| この項目では、埼玉県にある駅について説明しています。その他の駅については「川口#駅名」をご覧ください。 |
| 川口駅[* 1] | |
|---|---|
東口(2023年9月) | |
| かわぐち Kawaguchi | |
◄JK 40西川口 (2.0 km) | |
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| 所在地 | 埼玉県川口市栄町三丁目1-21 |
| 駅番号 | JK39[報道 1] |
| 所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
| 所属路線 | ■京浜東北線 (線路名称上は東北本線) |
| キロ程 | 15.8 km(東京起点) 大宮から14.5 km |
| 電報略号 | カチ |
| 駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
| ホーム | 1面2線[1] |
| 乗車人員 -統計年度- | 75,061人/日(降車客含まず) -2024年- |
| 開業年月日 | 1910年(明治43年)9月10日 |
| 備考 | 直営駅(管理駅) みどりの窓口 有(臨時窓口)[報道 2][2] 話せる指定席券売機設置駅[報道 2][2] |
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川口駅(かわぐちえき)は、埼玉県川口市栄町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。駅番号はJK 39[報道 1]。
乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線であるが、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し[1]、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。
東北本線における埼玉県内最南端の駅であり、当駅から栃木県の豊原駅まで大宮支社の管轄となる。そのため、赤羽駅と当駅の間にある荒川橋梁の埼玉県側端が大宮支社と首都圏本部との境界となっている。
島式ホーム1面2線を有する地上駅で[1]、橋上鉄道駅を有する。内部にはコンコースと自由通路がある。駅長配置の直営駅で、指定席券売機(話せる指定席券売機を含む)、短距離自動券売機、自動改札機設置駅。話せる指定席券売機が設置されたことに伴い、みどりの窓口は繁忙期および話せる指定席券売機では対応不可能な取扱いを行う際に限り臨時に開設される[報道 2][2]。
ホームはカーブしており、電車とホームの間が開いている箇所がある。また、東京方に向かって緩やかな上り勾配になっている。
1986年11月まで旅客ホームの東側に貨物ホームが存在していた。その後、貨物ホームは撤去され、南側部分が「キュポ・ラ」として再開発されたが、北側部分は駐車場や保守基地となっている。さらにそこから北側、西川口駅との間に存在するオーバークロス、川口新大橋架道橋は東北貨物線からこの貨物ホームへの連絡線の跡である。現在も川口新大橋架道橋は保守基地と東北貨物線との連絡線として利用されている。 川口新大橋架道橋と当駅の間には、かつて存在したサッポロビール埼玉工場の専用線もあり当駅の貨物ホームと線路でつながっていたが、貨物ホームと同時期に廃止となった。その後、工場も2003年に閉鎖、跡地は2006年に「リボンシティ」として再開発され、マンションや大型ショッピングセンター「アリオ川口」が建設された。
京浜東北線ホームのやや北側に東北旅客線(宇都宮線・高崎線)と東北貨物線との渡り線があり[注釈 1]、頻度は少ないが工事列車などで使われることがある。近年では浦和駅の高架化工事に伴い上野発着の日中の一部列車が東北貨物線へ迂回運転するために使われた。昨今では、宇都宮・高崎線が川口 - 大宮間で不通になった場合に、上野方面発着の中距離電車が貨物線へ迂回する際に使用される。信号場と同様の扱いのため、通過する中・長距離列車の乗務員用時刻表には「川口」の駅名と通過時刻が記載されている。なお、線路配置の関係で、上り線で東北旅客線から東北貨物線に転線することは物理的にできない。
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | 南行 | 上野・東京・横浜・磯子方面[8] | |
| 2 | 北行 | 浦和・大宮方面[8] |
中距離電車(上野東京ラインや湘南新宿ライン)の停車を求め、2016年2月12日には川口市長が当時の石井啓一国土交通大臣に「格段の配慮」を求める要望書を手渡したが[新聞 2]、東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会での議論の結果『「東京圏の都市鉄道が目指すべき姿」を実現する上で意義のあるプロジェクト』へ採用されることはなかった[9]。JR東日本側は「物理的・構造的には川口駅へのホーム設置は可能であるが、大宮駅以南の停車駅が多くなることや隣の赤羽駅に停車していることなどから、中距離電車としての速達性を考慮すると停車させることは困難」と述べている[10]。それでも前向きな協議が始まったが、JR東日本側は、川口市側へ400億円の負担金要求を提示したため、結局議論は停滞していた[新聞 3]。しかし、その後「JR川口駅周辺まちづくりビジョン策定検討会」を設立し、電車遅延時に乗客があふれていることなどが問題となっていることから、中距離電車の停車の実現に向けて本格的に取り組む協議を再開したことを明らかにしている[新聞 4]。そして2024年2月8日、上野東京ラインが停車する見通しとなった。JR東日本が川口駅に上野東京ラインを停車させる代わりに、川口市が新駅舎やホームの建設費用を負担する方針を明らかにした。川口市議会への承認を経て関連議案の提出をし、2025年4月24日にJRと市が基本協定を結んでいる[報道 7]。川口駅に上野東京ラインが停車するのは、2037年以降になる見通しとなった。構想では、上野東京ラインのホーム設置に伴い、駅西口側の市有地を使用して線路を拡幅する。既存の歩行者用デッキを広げ、二つのホームの間に改札口を設置する[新聞 5]。なお、東北貨物線を走行する湘南新宿ラインのホームは設置されず、今後も通過する[新聞 6]。
JR東日本によると、2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は75,061人で、同社管内では八王子駅に次ぐ第54位である[JR 1]。
1980年度(昭和55年度)以降の推移は以下のとおりである。年度全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して1日平均乗車人員を求めており、計算で生じた小数点以下の値は切り捨てているため、定期外と定期の和は必ずしも合計と一致しない。
| 1日平均乗車人員推移(1980年度 - 2000年度) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 順位 | 出典 | ||
| JR | 埼玉県 | 川口市 | |||||
| 1980年(昭和55年) | 40,232 | 60,141 | [市 1] | ||||
| 1981年(昭和56年) | 40,566 | 60,354 | |||||
| 1982年(昭和57年) | 48,558 | 60,698 | |||||
| 1983年(昭和58年) | 40,417 | 60,376 | |||||
| 1984年(昭和59年) | 40,430 | 60,397 | |||||
| [※ 1] 1985年(昭和60年) | 41,543 | 61,852 | |||||
| 1986年(昭和61年) | 41,453 | 61,055 | |||||
| 1987年(昭和62年) | 39,532 | 59,319 | |||||
| 1988年(昭和63年) | 45,432 | 65,886 | |||||
| 1989年(平成元年) | 47,246 | 68,182 | |||||
| 1990年(平成02年) | 48,327 | 70,134 | |||||
| 1991年(平成03年) | 50,494 | 75,037 | |||||
| 1992年(平成04年) | 52,135 | 77,142 | |||||
| 1993年(平成05年) | 52,250 | 77,385 | |||||
| 1994年(平成06年) | 52,635 | 77,143 | |||||
| 1995年(平成07年) | 53,281 | 77,856 | |||||
| 1996年(平成08年) | 53,847 | 78,839 | |||||
| 1997年(平成09年) | 52,696 | 77,468 | |||||
| 1998年(平成10年) | 51,796 | 76,936 | |||||
| 1999年(平成11年) | 52,288 | 77,856 | 51位 | [JR 2] | [県 1] | ||
| [※ 2] 2000年(平成12年) | 52,851 | 78,675 | 50位 | [JR 3] | [県 2] | ||
| 1日平均乗車人員推移(2001年度以降) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 前年度比 | 順位 | 出典 | ||
| JR | 埼玉県 | 川口市 | ||||||
| 2001年(平成13年) | 50,937 | 75,944 | 52位 | [JR 4] | [県 3] | [市 1] | ||
| 2002年(平成14年) | 50,184 | 75,328 | 53位 | [JR 5] | [県 4] | |||
| 2003年(平成15年) | 49,542 | 74,777 | 54位 | [JR 6] | [県 5] | |||
| 2004年(平成16年) | 49,633 | 74,577 | 54位 | [JR 7] | [県 6] | |||
| 2005年(平成17年) | 50,514 | 76,610 | 53位 | [JR 8] | [県 7] | |||
| 2006年(平成18年) | 52,132 | 78,874 | 49位 | [JR 9] | [県 8] | |||
| 2007年(平成19年) | 53,097 | 80,350 | 50位 | [JR 10] | [県 9] | |||
| 2008年(平成20年) | 53,374 | 80,152 | 50位 | [JR 11] | [県 10] | |||
| 2009年(平成21年) | 53,097 | 79,457 | 50位 | [JR 12] | [県 11] | |||
| 2010年(平成22年) | 52,976 | 78,759 | 52位 | [JR 13] | [県 12] | |||
| 2011年(平成23年) | 52,495 | 78,175 | 52位 | [JR 14] | [県 13] | |||
| 2012年(平成24年) | 26,236 | 52,913 | 79,150 | 54位 | [JR 15] | [県 14] | ||
| 2013年(平成25年) | 26,499 | 53,911 | 80,410 | 55位 | [JR 16] | [県 15] | ||
| 2014年(平成26年) | 26,799 | 53,863 | 80,663 | 54位 | [JR 17] | [県 16] | ||
| 2015年(平成27年) | 27,393 | 54,931 | 82,325 | 54位 | [JR 18] | [県 17] | ||
| 2016年(平成28年) | 27,575 | 55,444 | 83,020 | 0.8% | 54位 | [JR 19] | [県 18] | |
| 2017年(平成29年) | 27,955 | 56,276 | 84,231 | 1.5% | 53位 | [JR 20] | [県 19] | |
| 2018年(平成30年) | 27,963 | 56,568 | 84,531 | 0.4% | 53位 | [JR 21] | [県 20] | |
| 2019年(令和元年) | 27,244 | 56,953 | 84,197 | −0.4% | 52位 | [JR 22] | [県 21] | |
| 2020年(令和02年) | 19,514 | 44,913 | 64,428 | −23.5% | 49位 | [JR 23] | [県 22] | |
| 2021年(令和03年) | 22,795 | 44,123 | 66,919 | 3.9% | 51位 | [JR 24] | [県 23] | |
| 2022年(令和04年) | 25,791 | 45,562 | 71,354 | 6.6% | 52位 | [JR 25] | [県 24] | |
| 2023年(令和05年) | 27,052 | 46,949 | 74,001 | 103.7% | 54位 | [JR 26] | [県 25] | |
| 2024年(令和06年) | 27,335 | 47,726 | 75,061 | 101.4% | 54位 | [JR 1] | ||
川口市の中心駅であり、キュポ・ラ内にある川口駅前行政センターや川口市立中央図書館をはじめ、川口総合文化センター(リリア)などの市を代表する施設が周辺に立地する。駅自由通路と駅前の施設はペデストリアンデッキで結ばれており、2005年から2006年にかけてかわぐちキャスティやキュポ・ラの建設に伴って増床・接続された。駅前東口の地下駐輪場は以前は埼玉県内において唯一の地下街であり、各種の商店があった。また、駅周辺の住民並びに新荒川大橋の周辺の住民達は、地理的・経済的に東京都北区の赤羽と密接に交流を行う傾向がある。そして、2010年10月に東口のエスカレーターと駅構内の間にある5 mほどの場所に雨天の際に傘をささなくても雨でぬれないようにするための屋根が設置された。また、非喫煙者を受動喫煙から守り健康を維持するために、駅周辺においては東口に4か所ある指定の喫煙所以外は禁煙とされている。
大小さまざまな商業施設や商店、高層建築物が立地する。加えてキュポ・ラ内の映像情報メディアセンターや新しい川口市立中央図書館をはじめとした行政施設やマンションの建設ラッシュも進んでいる。
岩手県交通・京浜急行バス・国際興業バス・東武バスセントラル・小湊鉄道が運行する路線が発着する。
| 乗り場 | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 国際興業バス | 川02:東領家循環 川02-2:東領家一丁目 | 「川02-2」は平日1本のみ運行 |
| 2 | 川15:谷在家駅循環 川15-3:皿沼不動 | 「川15-3」は1日1本のみ運行 | |
| 3 | 川04:舎人団地 川14-2:舎人駅 川16:弥平町循環 | 「川04」は深夜バス運行 「川14-2」は平日1本のみ運行 「川16」は平日土曜朝運転 | |
| 4 | 川01:朝日三丁目 川05:蕨駅東口 川05-2:上青木五丁目 | ||
| 5 | 川07:サンテピア | 深夜バス運行 | |
| 6 | 岩手県交通 | イーハトーブ号:紫波中央駅 | |
| 京浜急行バス 国際興業バス | 空港連絡バス:川口元郷駅 /羽田空港[注釈 2] | 長期運休中 | |
| 小湊鉄道 | LCB:成田空港 | ||
| 7 | 国際興業バス | 川19:戸塚安行駅 川20:東川口駅南口 | 「川20」は深夜バス運行 |
| 8 | 川23:新井宿駅 | ||
| 9 | 川18:鳩ヶ谷公団住宅 | ||
| 11 | |||
| 国際興業バス 東武バスセントラル | 川11・川12:草加駅西口 | ||
| 12 | 国際興業バス | 川13:峯八幡宮 川13-2:西沼 川22・川25:安行出羽 川22-2:原 | 「川13」は深夜バスを除く 「川13-2」は川口車庫への入庫便 「川22」は朝のみ運転 |
| 14 | 川80:十二月田中学校 | 朝夕のみ運行 | |
| 16 | 川13:峯八幡宮 | 深夜バスのみ運行 | |
| 17 | 川21・川21-4:鹿浜・領家循環 川21-2:領家市営住宅 川24・川24-3:元郷・エルザタワー循環 川24-1:元郷五丁目南 | 「川21-4」は始発 - 8時台に運転 「川21-2」は1日1本のみ運行 「川24」は前乗り 「川24-3」は朝運転 | |
| - | 赤11:南浦和駅西口 赤12:東浦和駅 | 深夜バス、降車専用 |
国際興業バス・みんななかまバス(川口市コミュニティバス)[注釈 3] の路線が発着する。また、上下水道製造の前澤工業の従業員向けのバスも発着する。
| 乗り場 | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 国際興業バス | 川51:西川口駅西口 | |
| 2 | 川50:前新田循環 | ||
| 3 | みんななかまバス | 川口01:鳩ヶ谷駅東口(川口・鳩ヶ谷線) 川口02:鳩ヶ谷駅東口(青木線) | 平日土曜運転 |
| 4 | 国際興業バス | 貸切:前澤工業株式会社 | 従業員専用 |