
希望は、バラの園芸品種の1つ。1986年に日本で、鈴木省三 (京成バラ園芸) によって作出された[1][2][3]。
ハイブリッド・ティー系の四季咲き・半直立性または半横張り性のモダンローズ[1][2]。交配種は、Liberty Bell×かがやき[1]。鈴木省三が作出したバラで、かがやきを親とする諸品種の中では最も優れたものの1つである[1]。樹高1.0-1.1m、株張りは90cmになる[1][2]。ハイブリッド・ティー系のバラとしてはコンパクトなので、鉢植え栽培に向いている[1]。花弁の裏側に微妙に黄色みが差す赤い花で、花径が10-13cmの大輪を咲かせる[2][4][3]。花型は半剣弁高芯咲き、花弁数は30-40枚[1][2][3]。早咲きの品種で、花付き・花もちがともによい[1][4]。花の香りは微香[2]。強健種だが、黒点病には注意が必要である[3]。枝は細いが堅い[1]。冬剪定はやや浅めが推奨されている[3]。海外での評価が高く、1986年に、オランダ・ハーグ国際コンクール金賞、イタリア・モンツァ国際コンクール金賞、ベルギー・ロエゼラール銀賞を受賞した[2]。ヨーロッパではジプシー、ジプシー・カーニヴァルの品種名で流通している[1][3]。