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後立山連峰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
後立山連峰
後立山連峰
後立山連峰と仁科三湖(解説画像
所在地富山県新潟県長野県
位置北緯36度37分28秒東経137度44分49秒 / 北緯36.62444度 東経137.74694度 /36.62444; 137.74694
上位山系飛騨山脈(北アルプス)
最高峰白馬岳(2,932 m
後立山連峰の位置(中部山岳内)
後立山連峰
後立山連峰 (中部山岳)
中部山岳の地図を表示
後立山連峰の位置(中部地方内)
後立山連峰
後立山連峰 (中部地方)
中部地方の地図を表示
後立山連峰の位置(日本内)
後立山連峰
後立山連峰 (日本)
日本の地図を表示
プロジェクト 山
テンプレートを表示

後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)は、飛騨山脈(北アルプス)の北部が、造山過程で裂けて黒部川が流れ、この東岸に連なる連峰群。西岸の立山連峰と双対している。

概要

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後立山連峰の山稜に沿って、富山県新潟県県境、および富山県と長野県の県境が設けられている。その最高峰は、標高2,932m白馬岳である。山の上部は森林限界高山帯ハイマツなど高山植物の群生地があり、ライチョウの生息地となっている。

後立山連峰の北端は、旧北陸道最大の難所とされた親不知断崖となって日本海に落ち込んでいる。南端は諸説あるが、一般的には針ノ木岳蓮華岳の間の針ノ木峠とされている。その先で裏銀座へと稜線が連なる。東側がフォッサマグナの大断層の急峻な地形で、西側は緩やかな斜面である非対称山稜となっている[1]。東斜面には白馬大雪渓や針ノ木雪渓などの万年雪となる谷部がある。

「後立山」という名称は、立山連峰の背後にあることを意味するもので、加賀藩(石川県・富山県)の古文献に「錫杖ヶ岳(不帰岳)、赤鬼ヶ岳(大黒岳)、大蓮花山小蓮花大蓮花餓鬼ヶ岳地蔵岳、後立山(ごりゅうざん)」という山名があり、後立山は、今の鹿島槍ヶ岳[2]、又は、五竜岳とされている。立山は古来より信仰対象だが、立山連峰に比べると後立山連峰の山は宗教色が薄い[3]。現在の山名は、優先的に長野県側から見ての名称を用いている。

歴史

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  • 1880年には、後立山連峰を横断する有料道路立山新道)が開通したが、2年のシーズンのみで営業を廃止した。
  • 1934年(昭和9年)12月4日に、長栂山の北側の特別天然記念物「白馬岳連山高山植物帯」から南部の山域が、中部山岳国立公園に指定された[4]。親不知から針ノ木峠までの主稜線には、ほぼ尾根伝いに登山道が整備されている。親不知から朝日岳までの北部の登山道は栂海新道と名付けられている[5]。各要所には山小屋や避難小屋が整備され、白馬岳山頂直下にある白馬山荘は日本最大規模の収容能力があり、多くの登山者が訪れる[6]

主な山

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北アルプス・後立山連峰の地形図
※表示環境によっては文字がずれることがあります
親不知上空近辺より見る後立山連峰
山容名称標高
m[7]
三角点等級
基準点名[8]
白馬岳からの
方角と距離 (km)
備考
白鳥山1,286.9三等「しな谷」北北西 21.1白鳥小屋
菊石山1,209.8三等「法り込」北北西 19.0
犬ヶ岳1,592.5二等「犬ケ岳」北北西 16.9栂海山荘
初雪山1,615.0三等「初雪山」北北西 21.0
風吹岳1,888北東 9.5風吹大池
朝日岳2,417.97二等「雪倉」北北西 8.0日本三百名山
朝日小屋
乗鞍岳2,469北東 4.9白馬大池の東
雪倉岳2,610.87三等「六兵衛」北 4.0日本二百名山
雪倉岳避難小屋
清水岳2,603西 3.6(しょうずだけ)
鉢ヶ岳2,563北北西 2.5長池
小蓮華山2,766北東 2.3山頂部崩落
白馬岳2,932.24一等「白馬岳」 0後立山連峰の最高峰

日本百名山
白馬山荘白馬岳頂上宿舎

旭岳2,867西 1.1
杓子岳2,812南 2.0
鑓ヶ岳2,903.11三等「鎗ケ岳」南 3.0白馬鑓温泉
不帰岳2,053.5三等「狢谷」西 6.1(かえらずだけ)
不帰岳避難小屋
唐松岳2,695.8二等「唐松谷」南 7.9日本三百名山
八方尾根、唐松岳頂上山荘
白岳2,541南 10.4遠見尾根、五竜山荘
五竜岳2,814南 11.1日本百名山
鹿島槍ヶ岳2,889.08二等「鹿島入」南 14.9日本百名山
キレット小屋
爺ヶ岳2,669.82二等「祖父岳」南 18.9日本三百名山
種池山荘・冷池山荘
岩小屋沢岳2,630.3三等「西岳」南南西 20.5
鳴沢岳2,641南南西 21.8新越山荘
赤沢岳2,677.8三等「牛小屋沢」南南西 22.7
スバリ岳2,752南南西 24.6
針ノ木岳2,820.6三等「野口」南南西 25.3日本二百名山
針ノ木小屋

地理

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黒部川源流部
右上、鹿島槍ヶ岳のある山稜が後立山連峰

山脈を貫く唯一のトンネルは、関西電力黒部ダムを建設する際に掘削した関電トンネルである。現在は立山黒部アルペンルートの観光用の関電トンネルトロリーバスの専用道となっている。

源流の河川

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山脈の西及び東側には以下の源流となる河川があり、分水嶺となっている。これらの河川はすべて日本海へ流れる。

スキー場

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日本海側の豪雪地帯の地域があり、長野県側の東斜面には以下の多くのスキー場がある。

周辺の温泉

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山腹には以下の温泉がある。

関連画像

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五竜岳からへ杓子岳へ連なる稜線
白馬村北城より望む
後立山連峰北部(解説あり)
入善町より望む
立山連峰と後立山連峰
黒部川河口より望む

脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^ab『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1990年10月、57頁。ISBN 4385154031 
  2. ^深田久弥『日本百名山』朝日新聞社、1990年12月、183-184頁。ISBN 4022608714 
  3. ^『日本の山1000』山と溪谷社、1992年8月、374-375頁。ISBN 4-635-09025-6 
  4. ^中部山岳国立公園区域の概要”. 環境省. 2011年8月4日閲覧。
  5. ^小野健『栂海新道を拓く 夢の縦走路にかけた青春』山と溪谷社、2010年11月。ISBN 9784635330473 
  6. ^白馬村山岳情報”. 白馬村 (2011年7月29日). 2011年8月4日閲覧。
  7. ^日本の主な山岳標高”. 国土地理院. 2011年8月4日閲覧。
  8. ^基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年8月4日閲覧。

関連書籍

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  • 中西俊明『白馬・後立山連峰』山と渓谷社〈ヤマケイ アルペンガイド9〉、2008年5月。ISBN 9784635013536 
  • 藤瀬親実『山河光彩〈4〉後立山連峰―藤瀬親実写真集』ほおずき書籍、2008年7月。ISBN 9784434120398 
  • 『白馬岳』昭文社〈山と高原地図 2011年版〉、2011年3月。ISBN 9784398757746 
  • 『鹿島槍・五竜岳』昭文社〈山と高原地図 2011年版〉、2011年3月。ISBN 9784398757753 

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、後立山連峰に関連するカテゴリがあります。
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