北海道旅客鉄道本社 | |
| 種類 | |
|---|---|
| 機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
| 略称 | JR北海道[注釈 1] |
| 本社所在地 | 〒060-8644 北海道札幌市中央区北11条西15丁目1番1号[2] 北緯43度4分15.5秒東経141度19分55.9秒 / 北緯43.070972度 東経141.332194度 /43.070972; 141.332194座標:北緯43度4分15.5秒東経141度19分55.9秒 / 北緯43.070972度 東経141.332194度 /43.070972; 141.332194 |
| 設立 | 1987年(昭和62年)4月1日[2] |
| 業種 | 陸運業 |
| 法人番号 | 4430001022657 |
| 事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
| 代表者 | |
| 資本金 |
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| 売上高 | |
| 営業利益 |
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| 経常利益 |
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| 純利益 |
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| 純資産 |
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| 総資産 |
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| 従業員数 | 5,925人(2025年4月1日現在)[2] |
| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[4] |
| 主要株主 | 鉄道建設・運輸施設整備支援機構 100% |
| 主要子会社 | #グループ会社参照 |
| 関係する人物 | |
| 外部リンク | www |
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北海道旅客鉄道株式会社(ほっかいどうりょかくてつどう、英:Hokkaido Railway Company)[注釈 2] は、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(JR会社法)に基づき、北海道地方を中心として旅客鉄道などを運営する、日本の特殊会社。1987年(昭和62年)4月1日に日本国有鉄道(国鉄)から北海道総局、釧路・旭川・青函船舶の各鉄道管理局[注釈 3]が管理していた鉄道事業を引き継いで発足したJRグループの旅客鉄道会社の一つ。通称はJR北海道(ジェイアールほっかいどう)、英語略称はJR Hokkaido。コーポレートカラーは萌黄色。
北海道を中心に鉄道路線を有し、本社を札幌市中央区に置く。切符の地紋には「北」[注釈 4]と記されている。

国鉄分割民営化により鉄道21路線3,176.6 km、航路113.0 kmおよびバス事業を承継した、JR会社法による特殊会社で、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構がすべての株式を所有している。
発足後、鉄道路線は在来線2線区と北海道新幹線が開業した一方、特定地方交通線の廃止や利用客の少ない線区の廃止により減少している。2024年(令和6年)4月1日時点での総営業キロは新幹線を含む幹線が6路線1,378.9 km、地方交通線が8路線876.0 kmの14路線計2,254.9 kmである[5]。
航路(青函連絡船)は、海峡線(青函トンネル)の開業に伴い、1988年(昭和63年)3月13日に廃止され[注釈 5]、バス事業は2000年(平成12年)4月1日に100%子会社のジェイ・アール北海道バスへ移管された。
かつては、海峡線を通じて在来線の定期旅客列車が本州およびJR他社の路線へ乗り入れていたが、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業後は同新幹線が定期旅客営業路線で唯一本州へ乗り入れる路線となり、JR他社への在来線の定期旅客列車の乗り入れがない唯一の会社となっている[注釈 6]。また、北海道内の長距離列車の運行形態も国鉄時代は青函連絡船との接続を重視した函館起点型のダイヤであったが、国鉄末期以降、特にJR移行後は札幌中心型のダイヤに変更され、札幌以遠に直通する函館発着の列車は1988年(昭和63年)3月13日に廃止された。
JR旅客各社のうち、本州以外で営業するJR北海道・JR四国・JR九州のいわゆる「三島(さんとう)会社」は、発足前から経営難が予想されていた。北海道の人口は札幌市への一極集中の傾向が続いており、札幌圏を除くほとんどの道内市町村では人口減少が深刻化している。JR他社と比較して人口希薄地帯を走る路線が大半を占め、単価が高い長距離利用者が少なく、長距離利用に関しても道路網延伸や自家用車の普及、航空路線や高速バスとの競争が激しい。加えて全道が豪雪地帯・寒冷地であるため、除雪や車両・施設の維持管理費や光熱費等をはじめとして膨大な経費を要するなど、JR北海道の経営基盤は非常に弱い。
会社発足前から経営難が予想されていたことから、国による経営支援スキームとして経営安定基金が設けられている。また、JR四国やJR貨物と同様に、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(発足当初は日本国有鉄道清算事業団)が株式を100%保有している。
JR北海道に対しては、元本6,822億円が交付され、元本の取崩しはせず、運用益を営業外収益として営業収支の不足分を穴埋めすることが当初の目的であった。しかしながら、バブル崩壊によりバブル景気の只中であった会社発足当時と比べ市中金利は大幅に下落し計画が崩れ[新聞 1]、当初見込んだ運用益が大きく減少している。
会社発足時からの厳しい経営状況により車両や設備の保守費用等削減を続けた結果、2011年(平成23年)の石勝線特急列車脱線火災事故をはじめとした数々の不祥事が連続し、2014年(平成26年)1月に国土交通大臣から「輸送の安全に関する事業改善命令及び事業の適切かつ健全な運営に関する監督命令」が行われた。これを受けて国土交通省からJR北海道への指導や監査と共に鉄道・運輸機構からの600億円の設備投資支援が行われた。
以後、軌道の補修工事やキハ40系をはじめとした老朽車両の新型車両への置き換えが行われている。その後も2019 - 2020年度に400億円程度の財政支援を行う計画を公表した[新聞 2]。また、2021年(令和3年)3月26日に国鉄清算事業団債務等処理法の改正法が参議院本会議で可決・成立され、2030年度まで国の財政支援が可能になり、3年間で1,302億円を支援することが発表された[新聞 3]。2021年(令和3年)9月28日には、今後10年間で約1,450億円を支援し、6,822億円のうち2,900億円を鉄道建設・運輸施設整備支援機構が借り入れ、年5%の利息を払うことが決定された[新聞 4]。
また、JR四国とともに民営化時から固定資産税と都市計画税の減免などの特例措置を受けている。民営化時は10年間の特例措置とされたが、その後5年単位で更新されている。2022年度(令和4年度)税制改正大綱で、減免措置の5年間延長が盛り込まれたが、この時点での試算では減免措置を廃止すると収益に30億円程度の影響が出るとみられている[6]。
2016年(平成28年)11月16日、島田修社長(当時)らが記者会見を開き、当時の営業路線2,500 km余りの半分にあたる1,237 kmについて、JR北海道単独で維持することが難しいとして、バスへの転換や運行にあたって自治体からの財政支援が不可欠だと明らかにした[報道 1][報道 2]。路線1 kmあたりの平均乗客数である輸送密度で2,000人に満たない路線が対象となっていて、特に200人に満たない3区間についてバスへの転換、それ以外の区間は自治体の財政支援を求め、今後協議を進めていくとした。
| 路線名 | 区間 | 営業キロ | 廃止年月日(赤・茶線区) |
|---|---|---|---|
| 輸送密度200人未満の線区(赤線区) | |||
| 札沼線 | 北海道医療大学 -新十津川 | 47.6 km | 2020年5月7日[報道 3] |
| 根室本線 | 富良野 -新得 | 81.7 km | 2024年4月1日[報道 4] |
| 留萌本線 | 深川 -留萌 | 50.1 km | 2023年4月1日(石狩沼田 - 留萌)[報道 5] 2026年4月1日(深川 - 石狩沼田、予定)[報道 6] |
| 既に「持続可能な交通体系のあり方」等について話し合いを始めている線区(茶線区) | |||
| 石勝線(夕張支線) | 新夕張 -夕張 | 16.1 km | 2019年4月1日[報道 7] |
| 日高本線 | 鵡川 -様似 | 116.0 km | 2021年4月1日[報道 8] |
| 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(黄線区) | |||
| 宗谷本線 | 名寄 -稚内 | 183.2 km | - |
| 根室本線 | 滝川 - 富良野 | 54.6 km | |
| 釧路 -根室 | 135.4 km | ||
| 室蘭本線 | 沼ノ端 -岩見沢 | 67.0 km | |
| 釧網本線 | 東釧路 -網走 | 166.2 km | |
| 日高本線 | 苫小牧 - 鵡川 | 30.5 km | |
| 石北本線 | 新旭川 - 網走 | 234.0 km | |
| 富良野線 | 旭川 - 富良野 | 54.8 km | |
一方で、同年11月26日に北海道経済連合会は「道内の公共交通ネットワークのあり方についての『提言書』概要」をまとめ、JR貨物が第二種鉄道事業路線として北海道支社が利用している区間の線路使用料設定が低水準であり、制度見直しと支援策を要求すべきとした。食関連産業や観光を基幹産業ととらえ、道路・鉄道・航空・港湾に関しての代替手段や相互補完を考察しながらの整備・活用することが必要と提言した[新聞 5]。
また、北海道の地域公共交通検討会議が2017年(平成29年)3月28日にまとめた報告書案では、道内交通網を、中核都市間の「幹線交通」、観光移動を支える「広域交通」、市町村の生活に密着した「市町村交通」に3分類し、最適な交通サービスを追求すべきとしている[新聞 6]。
2017年(平成29年)12月6日にはJR北海道再生会議の有志からJR北海道および北海道知事、道内市町村長、道民、国土交通大臣に向けて声明が出された。JR北海道に対しては事業者としてできること、できないこと、よい情報も悪い情報も道民に徹底的に開示する姿勢を求め、維持できない路線については「もっと便利になる」「具体的な提案」を積極的に提示すべきとし、これに対しJR北海道は国に甘えない体制を作ると発表した[報道 9]。
| 名称 | 所在地 |
|---|---|
| 本社 | 北海道札幌市中央区北11条西15丁目1番1号 |
| 釧路支社 | 北海道釧路市北大通14丁目5番地 |
| 旭川支社 | 北海道旭川市宮下通6丁目4152番地2 |
| 函館支社 | 北海道函館市若松町12番5号 |
2025年7月1日現在[1]
[47]。
| 代数 | 氏名 | 在任期間 | 出身校 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 東条猛猪 | 1987年 - 1991年 | 東京帝国大学法学部 |
| 第2代 | 鈴木茂 | 1991年 - 1996年 | 東京商科大学(現・一橋大学) |
| 第3代 | 大森義弘 | 1996年 - 2002年 | 東京大学法学部 |
| 第4代 | 坂本眞一 | 2003年 - 2007年 | 北海道大学工学部 |
| 第5代 | 小池明夫 | 2007年 - 2011年 | 東京大学経済学部 |
| 第6代 | 柿沼博彦 | 2011年 - 2013年 | 北海道大学大学院工学研究科 |
| 第7代 | 小池明夫 | 2013年 - 2014年 | 東京大学経済学部 |
| 第8代 | 須田征男 | 2014年 - 2018年 | 東京大学工学部 |
| 第9代 | 白川保友 | 2018年 - 2020年 | 東京大学理学部 |
| 第10代 | 田浦芳孝 | 2020年 - 2022年 | 早稲田大学政治経済学部 |
| 第11代 | 島田修 | 2022年 - | 東京大学経済学部 |
| 代数 | 氏名 | 在任期間 | 出身校 |
|---|---|---|---|
| 初代 | 大森義弘[新聞 17] | 1987年 - 1996年 | 東京大学法学部 |
| 第2代 | 坂本眞一[新聞 12] | 1996年 - 2003年 | 北海道大学工学部 |
| 第3代 | 小池明夫 | 2003年 - 2007年 | 東京大学経済学部 |
| 第4代 | 中島尚俊[新聞 11] | 2007年 - 2011年 | 東京大学経済学部 |
| 第5代 | 小池明夫 | 2011年 - 2013年 | 東京大学経済学部 |
| 第6代 | 野島誠 | 2013年 - 2014年 | 東京大学工学部 |
| 第7代 | 島田修 | 2014年 - 2022年 | 東京大学経済学部 |
| 第8代 | 綿貫泰之[新聞 18] | 2022年 - | 北海道大学経済学部 |

ラインカラーは「日本の鉄道ラインカラー一覧」を参照。
2007年(平成19年)10月1日から、一部路線には駅ナンバリング制を導入している[報道 19]。詳細は「北海道旅客鉄道の駅ナンバリング・区間カラー」を参照。
| 分類 | 路線名 | 区間 | 営業キロ | 愛称・通称 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新幹線 | 北海道新幹線 | 新青森駅 -新函館北斗駅 | 148.8 km | 新中小国信号場 - 木古内駅間 85.5 km は海峡線と線路・施設を共用。 鉄道施設は鉄道・運輸機構が保有。 | |
| 幹線 | 函館本線 | 函館駅 -大沼公園駅 -小樽駅 -旭川駅 | 423.1 km | ||
| 大沼駅 -渡島砂原駅 -森駅 | 35.3 km | 砂原支線 | |||
| 七飯駅 - 大沼駅 | なし | 藤城線 | 下り専用 本線区間(仁山駅経由)と同一として扱われ、総営業キロにも加算されていない。 | ||
| 根室本線 | 滝川駅 -富良野駅 | 54.6 km | |||
| 新得駅 -根室駅 | 307.5 km | 花咲線(釧路駅 - 根室駅) | |||
| 千歳線 | 沼ノ端駅 -白石駅 | 56.6 km | JR線路名称上は沼ノ端駅 -苗穂駅間 60.2 km(札幌貨物ターミナル駅 - 苗穂駅間は函館本線と重複)とされているが、事業基本計画および『鉄道要覧』では沼ノ端駅 - 白石駅間 56.6 km(札幌貨物ターミナル駅 - 白石駅間は函館本線と重複)とされている。 | ||
| 南千歳駅 -新千歳空港駅 | 2.6 km | 空港線 | 国鉄分割民営化以後に開業 | ||
| 室蘭本線 | 長万部駅 -追分駅 -岩見沢駅 | 211.0 km | |||
| 東室蘭駅 -室蘭駅 | 7.0 km | 室蘭支線 | |||
| 石勝線 | 南千歳駅 - 新得駅 | 132.4 km | |||
| 地方交通線 | 富良野線 | 富良野駅 - 旭川駅 | 54.8 km | ||
| 留萌本線 | 深川駅 -石狩沼田駅 | 14.4 km | 2026年4月1日に廃止予定[報道 6]。 | ||
| 宗谷本線 | 旭川駅 -名寄駅 -稚内駅 | 259.4 km | 日本最長の地方交通線。 | ||
| 釧網本線 | 東釧路駅 -網走駅 | 166.2 km | |||
| 石北本線 | 新旭川駅 -北見駅 - 網走駅 | 234.0 km | |||
| 札沼線 | 桑園駅 -北海道医療大学駅 | 28.9 km | 学園都市線 | ||
| 日高本線 | 苫小牧駅 -鵡川駅 | 30.5 km | |||
| 海峡線 | 中小国駅 -木古内駅 | 87.8 km | 国鉄分割民営化以後に開業 定期旅客列車の運行なし。 中小国駅 - 新中小国信号場間 2.3 km はJR東日本津軽線と重複。 新中小国信号場 - 木古内駅間 85.5 km は北海道新幹線と線路・施設を共用。 |
| 分類 | 路線名 | 区間 | 営業キロ | 通称 | 廃止年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 幹線 | 函館本線 | 砂川駅 -上砂川駅 | 7.3 km | 上砂川支線 | 1994年5月16日[11] | 北海道中央バスに転換 |
| 石勝線 | 新夕張駅 -夕張駅 | 16.1 km | 夕張支線 | 2019年4月1日[11] | 夕張鉄道バスに転換。 | |
| 根室本線 | 富良野駅 -新得駅 | 81.7 km | 2024年4月1日[報道 4] | 上落合信号場 - 新得駅間 24.1 km は石勝線と重複。 ふらのバス、南富良野町営バス、占冠村営バス、ノースライナー等に転換。 | ||
| 地方交通線 | 幌内線 | 岩見沢駅 -幾春別駅 | 18.1 km | 1987年7月13日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 北海道中央バスに転換。 JR発足後廃止第1号。 | |
| 三笠駅 -幌内駅 | 2.7 km | (貨物支線) | ||||
| 松前線 | 木古内駅 -松前駅 | 50.8 km | 1988年2月1日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 函館バスに転換。 | ||
| 歌志内線 | 砂川駅 -歌志内駅 | 14.5 km | 1988年4月25日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 北海道中央バスに転換。 | ||
| 標津線 | 標茶駅 -根室標津駅 | 69.4 km | 1989年4月30日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 本線は阿寒バス、支線は根室交通(バス)に転換。 | ||
| 中標津駅 -厚床駅 | 47.5 km | (支線) | ||||
| 名寄本線 | 名寄駅 -紋別駅 -遠軽駅 | 138.1 km | 1989年5月1日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 名士バス、北紋バス、北見バス、上湧別町営バスに転換。 | ||
| 中湧別駅 -湧別駅 | 4.9 km | (支線) | ||||
| 天北線 | 音威子府駅 -浜頓別駅 -南稚内駅 | 148.9 km | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 宗谷バスに転換。 | |||
| 池北線 | 池田駅 - 北見駅 | 140.0 km | 1989年6月4日 | 第2次特定地方交通線の指定を受けて廃止。 北海道ちほく高原鉄道に転換後、2006年4月21日に廃止[11]。 (帯広 - 池田 -陸別間は十勝バス、陸別 - 北見間は北海道北見バスに転換) | ||
| 深名線 | 深川駅 -幌加内駅 - 名寄駅 | 121.8 km | 1995年9月4日[11] | ジェイ・アール北海道バスに転換。 | ||
| 江差線 | 木古内駅 -江差駅 | 42.1 km | 2014年5月12日[11] | 函館バスに転換。 | ||
| 五稜郭駅 - 木古内駅 | 37.8 km | 津軽海峡線 | 2016年3月26日[注釈 7] | 北海道新幹線 新青森駅 - 新函館北斗駅間開業に伴い経営分離。 道南いさりび鉄道に移管。 | ||
| 留萌本線 | 留萌駅 -増毛駅 | 16.7 km | 2016年12月5日[報道 56][11] | 沿岸バスに転換。 | ||
| 石狩沼田駅 - 留萌駅 | 35.7 km | 2023年4月1日[報道 5] | 沿岸バス、沼田町営バス、小鳩交通のタクシー等に転換。 | |||
| 札沼線 | 北海道医療大学駅 -新十津川駅 | 47.6 km | 学園都市線 | 2020年5月7日[報道 3][11] | 2020年4月17日に列車運行終了[報道 67][新聞 14]。 下段モータースおよび美唄自動車学校のバスと北海道中央バスに転換。 | |
| 日高本線 | 鵡川駅 -様似駅 | 116.0 km | 2021年4月1日[報道 8][11] | 2015年1月の高波被害で運休(バス代行)となっていた。 道南バス、ジェイ・アール北海道バスに転換。 | ||
| 航路 | 青函航路 | 青森駅 - 函館駅 | 113.0 km | 1988年3月13日 | 海峡線開業に伴い廃止。 1988年6月3日から9月18日まで暫定(復活)運航を実施。 |
| 分類 | 路線名 | 区間 | 営業キロ | 開業予定 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新幹線 | 北海道新幹線 | 新函館北斗駅 -札幌駅 | 211.7 km | 未定 | 鉄道・運輸機構が建設主体 |
JR北海道発足以降に同社の路線で運行されている、もしくはかつて運行されていた愛称付きの列車を挙げる。種別が変更された列車は変更後のもので記載し、他社の車両による運行のものはその会社名も記載する(2025年3月15日改正時点。廃止列車は廃止時点)。詳細は各列車の記事を参照。

道内の半数以上の路線が非電化のため、所有車両の多くは気動車である。北海道で使用する車両は国鉄時代から特別の寒冷対策を施している。一般的な仕様として、小型化のうえ二重窓とした客室窓、開口幅の小さい片開き式の客用扉・出入台と客室を仕切るデッキ扉などが挙げられる。車体各部には凍結を防止するヒーターが設けられ、暖房容量も本州以南の車両に比べ大きい。電車も所有しているが、電化区間が全て交流電化であるため全て交流型電車である。JR旅客6社で両開き扉の車両と直流型電車を全く所有していないのは、JR北海道が唯一である。また国鉄時代に製造された電車全数の除籍はJR旅客6社中ではJR北海道が最速である。
JR北海道発足後に開発された車両ではデッキ扉に代わる寒冷対策として、エアカーテンの設置・客用扉の開閉を乗客のボタン操作で行う「半自動扉」の装備など、室内を物理的に分断せずに外気流入を最小限に抑える工夫がなされている。また、1991年1月8日に発生した日高本線での踏切脱線転覆事故を契機として乗務員保護対策が進められ、運転席を高い位置に設ける「高運転台仕様」としたうえで衝撃吸収構造とした車両が相次いで開発された。
過去には高速バス・航空機などの競合交通機関への対抗策として、優等列車の所要時間短縮・増発の対策もなされてきた。JR北海道発足後に開発された特急用気動車では、曲線区間の多い路線向けに振り子式の281系・283系気動車、車体傾斜式の261系気動車を投入して曲線通過速度を向上させ、特急用電車では785系・789系電車の投入によって、それぞれ所要時間の短縮と増発を実現した。
しかし、厳しい経営状況を背景に保守管理費の削減とそれに伴う整備不良から、営業運行中の発煙事故[報道 75][報道 76][報道 77]や出火事故[報道 78][報道 79][報道 80]が度々発生し[新聞 19]、2013年からは車両や設備への負担を抑えることを目的に列車の減便とスピードダウンに踏み切ることとなった[報道 37][報道 38]。その結果、2014年から特急気動車の130km/h運転を廃止し、車体傾斜機構の使用を停止している[報道 42][新聞 20]。
北海道新幹線の車両はJR東日本E5系新幹線電車をベースとしたH5系新幹線電車4編成を運用している。外装・内装のデザインが異なるが、性能面ではE5系と同一の車両である。
自社の新幹線車両はJR東日本の東北新幹線へ直通運転し、自社営業エリア外である岩手県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都に乗り入れている。自社エリア外に乗り入れる都道府県の数はJR西日本、JR東海に次いで多い。
一方、在来線車両はJR他社線・第三セクター鉄道線・私鉄線・地下鉄のいずれにも乗り入れていない。
2024年4月1日発表の『JR北海道グループ中期経営計画2026』において、新たな観光列車を導入する方針が示された[26]。既存のキハ143形気動車を改造して「赤い星」編成と「青い星」編成の2編成を導入する予定。車両のデザインは、JR各社や私鉄など幅広い車両デザインを手掛けている水戸岡鋭治が担当する予定である[49]。
JR北海道の車両基地と略号、乗務員区所は以下の通り。
この節の一部(2025年4月1日の運賃改定に関わる部分)は更新が必要とされています。 この節には古い情報が掲載されています。編集の際に新しい情報を記事に反映させてください。反映後、このタグは除去してください。(2025年4月) |
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満の端数切り下げ)。2019年(令和元年)10月1日改定[50]。
| 幹線 | 地方交通線 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) | キロ程 | 運賃(円) |
| 初乗り3km | 200 | 101 - 120 | 2,420 | 441 - 460 | 8,250 | 初乗り3km | 200 | 101 - 110 | 2,420 | 401 - 419 | 8,250 |
| 4 - 6 | 250 | 121 - 140 | 2,860 | 461 - 480 | 8,470 | 4 - 6 | 250 | 111 - 128 | 2,860 | 420 - 437 | 8,470 |
| 7 - 10 | 290 | 141 - 160 | 3,190 | 481 - 500 | 8,800 | 7 - 10 | 300 | 129 - 146 | 3,190 | 438 - 455 | 8,800 |
| 11 - 15 | 340 | 161 - 180 | 3,630 | 501 - 520 | 9,130 | 11 - 15 | 340 | 147 - 164 | 3,630 | 456 - 473 | 9,020 |
| 16 - 20 | 440 | 181 - 200 | 4,070 | 521 - 540 | 9,350 | 16 - 20 | 440 | 165 - 182 | 4,070 | 474 - 491 | 9,350 |
| 21 - 25 | 540 | 201 - 220 | 4,510 | 541 - 560 | 9,680 | 21 - 23 | 540 | 183 - 200 | 4,510 | 492 - 510 | 9,680 |
| 26 - 30 | 640 | 221 - 240 | 4,840 | 561 - 580 | 9,900 | 24 - 28 | 640 | 201 - 219 | 4,840 | 511 - 528 | 9,900 |
| 31 - 35 | 750 | 241 - 260 | 5,280 | 581 - 600 | 10,230 | 29 - 32 | 750 | 220 - 237 | 5,280 | 529 - 546 | 10,230 |
| 36 - 40 | 860 | 261 - 280 | 5,610 | 601 - 640 | 10,560 | 33 - 37 | 860 | 238 - 255 | 5,610 | 547 - 582 | 10,450 |
| 41 - 45 | 970 | 281 - 300 | 5,940 | 641 - 680 | 10,780 | 38 - 41 | 970 | 256 - 273 | 5,940 | 583 - 619 | 10,780 |
| 46 - 50 | 1,130 | 301 - 320 | 6,270 | 681 - 720 | 11,110 | 42 - 46 | 1,130 | 274 - 291 | 6,270 | 620 - 655 | 11,110 |
| 51 - 60 | 1,290 | 321 - 340 | 6,490 | 721 - 760 | 11,440 | 47 - 55 | 1,290 | 292 - 310 | 6,490 | 656 - 691 | 11,440 |
| 61 - 70 | 1,490 | 341 - 360 | 6,820 | 761 - 800 | 11,770 | 56 - 64 | 1,490 | 311 - 328 | 6,820 | 692 - 728 | 11,770 |
| 71 - 80 | 1,680 | 361 - 380 | 7,150 | 65 - 73 | 1,680 | 329 - 346 | 7,150 | 729 - 764 | 11,990 | ||
| 81 - 90 | 1,890 | 381 - 400 | 7,370 | 74 - 82 | 1,890 | 347 - 364 | 7,370 | 765 - 800 | 12,320 | ||
| 91 - 100 | 2,100 | 401 - 420 | 7,700 | 83 - 91 | 2,100 | 365 - 382 | 7,700 | ||||
| 421 - 440 | 7,920 | 92 - 100 | 2,320 | 383 - 400 | 7,920 | ||||||
| キロ程 | 運賃(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 36 - 40km | 180 | 奥津軽いまべつ駅 のみ適用。 |
| 101 - 120km | 440 | 木古内駅のみ適用。 |
| 121 - 180km | 550 | |
| 181 - 200km | 660 | |
| 201km - | 770 |
| 「北の大地」 | ||
|---|---|---|
| ダークダックスの楽曲 | ||
| リリース | 1988年8月21日 | |
| 規格 | シングル | |
| ジャンル | J-POP、社歌 | |
| レーベル | トライエム | |
| 作詞者 | 山上路夫 | |
| 作曲者 | 森田公一 | |
| その他収録アルバム | ||
| 収録曲 | ||
| ||
社歌はダークダックスの『北の大地』(作詞:山上路夫、作曲:森田公一)。1988年8月21日にダークダックスのシングル『一枚の切符から』(『遠くへ行きたい』挿入歌、JR北海道イメージソング)のカップリングとしてCD発売された。
この節の加筆が望まれています。 |
民営化された1987年度から、JR北海道の開催するイベントやキャンペーン活動への参加やポスター撮影などの活動を行うキャンペーンガールを採用してきた。当初は「JR北海道フレッシュガール」の名前で、途中から「ミス・ツインクル」と改称された。当初の採用人数は本社で4人、各支社で3人ずつの13人で、2008年度から各支社の採用を2人に減らして合計10人とした。しかし応募者の減少やイベントへの参加機会の減少などもあり、経費削減の観点から2009年度一杯で採用を打ち切った[新聞 21]。
公式サイト「会社・グループ情報」[53]、「JR北海道グループ 2021年度決算」による[22]。JR他社のグループ会社のカタカナ表記が「ジェイアール」であるのに対し、「ジェイ・アール」と「・」(中黒)が入る表記が多い。
2018年現在、4つの労働組合がある[66]。カッコ内は略称。
| 名称 | 上部組織 |
|---|---|
| 北海道旅客鉄道労働組合(JR北海道労組) | 全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連) |
| JR北海道労働組合(JR北労組) | 日本鉄道労働組合連合会(JR連合) |
| 国鉄労働組合北海道本部(国労北海道本部) | 国鉄労働組合(国労) |
| 全日本建設交運一般労働組合北海道鉄道本部(建交労北海道) | 全日本建設交運一般労働組合(建交労) |
JR北海道労組及びJR北労組は会社との間で労働協約を締結している(国労・建交労については未詳)。組合員数が最大なのは北海道旅客鉄道労働組合であるが、深刻な労使癒着や労組同士の激しい対立、アルコール検査拒否などの根深い労使問題があるとされる[66]。
| 親会社 | |
|---|---|
| 本社の支社 | |
| 運輸業(鉄道事業) | |
| 運輸業(その他) | |
| 小売業 | |
| 不動産賃貸業 | |
| ホテル業 | |
| その他 | |
| 統合・廃業 | |
| 労働組合 | |
| 関連項目 | |
| ×は廃止されたもの | |
| 全35法人(2025年4月1日現在) | |||||||||
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| ||||||||
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| 関連項目 | |||||||||