、それらの主演であった小川真由美は悪女女優とレッテルを貼られるようになっていた[17][18]。
その他、女優の白石奈緒美も同様に悪女を演じるイメージが付いていた[19]。
1970年代にキャリアウーマンが話題となり、また1976年にエリカ・ジョングの小説の邦訳『飛ぶのが怖い(英語版)』が登場して「翔んでる女」が注目されると、1978年にはエッセイ集『知的悪女のすすめ―翔びたいあなたへ』(小池真理子)が登場した[20]。同エッセイ集では知的悪女を「表では知的で冷たく振る舞いながらも裏には情熱や色気がある魔性の女」と定義していた[21]。
また女流作家による小説『不毛地帯』『和宮様御留』が人気となって、文壇において女性が台頭してくる中で[22]、1978年には女実業家の悪女物の小説『悪女について』(有吉佐和子)が登場して[20]テレビドラマ化され人気となった。
前述の「悪女について」に続いて、テレビドラマでは悪女の付くタイトルの作品が多数登場した:
2004年にはエッセイ書『小悪魔な女になる方法』(蝶々)が登場して小悪魔系女子がブームとなり[24]、2005年には小悪魔を冠する女性誌『小悪魔ageha』が登場し、小悪魔は知的悪女と異なり女性にも受け入れられたとされる[24]。
上記のエッセイでは小悪魔は自分の女性性を楽しむイメージであるとし、「憎めないチャーミングさ」があるから男の人生を狂わせる悪いだけの女とは違う、悪女ではないと強調していた[25]。
一方、小悪魔の流行は『プチ〇〇』ブームの延長にあるともされ[24]、2005年には大人の小悪魔をプチ悪女と言い換えたエッセイ本『愛される「プチ悪女」のすすめ』[注 4](小島悠)も登場した[26]。
女性向けWeb小説ではケータイ小説やドリーム小説に次いでWeb小説サイト『小説家になろう』などでの転生小説(いわゆる「なろう系」)が盛り上がると乙女ゲームの悪役令嬢への転生小説がブームとなった。
悪役令嬢物では悪役令嬢へと転生してしまい断罪されないように善人として立ち回るのが一般的であるが、そのなかから悪女を目指す『歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!』が登場、2024年にアニメ化された[27]。
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