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国道193号

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(2012年9月)
一般国道
国道193号標識
国道193号
地図
地図
総延長159.8km
実延長149.0 km
現道139.1 km
制定年1953年昭和28年)
起点香川県高松市
中新町交差点北緯34度20分14.21秒東経134度2分49.44秒 / 北緯34.3372806度 東経134.0470667度 /34.3372806; 134.0470667 (中新町交差点)
主な
経由都市
徳島県美馬市吉野川市
終点徳島県海部郡海陽町北緯33度36分6.45秒東経134度21分4.80秒 / 北緯33.6017917度 東経134.3513333度 /33.6017917; 134.3513333 (大里交差点)
接続する
主な道路
記法
国道11号標識国道11号
国道32号標識国道32号
E32徳島自動車道
国道192号標識国道192号
国道195号標識国道195号
国道55号標識国道55号
テンプレート(ノート使い方)PJ道路
全ての座標を示した地図 -OSM

国道193号(こくどう193ごう)は、香川県高松市から徳島県海部郡海陽町に至る一般国道である。

概要

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吉野川市美郷

瀬戸内海側の香川県高松市にある国道11号上・中新町交差点を起点に、南へ讃岐山脈を越えて徳島平野西部に位置する徳島県美馬市を経て、四国山地雲早山を越えて太平洋側の海部郡海陽町国道55号交点へ至る、四国東部地域を南北方向に横断する一般国道の路線である。高松市北部の上天神町交差点から同市香南町岡までは、通称「空港通り」とよばれる高松空港へのアクセス道路として機能する。

徳島県内の土須峠名西郡神山町 - 旧那賀郡木沢村(現・那賀郡那賀町))と霧越峠(旧那賀郡上那賀町(現・那賀郡那賀町) - 旧海部郡海南町(現・海部郡海陽町))の2つの未整備・未改良区間を残しており、一般国道の中でもいわゆる「酷道」とよばれている区間でもある[1]。土須峠は分断区間がある未開通国道でもあり、徳島県道253号山川海南線が分断区間の代替路となっている[1]。名西郡神山町から雲早峠へ向かう道は、日本最長の林道である剣山スーパー林道へのアクセス路としても機能する[1]国道195号を交差してから南へ霧越峠を越える道筋は土佐中街道ともよばれ、林道区間が国道へと付け変わった道路である[1]

路線データ

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一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

歴史

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那賀町旧符殿橋付近。2004年平成16年)の台風10号による山腹崩壊現場。
2005年8月撮影

年表

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災害

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  • 2004年平成16年)7月30日から8月1日にかけての台風10号の豪雨により、那賀郡木沢村(現:那賀郡那賀町)で山腹崩壊が発生し、坂州木頭川にかかる符殿橋と加州谷橋や符殿トンネルが流出した。同箇所はさらなる崩壊の恐れがあるため、災害復旧としては異例の別ルートでの復旧工事が行われることとなり(木沢トンネル)、2007年(平成19年)4月27日に開通した。那賀郡上那賀町(現:那賀郡那賀町)海川でも2年以上にわたり通行止めになっていたが、2007年(平成19年)4月に復旧工事が終わり通行止めは解除された。

路線状況

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高松市上天神町交差点付近。高松自動車道との交差点で片側4車線となっている。
那賀町海川。酷道の区間では、このような道路が続いている[7]

高松市の空港通りは4車線の道路として整備は完了していることから、すでに旧国道193号の大部分は香川県道280号高松香川線(塩江街道)となっている。ただし、高松市香川町川東下から同市香川町安原下までの岩崎橋を経由する区間は、国道193号旧道のままとなっており、この区間は新旧の国道193号が並行する(2019年3月現在)。

空港通りの終わりとなる高松市塩江地区以南からは讃岐山脈を越える山道となる。カーブも多くなるが、徳島県美馬市穴吹町穴吹までの区間は、高松市と吉野川中流域を結ぶ幹線道路であり、交通量も多い[要出典]。美馬市の穴吹橋吉野川を越えると、その南詰交差点で国道192号との重複区間となり、吉野川市まで吉野川沿いに東進する。吉野川市の瀬詰交差点で国道192号分岐から太平洋側の海部郡海陽町までの間は、四国山地を南北に縦断する山道になり、山肌を縫うように狭路が連続する蛇行した道路となる[注釈 9][9]

倉羅峠を越え名西郡神山町に入り、上分川又で国道438号と交差したあと土須峠に向かうが、その途中の上分大中尾で国道193号指定区間は途切れる。道路はこのまま延長連続するかたちで続いているが、上分大中尾から町境の雲早隧道を越えて那賀郡那賀町沢谷字釜ヶ谷の釜ヶ谷峡までの区間は国道193号に指定されておらず、徳島県道253号山川海南線となっている。この県道区間は狭隘路で、積雪等により冬季閉鎖される。

釜ヶ谷峡から徳島県那賀郡那賀町掛盤の酷道区間は、崖の岩場に張り付くような自動車1台が通れるほどの険しい狭隘路で、釜ヶ谷峡付近に素掘りの「大釜隧道」がある[10]。那賀郡那賀町日真出合の那賀川にかかる出合ゆず大橋からは国道195号との重複区間となる(案内標識は両国道が併記されている)。平谷地区大殿の交差点で国道195号と分岐後もしばらくは車線が確保された道路が続くが、海川地区の集落を過ぎると国道193号最大の難所、霧越峠区間に入る。峠を越えた後、海陽町小川西桑原から南は、海部川に沿った快走路となる。海部郡海南町大里で国道55号に接続して国道193号は終わる。

高松市 - 美馬市脇町間は将来香南脇道路として整備する計画がある。酷道区間も阿波海南道路として整備を促進中。

通称

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国道193号の酷道区間は、酷道愛好家の間では語呂合わせで「イクサ」の通称で親しまれている[11]

  • 空港通り(高松市)
  • 塩江街道
  • 曽江谷街道
  • 木頭街道

バイパス

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皆ノ瀬工区は、海陽町小川 - 西桑原間延長1,600 mの改良工事であり、幅員狭小、線形改良を目的に1999年(平成11年)に着手し、2014年(平成26年)10月22日開通した[12]

重複区間

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那賀町出合橋交差点からは国道195号との重複区間となる。

分断区間

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那賀町沢谷字釜ヶ谷の雲早隧道。国道標識が立っているが周辺区間は国道指定されていない徳島県道253号山川海南線であり、国道193号としては分断された区間でもある。

徳島県名西郡神山町上分 - 那賀郡那賀町沢谷に1か所の分断区間があり、代替路として国道193号と変わらない舗装状態の徳島県道253号山川海南線で通過することができる[1]。この分断区間の徳島県道253号山川海南線が国道193号に付け替えられない理由については不明で、国道愛好家の間でも謎とされている[1]

道路施設

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橋梁

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  • 香川県
    • 新岩崎橋(延長148 m香東川、高松市)
  • 徳島県
    • 土井谷橋(土井谷川、美馬市)
    • 穴吹橋(延長533.4 m、1990年平成2年)完成、吉野川、美馬市、国道192号重複区間内).
    • 山川橋(川田川、吉野川市、国道192号重複区間内)
    • 出合ゆず大橋(延長180 m、2017年(平成29年)完成、那賀川、那賀郡那賀町)
    • 吉野橋(L=235 m、1981年昭和56年)完成、海部川、海部郡海陽町)
旧道
  • 香川県
    • 岩崎橋(香東川、高松市)

トンネル

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  • 徳島県
    • 山川トンネル:延長489 m、1982年(昭和57年)竣工、吉野川市
    • 倉羅トンネル:延長2,700 m、(建設中)、吉野川市 - 名西郡神山町
    • 木沢トンネル:延長1,280 m、2007年(平成19年)完成、那賀郡那賀町
    • 追立トンネル:延長276 m、1995年(平成7年)竣工、那賀郡那賀町
    • 日間トンネル:延長276 m、1995年(平成7年)竣工、那賀郡那賀町
    • 下御所一号トンネル:延長52 m、那賀郡那賀町
    • 下御所二号トンネル:延長30 m、那賀郡那賀町
    • 下御所三号トンネル:延長30 m、那賀郡那賀町
    • 平谷2号トンネル:延長323 m、2004年(平成16年)竣工、那賀郡那賀町
    • 御所谷トンネル:延長129 m、1991年(平成3年)竣工、那賀郡那賀町
    • 府殿トンネル:延長93 m、1991年(平成3年)竣工、那賀郡那賀町
    • 十二弟子トンネル:延長827 m、1987年(昭和62年)竣工、那賀郡那賀町
    • 海川(かいかわ)隧道:延長58 m、1965年(昭和40年)竣工、那賀郡那賀町
    • 中野トンネル:延長198m、1994年平成6年)竣工、海部郡海陽町
  • 素掘のトンネル「大釜隧道」。現役の国道トンネルとしては非常に珍しい、掘りっぱなしの素掘りトンネルである[7]。
    素掘のトンネル「大釜隧道」。現役の国道トンネルとしては非常に珍しい、掘りっぱなしの素掘りトンネルである[7]
  • 木沢トンネル
    木沢トンネル
  • 出合橋
    出合橋
  • 出合トンネル
    出合トンネル

道の駅

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地理

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通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路都道府県名市町村名交差する場所
国道11号重複区間起点
国道30号
国道32号重複区間起点
国道436号
国道492号重複区間起点
香川県道33号高松善通寺線
香川県道43号中徳三谷高松線 / 旧道
香川県道155号牟礼中新線
香川県高松市中新町中新町交差点 / 起点
香川県道160号高松港栗林公園線栗林町1丁目栗林公園前交差点
香川県道266号勅使室新線室新町室新町交差点
国道11号重複区間終点
国道32号重複区間終点
上天神町上天神町交差点
香川県道171号国分寺太田上町線鹿角町鹿角町交差点
香川県道147号太田上町志度線鹿角町鹿角町交差点
香川県道12号三木国分寺線三名町高松市三名町交差点
香川県道164号三谷香川線仏生山町
香川県道170号岡本香川線香川町大野香川町大野交差点
香川県道172号川東高松線重複区間起点香川町川東下
国道193号 / 旧道
香川県道13号三木綾川線
香川町川東下香川町川東下交差点
香川県道172号川東高松線重複区間終点香川町川東下
香川県道45号高松空港線香南町香南町岡交差点
香川県道44号円座香南線重複区間起点香南町岡
香川県道44号円座香南線重複区間終点香南町岡香南町清水交差点
国道193号 / 旧道香川町安原下第3号鮎滝下交差点
国道377号重複区間起点香川町安原下第3号
香川県道43号中徳三谷高松線塩江町安原下第2号
香川県道167号枌所西中徳線塩江町安原下第2号
香川県道30号塩江屋島西線塩江町安原上東
徳島県道・香川県道7号美馬塩江線塩江町安原上東
徳島県道・香川県道106号穴吹塩江線塩江町安原上東
香川県道42号小蓑前田東線木田郡三木町大字小蓑
香川県道263号鹿庭奥山線大字奥山
国道377号重複区間終点大字奥山
香川県道・徳島県道105号多和脇線徳島県美馬市脇町脇町落合交差点
国道193号 / 旧道脇町
E32徳島自動車道脇町4脇町IC
徳島県道12号鳴門池田線 / 旧道脇町
徳島県道12号鳴門池田線 / バイパス
国道192号重複区間起点
国道492号重複区間終点
穴吹町穴吹
国道492号 / バイパス穴吹町穴吹
徳島県道139号船戸切幡上板線吉野川市山川町一里塚
徳島県道249号井上川田線山川町川田
徳島県道247号船戸山川線山川町川田
徳島県道249号井上川田線重複区間起点山川町川田
徳島県道249号井上川田線重複区間終点山川町川田
徳島県道248号奥野井阿波山川停車場線山川町湯立
国道492号重複区間終点
香川県道・徳島県道3号志度山川線
徳島県道253号山川海南線重複区間終点
山川町前川山川町瀬詰交差点
徳島県道248号奥野井阿波山川停車場線 / バイパス山川町津由谷
徳島県道245号二宮山川線重複区間起点美郷字峠
徳島県道245号二宮山川線重複区間終点美郷字川俣
徳島県道250号三ツ木宮倉線美郷字張
国道438号重複区間起点
国道439号重複区間起点
名西郡神山町上分
国道438号重複区間終点
国道439号重複区間終点
上分
徳島県道253号山川海南線重複区間終点上分
徳島県道253号山川海南線重複区間起点
剣山スーパー林道
那賀郡那賀町沢谷
徳島県道16号徳島上那賀線重複区間起点沢谷
徳島県道295号木沢上那賀線重複区間起点沢谷
国道195号重複区間起点
徳島県道16号徳島上那賀線重複区間終点
徳島県道295号木沢上那賀線重複区間終点
日真
国道195号重複区間終点大殿
徳島県道296号助上那賀線海川
徳島県道148号中部山渓轟公園線.海部郡海陽町小川
徳島県道37号牟岐海南線小川
徳島県道298号上皆津奥浦線重複区間起点相川
徳島県道298号上皆津奥浦線重複区間終点吉田
国道55号
徳島県道253号山川海南線重複区間終点
大里終点
旧道(香川県高松市香川町川東下 - 高松市香川町安原下第3号)
国道193号 / 現道
香川県道13号三木綾川線重複区間起点
香川県高松市香川町川東下香川町川東下交差点 / 旧道起点
香川県道13号三木綾川線重複区間終点
香川県道280号高松香川線
香川町川東上
香川県道172号川東高松線香川町川東上
香川県道166号岩崎高松線香川町川東上
香川県道165号東谷岩崎線香川町川東上
香川県道44号円座香南線香南町岡
国道193号 / 現道香川町安原下第3号鮎滝下交差点 / 旧道終点

交差する鉄道

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沿線

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  • 香川県
    • 清水峠(標高325 m、木田郡三木町 - 徳島県美馬市)
  • 徳島県
    • 倉羅峠(別名経ノ坂峠:標高770 m、吉野川市 - 名西郡神山町)
    • 土須峠(名西郡神山町 - 那賀郡那賀町)
    • 鎌ヶ谷峡(大釜の滝大轟の滝:那賀郡那賀町)
    • 十二弟子峠(標高500 m、那賀郡那賀町)
    • 霧越峠(標高693 m、那賀郡那賀町 - 海部郡海陽町)

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ab2006年3月31日、海部郡海南町・海部郡海部町・海部郡宍喰町が合併して、海部郡海陽町発足。
  3. ^2006年1月10日、高松市に編入。
  4. ^2005年9月26日、高松市に編入。
  5. ^2005年3月1日、美馬郡穴吹町・美馬郡木屋平村・美馬郡美馬町・美馬郡脇町が合併して、美馬市発足。
  6. ^ab2004年10月1日、麻植郡鴨島町・麻植郡川島町・麻植郡美郷村・麻植郡山川町が合併して、吉野川市発足。
  7. ^2005年3月1日、那賀郡相生町・那賀郡上那賀町・那賀郡木沢村・那賀郡木頭村・那賀郡鷲敷町合併して、那賀郡那賀町発足。
  8. ^abcdefg2023年3月31日現在
  9. ^この区間が美郷を経由するルートになったのは、地元出身の代議士後藤田正晴の意向によるものと言われ、「後藤田道路」と呼ばれることがある[8]
  10. ^このため案内標識等に193号の路線番号が表示されるのは上天神交差点以遠となる

出典

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  1. ^abcdef松波成行 2008, p. 64.
  2. ^ab一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月12日閲覧。
  3. ^abcdefg表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2024. 国土交通省道路局. 2025年4月10日閲覧。
  4. ^一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年9月29日閲覧。
  5. ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  6. ^一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和49年11月12日政令第364号)”. 法庫. 2013年2月26日閲覧。
  7. ^ab鹿取茂雄 2018, p. 71.
  8. ^坂東弘平『後藤田正晴・全人像』行政問題研究所、1983年、240頁。ISBN 978-4905786283 
  9. ^鹿取茂雄 2018, p. 70.
  10. ^鹿取茂雄 2019, pp. 70–71.
  11. ^鹿取茂雄 2018, pp. 70–71.
  12. ^一般国道193号「皆ノ瀬工区」が完成しました”. 徳島県. 2015年3月4日閲覧。[リンク切れ]

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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オープンストリートマップのロゴ
オープンストリートマップに国道193号の地図があります。
通過市町村
香川県
徳島県
交差点
バイパス
道路名・愛称
道の駅
構造物
自然要衝
旧道
備考

※は実際には国道指定されていない徳島県道253号内。

 
501 - 507
   501502503504505506507508509510511512513514515516517518519520
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