北松浦半島側から見た平戸市中心部
平戸城から見た平戸瀬戸(対岸が北松浦半島)平戸市(ひらどし)は、長崎県の北西部、平戸島とその周辺を行政区域とする市。具体的には、平戸島、生月島(いきつきじま)、的山大島(あづちおおしま)、度島(たくしま)、高島の有人島と、九州本土に位置する田平地区、これらの周辺の島々からなる[1]。
現在の平戸市は2005年10月1日に(旧)平戸市と周辺の北松浦郡田平町・生月町・大島村とが合併(新設合併)して発足したもので、市役所は旧平戸市役所の建物が引き続き使用されている。
平戸市は九州のほか本州・北海道・四国・沖縄本島を総称する日本本土において、本土内に領域を持ちながら行政中心地は島嶼部に所在する自治体のひとつである。これは他に山口県上関町、北海道浜中町の2つしかない。(旧)平戸市は平戸島および度島など離島のみを市域としていたが、九州本土側を町域としていた田平町が合併に加わったため現在の形となった。
平戸市中心部周辺の空中写真。
2013年8月17日撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成。平戸市は長崎県の北部、北松浦半島の北西端の地域、および同半島と平戸瀬戸を挟んで西向かいにある平戸島、そして平戸島の北西にある生月島、平戸島の真北にある度島、度島のさらに真北にある的山大島を主な市域とする。位置は佐世保市から北西約25km、長崎市から北北西約80kmの距離である。平戸大橋で九州本土と平戸島がつながり、生月大橋で平戸島と生月島がつながっている。
平戸島の西端部は九州の最西端である神崎鼻(旧北松浦郡小佐々町)よりも西にあり、日本本土(北海道・本州・四国・九州)または日本本土との間を陸上交通のみで移動できる全地域の中で最も西にあたる。
平戸市は九州地方の中でも典型的な海洋性気候であり、冬は温暖で夏も気温が上がりにくい。平年の真夏日は24.7日で冬日は2.3日しかなく、年較差・日較差は非常に小さい。猛暑日の観測例は1960年の1例しかなく、60年間以上も観測されていない。年降水量は多く2000mm以上に達するが、3分の1以上が梅雨の期間に集中している。
| 平戸特別地域気象観測所(平戸市岩の上町、標高58m)の気候 |
|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
|---|
| 最高気温記録°C (°F) | 18.7 (65.7) | 20.4 (68.7) | 22.3 (72.1) | 25.7 (78.3) | 29.3 (84.7) | 30.7 (87.3) | 34.5 (94.1) | 35.1 (95.2) | 34.0 (93.2) | 30.1 (86.2) | 26.9 (80.4) | 23.1 (73.6) | 35.1 (95.2) |
|---|
| 平均最高気温°C (°F) | 9.6 (49.3) | 10.6 (51.1) | 13.5 (56.3) | 17.7 (63.9) | 21.6 (70.9) | 24.1 (75.4) | 27.8 (82) | 29.6 (85.3) | 26.3 (79.3) | 22.1 (71.8) | 17.2 (63) | 12.1 (53.8) | 19.4 (66.9) |
|---|
| 日平均気温°C (°F) | 7.0 (44.6) | 7.6 (45.7) | 10.3 (50.5) | 14.2 (57.6) | 18.0 (64.4) | 21.1 (70) | 25.1 (77.2) | 26.5 (79.7) | 23.5 (74.3) | 19.2 (66.6) | 14.2 (57.6) | 9.3 (48.7) | 16.3 (61.3) |
|---|
| 平均最低気温°C (°F) | 4.4 (39.9) | 4.7 (40.5) | 7.1 (44.8) | 11.0 (51.8) | 15.0 (59) | 18.9 (66) | 23.2 (73.8) | 24.2 (75.6) | 21.2 (70.2) | 16.4 (61.5) | 11.1 (52) | 6.4 (43.5) | 13.6 (56.5) |
|---|
| 最低気温記録°C (°F) | −5.7 (21.7) | −5.8 (21.6) | −4.0 (24.8) | 1.8 (35.2) | 7.3 (45.1) | 12.4 (54.3) | 16.1 (61) | 17.0 (62.6) | 13.6 (56.5) | 5.9 (42.6) | 1.7 (35.1) | −3.6 (25.5) | −5.8 (21.6) |
|---|
| 降水量 mm (inch) | 84.9 (3.343) | 93.6 (3.685) | 148.7 (5.854) | 189.0 (7.441) | 198.4 (7.811) | 319.0 (12.559) | 345.7 (13.61) | 289.1 (11.382) | 223.5 (8.799) | 116.6 (4.591) | 112.3 (4.421) | 85.3 (3.358) | 2,206 (86.85) |
|---|
| 平均降水日数(≥0.5 mm) | 10.1 | 9.4 | 10.8 | 10.7 | 9.8 | 13.6 | 13.9 | 11.0 | 10.7 | 7.8 | 9.4 | 10.1 | 127.3 |
|---|
| % 湿度 | 65 | 65 | 69 | 74 | 79 | 87 | 89 | 85 | 81 | 72 | 69 | 65 | 75 |
|---|
| 平均月間日照時間 | 94.0 | 115.8 | 157.7 | 179.0 | 194.3 | 125.3 | 146.9 | 196.7 | 158.9 | 174.6 | 132.8 | 104.6 | 1,777.7 |
|---|
| 出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1940年-現在)[2][3] |
 |
| 平戸市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 平戸市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 平戸市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
平戸市(に相当する地域)の人口の推移
| 1970年(昭和45年) | 55,661人 | | | 1975年(昭和50年) | 52,410人 | | | 1980年(昭和55年) | 50,849人 | | | 1985年(昭和60年) | 48,719人 | | | 1990年(平成2年) | 46,572人 | | | 1995年(平成7年) | 43,966人 | | | 2000年(平成12年) | 41,586人 | | | 2005年(平成17年) | 38,389人 | | | 2010年(平成22年) | 34,905人 | | | 2015年(平成27年) | 31,920人 | | | 2020年(令和2年) | 29,365人 | |
|
| 総務省統計局国勢調査より |
古代の遺構として市内には入口遺跡があるほか前方後円墳が2基ある[1]。
飛鳥時代には遣隋使や遣唐使の寄港地として知られた[1]。さらに16世紀にはポルトガル船が来航し、17世紀前半にはオランダやイギリスの商館が置かれた[1]。また江戸時代後半には西海捕鯨の拠点であった[1]。
- 鎌倉時代
- 室町時代
- 安土桃山時代
- 江戸時代
新設合併前
新設合併後
- 平戸市役所本庁
- 大島支所(旧大島村役場)
- 生月支所(旧生月町役場)
- 田平支所(旧田平町役場)
- 平戸市民病院
- 生月病院
- 診療所 - 大島診療所、度島診療所
- 任期 : 2017年(平成29年)10月22日 - 2021年(令和3年)10月21日(「第48回衆議院議員総選挙」参照)
平戸城下町の名所旧跡を中心としていた観光業は、平戸大橋開通前後のブームが過ぎてから一時沈滞していたが、観光資源の再開発や隣接地域との連携、体験型観光への対応を図っている。鉱工業はふるわず、農業及び漁業が重要な産業となっているものの、他産地との競争が激しく苦闘を強いられている。ふるさと納税制度に力を入れた結果、2014年度のふるさと納税制度の寄付申込額が14億円で日本一になった。市は、寄付額に応じてポイントを寄付者に付与し、ウチワエビ、平戸牛などの特典をカタログから選べる制度を導入した。しかし自治体間での競争が過度なものとなり制度が見直され2016年度は12億円程度となった[11]。
- 農産品・海産品
- 加工品
- カスドース
- 牛蒡餅
- スボかまぼこ - 川内町の特産品で、麦わらが植物性で水分を吸うためにかまぼこの長期保存に役立つとして、当初は地元産の麦わらで巻いた[12]。しかし、麦の作付け減少に伴う調達難の影響で、現在はぐるりとストローで巻いたかまぼことなっている[12]。
- あごだしラーメン(1991年の生月大橋開通前後に生月町で営業を始めた店が発祥といわれている)
平戸郵便局- 郵便局(ゆうちょ銀行)(24局)
- 集配局 - 窓口業務に加え、集配業務を行う郵便局(6局)
- 平戸郵便局 - 859-51で始まる地域
- 紐差郵便局 - 859-53で始まる地域
- 津吉郵便局 - 859-55で始まる地域
- 生月郵便局 - 859-57で始まる地域(生月島)
- 大島郵便局 - 859-58で始まる地域(的山大島)
- 田平郵便局 - 859-48で始まる地域(旧田平町)
- 無集配局(9局)
- 東田平郵便局、田助郵便局、川内郵便局、根獅子郵便局、中津良郵便局、前津吉郵便局、志々伎郵便局、宮ノ浦郵便局、舘浦郵便局
- 簡易郵便局(9局)
- 馬ノ元簡易郵便局、薄香簡易郵便局、宝亀簡易郵便局、木ヶ津簡易郵便局、獅子簡易郵便局、堤簡易郵便局、御崎簡易郵便局、度島簡易郵便局、的山(あづち)簡易郵便局
すべて県立。総数3校。(2018年(平成30年)4月現在)。閉校した高等学校(分校)は長崎県高等学校の廃校一覧#平戸市を参考。
すべて市立。総数8校(2021年(令和3年)4月現在)。統廃合・休校になった中学校は長崎県中学校の廃校一覧#平戸市を参考。
すべて市立。総数15校(2018年(平成30年)4月現在)。統廃合・休校になった小学校は長崎県小学校の廃校一覧#平戸市を参考。
- 市立
- 私立
- 市立
- 私立
- 光の園保育園
- 愛の園保育所
- 潮香保育園
- みのり保育園
- めばえ保育園
- 若葉保育園
- 花園保育園
- 平戸口社会館保育所
- 宝亀保育園 (閉園)
- 中野愛児園
- 東和愛児園
- 獅子保育園
- 堤保育園
- 小鳩保育園
- 中津良保育所
- 津吉保育所
- 早福保育所
- 木ヶ津町へき地保育所 (閉所)
- 根獅子町へき地保育所 (閉所)
- 志々伎町へき地保育所
- 野子町へき地保育所
- 度島町へき地保育所
- 平戸図書館 -2015年(平成27年)8月1日に岩の上町の「平戸市未来創造館・COLAS(コラス)平戸」内に新館が開館[5]。
- 永田記念図書館
- 島の館
- 民俗資料館
- 大島ふるさと資料館
- たびら昆虫自然園
たびら平戸口駅いずれも旧田平町域(本土側)にある駅である。
- 西肥自動車 - 平戸市内の平戸島内路線や旧田平町内など市内各地に路線がある。平戸桟橋を渡り平戸市中心部と近隣市町村を結ぶ路線も運行しており、佐世保市と平戸市を佐々町経由で結ぶ「半急」や、松浦市と平戸市を結ぶ路線がある。
- 生月自動車 - 平戸市中心部と生月島を結ぶ路線と、生月島内の路線を運行する。
- 平戸ふれあいバス - 平戸島内中・南部の路線を運行するコミュニティバス。かつては平戸バス(YOKARO)が運行していたが運行会社の経営不振により2014年11月8日から休止し、それ以後は平戸市による自家用有償旅客運送となっている。
- 大島産業 - 的山大島島内を運行する路線バス。
- さつき観光 - 平戸市中心部・田平地域と唐津市・福岡市を結ぶ高速バスを運行する。
- 平戸島(平戸港) - 的山大島(神浦・的山):平戸市営
- 平戸島(平戸港) -度島:竹山運輸
- 平戸島(前津吉港) - 佐世保市(相浦・佐世保):津吉商船
かつては平戸口・平戸・薄香 - 的山間に美咲海送の航路があった。また、野母商船の博多(福岡市) -福江(五島市)航路が上り便のみ舘浦港(生月島)に寄港していたが、2007年以降は通過している。
寺院と教会の見える風景(2014年(平成26年)7月)
崎方公園 - ザビエル記念碑広場
オランダ塀
平戸オランダ商館
大島村神浦- 子泣き相撲(2月3日):最教寺
- 平戸温泉・城下ひな祭り(2月15日~4月3日)
- 平戸海道渡海人祭(5月上旬)
- 平戸南風夜風人まつり(夏の陣:8月上旬、秋の陣:9月中旬)
- たびら夏まつり(8月17日)
- あ
- か
- さ
- た
- な
- は
- ま
- や
平戸防衛戦隊ひらどしマン。現在活動休止中。2000年に町おこしの一環として結成された。あごレッド、鬼ようちょうブルー、かまぼこイエロー、ごぼうもちグリーン、平戸牛ピンク、オランダトリコロールの6人のヒーローからなる。宿敵イジメンガーと闘い日夜平戸の平和を守り続けているという。その活動は平戸だけにとどまらず、長崎県内各地のイベントをはじめ、時には県外でも活動していた。
ウィキメディア・コモンズには、
平戸市に関連するカテゴリがあります。