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微細藻燃料

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藻類から作られたAlgae Fuel
再生可能エネルギー
風力発電タービン
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微細藻燃料(びさいそうねんりょう)とは化石燃料に対する代替燃料として微細藻類を利用して生産されるバイオ燃料のことである。いくつかの企業や政府系のエージェントが資本を投下し、その操業コストを削減し藻類による燃料の生産が商業的に成りたつよう研究を重ねている[1]

カーボンニュートラル

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化石燃料と異なり、藻類の培養の過程でCO2を吸収しているため、燃焼時と差し引きゼロでカーボンニュートラル扱いとされており[2]、再生可能なエネルギー資源として、二酸化炭素排出量の抑制につながることが期待されている[3]

燃料として燃焼された時に全て吸収された二酸化炭素は再度放出されてしまうため、大気中の二酸化炭素を減少させるというものではない。しかしながら化石燃料の燃焼により新規に二酸化炭素が放出されるのをそれにとってかわることで潜在的には減少させることになるといえる。

国際的な開発トレンド

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藻類の養殖場。アメリカ・フロリダ州
収穫された藻類

日本では、湾岸戦争石油危機後の1990年代頃から微細藻類燃料の研究が始まった[4]

米国では、2007年のジョージ・H・W・ブッシュ大統領の年頭教書が代替燃料開発促進を目指すものであったことから、研究の促進がなされた[5]。しかしこれをうけて立ち上がった米国スタートアップ企業の多くが倒産もしくは微細藻類燃料以外の生産にシフトしていることが報告されている[6]

欧州でもHORIZON2020にて微細藻類燃料の研究が進められている[7]

脚注

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  1. ^PhD thesis on algae production for bioenergy” (PDF). Murdoch University,Western Australia. 2008年6月10日閲覧。
  2. ^大気中のCO2を増やさない!? 夢の次世代バイオ燃料が秘める可能性と現在地 - 自動車情報誌「ベストカー」”. bestcarweb.jp. 2021年8月26日閲覧。
  3. ^微細藻燃料開発推進協議会の設立について,JX日鉱日石エネルギー株式会社 ほか,2012年6月27日
  4. ^「(新エネ最前線)藻からバイオ燃料 商品化へコスト減、挑戦 【名古屋】」『朝日新聞』2014年1月4日、17面。
  5. ^微細藻類からのバイオ燃料供給の将来性,三菱総合研究所
  6. ^米国における藻類バイオ燃料ベンチャーの今”. Modia[藻ディア] (2017年8月17日). 2021年8月26日閲覧。
  7. ^欧州における藻類研究の動向”. Modia[藻ディア] (2018年11月14日). 2021年8月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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