| 「国道17号線」はこの項目へ転送されています。大韓民国の国道については「国道17号線 (韓国)」をご覧ください。 |
| 一般国道 | |
|---|---|
| 国道17号 | |
| 地図 | |
| 総延長 | 466.1km |
| 実延長 | 400.6 km |
| 現道 | 286.5 km |
| 制定年 | 1952年(昭和27年) |
| 起点 | 東京都中央区日本橋(北緯35度41分2.8秒東経139度46分28.1秒 / 北緯35.684111度 東経139.774472度 /35.684111; 139.774472 (日本橋)) |
| 主な 経由都市 | 埼玉県さいたま市、熊谷市 群馬県高崎市、前橋市 新潟県長岡市 |
| 終点 | 新潟県新潟市中央区 本町交差点(北緯37度55分17.66秒東経139度2分48.62秒 / 北緯37.9215722度 東経139.0468389度 /37.9215722; 139.0468389 (本町交差点)) |
| 接続する 主な道路 (記法) | |
| ■テンプレート(■ノート■使い方)■PJ道路 | |
| 全ての座標を示した地図 -OSM |
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国道17号(こくどう17ごう)は、東京都中央区から新潟県長岡市を経由して、新潟市中央区に至る一般国道である[1]。
日本国道路元標があることでも知られる東京都中央区の日本橋を起点に、高崎市の君が代橋東交差点にかけては五街道の一つである中山道、群馬県北部の一部および新潟県内の長岡市までは三国街道をたどる。群馬県内および新潟県内の長岡市までの区間では関越自動車道と、新潟県内の国道8号との重複区間では北陸自動車道と並走しており、関越道は、当路線の番号を継承した「E17」が付番されている。鉄道路線ではほぼ全線にわたり高崎線・上越線・上越新幹線と並走する(なお東京都内の日本橋駅から神田駅で東京メトロ銀座線、白山駅付近から志村坂上駅にかけては都営地下鉄三田線が下を通り、埼玉県内のうちさいたま市大宮区以南では東北本線(京浜東北線・宇都宮線および支線である埼京線も含む)・東北新幹線とも並走する)。
東京都内から群馬県内にかけては現道とバイパスが並行して存在している。このバイパス区間は新大宮上尾道路(埼玉県さいたま市 - 埼玉県鴻巣市)、熊谷渋川連絡道路(埼玉県鴻巣市 - 群馬県渋川市)として地域高規格道路に指定されている。
また、群馬県と新潟県の県境を越える唯一の自動車通行可能な一般道である。
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
国道17号は、中山道(中仙道)の一部(江戸 - 高崎)および三国街道の一部(高崎 - 長岡)を継承する路線である。三国街道は関東と越後を直接結ぶ唯一の道として江戸時代より重視され、1877年(明治10年)には国道一等に指定された。
1885年(明治18年)の内務省告示第6号「國道表」では、国道5号「東京より新潟港に達する路線」(現在の17号、18号、8号経由)および国道8号「東京より新潟港に達する別路線」(上記17号を経由し、高崎で分岐)として指定された。この8号は、三国街道が通る三国峠ではなく、その北の清水峠(現在の国道291号)を通っていた。三国峠はその前後にも峠があるのに対し、清水峠は峠が1つだけであり、さらに距離も短くなるからである。三国峠越えの道は国道から県道に格下げされた。さらに、信越本線が開業して鉄道で東京と新潟が結ばれたこともあり、三国峠の通行者は激減した。1920年(大正9年)4月1日、並行する国道があるからという理由で、三国峠越えの道は県道からも降格されている。
清水峠越えの道は、1873年(明治6年)に民間の資金によって新しく開かれた登山道程度の道であったが、国道に指定されたことにより国家事業として改良が行われ、1885年(明治18年)に完了した。しかし、冬の厳しい気象条件のために次第に荒廃し、大正になったころには廃道同然となっていた。1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、清水峠越えの旧8号に当たる路線はなく、群馬・新潟県境を通る国道はなくなった。この路線認定で現在の17号に相当する路線は、前橋までの国道9号「東京市より群馬県庁所在地に達する路線」および旧5号を継承する国道10号「東京市より秋田県庁所在地に達する路線」の東京 - 高崎間・小千谷 - 新潟間である。
清水峠越えの道が実質通行不能であることを受け、1921年(大正10年)4月1日、三国峠を含む道路が「沼田六日町線」として再び県道に指定された。1934年(昭和9年)5月1日の内務省告示第251号によって、国道9号が三国街道経由で新潟市まで延長されて「東京市より新潟県庁所在地に達する路線」となり、現在の国道17号のルートとなった。これは、東京と満州を結ぶ最短ルートとして三国峠越えの道路が注目されたためである。これまでに述べたような状況により、当時の三国峠は改良が全くと言って良いほど行われておらず、自動車の通れる状態ではなかった。1940年(昭和15年)より三国峠の改良工事が開始されるが、第二次世界大戦の戦況の悪化により中断された。工事が再開されたのは戦後のことである。この工事はほとんど新設同様の改良工事になったが、カーブの終始端に挿入する緩和曲線に、積極的にクロソイド曲線が用いられ、のちに日本で初めてクロソイド曲線を使用した道路として群馬県側の沿道に記念碑が建立された[5]。1957年(昭和32年)に三国トンネルは貫通し、1959年(昭和34年)6月に供用開始[6]され、群馬・新潟県境に初めて自動車の通れる道が通った。
改良工事中の1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で旧9号がそのまま一級国道17号(東京都中央区 - 新潟県新潟市)として指定された。東京と新潟を結ぶ一級国道17号の新潟県内の道路改良新ルートの選定については、交通網が三国山脈によって阻まれていた新潟の地元民にとっては死活問題で、これには田中角栄も関与した。魚沼市内の国道17号のルートは、魚野川右岸に沿う小出のルートから、橋を渡って左岸の堀之内を通り、さらに越後川口で再び橋を渡って右岸に戻るルートを通る。この経緯は、道路特定財源の導入と道路法全面改正の提案をして各地の道路整備を推進した田中が、建設省道路局が一級国道の道路改良をするため新ルート計画を検討していた1962年(昭和37年)に、新潟県小出町・堀之内町(現:魚沼市)の国道17号の新ルートを自分の後援会長の地元がある堀之内町側を通過させるように同局に指示したためである[7]。
1965年(昭和40年)4月1日に、道路法改正によって一級・二級の区別がなくなり一般国道17号となった。
1977年(昭和52年)3月8日夜、渋川市から新潟方面に向け上越線と並走する区間で落石が発生。下り急行電車が落石と衝突して脱線、先頭車両が線路から脱線して国道17号の路上へ落下する事故となった(急行「佐渡」脱線事故)[8]。
見附バイパス以北は一般国道17号としての整備ではない。
新潟県の長岡市から新潟市にかけての終端部分は、国道8号と完全に重複している。道路標識上の案内は重複路線の場合の上位にあたる「国道8号」だけであり、一般の利用者が国道17号として認識することは困難である。
※当初は利根郡みなかみ町(当時の利根郡新治村)内は1611 kHz、南魚沼郡湯沢町、南魚沼市(当時の南魚沼郡塩沢町)では522 kHzで放送されていたが、現在はすべて1620 kHzに統一されている。なお、南魚沼郡湯沢町、南魚沼市のもの(南魚沼郡湯沢町大字三国字浅貝の新潟方面、南魚沼郡湯沢町湯沢 - 南魚沼郡湯沢町神立の新潟方面を除く)は、1980年(昭和55年)12月5日に日本で初めて設置された路側放送である。
(※東京都内 - 上尾市間は新大宮バイパス・上尾道路、熊谷市 - 前橋市間は上武道路の区間を除く。両区間内についてはそれぞれの項目を参照)
(※東京都内 - 前橋市間は新大宮バイパス・上尾道路・熊谷バイパス・上武道路の区間を除く。両区間内についてはそれぞれの項目を参照)
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| 通過市区町村 |
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| 主要交差点 | 室町3丁目 - 本郷3丁目 - 北町3丁目 - 西巣鴨 - 辻一 - 埼玉県庁前 - 常盤7丁目 - 北浦和駅入口 - 埼大通り -吉野町IC -宮前IC - 佐谷田北 -持田IC - 上之南 - 熊谷警察署前 - 代 - 若泉2丁目 - 赤城見大橋 -君が代橋東 - 境三ツ木 - 本町1丁目 - 今井町 - 田口町南 - 半田 - 下郷 - 吾妻新橋南 - 白井上宿 - 長坂 - 下川和田町 - 政所河原 - 上津大原 - 朝貝 - 湯沢インターチェンジ入口 - 国道353号入口 - 美佐島 - 古新田 - 井口新田 - 四日町 - 堀之内庁舎前 - 木津 - 薭生IC - 三仏生 - 高梨 - 長倉IC - 中沢IC -川崎IC - 大野畑 - 須頃3丁目南 - 白根古川 -黒埼IC -紫竹山IC - 東港線十字路 -本町 | ||||||||
| バイパス | |||||||||
| 道路名・愛称 | |||||||||
| 道の駅 | |||||||||
| 主要構造物 | 日本橋 -万世橋 -戸田橋 -笹目橋 -大成跨線橋 -神流川橋 - 新柳瀬橋 -新上武大橋 -群馬大橋 - 新坂東橋 - 吾妻新橋 - 綾戸トンネル - 沼田大橋 -月夜野大橋 - 赤谷川大橋 - 新三国大橋 - 三坂大橋 - 新上越橋 -三国トンネル -新三国トンネル -二居大橋 -二居トンネル - 船ヶ沢トンネル - 萱付トンネル - 新境橋 - 八木沢トンネル - 芝原トンネル - 八色大橋 -新浦佐大橋(事業中) -水無大橋 -虫野トンネル - 新破間橋 -堀之内橋 - 和南津トンネル -新和南津トンネル(事業中) -和南津橋 - 小千谷第一トンネル - 小千谷第二トンネル -小千谷大橋 -越の大橋 - 見附大橋 -三条大橋 -大野大橋 -新潟大橋 -萬代橋 | ||||||||
| 自然要衝 | 三国峠 - 火打峠 - 二居峠 - 芝原峠 | ||||||||
| 旧道 | 埼玉県道79号 -埼玉県道213号 -国道463号 -埼玉県道65号 -埼玉県道164号 -埼玉県道57号 -埼玉県道365号 -埼玉県道307号 -埼玉県道66号 -埼玉県道264号 -埼玉県道263号 -埼玉県道47号 -埼玉県道62号 -埼玉県道265号 -埼玉県道・群馬県道258号 -埼玉県道392号 -埼玉県道・群馬県道131号 -群馬県道178号 -群馬県道・埼玉県道13号 -群馬県道121号 -群馬県道134号 -群馬県道25号 -国道354号 -群馬県道129号 -群馬県道12号 -国道291号 -新潟県道351号 -新潟県道28号 -新潟県道235号 -新潟県道365号 -新潟県道364号 -新潟県道266号 -新潟県道58号 -新潟県道71号 -新潟県道363号 -新潟県道265号 -新潟県道387号 -新潟県道128号 -新潟県道372号 -新潟県道371号 -新潟県道74号 -新潟県道421号 -国道351号 -新潟県道519号 -新潟県道589号 -新潟県道370号 -新潟県道498号 -国道352号 -新潟県道141号 -国道116号 -新潟県道42号 -新潟県道16号 -新潟県道164号 | ||||||||
| 関連項目 | |||||||||