『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White 』(げきじょうばん スパイファミリー コード ホワイト)は、遠藤達哉 の漫画『SPY×FAMILY 』を原作とする、WIT STUDIO とCloverWorks の共同制作による日本の長編アニメーション映画 [ 3] 。東宝 の配給で2023年12月22日に公開された[ 1] [ 3] 。本作品は、原作者の遠藤が監修・キャラクター原案を務める完全新作ストーリーである[ 3] 。監督は片桐崇が、脚本は大河内一楼 がそれぞれ務めた[ 3] 。
学校の調理実習でお菓子を作ることになるアーニャ。一等にはステラが与えられるため、ロイドは審査員である校長の嗜好を調べ、「メレメレ」という菓子が良いと知った。それも、校長の故郷であるフリジスのメレメレが好物だという。
フリジスでメレメレを食べるために週末の家族旅行に出かけるフォージャー家。乗車した列車の中でアーニャは鍵を拾い、犬のボンドの予知によって「お宝の鍵」であることを知った。荷物室に潜り込み、鍵で開けたカバンに入っていたチョコを食べてしまうアーニャ。
アーニャがチョコを食べたと知って追って来る二人組の悪者。だが、悪者はヨルに叩きのめされ、フォージャー家はフリジスに到着した。レストランで最後の一つのメレメレをゲットするフォージャー家。だが、そのメレメレは軍情報部のスナイデル大佐に横取りされた。
メレメレの味を覚えて月曜の調理実習までに帰宅するために、食材を集めてシェフに作ってもらおうと提案するヨル。ロイドはスパイの技を駆使して食材を揃えたが、希少なサクランボ・リキュールだけは手に入らなかった。
ボンドの予知でリキュールのある店を知り、ホテルを抜け出して一人で買いに行くアーニャ。だが、帰り道でアーニャは二人組の悪党に誘拐された。アーニャの食べたチョコにはマイクロフィルムが入っており、その情報は国家間に戦争を引き起こすものだったのだ。
スナイデル大佐の部下だった二人組によって飛行戦艦に連れ込まれるアーニャ。戦争を望むスナイデル大佐の命令で、アーニャのウンチからマイクロチップを回収しようとする二人組。ウンチをしたら殺されると耐えるアーニャ。
アーニャを救うために爆撃機で飛行戦艦を追うロイド。ヨルもこっそり爆撃機に乗り込み、ロイドには知られずに待ち構えていたタイプFと戦った。爆撃機との戦闘で炎上する飛行戦艦。飛行戦艦に乗り込んだロイドは死闘の末にスナイデル大佐を倒してアーニャを救い、ヨルもタイプFを倒した。ロイドは乗組員全員を退艦させて炎上する飛行戦艦を湖に不時着させフリジスを救い、アーニャの歯の裏に張り付いていたマイクロフィルムを回収した。
月曜の調理実習に間に合うアーニャ。だが、厨房の機器が爆発して実習は延期となり、スケジュールの都合で審査員は校長から教頭に変更された。メレメレでは一等を取れないと落ち込むアーニャ。ロイドは教頭の好物であるベリープディングを南部地方に食べに行く家族旅行を提案した。
2022年12月18日に開催されたジャンプフェスタ2023で、『SPY×FAMILY』の完全新作ストーリーとして、原作者の遠藤達哉 が監修・キャラクター原案を務めた劇場版が制作されていることが発表された[ 5] 。2023年3月26日に開催されたイベント「AnimeJapan 2023」では劇場版のタイトルが『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』に決定し、監督は片桐崇、脚本は大河内一楼が担当することが発表された[ 6] 。2023年9月12日、中村倫也 と賀来賢人 がそれぞれ映画オリジナルとなる悪役のドミトリ役とルカ役を演じることが発表された[ 7] 。2023年9月22日、銀河万丈 と武内駿輔 がそれぞれ悪役のスナイデル役とタイプF役を演じることが発表された[ 8] 。2023年10月26日にはIMAX 版の上映が発表された[ 9] 。
2023年10月30日、新たな予告映像が公開され、主題歌がOfficial髭男dism の「SOULSOUP 」であることが発表された[ 10] 。映画の公開初日となる2023年12月22日、エンディング主題歌が星野源 の「光の跡 」であることが発表された[ 11] 。
2023年7月2日、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6 』とのコラボレーションが発表され、カプコン の実田千聖が描いた、ヨル・フォージャーと『ストリートファイター6』のキャラクターである春麗 が対峙するコラボビジュアルが公開された[ 12] 。2023年12月4日、WIT STUDIO が制作した、ヨルと春麗が戦うシーンを描いた短編アニメが公開された[ 13] 。2024年1月9日から同月31日まで『ストリートファイター6』内でコラボイベントが開催された[ 14] 。
2023年7月10日、同年7月21日公開の映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 』とのコラボレーションが発表され、『ミッション:インポッシブル』のキャストを『SPY×FAMILY』の主要キャラクターに置き換えたパロディポスターのイラストと、『SPY×FAMILY』の声優がナレーションを務めた『デッドレコニング PART ONE』のハイライト動画が公開された[ 15] 。2023年12月19日、ディズニー 制作のアニメ映画『ウィッシュ 』とのコラボレーションが発表され、『ウィッシュ』の劇場公開ポスターを模したアーニャ・フォージャーとボンド・フォージャーのパロディポスターのイラストと、両映画を組み合わせた予告映像が公開された[ 16] 。
2023年12月15日から2024年1月28日までサンシャインシティ (東京都 豊島区 東池袋 )のサンシャイン60 展望台 てんぼうパークやサンシャイン水族館 で劇場版公開記念イベントが開催された[ 17] 。また、2023年12月15日から2024年1月14日まではサンシャインシティの文化会館ビルでテレビアニメシリーズを振り返る展示やミニゲームを楽しむことができる企画「『SPY×FAMILY』わくわくパーク」が開催された[ 17] 。2024年1月12日からはくら寿司 でタイアップキャンペーンが開催され、オリジナルグッズのプレゼントが行われた[ 18] 。
本作は2023年12月22日に日本で公開された[ 6] 。2024年1月9日、5都市9つの映画館において、1月19日から英語字幕版が上映されることが発表された[ 19] 。
映画公開当日には、小説『SPY×FAMILY 家族の肖像』を執筆した矢島綾による本作の小説版が発売された[ 20] 。小説版は映画のストーリーをもとに制作されている[ 21] 。
日本の映画館では、遠藤による8ページの描き下ろし漫画やキャスト・スタッフへのインタビューが掲載された小冊子「『SPY×FAMILY CODE: White』Film Files」が入場者プレゼントとして400万人に配布された[ 22] 。2024年1月13日からは、QRコード を読み取ることで3Dのアーニャが飛び出すほか、アーニャのボイスを聞くことができる、遠藤による描き下ろしAR イラストカードが入場者プレゼント第2弾として50万人に配布された[ 19] 。
日本での興行収入は63.2億円を記録し[ 23] 、2024年の日本映画の興行収入ランキングでは4位となった[ 2] 。
『劇場版 SPY×FAMILY CODE White』動員数・興行収入の推移(日本) 動員数 (万人) 興行収入 (億円) 出典・備考 週末 累計 週末 累計 1週目の週末 (2023年12月22日・23日・24日) 1位 86.6 86.6 12.24 12.24 [ 24] 2週目の週末 (12月29日・30日・31日) 58.5 208 8 28 [ 25] 3週目の週末 (2024年1月5日・6日・7日) 39.9 329 5.5 44 [ 26] 4週目の週末 (1月12日・13日・14日) 22.7 361 3.17 48 [ 27] 5週目の週末 (1月19日・20日・21日) 2位 18.99 389 2.61 52 [ 28] 6週目の週末 (1月26日・27日・28日) 4位 [ 29] 7週目の週末 (2月2日・3日・4日) 432 57 [ 30] 8週目の週末 (2月9日・10日・11日) 6位 [ 31] 9週目の週末 (2月16日・17日・18日) 7位 444 60 [ 32] 10週目の週末 (2月23日・24日・25日) [ 33]
レビュー収集サイト 『Rotten Tomatoes 』では、評論家の34件のレビューのうち94%が肯定的な評価で、平均は10点満点中7.4点である[ 34] 。加重平均を用いる『Metacritic 』は評論家の8件のレビューに基づき100点満点中68点をつけ、「概ね好意的」な評価を与えた[ 35] 。アメリカの観客によるレビューでは、CinemaScore の調査ではA+からFの評価基準のうち平均「A」の評価となり、PostTrak (英語版 ) の調査では92%が肯定的な評価となった[ 36] 。
『Anime News Network 』のリチャード・アイゼンバイスはこの映画の総合評価をB+とした。アイゼンバイスは、本作がオリジナルストーリーであり『SPY×FAMILY』のストーリー全体に影響を与えないことや、意外性のある展開が少ないことを指摘してストーリーの部分にはやや低い評価を与えたが、コミカルなシーンやアクションシーンは高く評価して「シリーズ全部を視聴することを強制せずにこのシリーズを誰かに紹介したいなら、この映画は出発点としては悪くないだろう」とコメントした[ 37] 。『バラエティ 』のシッダーント・アドラカは、漫画やアニメを知らない人でもとっつきやすい作品になっているが、親しみやすさを意識してペースを落としているため、勢いに欠けていると指摘した。アドラカはダイナミックなアクションシーンなどを評価し、「少なくとも退屈になることは決してない」と述べた[ 38] 。『The A.V. Club (英語版 ) 』のシンディ・ホワイトはA-の評価を与え、「真面目になりすぎることなく、心からの笑いをたくさん届けることで、展開のわざとらしさや全体的な滑稽さを切り抜けている」と述べた[ 39] 。
『ザ・ストレーツ・タイムズ 』のジャン・リーは星5個中4個をつけ、「ストーリーを理解するためにアニメを見たり漫画を読んだりする必要はないが、『CODE: White』はアニメシリーズのスピンオフ映画の多くと同様に、新規のファンを得ることを目的としていない。既にストーリーを愛している人のために作られている」と述べた[ 40] 。『ザ・タイムズ・オブ・インディア 』のアビシェーク・シュリヴァスタヴァは星5個中3.5個をつけ、「コメディ、アクション、サスペンスのバランスがうまくとれている」「前半は落ち着いたペースで展開し、後半は加速して魅力的なエンターテインメントを提供する」と評価した[ 41] 。
『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の受賞およびノミネート 受賞年 賞 部門 対象 結果 出典 2025年 第52回サターン賞 アニメ映画賞 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 ノミネート [ 42] クランチロール・アニメアワード 2025フィルム・オブ・ザ・イヤー ノミネート [ 43] 第11回 Anime Trending Awards Anime Movie of the Year 1位 [ 44] AnimaniA賞 Bester Movie: Kino-Release 受賞 [ 45] Beste Regie 片桐崇 受賞 Bestes Animationsstudio WIT STUDIO、CloverWorks 受賞
「SOULSOUP 」[ 49] Official髭男dism による主題歌。作詞・作曲は藤原聡 、編曲はOfficial髭男dism。「光の跡 」[ 50] 星野源 によるエンディング主題歌。作詞・作曲・編曲は星野源。発売日[ 51] [ 52] 規格品番 BD豪華版 DVD豪華版 BD通常版 DVD通常版 2024年7月31日 TBR-34192D TDV-34193D TBR-34194D TDV-34195D
『劇場版 SPY×FAMILY CODE White』 オリジナル・サウンドトラック[ 53] 2023年12月20日発売。 日本では2024年11月22日、公開から1年後の2024年12月22日に18の定額制動画配信サービス にて見放題配信を開始することが発表された[ 56] 。アメリカとヨーロッパの一部地域では、2024年9月5日からCrunchyroll で複数言語の字幕と吹き替え版が配信された[ 57] 。
日本国内 インターネット / 『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』 配信サイト一覧[ 58] 配信開始日 配信サイト 備考 2024年12月22日[ 56] 見放題配信 レンタル配信 Amazon Prime Video DMM TV Google TV J:COM STREAM Lemino Rakuten TV デジタルセル配信
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日本週末観客動員数1位の映画 2023年日本週末観客動員数1位の映画
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2024年日本週末観客動員数1位の映画
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