| 徳之島 | |
|---|---|
| 所在地 | |
| 所在海域 | 太平洋(東シナ海・フィリピン海) |
| 所属諸島 | 奄美群島 |
| 座標 | 北緯27度49分12秒東経128度55分56秒 / 北緯27.82000度 東経128.93222度 /27.82000; 128.93222座標:北緯27度49分12秒東経128度55分56秒 / 北緯27.82000度 東経128.93222度 /27.82000; 128.93222 |
| 面積 | 247.77km² |
| 海岸線長 | 80km |
| 最高標高 | 645m |
| 最高峰 | 井之川岳(いのかわだけ) |
| 人口 | 20,709人(2025年7月1日) |
| 最大都市 | 徳之島町 |
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徳之島(とくのしま)は、南西諸島の奄美群島のほぼ中央にある離島。鹿児島県大島郡に属し、徳之島町・伊仙町・天城町の3つの自治体で構成される。石灰岩性のカルスト地形が発達した島で、天然の海蝕洞や波食によって生じた海蝕台等の独特な景観が見られる。希少固有種の宝庫として知られ、2021年7月26日に動植物の多様性が認められ奄美大島、沖縄島北部及び西表島と共に世界自然遺産に登録された。
単純直線距離で鹿児島県佐多岬の南南西約382km、沖縄本島の北北東約110kmに位置する。
奄美群島内では隣島の奄美大島に次ぐ大きな島で、面積は約247.77km2、周囲89.2km。日本の島では14番目の面積を持ち[1]、北方領土の色丹島よりやや小さく、オセアニアの島国ニウエ[2]や大阪市よりやや狭いが、東京都山手線内の面積の約3.8倍に相当する。琉球列島では西表島につぎ、石垣島より大きい。年間平均気温21.9℃・年間平均降水量1,920mm。
徳之島や奄美大島は元々ユーラシア大陸の揚子江プレートの一部であったが沖縄プレートと共に南東へ移動した結果、200万年前に大陸と切り離され島毎に残留し独自に進化した固有種や亜種が多く生息していることから「東洋のガラパゴス」とも称される。多様な表情を持つ海岸線は、白い砂浜にサンゴ礁、遠浅で透明度が高いエメラルドグリーンの海とコバルトブルーの深い海に囲まれ、観光地化されていない手付かずの照葉樹林の自然が残る。
直近(2025年7月1日現在)の推計人口は約20,709人(徳之島町9,273人・伊仙町6,033人・天城町5,403人)。
奄美群島外からの入域来島者は、2010年以降8万人を超え、2019年は8万7311人と増加傾向にあったが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により4万6737人となった。2024年は8万5449人と増加に転じている。


温暖な気候や、食文化、てげてげ(適度・ほどよいの意味)な島民の性格、地域性が影響し、長寿大国日本の中でも「長寿の島」として名高い。
「子宝の島」・「結(ゆい)の島」として有名で、合計特殊出生率も高い。背景には、奄美全域に今なお受け継がれる「結(ゆい)の精神」による地域の助け合いが子育てにも反映され、他人の子であっても分け隔てなく、子は宝として地域全体で育てふれあうという古き良き風習があり、自治体の子育て支援も充実している。
2005年の国勢調査(5年毎)では徳之島の3町が1位から3位を占め、その後も島内3町は上位入りしている。反面、若者の転出も多く人口は減少している。
厚生労働省が令和6年4月に公表した、平成30年から令和4年までの5年間の合計特殊出生率市町村別ランキングで徳之島町が1位、天城町が2位、伊仙町が16位、ランキング上位17位までは全て鹿児島県と沖縄県、上位21位までが九州・沖縄地方の自治体という結果であった。
「闘牛の島」としても有名で、牛と牛を戦わせる徳之島の闘牛の歴史は古く、藩政時代以前から400年以上続くとされている。毎年、初場所(1月)・春場所(5月)・秋場所(10月)の年3回で6場所の「本場所」と呼ばれる全島大会が開催され、徳之島町・伊仙町・天城町の各町の協会が持ち回りで主催している。更にこの本場所に加え「準場所」と呼ばれる大会(全島大会と前後した日やお盆等に開催)に牛主同士が出資し、島内13ケ所ある闘牛場で全島持ち回りの大会が行われ、年間20回を超えて開催される。
主要な産業はサトウキビ、ジャガイモ、生姜、果樹等の農業、キハダマグロ、ソデイカ、カツオ、イセエビ類などの近海漁業、黒糖を原料とした菓子、黒糖焼酎製造など。最近では国内で数少ない高品質なコーヒー豆の生産地として2023年に本格的な市販化を目指し、新たな産業創出に積極的に挑戦している。
石灰岩性の島であり、カルスト地形が発達。犬の門蓋(いんのじょうふた)は天然の海蝕洞、ムシロ瀬は波食によって生じた海蝕台で独特の景観が見られる。
島の中央には井之川岳(645m)を中心とした山塊が、北部には天城岳(533m)を中心とした山塊がある。北部の天城岳を中心とした山塊は、横から見ると女の人の寝た姿に見えることから「寝姿山」とも言われる。そしてこれら2つの山塊は一部途切れているようにも見えるが、おおむね一本の線のごとく山脈状を呈している。
全体的には照葉樹林に覆われている。山塊の周囲は平地となっており、奄美群島では最大の耕地面積を有している。
南部の伊仙町は石灰岩地域が広く、数多くの鍾乳洞を有する。最大のものは銀河洞で全長2052mである。
気候は沖縄諸島などと同じく亜熱帯性気候に属する。年間の平均気温は21.8℃(伊仙)と本土に比べれば1年を通して暖かい。沖縄諸島[注 1]と比べると冬は幾分寒くなり、寒い日の日中の気温はおおむね13度くらいで、最低気温が10℃を割り込む日も冬季月において月に数日程度はあり、珍しくはない。冬でも暖かい日は20℃を超えるが、そのような日でも沖縄諸島よりは3℃程度低い傾向にある。
一方で夏は多くの日で「熱帯夜(最低気温が25℃以上)」となるものの、「猛暑日(最高気温が35℃以上)」となることは滅多になく、比較的風も通るので東京などの大都市よりもしのぎやすい。
梅雨は例年ゴールデンウィーク明けくらいに入り6月下旬に明ける。梅雨時の雨の降り方は、熱帯的なスコールとなる場合が多く、特に集中豪雨が起きやすいのは6月中旬頃であり、山間ではどこかで土砂崩れが起きる。入梅は不明瞭な場合が多いのに対し、梅雨明けはかなり明瞭である場合が多い。梅雨明け後は10日かそれ以上安定した晴れの天気が続くが、一方で台風シーズンも到来する。台風の通り道として知られており、接近数は沖縄・南九州とほぼ同じである。通常年の接近数はおおむね3個程度であり、2004年の接近数は8個と特に多かったが、この数は鹿児島県本土の10個よりも少なかった。ただし徳之島付近にいるときの台風は、勢力が非常に強い状態(最大風速40m/sや50m/sが普通)であるのと、この付近で方向を変えるために速度が遅いことが多く、暴風域がまる1日以上続くことが多いため、台風が直撃した後は停電になるなど被害が大きい。ただし「台風慣れ」しているためか台風対策がしっかりしていて、大きな被害が出る割には死傷者は少ない。
| 伊仙(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録°C (°F) | 24.6 (76.3) | 25.4 (77.7) | 26.6 (79.9) | 28.2 (82.8) | 30.8 (87.4) | 32.8 (91) | 34.8 (94.6) | 35.8 (96.4) | 34.0 (93.2) | 32.5 (90.5) | 30.4 (86.7) | 27.0 (80.6) | 35.8 (96.4) |
| 平均最高気温°C (°F) | 18.3 (64.9) | 18.6 (65.5) | 20.5 (68.9) | 22.9 (73.2) | 25.7 (78.3) | 28.4 (83.1) | 31.4 (88.5) | 31.6 (88.9) | 30.4 (86.7) | 27.4 (81.3) | 23.9 (75) | 20.1 (68.2) | 25.0 (77) |
| 日平均気温°C (°F) | 15.2 (59.4) | 15.5 (59.9) | 17.3 (63.1) | 19.7 (67.5) | 22.6 (72.7) | 25.5 (77.9) | 28.3 (82.9) | 28.4 (83.1) | 27.1 (80.8) | 24.3 (75.7) | 20.9 (69.6) | 17.0 (62.6) | 21.8 (71.2) |
| 平均最低気温°C (°F) | 12.3 (54.1) | 12.6 (54.7) | 14.2 (57.6) | 16.8 (62.2) | 20.0 (68) | 23.5 (74.3) | 26.0 (78.8) | 26.0 (78.8) | 24.6 (76.3) | 21.7 (71.1) | 18.3 (64.9) | 14.3 (57.7) | 19.2 (66.6) |
| 最低気温記録°C (°F) | 4.6 (40.3) | 5.3 (41.5) | 4.1 (39.4) | 9.0 (48.2) | 13.3 (55.9) | 16.1 (61) | 19.1 (66.4) | 21.4 (70.5) | 19.0 (66.2) | 13.4 (56.1) | 10.5 (50.9) | 6.5 (43.7) | 4.1 (39.4) |
| 降水量 mm (inch) | 104.9 (4.13) | 99.0 (3.898) | 154.8 (6.094) | 162.7 (6.406) | 208.0 (8.189) | 349.1 (13.744) | 170.6 (6.717) | 174.6 (6.874) | 189.7 (7.469) | 162.3 (6.39) | 113.0 (4.449) | 98.8 (3.89) | 1,987.4 (78.244) |
| 平均降水日数(≥1.0 mm) | 11.3 | 10.6 | 12.3 | 11.4 | 12.4 | 13.3 | 7.6 | 11.3 | 12.5 | 9.6 | 9.0 | 11.0 | 132.3 |
| 平均月間日照時間 | 91.8 | 87.2 | 112.2 | 125.2 | 129.7 | 131.5 | 236.0 | 228.2 | 186.2 | 164.3 | 128.4 | 102.5 | 1,724.5 |
| 出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
| 出典2:気象庁[3] | |||||||||||||
南西諸島における「固有動植物の宝庫の島」の一つであり、奄美大島・沖縄本島との関連が大きく、中でも隣島奄美大島との関連が一番大きい。
ハブが多いことで有名であるが、その一方で貴重な動物も数多く、アマミノクロウサギを筆頭にケナガネズミ・トクノシマトゲネズミ・アマミヤマシギ・リュウキュウイノシシ・オビトカゲモドキ・イボイモリ・ウンブキアナゴなど。
島内に生息するアマミノクロウサギは、島の南部と北部に分かれて集団を形成している。2018年、国立環境研究所の発表によると、島内南北それぞれの個体の糞からDNAを抽出して調べたところ、2集団は異なる遺伝的特徴を持ち、数千年以上前から遺伝子の違いがあったと推定されることが判明した。同じ種類の生物でも遺伝子の違いで形模様、生態が異なる。二つの生息地は最短で約1キロ程度しか離れていないにもかかわらず、遺伝子タイプが違うことについて同研究所は「高い移動性を有するウサギ類で極めて意外な結果」としている。
また、徳之島固有亜種であるオビトカゲモドキについては、全般的に奄美大島との関連が濃い徳之島の生物相の中にあって、むしろ沖縄本島との関連を示唆する存在であるが[注 2]、これについて徳之島の爬虫類相全体を見ても、例えば徳之島には沖縄本島と同じくコブラの仲間であるハイが分布し、奄美大島のヒャンとは亜種を異にしていることなど特異的な面が見られる。ただし陸生カメ類は分布しないなど、徳之島の爬虫類相が完全に沖縄的であるわけではない。
この点について高等動物以上に奄美大島系と沖縄本島系の影響の差が顕れやすい昆虫を見ていくと、徳之島産の昆虫は「アマミ○○」と名付けられる種の方が比較的多いのに対し、南隣の沖永良部島から「オキナワ○○」「リュウキュウ○○」と名付けられる種の方が比較的多くなってくる。例えば徳之島には奄美大島と同じアマミクマバチが分布するのに対し、沖永良部島から沖縄諸島にはオキナワクマバチが分布する[4]。
このように徳之島の生物相を鳥瞰すると、徳之島と沖永良部島との間の境界線が比較的明瞭に現れるように感じられ、「奄美系」と概括することができるが、その一方で「沖縄の色が見える」ことが徳之島の生物相の特徴ということができよう。
島の北部と中南部の山岳地帯は、スダジイやオキナワウラジロガシを主体とする照葉樹林に被われ、標高500mを超える山頂部の森は雲霧林の様相を呈する。隆起石灰岩からなる低地部はほとんどが畑地に開墾されているが、わずかに残された河川流域の谷筋などの森には、多くの希少植物が生育している。鹿児島県、徳之島3町で希少種条令に指定されている植物が多種存在する。
| 法令・条令 | 種の保存法 | 指定天然記念物 | 希少種条令 | ||||
| 分類 | 種名(和名) | 国 | 鹿児島県 | 天城町 | 鹿児島県 | 徳之島三町 | |
| 哺乳類 | アマミノクロウサギ | ○ | ○ | ||||
| ケナガネズミ | ○ | ○ | |||||
| トクノシマトゲネズミ | ○ | ○[注 3] | |||||
| リュウキュウテングコウモリ | ○ | ||||||
| ヤンバルホオヒゲコウモリ | ○ | ||||||
| リュウキュウユビナガコウモリ | ○ | ||||||
| オリイコキクガシラコウモリ | ○ | ||||||
| 鳥類 | アマミヤマシギ | ○ | |||||
| アカヒゲ | ○ | ○ | |||||
| クロツラヘラサギ | ○ | ||||||
| カラスバト | ○ | ||||||
| 魚類 | ウンブキアナゴ | ○ | |||||
| タメトモハゼ | ○ | ||||||
| キバラヨシノボリ | ○ | ||||||
| 甲殻類 | オカヤドカリ | ○ | |||||
| ヤシガニ | ○ | ||||||
| リュウキュウサワガニ | ○ | ||||||
| 爬虫類 | オビトカゲモドキ | ○ | ○ | ||||
| バーバートカゲ | ○ | ||||||
| 両生類 | イボイモリ | ○ | ○ | ||||
| アマミハナサキガエル | ○ | ||||||
| 昆虫類 | フチトリゲンゴロウ | ○ | |||||
| ヒメフチトリゲンゴロウ | ○ | ||||||
| ヤマトサビクワガタ | ○ | ||||||
| アマミシカクワガタ | ○ | ||||||
| アマミマルバネクワガタ | ○ | ||||||
| マルダイコクコガネ | ○ | ||||||
| 陸産貝類 | トクノシマビロウドマイマイ | ○ | |||||
| トクネニヤダマシギセル | ○ | ||||||
| 植物 | コモチナナバケシダ | ○ | ○ | ||||
| トクノシマテンナンショウ | ○ | ○ | |||||
| タイワンアマクサシダ | ○ | ○ | |||||
| ハツシマカンアオイ | ○ | ||||||
| テンノウメ | ○ | ||||||
| ウケユリ | ○ | ||||||
| シコウラン | ○ | ||||||
| レンギョウエビネ | ○ | ||||||
| オナガエビネ | ○ | ||||||
| カンラン | ○ | ||||||
| フウラン | ○ | ||||||
| カクチョウラン | ○ | ||||||
| ナゴラン | ○ | ||||||
| アキザキナギラン | ○ | ||||||
| アコウネッタイラン | ○ | ||||||
| アツイタ | ○ | ||||||
| アマミアオネカズラ | ○ | ||||||
| アマミテンナンショウ | ○ | ||||||
| オオアマミテンナンショウ | ○ | ||||||
| オオシロショウジョウバカマ | ○ | ||||||
| オオナギラン | ○ | ||||||
| オオバカンアオイ | ○ | ||||||
| コショウジョウンバカマ | ○ | ||||||
| タイワンショウキラン | ○ | ||||||
| ダイサギソウ | ○ | ||||||
| タニムラアオイ | ○ | ||||||
| チケイラン | ○ | ||||||
| トクノシマエビネ | ○ | ||||||
| トクノシマカンアオイ | ○ | ||||||
| ナギラン | ○ | ||||||
| ナンバンキンギンソウ | ○ | ||||||
| ハマトラノオ | ○ | ||||||
| ヒメスイカズラ | ○ | ||||||
| ヒメトケンラン | ○ | ||||||
| ホウザンツヅラフジ | ○ | ||||||
| ヤクシマネッタイラン | ○ | ||||||
| リュウキュウヒモラン | ○ | ||||||
(令和4年2月現在)







方言は琉球語(琉球方言)の1つ奄美徳之島諸方言(徳之島方言)で、民謡(島唄)も三線(サンシン)を使ったものが多くあるなど、奄美大島よりも沖縄県への文化的近似性をうかがわせる。
牛同士を戦わせる闘牛が盛んで、シーズンには島全体が熱気に包まれる。また、選挙(保徳戦争)でも有名な島である。
代表的な年中行事に以下のようなものがある。
地元では島口(すぃまぐつぃ)と呼ぶ。昭和中期まで島内の道路整備がすすんでいなかったため、集落毎の語彙やアクセントの差異が大きい。
奄美方言の内、奄美大島と徳之島及び喜界島の一部の方言には、標準日本語の5つの母音(あ、い、う、え、お)以外の母音が存在している。
徳之島では、a、i、u、e、oの他に、ɪとɘがあり、それぞれに長音も存在する。
後の2母音の正式な表記法は決まっていないが、それぞれ「ぃ(ィ)」または「ゐ(ヰ)」と「ぇ(ェ)」または「ゑ(ヱ)」を小さく添える表記法を提案する話者もいる[7]。
また、頭音に声門破裂音があり、意味の区別に使われるため、「’」などを付けて区別する表記もある。

薩摩料理の影響を受けた豚骨、沖縄料理の影響をうけた油そうめん、豚足、両者に共通する豚味噌などが有名。
全般に甘く、濃い味付けとなっている。海水魚は刺身、煮付けの他、唐揚げによくされる。魚汁もいったん揚げた魚を使う場合がある。
普通のおにぎりの海苔の部分に海苔の代わりに薄く焼いた卵焼きを巻いた「たまごおにぎり」[注 4]や氷を入れる「冷やしおかゆ」は徳之島で日常的にたべられている特徴的な主食のひとつである。



鹿児島県のテレビ・ラジオ放送が受信できるほか、一部の地域では沖縄県のテレビ・ラジオ放送が受信可能。(テレビの場合は受信ブースターを使用)
当然ながら、電力やインターネット・携帯電話等の使用可能地域である。その他、スーパーやコンビニ・ファミレス・100円ショップ等、おおよそ整備されている。
パチンコ店も島内各所に8店舗点在する。
島内には基幹局となる徳之島中継局のほか、4か所に中継局がある。(NHKのみ、MBC・KTSは3か所、KKB・KYTは徳之島局と山局のみ)
なお2006年に開始された地上デジタル放送については、NHKと民放4社が2008年11月に本放送開始している。
NHKのみ島内に中継局がある。(AM・FMとも)
なお民放は南日本放送(MBC)は鹿児島本局・名瀬中継局(1107 kHz・1449 kHz)から直接受信可能だが、FM鹿児島は薩南諸島全域に中継局がないため受信不可であり、radiko等を利用する。
プロバイダが数社あり光接続も可能。
無料の公衆無線LANは徳之島空港や徳洲会病院・ホテルレクストン徳之島・民宿平和の森などに限定され、観光化に向け更なる整備が望まれる。
docomo・au・SoftBankの3社は概ね全島をカバーする。

学校・企業・実業団・プロ選手(自主トレ)の合宿地としての実績があり、通年利用可能な「天城町総合運動公園」には全天候型陸上競技場を完備し、周囲の宿泊施設や食事等のサポート環境等インフラが整い、テニスコート・野球場・体育館・武道場を施設内に擁し、陸上・野球・テニス・バレーボール・柔道・剣道・ゲートボール・レスリング等、対応種目も多岐にわたる。
また、「徳之島町総合運動公園」も、陸上競技場・野球場・弓道場・テニスコート・多目的広場(サッカー1面・ソフトボール2面)・屋内運動場・競技用プールなどを備え、スポーツ合宿に適した環境が整備されている。
徳之島合宿が盛んになったのは、サンセットリゾートを経営する宮田益明が「徳之島こそ最適」と島外に出向き直接広報し、1998年に陸上競技3チームが合宿したことが始まりである。
後に、合宿に参加していた小出義雄率いる高橋尚子が、2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得し話題になった。
年間平均気温21.9℃という温暖ながら強い風が吹く気候に加え、海と山の距離が近く起伏の激しいコースはアスリートに最適な合宿地として近年注目されている。

奄美群島国立公園に属し[8]、世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の範囲を含んでいる[9]。ビジターセンターとして徳之島世界遺産センターが、道の駅とくのしまに併設されている[10]。
「”とくの島” 観光・物産フェア in 東京」(入場無料)を毎年定期的に行っている。
直近は、2020年2月23日(日)に代々木公園(イベント広場+野外ステージ)にて開催された。
主催は、関東徳州会(徳之島三町郷友会)。
後援は、天城町・徳之島町・伊仙町・JAあまみ徳之島事業本部・JAあまみ天城事業本部・徳之島観光連盟。
島内には徳之島町・伊仙町・天城町の3町がある。2004年4月13日に徳之島地区合併協議会が発足した。当初、3町での合併を目指したが、2005年1月30日の住民投票の結果を受けて徳之島町が離脱している。残りの2町は合併協議を続けたが、2006年5月29日会合を開き、当分の間2町による協議会は休止することが承認された。
2006年末には3町長の間で合併推進の合意がなされ、2007年4月には3町の法定協議会を設置するため、合併準備委員会が設立された。しかし同年8月に選出された徳之島町の新町長は合併反対の意向を示している。
普天間基地移設問題では、2006年日米合意のキャンプ・シュワブ沖合の代替候補地として名前が挙がったが、その当時、徳之島が含まれる衆議院鹿児島県第2区から選出されていた代議士であった徳田毅や毅の父親で島に強い影響力を持つ徳田虎雄(元衆議院議員、徳洲会創設者)、3町長は一貫して反対を表明しており、また2010年4月18日に行われた反対集会には島民の半数以上である1万6000人が集まるなど[17]大規模な反対運動が起こった。その一方で、島の振興などの観点から受け入れを表明する町議、住民なども存在している。
以降、地方政治の変遷も含め「奄美群島の歴史」を参照
米軍統治時代
本土復帰以降
日本の有人指定離島 | |
|---|---|
非実効支配下の島は除く。※印は民間人の定住者が居ない島嶼。太字は特定有人国境離島地域に指定されている島嶼。 | |