| この項目では、東海旅客鉄道の駅について説明しています。名古屋鉄道の駅については「名鉄岐阜駅」をご覧ください。 |
| 岐阜駅 | |
|---|---|
北口(2017年9月) | |
| ぎふ Gifu | |
右上は名鉄岐阜駅 | |
| 所在地 | 岐阜県岐阜市橋本町一丁目10 |
| 所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
| 電報略号 | キフ |
| 駅構造 | 高架駅[1] |
| ホーム | 3面6線[1] |
| 乗車人員 -統計年度- | 28454人/日(降車客含まず) -2023年- |
| 乗降人員 -統計年度- | 56,753人/日 -2023年- |
| 開業年月日 | 1887年(明治20年)1月21日[2] |
| 乗入路線 2 路線 | |
| 所属路線 | ■東海道本線(名古屋地区) |
| 駅番号 | CA74 |
| キロ程 | 396.3 km(東京起点) |
◄CA73木曽川 (7.7 km) (3.2 km)西岐阜 CA75► | |
| 所属路線 | ■高山本線 |
| 駅番号 | CG00 |
| キロ程 | 0.0 km(岐阜起点) |
(4.2km)長森 CG01► | |
| 乗換 | 名鉄岐阜駅 (名鉄名古屋本線・各務原線) |
| 備考 | 駅長配置駅(管理駅) JR全線きっぷうりば 有 |
*1888年に加納駅から改称。 | |
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岐阜駅(ぎふえき)は、岐阜県岐阜市橋本町一丁目、標高11mにある、東海旅客鉄道(JR東海)の駅である。当駅の所属線である東海道本線[3]と、当駅を起点とする高山本線が乗り入れ、分岐駅となっている。駅番号は東海道本線がCA74、高山本線がCG00。事務管コードは▲520107[4]。
岐阜県の県庁所在地である岐阜市の中心駅である[1]。運輸省(当時)中部運輸局が認定する「中部の駅百選」第二回選定駅。東海道本線の運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。
島式ホーム3面6線を有する高架駅[1]。駅舎外壁には透明の板が張られている。「杜の中の駅」をコンセプトに設計され[21]、構内の照明や天井は岐阜和傘をモチーフとしてデザインされている[22]。駅舎全体は1・6番線が東海道本線の本線、2・5番線が東海道本線の副本線、3番線が高山本線の副本線、4番線が高山本線の本線である。ホームの高さは高山本線の3・4番線はデッキのステップが低い気動車を運用することから920mm、そのほかは東海道本線の1・2・5・6番線が1100mmである。
構内の大垣駅寄りには、折り返し用の留置線が設けられている。1999年12月のダイヤ改正で日中の対名古屋方面の普通列車が大垣駅始発・終着から当駅始発・終着となったが、留置線の長さが短いことや配線構造などの関係ですべての折り返し列車を引き上げることが困難となった。このため、4・5番線での直接折り返しが多くなった[注釈 7]。その結果、快速系統の列車と普通列車の同一ホームでの乗り換えが不可能になっているケースも多い。
1992年に東海道本線下り線が高架化され、高架ホームのうち4 - 6番線の使用を開始したが、地上ホームの4番線は上り線高架化まで継続使用されることになり、暫定的に10番線と改称された。この間高山本線は高架ホーム・地上ホームのどちらにも入線可能な構造になっていたが、高架ホームの使用は東海道本線下り線と直通する特急・急行列車に限られた。
高架化で名鉄名古屋本線のガードを越えるため3階建て高架に匹敵する位置に駅が造られている。1978年(昭和53年)の岐阜県都市計画審議会では「国鉄3階・名鉄現線2階」案が答申されていたが、名古屋鉄道側は高架事業に参入せず、旧国鉄側との事業化に向けた都市計画及び工事締結を行い答申案の計画のまま現在の高架化となった[5]。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、東海道本線の西岐阜駅・穂積駅および高山本線の長森駅 -鵜沼駅間の各駅を管理している。高架下の駅舎内部にはJR全線きっぷうりばや自動改札機・自動券売機などが置かれている。改札口は2か所ある。JR東海のTOICAおよび相互利用可能な各ICカードが利用可能となっている。東側コンコースの北口は長良口(ながらぐち)、南口は加納口(かのうぐち)と呼ばれている。
駅構内には岐阜市の施設の岐阜市ステーションプラザがある。高架下にはレストランや岐阜の特産品を扱う施設である「アクティブG」[21]、商業施設である「アスティ岐阜」、岐阜市立図書館分館や運動施設などを含んだ生涯学習拠点「ハートフルスクエアーG」がある[21]。
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1・2 | 上り | 名古屋方面 | 特急「しらさぎ」は1番線 一部列車は3・4・5番線から発車 | |
| 3・4 | - | 美濃太田方面 | 特急「ひだ」は4番線 | |
| 5・6 | 下り | 大垣方面 | 一部列車は4番線から発車 |
(出典:JR東海:駅構内図)
| ↑名古屋方面 | ||
| ← 富山方面 | → 大阪方面 | |
| 凡例 出典:[23]、[24]、[25] 画像左側、名古屋・富山方で名鉄名古屋本線がアンダークロスしているが、本図では省略している。 | ||
2023年ごろまでは、主な駅弁として下記のものが販売されていた[26]。改札外のベルマートでは名古屋駅の駅弁業者・松浦商店の駅弁取り扱いがある[27]。
『岐阜県統計書』『岐阜市統計書』各号によると、年間乗車人員、一日平均乗車人員の推移は以下の通りである。国鉄分割民営化後は名鉄岐阜駅より利用者が多くなっている。岐阜県の鉄道駅では最も利用者数が多い。2023年度の1日平均乗降人員は56,753人[28]。
| 年 | 年間乗車人員 | 一日平均 乗車人員 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 総数 | 内定期 | |||
| 1955(昭和30)年度 | 4397083 | [29] | ||
| 1956(昭和31)年度 | 4728551 | [30] | ||
| 1957(昭和32)年度 | 4779961 | [31] | ||
| 1958(昭和33)年度 | 5053201 | [32] | ||
| 1959(昭和34)年度 | 5497540 | [33] | ||
| 1960(昭和35)年度 | 5881518 | [34] | ||
| 1961(昭和36)年度 | 5908273 | [35] | ||
| 1962(昭和37)年度 | 6163772 | [36] | ||
| 1963(昭和38)年度 | 6803894 | [37] | ||
| 1964(昭和39)年度 | 7103289 | [38] | ||
| 1965(昭和40)年度 | 6924844 | [39] | ||
| 1966(昭和41)年度 | 6801527 | [40] | ||
| 1967(昭和42)年度 | 7089944 | [41] | ||
| 1968(昭和43)年度 | 6742008 | [42] | ||
| 1969(昭和44)年度 | 6348127 | [43] | ||
| 1970(昭和45)年度 | 6379000 | [44] | ||
| 1971(昭和46)年度 | 6446000 | [45] | ||
| 1972(昭和47)年度 | ||||
| 1973(昭和48)年度 | 6375672 | 3804685 | 17468 | [46] |
| 1974(昭和49)年度 | 6787782 | 3917042 | 18597 | [46] |
| 1975(昭和50)年度 | 6459538 | 3792965 | 17697 | [46] |
| 1976(昭和51)年度 | 6748434 | 3989069 | 18489 | [46] |
| 1977(昭和52)年度 | 6410856 | 3905446 | 17563 | [46] |
| 1978(昭和53)年度 | 6117912 | 3662868 | 16761 | [47] |
| 1979(昭和54)年度 | 5931970 | 3533817 | 16208 | [47] |
| 1980(昭和55)年度 | 5717420 | 3388430 | 15664 | [47] |
| 1981(昭和56)年度 | 5437084 | 3202629 | 14896 | [47] |
| 1982(昭和57)年度 | 5698015 | 3367332 | 15611 | [48] |
| 1983(昭和58)年度 | 5745671 | 3214352 | 15698 | [48] |
| 1984(昭和59)年度 | 5765256 | 3197870 | 15795 | [48] |
| 1985(昭和60)年度 | 6177329 | 3404597 | 16924 | [48] |
| 1986(昭和61)年度 | 6232156 | 3495910 | 17074 | [49] |
| 1987(昭和62)年度 | 6281114 | 3572964 | 17162 | [49] |
| 1988(昭和63)年度 | 6738492 | 3769304 | 18462 | [49] |
| 1989(平成元)年度 | 7363094 | 4116387 | 20173 | [49] |
| 1990(平成02)年度 | 8363471 | 4707736 | 22914 | [49] |
| 1991(平成03)年度 | 9266569 | 5441337 | 25319 | [50] |
| 1992(平成04)年度 | 9726320 | 5776762 | 26647 | [50] |
| 1993(平成05)年度 | 9885181 | 5925176 | 27083 | [50] |
| 1994(平成06)年度 | 9774287 | 5903532 | 26779 | [50] |
| 1995(平成07)年度 | 10004574 | 5941336 | 27335 | [51] |
| 1996(平成08)年度 | 10249012 | 6065908 | 28079 | [51] |
| 1997(平成09)年度 | 10228630 | 5970472 | 28024 | [51] |
| 1998(平成10)年度 | 10123944 | 5889818 | 27737 | [51] |
| 1999(平成11)年度 | 10050112 | 5829299 | 27459 | [51] |
| 2000(平成12)年度 | 10154963 | 5852663 | 27822 | [52] |
| 2001(平成13)年度 | 10065484 | 5869565 | 27577 | [53] |
| 2002(平成14)年度 | 10079872 | 5898282 | 27616 | [53] |
| 2003(平成15)年度 | 10199429 | 5982630 | 27867 | [53] |
| 2004(平成16)年度 | 10080074 | 5962335 | 27617 | [53] |
| 2005(平成17)年度 | 10396094 | 6110383 | 28482 | [53] |
| 2006(平成18)年度 | 10467692 | 6233329 | 28679 | [54] |
| 2007(平成19)年度 | 10748951 | 6309140 | 29369 | [54] |
| 2008(平成20)年度 | 10821924 | 6390796 | 29649 | [54] |
| 2009(平成21)年度 | 10760175 | 6438807 | 29480 | [54] |
| 2010(平成22)年度 | 10986971 | 6549713 | 30101 | [54] |
| 2011(平成23)年度 | 11101920 | 6585106 | 30333 | [55] |
| 2012(平成24)年度 | 11262358 | 6613718 | 30856 | [55] |
| 2013(平成25)年度 | 11511794 | 6768542 | 31539 | [55] |
| 2014(平成26)年度 | 11378764 | 6675515 | 31175 | [55] |
| 2015(平成27)年度 | 11585953 | 6728757 | 31656 | [55] |
| 2016(平成28)年度 | 11631746 | 6750611 | 31868 | [56] |
| 2017(平成29)年度 | 11671937 | 6711268 | 31978 | [56] |
| 2018(平成30)年度 | 11768909 | 6721815 | 32244 | [56] |
| 2019(令和元)年度 | 11756476 | 6842788 | 32122 | [56] |
| 2020(令和02)年度 | 8202303 | 5739669 | 22472 | [57] |
| 2021(令和03)年度 | 8894391 | 5926869 | 24368 | [57] |
| 2022(令和04)年度 | 9931265 | 6059553 | 27209 | [57] |
| 2023(令和05)年度 | 10385733 | 6265964 | 28454 | [57] |
斜体の値は千人単位(千人未満四捨五入)
当駅の北東約300mには名古屋鉄道(名鉄)の名鉄岐阜駅があり徒歩で乗り換えが可能になっている。またかつては、駅前に名鉄岐阜市内線の岐阜駅前駅があったが、2003年12月1日に休止、2005年4月1日に廃止されている。
高架化により現駅舎の北側にあった旧駅舎が取り壊されたことや、周辺ビルの老朽化が著しいことから、「岐阜駅北口駅前広場整備計画」に基づいて、北口では大規模な駅前再開発が行われている。また、岐阜駅北約21ha及び柳ヶ瀬通周辺約9haの地域は、「都市再生緊急整備地域」に指定され現在再開発が進んでいる。
名鉄岐阜駅、岐阜バスターミナルは北口前の交差点(神田町10交差点)を挟んだ向かい側にあり、改札口のある2階部分からペデストリアンデッキで接続されている。
駅南側は高架化に伴って、マンションの建設や道路の拡張、付近公園の整備などが行われた。
高架下
北口
南口
バス乗り場は北口の駅前広場内のバスターミナルと道路を挟んだ向かい側にある「岐阜バスターミナル」の大きく分けて2地区ある。後者は当駅とは別の名鉄岐阜駅に付帯する施設であるが、ペデストリアンデッキで接続している。
市内・近郊方面の一般路線バスと高山方面の高速バスは岐阜乗合自動車(岐阜バス)が運行。
| 場所 | 停留所名 | 乗降場 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 北口広場内(JR岐阜駅バスターミナル) | JR岐阜/岐阜駅 | 1 - 15 | 市内・近郊方面、JR夜行高速バス(京都 大阪 東京方面) |
| 北口広場北隣(岐阜バスターミナル) | 名鉄岐阜(岐阜バスターミナル) | A - E | 高速バス高山 東京(新宿)方面、一部の市内・近郊方面 |
| 北口先(名鉄岐阜駅中央口前の道路上) | 名鉄岐阜(神田町通り) | 1 - 6 | 市内・近郊方面 |
東海道本線のうち、当駅を含む名古屋駅 -米原駅間は東海道新幹線と別線区間となっており、この区間の選択乗車において当駅は東海道新幹線の岐阜羽島駅と対応している。したがって、名古屋以東または米原以西発着の普通乗車券・普通回数乗車券であれば、岐阜羽島駅発着のものであっても当駅を利用でき、逆に当駅発着のものであっても岐阜羽島駅を利用できる。ただし、区間の片端が岐阜駅または岐阜羽島駅、もう片端が名古屋駅・尾頭橋駅・金山駅のいずれか、という乗車券については適用されない[注釈 10]。なお岐阜駅と名古屋駅・尾頭橋駅・金山駅のいずれかの駅間には特定区間運賃が設定されている[62]が、岐阜羽島駅発着には設定されておらず運賃が異なる[63]。
| 第1回選定 | |
|---|---|
| 第2回選定 | |
| 第3回選定 | |
| 第4回選定 | |
| ※: 現在廃止 | |