『劇場版 マクロスF』(げきじょうばん マクロスフロンティア)は、サテライト、エイトビット[注 1]制作による日本のアニメーション映画。「マクロスシリーズ」の25周年記念作品で、2008年に放送されたテレビアニメ『マクロスF』の劇場版二部作である。
2009年11月21日より前編『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア イツワリノウタヒメ)、2011年2月26日より「完結編」と銘打たれた『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア サヨナラノツバサ)が公開された。
「マクロスシリーズ」の第1作『超時空要塞マクロス』の時代から約50年後、人類の宇宙移民が進んだ銀河系を舞台に、超長距離移民船団マクロス・フロンティアと地球外生命体バジュラの戦い、そしてパイロットの少年とふたりの歌姫の三角関係を描いた『マクロスF』(以降、「テレビ版」と表記)を劇場版として再構築した作品である。テレビ版の総監督である河森正治は、劇場版では監督として制作を指揮する。テレビ版の監督を務めた菊地康仁は前編の演出にまわり、完結編にはプリプロダクション協力として参加。完結編では河森と付き合いの長い佐藤英一が副監督に就任した。テレビ版に続き、前編・完結編ともに脚本は吉野弘幸(劇場版では河森との連名)、音楽は菅野よう子が担当する。
二部作の総動員数は95万人以上[1]、興行収入は合計で13.5億円を記録した[2]。
2021年10月8日には、『サヨナラノツバサ』から数年後を描いた『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』(げきじょうたんぺんマクロスフロンティア ときのめいきゅう)が、テレビアニメ『マクロスΔ』の劇場版第2作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』との同時上映で公開された[3][4]。監督・脚本は河森が手がけ、菅野による新作主題歌「時の迷宮」が使用されている。
2008年11月のテレビ版最終話(第25話)終了後のCMで「劇場版マクロスF始動」と発表され[5]、その後に二部作となることが告知された[6]。
『マクロスF』劇場版企画の始動は、河森によると「おそらくTVシリーズのDVDが発売になったころ」であり、当初はバジュラ以外の敵を出す番外編的なものを提案したが製作委員会に却下され、「7割旧作、3割新作」の総集編的な前編、「3割旧作、7割新作」の完結編からなる二部作ということになった[7]。最終的に前編は7割新作[8]、完結編はほぼ完全新作となった[9]。
前編と完結編の間にOVA『娘クリ Nyan×2 Music Clip』のリリースを挟んだため、完結編は2010年中に公開できなかった[10]。声優によるアフレコは年が明けた2011年1月に行われ、完成したのは公開2週間前だった[11]。完結編劇中には『娘クリ』用に新撮された映像も使用されている。
河森はテレビ版の制作やライブイベントの開催を通してエンターテインメントの力を再確認し[注 2]、「絵でしかないアニメでも、いろんな要素を掛け合わせて、密度を上げていけば、頭でなく心や魂をダイレクトに揺さぶる領域に達することができる[12]」と感じた。劇場版の制作については「ライブ感覚[13][14]」や「エンターテインメントの臨界点を超える[13][14]」というキーワードを挙げ、「歌、セリフ、SE、映像が全部ミックスされたとき、一種の感覚洪水が起きるように試みているんです。それには映画館という舞台が不可欠になってくると思います[13]」と語っている。河森はこれまでのシリーズ作品において1作ごとに作品のテイストを変えており、本作はライブムービー感覚を重視して「戦場ライブ風」に描いたという[15][16]。
河森の作品では、テレビシリーズから映画やOVAへと展開する過程で、ストーリーや人物設定を大胆に脚色している例が多いが[注 3]、『マクロスF』の場合は内包する要素が多岐に渡るため、初見の人でも分かるよう映画として構築するのは難しかった[17]。そこでダブルヒロインのひとりであるシェリル・ノームの設定を変え、「銀河の妖精と呼ばれるトップスターの少女がスパイかもしれない[17]」というミステリーを軸に、ドラマや人間関係を再構成する方法を選んだ。このアイデアを製作委員会で切り出したときは、賛否両論真っ二つだった[18]。物語はテレビ版と似た状況から始まるが、時系列的には「劇場版の始まる数年前にTVシリーズとの分岐点があって、そこからドミノ倒し的に、いろいろなことが変化している[19]」展開となる。テレビ版と異なる結末については、どちらが正しい歴史というわけではないとしている[20]。
登場人物の精神年齢は若干高く設定されており、状況に対してテレビ版とは異なる決断や行動をとる。「何かを選択する過程を通じて成長していく姿」が作品のひとつのテーマとなっている[21]。テレビ版からファンの関心を引きつけた三角関係の行方にも、ひとつの答えが示される。河森はラストシーンについて、単なる恋愛感情を超えた人間のつながりを見つけ出したり、その次への始まりになれたらいいな、という思いを述べている[20]。
音響設計は映画用5.1chサラウンド仕様となり、大画面・大音響による「戦場ライブ」のような空間を目指している[22]。ふたりの歌姫のライブステージには「時計の歯車」「工場船」「錬金術」「魔法少女」といったテーマを設定し、3DCGやモーションキャプチャ、実写などの素材を交えたミュージカル風の演出を行なっている[23][24]。河森は「初めて聞くからこそインパクトのある曲もあれば、耳になじんでるからこそ前と違うシーンとの融合でぐっと来る曲もあって、配置やバランスには気をつけました[25]」と語っている。
メカニックデザインは主役機として、前編にはVF-25/TW1 メサイア トルネードパック仕様、完結編には新デザインのYF-29 デュランダルが登場する。テレビ版のCGアクションは意図的にスピード感を抑えたり、情報量を省いた部分もあったが[22]、劇場版では大画面向けに再設計を行なっている。
| 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 | |
|---|---|
| 監督 | 河森正治 |
| 脚本 | 吉野弘幸 河森正治 |
| 出演者 | 中村悠一 遠藤綾 中島愛 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 制作会社 | サテライト エイトビット |
| 製作会社 | ビックウエスト 劇場版マクロスF製作委員会 |
| 配給 | クロックワークス[26] |
| 公開 | |
| 上映時間 | 119分[27] |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 6.5億円[28] |
| 前作 | MACROSS PLUS MOVIE EDITION マクロス7 銀河がオレを呼んでいる! |
| 次作 | 劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 |
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『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア イツワリノウタヒメ)は、テレビアニメ『マクロスF』劇場版二部作の前編であり、2009年11月21日に公開された。1995年上映の『マクロスプラス MOVIE EDITION』『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』以来、14年ぶりの「マクロスシリーズ」の劇場用作品となる。
物語はヒロイン・歌姫のひとり、シェリル・ノームのマクロス・フロンティア船団来訪に始まり、おおむねテレビ版第7話までの展開をたどるが、テレビ版終盤の要素も多く加わっている[29]。
キャッチコピーは、シェリルを描いたキービジュアル第1弾を掲載したティーザーポスターでは「歌で銀河が救えるわけないでしょ」、シェリルともうひとりのヒロイン・歌姫であるランカ・リーを中心に描いたキービジュアル第2弾を掲載した本ポスターでは「歌で銀河が救えるわけないでしょ!」に「でも私、歌いたいんです」と続く[30][注 4]。
西暦2009年に巨人種族ゼントラーディとのあいだで勃発した第一次星間大戦において絶滅の危機に瀕した地球人類は、文化に目覚めた一部のゼントラーディと和平を結んで「新統合政府」を樹立させ、「フォールド」と呼ばれる超空間跳躍航行・通信能力を備え、内部に地球環境を再現した大規模移民船団を造り、種の存続のために銀河系各方面へと旅立っていった。
そして西暦2059年、新マクロス級として25番目の超長距離移民船団「マクロス・フロンティア船団」は、銀河系の中心に向けて航行を続けていた。かつては歌舞伎の天才女形とうたわれながらも舞台を去り、本物の空にあこがれてパイロットを目指す少年、早乙女アルトは、「マクロス・ギャラクシー船団」から来訪したトップシンガー、シェリル・ノームのライブで学友たちとアクロバットを披露し、アルトたちの知り合いでシェリルにあこがれる少女、ランカ・リーも観客として参加する。しかしその最中、フロンティア船団は正体不明の重機甲生命体「バジュラ」に襲われる。船団を防衛する新統合軍と、最新鋭可変戦闘機「VF-25 メサイア」を擁する民間軍事会社[注 5]「S.M.S」のスカル小隊が迎え撃つものの、バジュラは最終防衛ラインを突破し旗艦「アイランド1」の市街地に侵入する。シェリルとともに襲撃に巻き込まれたアルトは、目の前で死亡したパイロットに代わってVF-25に搭乗し、ランカへと迫るバジュラに立ち向かう。そこへランカの義兄でスカル小隊の隊長を務めるオズマ・リーが駆けつけるが、頭部を失っても動くバジュラの攻撃を受けて負傷し、ランカは異常な反応を示して泣き叫ぶ。同時に未知のフォールド反応が生じ、動きを止めたバジュラは仕留められる。シェリル来訪とバジュラ襲撃のタイミングが一致することから、フロンティア政府はギャラクシーの策謀を疑う。
アルトはオズマから、学友のミハエル・ブラン(ミシェル)やルカ・アンジェローニたちも所属するS.M.Sの正体と、ランカが11年前の事件で肉親全員と当時の記憶を失っていることを聞かされ、すべてを知りたいと希望する。24時間の猶予を与えられたアルトは、戦禍に触れて歌を皆に伝えたいと願うランカの夢を後押しし、自身も覚悟を決める。そこへシェリルが現れ、ランカが唯一記憶していた歌を「アイモ」と呼び、なぜ自分と同じ歌を歌えるのかと問うが、マネージャーのグレイス・オコナーから仕事の連絡が入り、そのまま別れる。
S.M.Sに入隊した翌日、アルトは突然訪ねてきたシェリルに、なくした大切なイヤリングの片方を捜してほしいと頼まれる。シェリルはアルトとともにフロンティア船団を散策し、インプラント技術によるサイボーグ化が急速に普及したギャラクシー船団とはまったく異なる艦内の環境に感動する。アルトとの交流のなかでシェリルは「アイモ」について、祖母がある惑星で聞き、亡き母から伝えられた歌だと語る。そのころ、歌手になることを反対されて家出をしていたランカは、ミハエルに覚悟を問われて雑踏のなかで歌うことになり、アルトを思い出すことで勇気を得て、たちまち大盛況を呼ぶが、シェリルがアルトの頬にキスをして去るのを目撃して動揺する。ランカはその場でスカウトされて下積みの仕事に励むものの、アルトとシェリルの関係を気にして連絡を取れず、ミハエルの計らいで久々にアルトと再会して活動の成果と感謝を伝える。アルトはランカとの対話のなかで、役に取り憑かれて自分を失うことへの恐怖で舞台から逃げ出したことを吐露する。
アルトは、シェリルとギャラクシー船団のクルーにスパイ疑惑が掛けられていることをオズマより知らされ、シェリルに対して一抹の疑念を抱く。一方、ランカは突然現れた緑色の生き物になつかれ、これに「アイ君」と名づける。初めてのライブを控えて緊張するランカは深夜、夢の後押しを受けた丘でシェリルと思いがけず再会する。ふたりが「アイモ」を合わせて歌ったとき、歌に反応したアイ君が体を発光させて逃げだす。イヤリングを見つけたアルトは、シェリルからの呼び出しを受けて丘を訪れるが、アイ君を追うシェリルを見て、ランカを襲っていると思い込みスパイだと決めつけ、シェリルは傷心のまま去ってゆく。その様子を捉えたグレイスは、ランカが自分たちの探し求めていた存在であることを確信する。
シェリルのリベンジライブ開催当日、謹慎中のアルトが「想いを伝える石」とされるシェリルのイヤリングを身につけると、スラムで「ひとりぼっちにしないで」と訴える幼いシェリルと同調し、その心に秘めた本当の気持ちを感じ取る。アルトはシェリルのもとを訪れて謝罪し、何があっても「ひとりぼっちなんかじゃない」と伝える。そこへグレイスが現れて陰で動向を探っていたオズマたちに対し、ギャラクシー船団がバジュラの襲撃を受け、救援要請をフロンティア政府が黙殺する決定を下したと告げる。シェリルは私財を投じてS.M.Sの出動を依頼し、アルトにイヤリングを預ける。S.M.Sは母艦「マクロス・クォーター」で出撃してバジュラ群を蹴散らし、ギャラクシーの難民船団を避難させるが、巨大なバジュラ戦艦が率いる本隊が現れ、難民船の一部が沈められる。ライブでアルトたちの無事を祈るシェリルと、客席でその覚悟を知ったランカがともに歌うと、イヤリングを通じて歌がアルトに届き、バジュラ戦艦が反応してフロンティア船団へとフォールドする。
アイランド1の市街地はふたたび惨禍に見舞われ、シェリルのライブ会場もバジュラ群に襲撃される。フォールドに巻き込まれていたアルトはシェリルの救出に向かうが、バジュラに苦戦を強いられる。記憶の断片がよみがえり、バジュラが自分を狙ってくるのかもしれないことに気づいたランカは無我夢中で駆けだし、おとりとなって群れを引きつけるものの、捕まって連れ去られ、これを追うアルトも危機に陥る。シェリルは自分の歌も少しはバジュラに通じると考えて歌いだし、ランカの影響でシェリルも「フォールド波」を含む歌の力に覚醒したことを確認したグレイスは、その歌を全艦に中継させる。グレイスの部下でサイボーグ専用機「VF-27 ルシファー」を駆るブレラ・スターンの援護や、ミハエルの命をかけた助力もあり、アルトはランカを奪還してシェリルが立つステージに届け、ふたりの歌姫は肩を並べて熱唱する。宇宙ではマクロス・クォーターと新統合軍旗艦「バトル・フロンティア」が戦艦を沈め、バジュラ群の撃退に成功する。減圧現象[33]により雪が降るなか、シェリルは預けていたイヤリングをそのまま与え、アルトとランカに感謝の言葉を伝える。
※は劇場版用の新曲。ほかはテレビ版からの流用、またはアレンジバージョン。
監督の河森正治は、もともと『マクロスF』が毎週放送されるテレビ向けの設計を意識した作品であり、「テレビシリーズ終了から1年程度で劇場公開」との要望もあって完全新作では間に合わず、また幅広い世代に受け入れられた『F』で目指したスタイルや雰囲気を壊さないよう、映画向けに根本的な変更をしたがる自分への戒めとしてもテレビ版をベースにしたと述べている[36]。一方で単なる総集編にもしたくないということで、同じシーンでも緊張感が出るよう、シェリルのスパイ疑惑という要素を思いつき[36]、映画として初見の人にもわかりやすくすることに加えて時間短縮のためにアルトとランカも最初からの知り合いに変更した[37][36]。河森は『超時空要塞マクロス』でスケジュールの逼迫からほぼ既存映像の流用で作った第17話「ファンタズム」での作業が楽しかったことや、初めて監督を務めた劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』で構成に苦労した経験も本作に生かされているといい、デジタル制作ゆえに可能になったテレビ用素材の細かな修正や色の変更、密度の増加、映画的に変更した再撮影をほぼ全カットで行なっている[36]。
映像は当初、テレビ版からの流用を含めて「総集編プラスアルファ」「新規作画は3割」とされていたが、登場人物の新コスチュームや新曲ライブシーン、メカデザインの改稿などが加わり、新規作画7割[8]、再撮影9割、アフレコは全編新録音[8]となった。BGMの選曲も新しさを生むためにテレビ版とは極力変更している[37]。河森は「テレビシリーズに沿っているのは前編の最初の1時間くらいかもしれないですね。以降はほぼオリジナルストーリーと思って頂いていいかもしれません[8]」「完結編を見終わって、もう一度前編を見ると、新しく発見できることがある。そういう風に設計して作っています[38]」と語っている。
テレビ版で総監督を務めた河森は劇場版では監督となっているが、多忙のためスタジオに常駐できず、現場で細かい指示を出せる人物が必要ということで[29]、テレビ版の監督で、すべてのカットを把握している菊地康仁が演出として参加した[39]。絵コンテは河森、菊地をはじめ5人の演出家が担当し、監督による修正ではなく各担当者に描き直しを要求する方式で個性やアイデアが出るようにした[29]。
3DCGは作画と違い、動きを変えても新しく感じられないということで、VF-25のトルネードパックや新バジュラを出すことになった[29][37]。テレビ版ではスケジュールや予算の関係からCGは戦闘シーンのみに注力していたが、本作ではそれ以外にも積極的に使用し、ディティールアップも行なっている[40]。
封切り時の上映館は30館。当時のハイターゲット向けアニメの興行形態である小規模公開での封切りながら、2009年11月21、22日の映画週末興行成績で第9位を記録し[41]、1スクリーンあたりの平均興行収入ではトップとなった[注 6]。劇場公開にあたっては、2009年11月24日から12月14日まで、沖縄県を除く全国のファミリーマート約7,400店舗で、同映画とのコラボレーション商品7種類の販売も行なわれた[42]。公開後2週間で観客動員22万人を突破し[43]、最終的に興行収入6.5億円を記録した[28]。
第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員推薦作品に選出された[44]。
2018年6月8日からは、『マクロスF』10周年記念としてTOHOシネマズ各劇場でMX4D版が公開された[45][46]。
| 劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜 | |
|---|---|
| 監督 | 河森正治 |
| 脚本 | 吉野弘幸 河森正治 |
| 出演者 | 中村悠一 遠藤綾 中島愛 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 主題歌 | シェリル・ノーム starringMay'n ランカ・リー=中島愛 「サヨナラノツバサ〜the end of triangle」[注 7] |
| 制作会社 | サテライト |
| 製作会社 | ビックウエスト 劇場版マクロスF製作委員会 |
| 配給 | クロックワークス[49] |
| 公開 | |
| 上映時間 | 115分[49] |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 6.5億円[50] |
| 前作 | 劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜 |
| 次作 | マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ! (直接の続編は『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』) |
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『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』(げきじょうばん マクロスフロンティア サヨナラノツバサ)は、テレビアニメ『マクロスF』劇場版二部作の完結編であり、2011年2月26日に公開された。
物語は前編『イツワリノウタヒメ』エンディングの3か月後から始まる[51]。回想シーンを除けばほぼ完全新作[9]の作画によるオリジナルストーリーでクライマックスへと進行し、戦闘・歌・恋愛・謀略といった要素が目まぐるしく展開する[注 8]。
公開までに3つのキービジュアルとキャッチコピーが発表されており、第1弾はランカ・リーのイラストに「歌は魔法☆」、第2弾はシェリル・ノームとVF-25のイラストに「歌は祈命(いのち)」、第3弾はシェリルとランカ、ウェディングドレスを着た人物を抱く早乙女アルト、YF-29のイラストに「歌は死なない。」[53]。
バジュラとの遭遇戦から3か月後、フロンティア船団で歌手活動を続けていたシェリルは、ライブ中に突然倒れる。スパイ疑惑を晴らすため自身の護衛につけたアルトや、人気アイドルとなっていたランカのまえでは平静を装うものの、シェリルはフォールド波発生能力をもつ歌姫を見つけるまでの代役として、バジュラがもつフォールド細菌を病原体とするV型感染症に罹患させられており、助かるには声帯を除去するしかない段階まで病状が進行していた。歌を捨てることを拒むシェリルに対してグレイスは、生まれつきV型感染症への免疫をもつランカの血と臓器を全移植すれば助かるかもしれないと提案する。一方、S.M.Sの慰安旅行中にアルトと会ったランカは、バジュラに捕らえられたときの体験から、脳がきわめて小さいバジュラにも心があるのではないかと相談するが、アルトはそれを否定し、ランカがどう思おうと自分が守ると誓う。
フロンティアではランカのファーストライブが開催され、招待されたシェリルもこれを見届ける。そのころS.M.Sと新統合軍は、ゼントラーディ軍の要塞に巣食ったバジュラの大群に攻撃をしかける。援護についたブレラが敵母艦に突入し、アルトも負けじと追随する。イヤリングを通じて届いたランカの歌でバジュラの動きが鈍るなか、母艦内の準女王バジュラとの戦いでアルトは負傷し、バジュラが仲間を助ける姿を目撃する。ブレラが準女王を仕留めると、超指向性フォールド波がバジュラの母星へ放たれ、群れは撤退する。入院したアルトのもとにはシェリルが駆けつけ、語らいのなかで歌への思いを明かしつつ、アルトの身を案じる。遅れて現れたランカは、ふたりの親密な様子を見て衝撃を受ける。同じころグレイスは、ギャラクシー船団幹部の命令で工作員を使いフロンティア制圧作戦を開始するが、計画を把握していた大統領府首席補佐官のレオン・三島が率いる部隊によって一網打尽にされ、シェリルもイヤリングの希少鉱石「フォールドクォーツ」を使いバジュラを歌で誘導していたとして、スパイ容疑で逮捕される。
フロンティア政府はシェリルに死刑を宣告する。ランカはアルカトラズ監獄島に収監されたシェリルと面会し、心に秘めたアルトへの思いを確かめる。帰路につくランカのもとに逃走中のブレラが現れ、フロンティアの狙いやシェリルの病状、ランカの出生と歌の秘密を語り、自身をランカの兄だと称して去ってゆく。シェリルの件で進む道を見失っていたアルトに対してオズマは、「役を演じる」ことについてよく自分に問えと叱咤する。S.M.Sはルカの働きにより、三島がギャラクシーの計画を横取りしてバジュラの支配をもくろんでいることを突き止め、さらに小腸内のフォールド細菌によって超空間フォールドネットワークを形成するバジュラが、母胎感染により同じく小腸にフォールド細菌を宿したランカを仲間と思い助けようとしたのだと推測する。そしてふたりの歌によるバジュラとのコミュニケーションの可能性を認識し、シェリル救出へと動きだす。
ランカはアルカトラズで慰問ライブを開催し、その騒ぎに乗じてアルトはシェリルの救出に成功する。しかし、捕らえたギャラクシー船団幹部からバジュラを操る方法を聞き出していた三島たちは、ふたりの歌からバジュラの通信プロトコル解析を完了させ、同時にバジュラ群が船団に襲来する。脱出中のアルトたちのもとにはブレラが現れ、記憶を取り戻したランカを連れ去ろうとする。シェリルはギャラクシーがランカを犠牲にしようとしていることを明かし、オズマが駆けつけてブレラと激闘を交えるが、バジュラの攻撃で生じた爆発に巻きこまれ、シェリルもランカをかばって宇宙空間に放り出される。フロンティア軍は、アイランド1に設置されたジャミング装置で動きを封じたバジュラにインプラント弾を撃ち込んで支配し、母星への侵攻を開始する。
S.M.Sはランカの歌によるバジュラとのコミュニケーションに望みをかけ、市民の犠牲と銀河支配の野望を阻止すべくマクロス・クォーター単独でバジュラの母星へとフォールドする。そのころフロンティアでは三島と大統領たちがブレラに殺害され、ギャラクシー船団幹部がバトル・フロンティアを奪って女王バジュラの巣に突入する。ランカは出撃前のアルトに自分の思いを告白し、あえて答えを聞かず決戦に臨む。アルトはフォールドクォーツを搭載した対バジュラ決戦用試作機「YF-29 デュランダル」で、ランカの歌を届けるために出撃する。マクロス・クォーターは歌を妨害するコントロールウェーブを断つべく、大気圏に突入してアイランド1を目指す。イヤリングを通じてバジュラの痛みと悲しみを感じ取ったアルトはインプラント弾の存在に気づくが、攻撃を受け意識を失う。
シェリルとオズマは、バジュラの幼生[54]であるアイ君の力によって救われ、アイランド1に生還していた。そこへ満身創痍のグレイスが現れる。インプラントから解放され、ステージの準備を整えていたグレイスは、奪われていたイヤリングをシェリルに託す。シェリルは残された力を振りしぼって熱唱し、その歌はアルトとランカにも届く。アルトは、かつて自分の舞を見てあこがれ、いつか歌で銀河を震わせてみせると叫んだ少女がシェリルであったことに気づく。S.M.Sと新統合軍の連合艦隊が援軍として現れ、アルトの報告でバジュラもインプラント弾から解放されてゆくが、ギャラクシー船団幹部は女王バジュラをバトル・フロンティアと融合させ、外部からの干渉を封じて敵の一掃をもくろむ。アルトはふたりの歌を届けるべく飛び、行く手を阻むブレラとの戦いのなかで、バジュラと同様にブレラもインプラントで心を支配されていると感じ取る。バジュラたちは身を挺して危機にさらされたアイランド1を守り、「アイモ」を歌う。アルトはバジュラの気持ちになることで、ふたりの歌とともに金色の光をまとって舞い、銀河を震わせる。その舞により心に目覚めたブレラはみずからインプラントの呪縛を破り、ギャラクシー船団幹部を倒して爆炎に消える。アルトたちの心がバジュラに届いたとき、敵の混乱を好機と見た連合艦隊の一斉砲撃が迫り、アルトはランカの告白に対する答えと、シェリルへの思いを伝え、フォールドするバジュラとともにいずこかへと旅立つ。
1か月後、フロンティア市民はバジュラより譲り受けた母星への入植作業を行なう日々を過ごしている。生命を賭して歌ったシェリルは静かに眠りつづけ、ランカはいつの日かアルトが帰還し、シェリルを目覚めさせると信じて歌を捧げる。
ほか[49] |
※は劇場版用の新曲。ほかはテレビ版からの流用、またはアレンジバージョン。
監督の河森正治は、かつてブロードウェイのミュージカルを観てショックを受けた経験から、本作においては「もう一度エンターテインメント性をさらに突き詰める」ことをテーマのひとつとしている[56]。本作は映画の構造としてはやってはならないような量の要素が組み込まれているが、河森は途中から開き直って、「要素の多さをどう逆手に取るか」という発想に至った[57]。「2時間弱の中に詰め込めるだけ歌を詰め込み、それでも作品として成立しうるかが、トライしたところですね[25]」と語っている。
本作を「完結編」と銘打った理由について河森は、「うかつに『後編』とすると、決着をさらに先延ばしにする誘惑にかられそうになるからです」といい、自分たちへの「戒め」のためだとしている[57]。「完結とはいっても自分の中ではエンターテイメント性と革新性や、歌、戦争、三角関係などの二重らせん、三重らせんを完全に結び合わせるという意味での、『完』『結』ととらえているので、すべてが終わるわけじゃないんです。通過地点としての完結編です」とも述べている[58]。
サブタイトルは前編のスタイルを踏襲したうえで「サヨナラノツバサ」が最初に決まり、それに合わせた「恋離飛翼」は、まず脚本の吉野弘幸により男女の仲睦まじいさまをあらわす中国の故事「比翼連理」が提案され、そこから「マクロス」のイメージに合わせて文字を変更し、さらに『F』の方向性が「恋」にあることから言葉の順序を逆転させた[59]。
制作体制は前編と同じになる予定であったが、前編の演出を担当した菊地康仁と制作会社のエイトビットが次の仕事に入ることになり、プロデューサーの橋本太知が新たに参加し、副監督として佐藤英一が起用された[60]。両者とも『マクロスF』には途中参加であったことから、客観的な立場で必要な要素を整理でき、ルーティン化されていた「マクロス」らしさを見直すきっかけとなったと語っている[60]。河森も『マクロスF』をまったく知らない人の視点を知りたいと思い、橋本や佐藤にはあえて同作品に詳しくないままでシナリオ会議に参加してもらったと明かしている[61]。
シナリオの遅れと『娘クリ Nyan×2 Music Clip』制作によって『サヨナラノツバサ』の制作期間が圧迫された結果、絵コンテ9人、演出9人、総作画監督5人、作画監督6人による分業となり、実際の歌手がライブでメイクを変えるように、歌を入れることで演出や作画の変化もアクセントになるように工夫した[61]。
本作のCGスタッフは『マクロス ゼロ』に携わり、同作の特技監督である板野一郎から指導を受けたメンバーがディレクター陣として再結集しており、テレビ版『F』からのスタッフを加えた「二世代構造」で挑み、さらに外注のCGスタジオを含めて20人ほどが新たに参加している[62]。シェリルのライブシーンは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のカラー[62]、後半の戦闘シーンにおける宇宙パートは、もとゴンゾで板野の監督作『ブラスレイター』を手がけたグラフィニカのスタッフが制作した[62][63]。クライマックスとなる大気圏内の戦闘シーンにはunknownCASEが携わり、『ゼロ』を超えたいという河森の要望に挑戦した[62]。
前編同様、全国38スクリーンの小規模公開ながら、2011年2月26、27日初日2日間で興業収入約1億1,800万円、動員約8万1,800人を記録。映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場第4位、1スクリーン当たりの平均興行収入では他を大きく引き離し約310万円を記録した[64][65]。最終的に興行収入は6億5,000万円に達した[50]。また、ぴあ初日満足度ランキング(「ぴあ映画生活」調べ)では第3位に評価されている[66]。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の震災により、東北・関東地方の上映館では一時休館・スケジュールの変更などの影響を受け、関連イベントの一部は中止・延期となった。マクロスF公式サイトでは被災地支援のため「マクロスフロンティア義援金口座」を開設し、制作スタッフからのメッセージ付きイラストを公開した[67]。
第16回アニメーション神戸作品賞・劇場部門[68][69]、および2011年のニュータイプアニメアワード作品賞(劇場上映作品)[70]を受賞した。
2018年11月9日からは、『イツワリノウタヒメ』と同じく『マクロスF』10周年記念として、TOHOシネマズ各劇場でMX4D版が公開された。同年11月11日にはTOHOシネマズ新宿で、ランカ役の中島愛が舞台挨拶を行なった[71]。
| 劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜 | |
|---|---|
| 監督 | 河森正治 |
| 脚本 | 河森正治 |
| 出演者 | 中島愛 遠藤綾 中村悠一 |
| 音楽 | 菅野よう子 |
| 主題歌 | ランカ・リー=中島愛 / シェリル・ノーム starringMay'n 「時の迷宮」 |
| 制作会社 | サテライト |
| 製作会社 | ビックウエスト 劇場短編マクロスF製作委員会 |
| 配給 | ビックウエスト |
| 公開 | |
| 上映時間 | 13分[72] |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 1.7億円[73][注 10] |
| 前作 | 劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ (直接の前作は『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』) |
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『劇場短編マクロスF 〜時の迷宮〜』(げきじょうたんぺんマクロスフロンティア ときのめいきゅう)は、2021年10月8日に公開された短編アニメーション映画。『マクロスF』単独作品としては『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』以来10年ぶりの新作となる[75]。キャッチコピーは「この声、聴こえてますか[4]」。同時上映は、2016年放映のテレビアニメ『マクロスΔ』の劇場版第2作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』[3][4]。
『サヨナラノツバサ』から数年後[注 11]の世界を舞台とし、ランカ・リーたちが訪れた古代遺跡での出来事を描いている。
西暦2059年、人類と宇宙生命体バジュラの戦いが起こり、その果てに、ランカ・リーが思いを寄せた早乙女アルトはバジュラとともに姿を消し、一緒に歌ったシェリル・ノームは生命を燃やしつくして長い眠りについた。
それから数年後[注 11]、トップアイドルとなり[77]ライブツアー「From Me, To You」で歌っていたランカは、突如フォールド反応に襲われ、護衛のS.M.Sメンバーらとともに古代の星間文明プロトカルチャーの末裔が残したという「魂の井戸」と呼ばれる遺跡に向かう。ライブでの歌に反応した遺跡が動きだし、アルトの呼び声を感じ取ったランカはそのなかへ飛び込んでゆく。
記憶に反応して出現したプロジェクションのなかでランカは、アルトが戻ってきてシェリルを目覚めさせることを願いながら、懸命に歌う。その歌は眠りつづけるシェリルの潜在意識[78]にも届き、現れたシェリルのプロジェクションと合わさったふたりの歌が遺跡のフォールド波を増大させ、やがて遺跡から一筋の光がアルトのいる方向[79]へと伸びてゆく。歌いきったランカは空に手を伸ばし「もう絶対逃がさない」とつぶやく。
ほか[72]
※は本作のための新曲。
監督・脚本・絵コンテを務める河森正治は、2018年に公開された『マクロスΔ』の劇場版第1作『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』の続きを制作できたらという話をしていたところ、「『マクロスF』と同時上映という形式ならいけるんじゃないかという声が出てきた」という経緯で『時の迷宮』と『絶対LIVE!!!!!!』の同時上映が実現したといい[80]、両者はほぼ並行制作だったと語っている[81]。「アルトが見つかったらシェリルが目覚めるのではないか」というランカの思いから映像を作れないかと考えたのが始まりで、最初から短編を予定していた[78]。
河森は魂について「基本的には潜在意識」と捉えており、眠っているシェリルの前で歌っても絵にならないため、「プロトカルチャーの遺跡で歌っていると、潜在意識に反応して、いろんなものがプロジェクションされる」というイメージと神殿をかけあわせた設定とし、「潜在意識の世界では、みんなが繋がっているのではないか?」という仮説をもとに、シェリルの潜在意識にランカが呼びかけるという筋書きとなった[78]。
主題歌「時の迷宮」を手がけた菅野よう子は、話を受けた時点でタイトルや神殿の設定は決まっていたといい、短編ということでミュージカルにしようと考えた[78]。
2021年2月6日、オンライン番組『#エアマクロスF ライブ 2021』で製作情報が発表された[4]。この日は10年ぶりの単独ライブ「マクロスF ギャラクシーライブ 2021~まだまだふたりはこれから!私たちの歌を聴け!!~」(東京・国立代々木競技場第一体育館)の2日目が予定されおり、本来であればそのステージで発表されるはずだったが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大のためライブは11月に延期となった[82]。
興行通信社が発表した10月9日・10日の全国映画動員ランキングでは、同時上映の『絶対LIVE!!!!!!』の順位として初登場第6位[83][84]。興行収入は「Box Office Mojo」の調べによれば『絶対LIVE!!!!!!』のものとして約1.7億円[73][注 10]。
主題歌「時の迷宮」は、シングルがmora週間ハイレゾベスト10で第1位[85]、オリコンチャートで第4位を記録した[86]。2021年12月17日開催の「令和3年アニソン大賞」では編曲賞にノミネートされ[87]、同年12月30日発表の「アニメ映画ソング神曲ランキング2021」では第14位となった[88]。
各メカの詳細な解説については、テレビ版の記事と下記のリンク先を参照。登場人物と同じく、ここでは簡潔な解説とともに劇場版での動向と変更点を記述する。
フロンティア船団を襲う宇宙生物。
劇場版で追加されたのは以下のタイプ。
『イツワリノウタヒメ』には本編100分+クラン・クラン主演の短編10分という2本立て構想があり、アニメ誌では「劇場版ではクランが第3のヒロイン」とほのめかされたが[110]、粗編集の段階で本編が150分を超えることが判明し、短編制作は取り止めとなった。本編も120分に収めるため、中盤の戦闘シーンやサブキャラクターの登場シーンがカットされた[111]。
『サヨナラノツバサ』には新キャラクターとして3人目の歌姫を登場させる予定があり[61]、「カナル(ブレラ2)」という仮称でラフデザインも制作されていた[112]。また、シェリルが借金返済のためリゾートビーチで「ギラサマ祭」を開催したり[113]、ランカとシェリルがウェディングドレスでCM撮影をするアイデアもあった[114]。しかし、これらの要素をすべて盛り込むと『サヨナラノツバサ』は6時間くらいの作品になるため、尺の関係でカットされた[61]。
2010年8月にパシフィコ横浜で開催されたイベント「ギラサマ祭(カーニバル)!!」では、来場者の協力により音声の効果音(がや)を収録した[10]。『サヨナラノツバサ』作中では群集の悲鳴やライブ会場の歓声として使用し、エンドロールに「『歓声コール』収録協力 『2010.8.15 ギラサマ祭』にご参加いただきましたフロンティア市民の皆様」と記している。
手塚プロダクションが『マクロスF』のライセンスグッズを販売している[115]関係から、手塚治虫アニメとのコラボレーションが実現した。『サヨナラノツバサ』作中では、背景のモニターに『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『ふしぎなメルモ』の映像がうつったり、クレーンゲームの景品としてヒョウタンツギやスパイダーの人形が登場したりする。河森はロボットアニメの始祖であるアトムに敬意を表したと語っている[113]。
『サヨナラノツバサ』のシナリオが書かれたのはラストパートの手前までで、それ以降は河森が絵コンテで決定した。脚本担当の吉野弘幸、総作画監督の江端里沙ほか、主要スタッフでもフィルム完成まで結末がどうなるのか知らなかった[116]。
アルトとシェリルの過去の関係は、『イツワリノウタヒメ』のアフレコ時点でシェリル役の遠藤綾のみに伝えられ、ほかの声優陣には知らされなかった[117]。完結編のアフレコでは最終ページが白紙のままの台本が配られ、メインキャスト3名のみ収録寸前にラストシーンの台詞を教えられた[118]。河森は収録当日も微妙に台詞を調整しており、「もし1日違っていたら、違うものになっていたかも知れない」という[20]。
『サヨナラノツバサ』の劇中曲を収めたサウンドトラックのタイトルには「netabare album(ネタバレアルバム)」と記し、発売日の3月9日まで曲名の一部を伏せ、試聴サービスを控える措置を取った[119]。
『イツワリノウタヒメ』では時間の関係で、テレビ版におけるランカの親友である松浦ナナセが登場せず、ルカの出番も少なくなっている[120]。河森はクランがナナセの役割となったわけではなく、完結編には絶対にナナセを出すと断言しており[121]、『サヨナラノツバサ』ではランカが所属する芸能事務所のスタッフとして登場する[122]。
テレビ版では物語の途中で死亡するミハエルは、「TVシリーズをここで再現しても意味がない」ということで最後まで生存することになった[123]。ルカとオズマは『サヨナラノツバサ』の決定稿前では退場することになっていたが、ルカはアルカトラズのロックを解除する役割として[123]、当初はブレラと戦って死亡する予定だったオズマも、河森がアルトとヒロインを引き離す展開を考えるなかで難航の果てにアイ君の存在に思い当たり[124]、事の顛末の説明ができる人物が必要であることもあって復活させたという[123]。結果、死亡したと思われたキャラクターが生きていたという展開が繰り返されるが、河森はこれも計算ではなく「ライブ感覚」を重視した作り方ゆえであり[101]、あと1か月公開が早ければルカとオズマも当初の予定どおりになっていたかもしれないと述べている[123]。吉野も試写を観て、自分が手がけたシナリオ段階では死亡していたキャラクターが生きていたことに驚いたと語っている[125]。
『サヨナラノツバサ』の終盤には、S.M.Sと新統合軍の連合艦隊とともに『マクロスプラス』の主人公であるイサム・ダイソンがVF-19に乗って戦場に駆けつける場面がある。機体のみで顔は出ないが、声は『プラス』と同じく山崎たくみが演じている。河森は「マクロスシリーズ全部入り」を意図したものであり、『マクロス7』の主人公である熱気バサラを出した場合、全部を持っていかれるおそれがあるが、イサムであれば性格上S.M.Sに入っていても似合うと述べている[101]。VF-19を出すことは、アルトが『サヨナラノツバサ』で搭乗するYF-29のデザインが完成する前から決定されていた[126]。三島役の杉田智和によると、山崎の台詞は当初「イヤッホー!」だけだったのを膨らませたようだという[127]。
『サヨナラノツバサ』のエンディングについて河森は、さまざまなパターンを考えて悩んだ結果、初期のアイデアにもっとも近いものになったという[128]。制作スタッフ間での合意形成はなされていた一方で製作委員会からは「きつすぎないか」という意見があったが、三角関係の決着と戦場を描いていることから「何もかもがハッピーエンド」という結末だけは避けたかったといい、また自身は賛否両論のあるほうが好みであり、多様な意見があればそれだけ記憶に残るだろうと思うと述べている[126]。
エンディングに対する観客の反応のうち、三角関係の決着に関してはほぼ河森の予想どおりであったが、アルトの行方に関しては予想外の反応であったという[128]。河森はランカの台詞とエンディングに描かれているカットをよく見ると「ヒントと回答」があると語っているが、それを見逃している者が多いといい、「意地悪いから、わざわざ小さい絵にしている(笑)。気づいた人と気づかない人で反応変わってもいいなと。」とも述べている[129]。
アルトがビーム直撃寸前にバジュラクイーンとともにフォールド(超空間転移)するシーンに関しては、河森はそのシーンだけを見ると明らかにビームの直撃を避けていることがわかるが、一連の勢いのなかで見るとわからなくなると述べ、アルトが宇宙空間にフォールドしても問題ないのかという疑問に対しては、バジュラ幼生のアイ君がバリアで宇宙空間に放り出されたシェリルを救うシーンが伏線になっていると回答している[114]。
2013年7月13日に幕張メッセで開催された「マクロス クロスオーバーライブ30」では、ステージの幕間に「マクロスシリーズ」の歴代キャラクターたちの掛け合いによるボイスドラマが挿入された。ドラマの中では、このライブが劇場版エンディング以降眠り続けているシェリルの夢の中の宴であり、シェリルの願いが叶えられれば皆が現実に帰ることができると明かされる。そして、どこからか届いた無線音声でアルトが「誰か応答してくれ。俺は帰る、必ず」と告げたところでライブは終演となった。


映画公開前後には、マクロス船団の生活を疑似体験する「街中アイランドワン計画[111]」というコンセプトのもと、各企業とタイアップした期間限定の宣伝活動を行なった。
2019年にNHK BSプレミアムで放送された『発表!全マクロス大投票』では、アニメ作品部門で『サヨナラノツバサ』が第4位、『イツワリノウタヒメ』が第12位、キャラクター部門(作品別)で『サヨナラノツバサ』のシェリルが第4位、メカ部門で『サヨナラノツバサ』のYF-29が第3位、歌部門(作品別)で『サヨナラノツバサ』の「サヨナラノツバサ 〜the end of triangle」が第5位という結果となった[151]。
『マクロスF』の映像ソフト付属ブックレットや劇場版パンフレットの記事執筆などに携わっているアニメ評論家の氷川竜介は、『マクロスF』が過去のシリーズ作品における要素を盛り込みつつ「未知なる最先端」に挑戦してきたことを踏まえ、『イツワリノウタヒメ』について「TVシリーズの初期話数をベースに受けいれられた魅力を継承しつつ、初見の観客に『こういう作品だ』ということを伝えながらも、いたるところにパワーアップをほどこすことで、劇場版ならではの独特の魅力を宿すことに成功していると思います」と述べた[152]。『サヨナラノツバサ』については、「歌と戦闘のグルーブ感が恋愛の三角関係に絡みついて感動へと昇華する」というこれまでのシリーズにおける作法の「決定版」であり、劇場版で新たに加えられた要素に関しても「こうした『あの手この手』の新しさと楽しさが有機的に結びつき、大きな『うねり』となってクライマックスに到達し、未踏のエンディグへと導いていく」としつつ、「フロンティア」という言葉が「これまで到達できた地点ありきで、もう一歩先へと限界に踏み出した最前線」という意味であり、本作の鑑賞後にテレビシリーズを追体験したいとも感じたことから「その意味において、まさに『フロンティア』な作品であり、正しく『マクロス全部入り』としてのピリオドを打った完結編なのだ」と評価している[153]。
朝日新聞社の小原篤は、『サヨナラノツバサ』におけるシェリルとランカのステージ描写について「会場を埋め尽くす光の洪水とCG七変化とヒロイン2人の笑顔とノリノリの楽曲が、圧倒的な物量をもって客席に迫り、有無を言わさぬ幸福感で満たしてくれます」と述べ、「おかげで戦闘シーンがやや押され気味」としつつも、クライマックスの戦闘と歌は「ストーリーに野暮なツッコミを入れるスキなど与えない物量作戦で、テレビシリーズからここまで引っ張りに引っ張ってきたフィナーレを鮮やかに飾りました」と、「美少女と歌と物量」という観点から、日本で近い時期に公開が控えていたアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』と並べて評した[154]。
2012年11月25日、アニメ専門チャンネルのアニマックスで、『イツワリノウタヒメ』と『サヨナラノツバサ』が連続放送されたのが、テレビ初放送事例[注 15]であった(『イツワリノウタヒメ』が19時 - 21時10分、『サヨナラノツバサ』が21時10分 - 23時20分)[155]。アニマックスではこれに先駆けて劇場版「マクロスシリーズ」全作品を放送するなど、大々的な企画編成を実施した[155]。2013年2月11日の再放送では、『イツワリノウタヒメ』がスカパー無料開放デーに編成され、初の無料放送を実現している。
地上波ではTOKYO MXが、2015年12月31日放送の『マクロスΔ』特別番組に先駆けるかたちで、12月29日に『イツワリノウタヒメ』、12月30日に『サヨナラノツバサ』を放送したのが初の事例[156]。放送時間はいずれも18時より[156]。
2023年、『マクロスF』放送15周年記念として、BS12日曜アニメ劇場で3月12日に『イツワリノウタヒメ』、3月19日に『サヨナラノツバサ』を2週連続放送した[157][158]。9月3日、10日、同番組で再度放送された[159][160]。
最初のBlu-ray Discソフトは映画本編とPlayStation 3 (PS3) 用コンピュータゲームを収録した『Hybrid Pack』として発売された。通常のブルーレイ再生機の場合は映像のみ、PS3の場合は映像とゲームを利用することが可能。
2015年末に発売された廉価版には、新規録音のオーディオコメンタリーが収録されたほか、江端里沙・天神英貴の描き下ろしスリーブケースが付属する[161]。
DVDソフトは映像(映画本編と特典映像)のみで、ゲームは収録されていない。また、容量の都合から本編ディスクと特典ディスクの2枚に分割して収録されている。映像特典や付属品、初回特典などはBlu-ray Disc版と同様。
前述したPS3用『マクロストライアルフロンティア』『マクロスラストフロンティア』については、そちらを参照。このほか、『マクロストライアングルフロンティア』(2011年2月3日発売)に『イツワリノウタヒメ』が参加している。
バンダイナムコエンターテインメントより発売されているシミュレーションRPGシリーズ「スーパーロボット大戦シリーズ」のシリーズ数作品にも登場(シリーズでは「参戦」と呼称)している。
ブシロードから発売されているトレーディングカードゲーム『ヴァイスシュヴァルツ』(および同ゲームのPSP版『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』)にも参加している。
| 劇場版 マクロスF(関連作品) | |
|---|---|
| 小説:劇場版マクロスF | |
| 著者 | 小太刀右京 |
| イラスト | 江端里沙、青木ハヤト |
| 出版社 | 角川書店 |
| レーベル | 角川スニーカー文庫 |
| 発売日 | 上巻 -2011年2月26日 下巻 - 2011年3月31日 |
| 巻数 | 上下巻 |
| 漫画:シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜 | |
| 作者 | 漫画 -小山鹿梨子 原案協力 -河森正治 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 別フレ2010 別フレ2011 別フレ2012 |
| レーベル | KC別フレデラックス |
| 発表号 | 『別フレ2010』7月号 - 『別フレ2011』3月号 『別フレ2012』5月号 - 夏号 |
| 巻数 | 全4巻 |
| 漫画:マクロスFF | |
| 作者 | 漫画 - 喜久屋めがね 原案・監修 -河森正治 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 掲載誌 | ニュータイプエース |
| レーベル | 角川コミックス・エース |
| 発表号 | 2012年 Vol.10 - 2013年 Vol.19 |
| 巻数 | 全1巻 |
| テンプレート -ノート | |
| プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
| ポータル | 文学・漫画 |
テレビアニメ版に引き続き、小太刀右京が手がけるノベライズ作品。角川スニーカー文庫より上下巻が発売された。カバーイラストは江端里沙、本文イラストは青木ハヤトが担当している。
小太刀著の『マクロス・ザ・ライド』と部分的に連動しているが、オリジナルの要素は控えられており[164]、『異界戦記カオスフレア』などで小太刀と共著している三輪清宗による錬金術・寓意の解説が強調されている[165]。
『マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム FINAL』(角川書店、2011年4月28日初版、ISBN 978-4-04-854620-1)に掲載された小太刀右京の短編小説。S.M.Sによるシェリル救出作戦決行日のシェリルとアルト、そしてアルカトラズ所長ジェームズ・ベイズリーと囚人テムジン02356の物語を描いている。
小山鹿梨子著。シェリルを主人公とするオリジナルストーリー。単行本の背表紙では『劇場版マクロスF 〜イツワリノウタヒメ〜 シェリル キス・イン・ザ・ギャラクシー』と表記されている。劇場版のストーリーをそのままなぞっているわけではなく、テレビシリーズとも劇場版とも違うオリジナルのストーリーとなっている。
原案協力は河森正治。テレビシリーズや劇場版では時間が足りないために描ききれなかった芸能界や学園生活の部分をより強調した作品が作れないかということで、「マクロスシリーズ」としては異例の少女漫画となった[166]。隔月刊の『別フレ2010』7月号(講談社)より『別フレ2011』3月号まで5話が連載され、最終話は単行本第3巻に描き下ろしで掲載された。完結後、『別フレ2012』5月号、夏号において、幼少期のシェリルとアルトの出会いに焦点を当てた「空色トパーズ」、シェリルとランカがバジュラ本星で行方不明になっていたアルトとブレラに再会する「エターナル エメラルド」の2編が掲載された。これらを収録した単行本第4巻には後日談としてシェリルとアルトの仲睦まじい様子を描いた「ゴールデンハニートラップ!」「RING a Ding Dong♪」が描き下ろしで掲載されている。
ギャラクシー船団のインプラント義務化に反対していた両親を殺害され、スラムに身を落としたシェリルはグレイスに拾われ、エラトー音楽学院に入学する。優秀なクラスメイトの天城リリスにその才能を見いだされるが、リリスはバジュラの襲撃によって命を落とし、シェリルは両親やリリスの思いを背負い「銀河一の歌い手」になることを誓う。その後、さまざまな苦難を乗り越えトップシンガーの地位に上り詰めたシェリルは銀河横断ツアーを敢行する。訪れたフロンティア船団でアルトと出会い、バジュラの襲撃から命を救われる。美星学園に編入することになったシェリルはランカと出会い、ライバルの出現に心を躍らせる。
美星学園がバジュラの攻撃を受けた際、自分の歌がバジュラに影響を与えるのではないかと考えたシェリルは、ランカとともに戦場で歌う。この件でギャラクシー船団元老院はランカをバジュラを操る能力者「クイーン1」と認定し、シェリルを失敗作と判断する。元老院に差し向けられたブレラによってシェリルは暗殺の標的とされ、ランカは拉致される。
胸を撃たれながらもリリスの形見に守られ、かろうじて即死を免れたシェリルは、元老院を裏切ったグレイスが注入した身体修復用ナノマシンの副作用によって彼女の過去と真意、元老院の陰謀について知る。シェリルはアルトとともにバジュラの巣と化したギャラクシーに乗り込み、人類とバジュラの根絶をもくろむ首謀者のスルトと対峙し、洗脳されたランカを歌により救い出す。スルトはランカの歌で自我を取り戻したブレラの攻撃によって倒れるが、強化型V型ウイルスを乗せた宇宙船が地球に向けて動き始める。アルトとブレラは人類を救うため、必ず戻ると約束して飛び立つ。
『マクロスFF』[注 17](マクロスフォルテシモ)は、喜久屋めがね(原案・監修 -河森正治)の漫画作品。『ニュータイプエース』2012年発売の第10号から2013年発売の第19号まで連載された。劇場版前編『イツワリノウタヒメ』と完結編『サヨナラノツバサ』の間に位置するエピソードを描いている。単行本は2013年3月26日、角川コミックス・エースより全1巻 (ISBN 978-4-04-120629-4) が発売された。
バジュラの襲撃を受けたフロンティア船団は、S.M.Sの奮闘とシェリル、ランカの歌によってひとまずは危機から脱する。先の戦闘で帰るべき船団を失ったシェリルは、甚大な被害を受けたフロンティア船団の復興を支援するためにチャリティーライブの開催を決め、ランカやアルトたちS.M.Sに出演を依頼する。しかし、バジュラと交感できる歌姫を探すためバジュラ由来のV型感染症に罹患させられていたシェリルは病に倒れ、アルトの看病を受ける。シェリルの勧めで入院した父親に会ったアルトは、家業を捨てたことに迷いを抱き、シェリルに励まされる。
ところが、街頭モニターでシェリルが突如引退を発表し、ライブの中止を宣言する映像が流される。これがダミーであることに気付いたアルトたちはシェリル護衛の任に就くブレラを問いただし、シェリルがインプラントを施されていないことを快く思わないギャラクシー船団の一派によってアイランド4に拉致されたことを知る。犯人はシェリルにインプラントを施し完璧な歌姫を造り上げようと精神的に追い詰めていくが、シェリルはこれに屈することなく、復帰を信じてライブを開催したランカの歌に応える。アルトはYF-29に乗って監禁されたシェリルを救い出し、無事ライブ会場へと送り届ける。シェリルは二度とこのような事件が起きないようアルトに護衛を依頼し、アルトは自分の信じた道を進む決意を新たにする。
| 作品 |
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| 登場人物 (カテゴリ) |
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| 登場メカ (カテゴリ) |
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| 用語 (カテゴリ) |
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| 音楽 (カテゴリ) |
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| その他 |
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| テレビアニメ | ||
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| 劇場アニメ | ||
| OVA | ||
| Webアニメ | ||
| 関連項目 | ||
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| メカニックデザイン |
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| 監督・総監督作品 |
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| 原作・原案・企画 |
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