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小坂町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避小坂町」のその他の用法については「小坂町 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
こさかまち ウィキデータを編集
小坂町
小坂町旗小坂町章
1972年4月1日制定
(便宜的な日付)[1]
日本の旗日本
地方東北地方
都道府県秋田県
鹿角郡
市町村コード05303-1
法人番号5000020053031ウィキデータを編集
面積201.70km2
総人口4,188[編集]
推計人口、2025年11月1日)
人口密度20.8人/km2
隣接自治体大館市鹿角市
青森県平川市十和田市
町の木ベニヤマザクラ
町の花アカシア
町の魚ヒメマス
小坂町役場
町長細越満
所在地017-0292
秋田県鹿角郡小坂町小坂字上谷地41-1
北緯40度19分59秒東経140度44分10秒 / 北緯40.3331度 東経140.7361度 /40.3331; 140.7361座標:北緯40度19分59秒東経140度44分10秒 / 北緯40.3331度 東経140.7361度 /40.3331; 140.7361
外部リンク公式ウェブサイト

小坂町位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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小坂町(こさかまち)は、秋田県鹿角郡にある。東南は鹿角市、西は大館市、北は青森県と接している[2]。江戸時代には津軽街道が通る盛岡藩の領地であり、かつては小坂鉱山などの金属鉱山などで栄えた。

19世紀初頭以降、亜鉛の採掘で栄え、鉱山の閉山のあとも、その鉱石精錬技術を活用して、日本を代表するリサイクル基地の一つとなっている[3][4]

概要

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鹿角盆地の北側に位置しており、面積の82%が森林に被われている[2]

町の北東部には十和田湖があるが、2008年(平成20年)までは町の境界が確定していなかった。2008年(平成20年)9月に十和田市との境界が覚え書きによって決定して[5]官報に告示され、十和田湖の西側が正式に小坂町の町域となった[6]

19世紀初頭(江戸時代末期)に小坂鉱山が発見され、の採掘の鉱山産業地域として町が栄えた。明治時代には亜鉛の採掘も行われ、小坂鉱山事務所を始めとして多数の近代建築が建てられ、町は大いに栄えた。特に銅は、別子銅山足尾銅山と並び三大銅山と称される産出をほこったが、第二次世界大戦後は鉱山資源が枯渇し、一時期は過疎化が進行した。

円高や鉱量の枯渇を受けて自山での採掘が停止した後は、輸入鉱の精錬に移行するとともに、精錬技術を生かした金属回収などリサイクル関連産業が多く立地するようになった[2]。町内には独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構の金属資源技術研究所が立地する。

観光産業では十和田八幡平国立公園に含まれる十和田湖とともに、鉱山関連産業遺産の小坂鉱山事務所康楽館などの近代化遺産がある[2]

町のシンボル

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地理

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隣接している自治体

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人口

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小坂町と全国の年齢別人口分布(2005年)小坂町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 小坂町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
小坂町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)13,768人
1975年(昭和50年)11,878人
1980年(昭和55年)10,526人
1985年(昭和60年)9,728人
1990年(平成2年)8,035人
1995年(平成7年)7,703人
2000年(平成12年)7,171人
2005年(平成17年)6,824人
2010年(平成22年)6,054人
2015年(平成27年)5,339人
2020年(令和2年)4,780人
総務省統計局国勢調査より


歴史

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町村制施行時の鹿角郡
3.小坂村(桃:現・小坂町)
  • 1590年(天正18年)豊臣秀吉朱印状により、鹿角郡は盛岡藩(南部領)と確定。
  • 1869年(明治元年)戊辰戦争後の盛岡藩への処分により弘前藩取締地となる。その後、北奥県となり、九戸県、三戸県、江刺県を経て、1871年(明治4年)第1次府県統合により秋田県の管轄となる。
  • 1884年(明治17年)9月18日 - 藤田組(後の同和鉱業、現・DOWAホールディングス)が政府から小坂鉱山の払い下げを受け創業する。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い鹿角郡小坂村と七滝村が発足。
  • 1902年(明治35年) - 鉱山の煙害が深刻化。後に煙害対策としてニセアカシア(アカシア)の植林が行われ小坂町の花となる[7]
  • 1908年(明治41年)9月15日 - 藤田組が大館駅から小坂間に小坂鉄道専用鉄道を敷設する。
  • 1909年(明治42年)5月7日 - 小坂鉄道が藤田組から受け継いだ専用鉄道を小坂線として、大館駅-小坂駅間の旅客営業を開始する。
  • 1914年(大正3年)5月15日 - 小坂村が町制施行して小坂町が発足[8]
  • 1938年(昭和13年)1月26日 -小坂町立小坂小学校の体育館の屋根が積雪の重みで倒壊して児童8人が死亡、51人が重軽傷[9]
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 鹿角郡小坂町、七滝村が新設合併し、(新)小坂町が発足。
  • 1956年(昭和31年)4月1日 - 鹿角郡小坂町の山根、上向の一部を十和田町に編入。
  • 1990年(平成2年)10月12日 -東北自動車道小坂IC供用開始。
  • 1994年(平成6年)10月1日 - 小坂線が旅客営業を廃止し、貨物専業の鉄道となり、古館駅が廃止。
  • 2008年(平成20年)12月25日 - 青森県十和田市との境界のうち十和田湖の境界が確定する[6]
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 小坂線全線が廃止され、町内から鉄道が姿を消す。
  • 2013年(平成25年)11月30日 - 小坂JCT料金所を併設する秋田自動車道小坂北IC地域活性化インターチェンジとして供用開始する。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月24日 - 小坂鉄道跡を小坂製錬など3社より無償譲渡され、同時に小坂駅構内敷地を賃貸契約する[10]
    • 6月1日 -小坂駅跡を再整備し、小坂鉄道レールパークを開設。
    • 7月22日 - 小坂町立小坂中学校の旧校舎を改修して再利用し、町役場を小坂字上谷地に移転。

行政

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歴代町長

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小坂町役場の旧庁舎(2011年)
  • 木村實 - 1990年(平成2年)退任。
  • 川口博 - 1990年(平成2年)就任。2009年(平成21年)退任。
  • 細越満 - 2009年(平成21年)就任。5期目。

教育

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高等学校

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町内に高等学校は無い。かつては秋田県立小坂高等学校が存在したが[11]、2024年(令和6年)4月に秋田県立鹿角高等学校(鹿角市)に統合された[12][13]

中学校

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小学校

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こども園等

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  • 社会福祉法人こばと会小坂マリア園[14]

産業

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小坂鉱山山神社から撮影した小坂製錬と小坂町

所在する企業

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郵便局

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交通

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鉄道

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町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄駅は、JR東日本花輪線十和田南駅

廃止路線

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かつて小坂製錬小坂線小坂駅古館駅があったが2009年(平成21年)に廃線(旅客営業は1994年で終了)になっている。

バス

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道路

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町内を南北に東北自動車道と国道282号が縦断し、東西に横断する秋田県道2号大館十和田湖線が町の中心部で交差する。また、十和田湖畔では国道103号、国道454号が町内を通り、十和田湖北側の平川市との境界付近の平川市域を国道102号が通る。

空港

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放送

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  • 十和田湖地区でのテレビ放送は、在青テレビ局が視聴されている。
→「十和田湖テレビ中継局」を参照

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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七滝

出身有名人

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脚注

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[脚注の使い方]
  1. ^小坂町プロフィール 小坂町
  2. ^abcd小坂町 秋田県 (2024年9月17日閲覧)
  3. ^かつての鉱山跡地で金や銀を生産 原料は廃棄の電子基板”. 朝日新聞 (2022年3月16日). 2024年2月28日閲覧。
  4. ^秋田県北部エコタウンからのお知らせ(ハード事業)「リサイクル精錬拠点施設」”. 「美の国あきたネット」2006年9月7日. 2024年2月28日閲覧。
  5. ^小坂町の郷土史(平成元年〜平成20年)”. 十和田湖における青森県十和田市及び秋田県小坂町の境界決定に係る覚書. 小坂町. 2014年3月26日閲覧。
  6. ^abウィキソース出典 県の境界にわたる市町の境界の確定 (平成20年総務省告示第721号)』。ウィキソースより閲覧。 
  7. ^「アカシアは郷土の花?」『森林の環境100不思議』日本林業技術協会、1992年、p.176全国書誌番号:99066256
  8. ^町村変更」『官報』1914年5月12日、2022年2月28日閲覧 
  9. ^死亡八人、重軽傷五十一人『秋田魁新聞』(昭和13年1月28日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p6 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  10. ^「小坂鉄道遺産 無償譲渡を正式契約 DOWA3社 レールパークの基盤整う」『』北鹿新聞、2014年3月25日。
  11. ^108年の歩み胸に 「花輪」「十和田」と来春統合の小坂高で記念式典」『秋田魁新報』2023年10月29日。オリジナルの2023年12月14日時点におけるアーカイブ。2024年3月4日閲覧。
  12. ^日本放送協会 (2024年4月8日). “鹿角市と小坂町の3つの高校が統合 鹿角高校で入学式”. NHK NEWS WEB. 2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月7日閲覧。
  13. ^4月開校「鹿角高校」の大講堂などお披露目 木材ふんだんに、見学会開催」『秋田魁新報』2024年1月22日。オリジナルの2024年1月22日時点におけるアーカイブ。2024年6月7日閲覧。
  14. ^町内の保育施設一覧(保育所、幼稚園等への入所申込みについて) - 小坂町
  15. ^明治百年通り 国土交通省
  16. ^小坂鉄道保存会 国土交通省

外部リンク

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