| しそうし 宍粟市 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
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| 国 | |||||
| 地方 | 近畿地方 | ||||
| 都道府県 | 兵庫県 | ||||
| 市町村コード | 28227-8 | ||||
| 法人番号 | 1000020282278 | ||||
| 面積 | 658.54km2 | ||||
| 総人口 | 31,161人[編集] (推計人口、2025年10月1日) | ||||
| 人口密度 | 47.3人/km2 | ||||
| 隣接自治体 | 養父市、朝来市、たつの市、姫路市、神崎郡神河町、佐用郡佐用町 岡山県:美作市、英田郡西粟倉村 鳥取県八頭郡若桜町 | ||||
| 市の木 | ブナ | ||||
| 市の花 | ササユリ | ||||
| 市の歌 | 宍粟市歌「ここがふるさと」(2025年制定) | ||||
| 宍粟市役所 | |||||
| 市長 | 福元晶三 | ||||
| 所在地 | 〒671-2593 兵庫県宍粟市山崎町中広瀬133-6 北緯35度00分16秒東経134度32分58秒 / 北緯35.00439度 東経134.54939度 /35.00439; 134.54939座標:北緯35度00分16秒東経134度32分58秒 / 北緯35.00439度 東経134.54939度 /35.00439; 134.54939 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
| ウィキプロジェクト | |||||
宍粟市(しそうし)は、兵庫県の中西部に位置する市。県下では豊岡市に次いで2番目に面積が大きい自治体である[1]。西播磨県民局管轄区域。
2005年(平成17年)4月1日に、宍粟郡の4町(山崎町、一宮町、波賀町、千種町)が合併して誕生した。


宍粟市は兵庫県の中西部、神戸市から約100km、姫路市から約30kmに位置し西は岡山県に、北は鳥取県に接している。
市域は東西約32km、南北約42kmと広大で県内でも豊岡市に次ぐ面積となっているが、市域の大部分が山地であるため人口密度は低い。主要な河川は揖保川と千種川で、どちらも播磨五川に含まれる。一級河川でもある揖保川は、市北部波賀町の戸倉峠付近に発し音水湖(引原ダム)を擁する引原川と市北東部の一宮町に発する三方川が一宮町安積で合流し名を変えたもので、市南部山崎町を通りたつの市、姫路市へと南流する。一方、名水百選にも選ばれている千種川は市北西部千種町の江浪峠に発し南流、佐用郡佐用町、赤穂郡上郡町を貫流し赤穂市へと流れる。
また市の大部分は山林地帯であり、「宍粟50名山」を指定するなど「しそう森林王国」を謳っていて波賀町には県内最高峰氷ノ山、千種町には第二峰三室山、第三峰後山を擁する。森林セラピー基地に認定されている。旧波賀町、旧千種町は豪雪地帯に指定されている。
| 一宮の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録°C (°F) | 18.1 (64.6) | 20.7 (69.3) | 24.5 (76.1) | 29.5 (85.1) | 32.6 (90.7) | 35.3 (95.5) | 38.0 (100.4) | 38.5 (101.3) | 35.8 (96.4) | 31.5 (88.7) | 26.8 (80.2) | 20.9 (69.6) | 38.5 (101.3) |
| 平均最高気温°C (°F) | 7.4 (45.3) | 8.6 (47.5) | 12.8 (55) | 18.9 (66) | 23.7 (74.7) | 26.5 (79.7) | 30.0 (86) | 31.8 (89.2) | 27.5 (81.5) | 21.9 (71.4) | 15.9 (60.6) | 10.0 (50) | 19.6 (67.3) |
| 日平均気温°C (°F) | 2.4 (36.3) | 3.1 (37.6) | 6.6 (43.9) | 12.1 (53.8) | 17.1 (62.8) | 21.0 (69.8) | 24.9 (76.8) | 25.8 (78.4) | 21.9 (71.4) | 15.9 (60.6) | 9.9 (49.8) | 4.7 (40.5) | 13.8 (56.8) |
| 平均最低気温°C (°F) | −1.1 (30) | −0.9 (30.4) | 1.5 (34.7) | 6.1 (43) | 11.4 (52.5) | 16.6 (61.9) | 21.3 (70.3) | 22.0 (71.6) | 18.0 (64.4) | 11.5 (52.7) | 5.5 (41.9) | 0.9 (33.6) | 9.4 (48.9) |
| 最低気温記録°C (°F) | −9.3 (15.3) | −11.7 (10.9) | −6.6 (20.1) | −2.9 (26.8) | 0.5 (32.9) | 6.7 (44.1) | 13.6 (56.5) | 14.0 (57.2) | 6.4 (43.5) | 0.7 (33.3) | −2.5 (27.5) | −7.6 (18.3) | −11.7 (10.9) |
| 降水量 mm (inch) | 72.9 (2.87) | 80.2 (3.157) | 132.9 (5.232) | 136.6 (5.378) | 181.3 (7.138) | 215.4 (8.48) | 283.0 (11.142) | 190.4 (7.496) | 230.1 (9.059) | 133.5 (5.256) | 76.8 (3.024) | 77.8 (3.063) | 1,805.4 (71.079) |
| 平均降水日数(≥1.0 mm) | 10.2 | 10.6 | 11.7 | 10.4 | 10.7 | 12.6 | 13.0 | 10.5 | 10.6 | 8.2 | 7.8 | 9.7 | 126.1 |
| 平均月間日照時間 | 99.1 | 104.7 | 150.8 | 186.3 | 201.2 | 145.7 | 150.1 | 185.5 | 138.8 | 151.1 | 128.0 | 113.2 | 1,755.6 |
| 出典:気象庁 | |||||||||||||
「宍粟」の名称は山崎町の中心部に残る地名・鹿沢(しかざわ)を古くは「ししさわ」と読んだことに由来するというのが定説である[2]。伊和大神が巡行した際に、舌を出した大きな鹿に遭遇したことから「ししあわ」と呼ばれるようになったという説もある[2]。以後「ししさわ→ししあわ→しさわ→しそう」と変化し「ししあわ」に「宍禾」ないし「宍粟」の漢字が当てられた。「宍禾」は『播磨国風土記』で用いられている古い表記で、新市名決定の際も「宍禾市(しさわし)」の案が対抗馬とされていた。文春新書『日本の珍地名』[3]で難読・誤読地名番付の「西の横綱」と紹介された。難読地名である上に、「穴栗(あなぐり?)市」などと間違われることがしばしばあるが、これを逆手に取った地域おこしのアピールが行われている。特に『日本の珍地名』で「東の横綱」とされた千葉県匝瑳(そうさ)市とは、ゆるキャラやご当地ヒーローの相互交流などが行われている[4]ほか、「難読地名で町おこし」に連携して取り組んでいる[2]。
「宍粟」は個人の名字にも残っており、時に「宍栗」も当てられ、訓みを「しさわ」、大阪では「しどう」の訓みもある。
市南部に位置する。古来から因幡街道による山陽と山陰の結節点として発展しており、江戸時代には本多家山崎藩1万石の城下町(のち陣屋町)として一層の発展を遂げた。また、1621年(元和7年)には町内在住の龍野屋孫兵衛により揖保川水運が開かれ高瀬舟の就航が可能となり郡内の物資の集積地としてより一層の発展が進んだ。維新後、廃藩置県により山崎藩が廃され山崎県が置かれたが、のち姫路県に統合され、その後兵庫県に統合され現在に至る。維新後も昭和期に郡制が廃止されるまで宍粟郡の郡役所が所在するなど、古くから宍粟郡の中心市街として発展してきた。現在でも姫路市・鳥取市を結ぶ国道29号と京阪神・中国地方を結ぶ中国自動車道の交点となっており交通の要衝となっている。またイオン山崎店を中核店舗とする咲ランドショッピングセンターなど大型量販店が進出しており、播磨北西部(宍粟市・佐用町)の中心市街となっている。
市北東部に位置する。古代の播磨国宍粟郡の地であり、町内の須行名(すぎょうめ)には延喜式大社・伊和神社が鎮座する。伊和神社は播磨国一ノ宮であり、町名の由来となった。『播磨国風土記』によれば、伊和大神は揖保川流域を中心に西播磨一帯を支配した大勢力が尊崇した神のようである。中世には播磨国守護赤松氏歴代の尊崇と庇護を得た。現在は町内に国道29号及び国道429号が通り、国道29号沿いの須行名から東市場、安積(あづみ)にかけての地区が宍粟市北部の拠点街として栄えている。
市北部に位置する。弘長年間(1261-63)に芳賀七郎が築城した波賀城に、13世紀中頃から戦国時代末期まで播磨国の中村氏が城主として、因幡街道を抑える要所に拠った。市制施行当初より豪雪地帯、過疎地域自立促進特別措置法による過疎地域に指定されている。町内で国道29号、国道429号が交差する。町西部で鳥ヶ乢トンネルを介して千種町と連絡する。
市北西部に位置する。『播磨国風土記』によると古くは神々が腰を下ろす場を意味する「敷草村」と呼ばれていた。また古来より千種鉄(宍粟鉄)の生産地として有名であり、千種鉄は上質なことで名をはせたことから、製鉄業を中心に発展した。今もたたら製鉄所跡が残っている。また、江戸時代には天領となった。しかし明治に入ると西洋式製鉄に圧されて廃業を余儀なくされ、町の中心産業は林業へと転換が計られたが、安価な外国産木材の流入により需要が激減した。維新後は久美浜県、生野県、姫路県(のち飾磨県)を経て、兵庫県の所属となる。市制施行当初より豪雪地帯、過疎地域自立促進特別措置法による過疎地域に指定され、過疎化、少子高齢化が深刻である。町内を横断して国道429号が通っており、西は岡山県津山市、東は波賀町、一宮町へと通じている。町東部で鳥ヶ乢トンネルを介して波賀町と連絡する。
平成の大合併において、当時の宍粟郡5町による合併が検討されたが、安富町が姫路市との合併を目指すため宍粟郡の合併協議会に参加せず、結局残る4町で合併協議会を立ち上げた。
(この他の詳細な歴史は、播磨国、山崎藩 の各項目も参照のこと。)
| 代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 市長職務執行者 | 中田耕一郎 | 2005年4月1日 | 2005年5月15日 | 旧波賀町長 |
| 初代 | 白谷敏明 | 2005年5月15日 | 2009年5月14日 | 旧山崎町長 |
| 第2代 | 田路勝 | 2009年5月15日 | 2013年5月14日 | 旧一宮町長 |
| 第3代 | 福元晶三 | 2013年5月15日 | 現職 |

| 候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前井真貴 | 当 | 48 | 無所属 | 新 | 10,403票 |
| 春名哲夫 | 落 | 71 | 無所属 | 現 | 6,730票 |
| 当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 当 | 山口壯 | 67 | 自由民主党 | 前 | 91,099票 | ○ |
| 比当 | 池畑浩太朗 | 47 | 日本維新の会 | 前 | 49,736票 | ○ |
| 酒井孝典 | 61 | 立憲民主党 | 新 | 23,137票 | ○ |
市全域が兵庫県宍粟警察署(山崎町今宿。旧・山崎警察署)の管轄である。
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、5.44%減の40,945人であり、増減率は県下41市町中32位、49行政区域中40位。2015年現在市内全域が過疎地域に指定されている。
| 宍粟市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 宍粟市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 宍粟市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
宍粟市(に相当する地域)の人口の推移
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| 総務省統計局国勢調査より | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
緑色で示したものが、宍粟市の人口である。(宍粟市発足以前は現在の市域の人口)なお、人口は国勢調査による各年10月1日時点のものである。
2019年(令和元年)6月策定の「小中一貫教育の推進及び整備方針」により、2027年(令和9年)度までに市内全校で小中一貫教育を導入する予定である。導入形態としては、義務教育学校の設置はせず、現在の各小中学校による連携型を予定している。
| 公立幼稚園・保育所・認定こども園 | 小学校 | 中学校 |
|---|---|---|
| 山崎幼稚園 かしわの保育所 | 宍粟市立山崎小学校 | 宍粟市立山崎西中学校 |
| 宍粟市立山崎西小学校 | ||
| 河東幼稚園 | 宍粟市立神野小学校 | 宍粟市立山崎東中学校 |
| 宍粟市立河東小学校 | ||
| 宍粟市立蔦沢小学校 | ||
| 城下幼稚園 城東保育所 戸原こども園 | 宍粟市立山崎南小学校 | 宍粟市立山崎南中学校 |
| はりま一宮こども園 | 宍粟市立はりま一宮小学校 | 宍粟市立一宮南中学校 |
| 一宮北こども園 | 宍粟市立一宮北小学校 | 宍粟市立一宮北中学校 |
| 波賀幼稚園 | 宍粟市立波賀小学校 | 宍粟市立波賀中学校 |
| [8] | 宍粟市立千種小学校 | 宍粟市立千種中学校 |
兵庫県小学校の廃校一覧#宍粟市及び兵庫県中学校の廃校一覧#宍粟市を参照。
市内には鉄道は通っていない。市中心部からの鉄道最寄り駅はたつの市にある播磨新宮駅。過去においても旧波賀町に波賀森林鉄道が存在しただけで、一般の鉄道が通ったことがない。



| 鳥取県若桜町 | 養父市 | 朝来市 | ||
| 岡山県西粟倉村 美作市 | 神河町 | |||
| 佐用町 | たつの市 姫路市 |