| 安中駅 | |
|---|---|
駅舎(2021年10月) | |
| あんなか Annaka | |
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| 所在地 | 群馬県安中市中宿950 |
| 所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
| 所属路線 | ■信越本線 |
| キロ程 | 10.6 km(高崎起点) |
| 電報略号 | アン |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 2面2線[1] |
| 乗車人員 -統計年度- | 1,677人/日(降車客含まず) -2024年- |
| 開業年月日 | 1885年(明治18年)10月15日[1] |
| 備考 | 直営駅(管理駅) |
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安中駅(あんなかえき)は、群馬県安中市中宿にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)信越本線の駅である。
単式ホーム2面2線を有する[1]地上駅。木造駅舎を有する。互いのホームは跨線橋で連絡している。1番線と3番線があるが、かつては単式・島式ホーム2面3線で2番線が存在していた。
直営駅(管理駅)で、群馬八幡駅 -横川駅間の各駅を管理する。2006年にみどりの窓口が廃止され、その代替として「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されたが、2012年に営業終了し撤去された。指定席券売機・Suica対応自動改札機が設置されている。
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1 | ■信越本線 | 上り | 高崎方面[8] |
| 3 | 下り | 横川方面[8] |
JR貨物の駅は、車扱貨物の取扱駅となっている。
駅の南側にある東邦亜鉛安中製錬所への専用線があり[1]、福島臨海鉄道小名浜駅から常磐線泉駅を経由して亜鉛焼鉱・亜鉛精鉱輸送が行われていた。亜鉛精鉱はトキ25000形貨車、亜鉛焼鉱はタキ1200形貨車が使用され、同一の貨物列車で輸送されているが、2025年(令和7年)3月頃に東邦亜鉛安中精錬所の亜鉛精鉱・焼鉱からの亜鉛精錬事業が終了し、同駅発着の定期および臨時貨物列車が廃止された。また羽前水沢駅への濃硫酸輸送も行われていたが、2008年(平成20年)に廃止された。
かつてはコンテナ貨物も取り扱っていたが、利用減少に伴い1998年(平成10年)10月より倉賀野駅へのトラック代行輸送に変わり、その後1999年(平成11年)4月1日からトラック代行輸送も廃止され直接倉賀野駅で集配するように改められた。
JR東日本によると、2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は1,677人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
| 1日平均乗車人員推移 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
| 2000年(平成12年) | 2,175 | [利用客数 2] | ||
| 2001年(平成13年) | 2,126 | [利用客数 3] | ||
| 2002年(平成14年) | 2,066 | [利用客数 4] | ||
| 2003年(平成15年) | 2,004 | [利用客数 5] | ||
| 2004年(平成16年) | 1,912 | [利用客数 6] | ||
| 2005年(平成17年) | 1,908 | [利用客数 7] | ||
| 2006年(平成18年) | 1,902 | [利用客数 8] | ||
| 2007年(平成19年) | 1,918 | [利用客数 9] | ||
| 2008年(平成20年) | 1,924 | [利用客数 10] | ||
| 2009年(平成21年) | 1,879 | [利用客数 11] | ||
| 2010年(平成22年) | 1,874 | [利用客数 12] | ||
| 2011年(平成23年) | 1,886 | [利用客数 13] | ||
| 2012年(平成24年) | 355 | 1,533 | 1,889 | [利用客数 14] |
| 2013年(平成25年) | 355 | 1,524 | 1,880 | [利用客数 15] |
| 2014年(平成26年) | 343 | 1,497 | 1,840 | [利用客数 16] |
| 2015年(平成27年) | 349 | 1,463 | 1,813 | [利用客数 17] |
| 2016年(平成28年) | 348 | 1,415 | 1,763 | [利用客数 18] |
| 2017年(平成29年) | 360 | 1,411 | 1,771 | [利用客数 19] |
| 2018年(平成30年) | 352 | 1,411 | 1,763 | [利用客数 20] |
| 2019年(令和元年) | 336 | 1,485 | 1,821 | [利用客数 21] |
| 2020年(令和02年) | 204 | 1,144 | 1,349 | [利用客数 22] |
| 2021年(令和03年) | 231 | 1,284 | 1,516 | [利用客数 23] |
| 2022年(令和04年) | 271 | 1,343 | 1,615 | [利用客数 24] |
| 2023年(令和05年) | 305 | 1,358 | 1,664 | [利用客数 25] |
| 2024年(令和06年) | 326 | 1,351 | 1,677 | [利用客数 1] |

駅舎は北に碓氷川、南に碓氷川支流の柳瀬川に挟まれた低地にある。駅付近では碓氷川支流の九十九川も合流しており、これは洪水をおこしやすい地形である。1935年(昭和10年)9月には長雨が降り続いた後の台風接近により碓氷川が氾濫し駅周辺が浸水、駅東側の岩野谷地区で信越本線の線路120mあまりが流出する被害を受け、駅対岸の板鼻地区では1m近く浸水したという[9]。2020年代でも安中市[10]や群馬県[11]が公表するハザードマップでは碓氷川氾濫時には駅舎を含め周囲が浸水することが予想されている。
駅がある場所は中山道板鼻宿と安中宿の中間であることから中宿と呼ばれる。安中城を始めとする旧市街地や安中市役所は駅より西側、碓氷川左岸の台地の上にあり2キロメートルほど離れている。南側の谷の斜面に建つのが東邦亜鉛の安中精練所跡[1]である。駅の南側は関連企業・工場が多く立ち並び工業地帯のようになっている。駅の北側や東側はかつては水田が多かったが、埋め立てて住宅地化されたところも目立つ。特に国道沿いにはロードサイド店舗も出店している。駅の南西側の信越本線磯部方面も宅地化が徐々に進みつつあるが、現在も水田が残るところが多い。
駅のすぐ北側を国道18号が通過している。安中バイパスと呼ばれるバイパスで当駅付近から東(高崎市)方向は片側2車線となっている。駅付近の国道の旧道は東側が県道171号、西側が県道125号へと格下げされた。さらに古く旧中山道と呼ばれる道も残っている。
駅前にはロータリーがあり、バスとタクシーののりばとなっている。北陸新幹線の安中榛名駅とは7キロメートル離れており、同駅までのバスが発着している。