兵庫県(ひょうごけん)は、日本の近畿地方に位置する県である。県庁所在地は神戸市。
神戸市(メリケンパーク)人口は約531万人(2025年10月1日時点)で全国7位(近畿地方では大阪府に次いで2位)。GDP(県内総生産)は国内6位である。南北に長い県域を持ち、近畿地方の府県で最大の面積を持つ。北は日本海、南は瀬戸内海の2つの海に接している県である。本州で2つの海に接している県は、両端である青森県と山口県以外では兵庫県のみである。本州を青森県から山口県まで陸路で縦断しようとすると、必ず本県を通ることになる。
日本標準時子午線(山陽電鉄人丸前駅ホーム)(明石市)ほぼ中央を日本標準時子午線(東経135度)が南北に通過し、明石市にはこれに因む明石市立天文科学館がある。県中央部には中国山地が東西に横たわり、交通の難所ともなっている。
南部の瀬戸内海沿岸は阪神工業地帯や播磨臨海工業地帯といった日本有数の重化学工業の集積地となっており、近畿圏最多の工場立地数となっている。一方で、中部から日本海の面する北部にかけては農林水産業が主な産業であり、山間部の過疎地や豪雪地帯も抱える。これら過密と過疎を平均した県単位の産業活動指数は全国平均であることから、日本の縮図といわれることがある[2]。また、南東部の阪神間は大阪市のベッドタウンとしての性格があり、大阪に通勤通学する住民の割合が比較的高い(「兵庫府民」も参照)。神戸市(国内の大都市人口7位)と阪神地方で県人口の約6割を占め、大阪に近い県南東部に人口が偏重している。そのため、阪神間には複数の幹線道路や鉄道路線が並行している。阪神間は大阪都市圏の一部であるとともに、神戸市自体も神戸都市圏を形成しており、両都市圏やその周辺の地域などを包括して阪神都市圏と呼ばれている。また、これらの地域はより広域な京阪神大都市圏(近畿大都市圏)に含まれている。なお、兵庫県の人口は国内7位、人口密度は国内9位である。
令制国(旧国)の摂津国西部、丹波国南西部および但馬国、播磨国、淡路国のそれぞれ全域で県域の大半が構成されるが、岡山県からの越境編入が2回あったため、僅かながら美作国東部、備前国南東部も含んでいる[注釈 3]。北海道(11国)に次ぐ7国にまたがり、その7国が五畿八道の畿内(摂津国)、山陰道(丹波国・但馬国)、山陽道(播磨国・美作国・備前国)、南海道(淡路国)に分かれるため、全国最多の4地方にまたがる当県は、古来の行政区分・地方区分をほとんど無視する形で成立している。現在の地方区分でも、鳥取県境より西に位置する西播磨地域の西部は、地図帳などにおいて近畿地方のページには収まりきれず、中国地方のページに掲載されている場合がある。
外貨獲得を急務とした明治政府は、但馬の生糸の輸出に日米友好通商条約により開港した神戸港(旧摂津国、神戸市中央区)を活用するため、大久保利通の指示の下、櫻井努が策定した案を基に1876年(明治9年)、第三次兵庫県の区域を確定した。神戸を発展させるための財源として、豊かな農業国であった播磨・但馬などからの税収を充てたのである。
江戸時代に置かれた藩は摂津国に尼崎藩・三田藩、丹波国に篠山藩・柏原藩、但馬国に出石藩・豊岡藩があり、播磨国に姫路藩・林田藩・明石藩・龍野藩・赤穂藩・三日月藩・小野藩・三草藩・安志藩・山崎藩が、淡路国に阿波藩(阿波徳島藩)の洲本城代の稲田家、旗本(交代寄合)の山名家の村岡陣屋、交代寄合の池田家の福本陣屋が存在した。
上記のように多様性を内包した当県は、かつて東ヨーロッパに存在したユーゴスラビア社会主義連邦共和国になぞらえて「ヒョーゴスラビア」と呼ばれることがあり[注釈 4]、県もこれに乗る形で2018年から「U5H=United 5koku of HYOGO(兵庫五国連邦)」というプロモーションを行っている[3][4][5]。
摂津国八部郡の兵庫津(現在の神戸市兵庫区)に初代県庁舎が置かれたことによる。
兵庫津(旧称は大輪田泊)は当時人口2万人を超える港町として栄えていたが、事実上の開港場は兵庫津の北東に近接する同郡神戸村となった。慶応4年9月(1868年10月16日~11月13日)に県庁舎は同郡坂本村へ新築移転しており[6]、兵庫津に置かれた期間は約3~4ヶ月、県設置以前から数えても約8~9ヶ月と1年に満たない。 2代目県庁舎が置かれた坂本村の南部(仲町部)は兵庫の一部とも見なされたが、約4年6~7ヶ月後の1873年(明治6年)5月に県庁舎は神戸町へ移転し[7]、以降この3代目県庁舎とほぼ同じ場所で4代目県庁舎と5代目県庁舎に建て替えられている。
市街としての兵庫津(兵庫)は1879年1月8日に神戸区(神戸市の前身)の一部となり[8]、港湾としての兵庫津(兵庫港)も1892年10月1日に神戸港の一部となって[8]、明治以降急速に発展した「神戸」に飲み込まれる形で一体化したが、県名は「兵庫」のまま続いている。
「兵庫」の由来は、天智天皇の治世に兵の武器庫という意味である「つわものぐら(兵庫)」があったことに由来し、兵庫県旗と県章も兵の字を図案化したものである。
国土地理院地理情報 によると兵庫県の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは111.13km、南北の長さは168.50kmである。
大阪湾に面した南部は平野部だが、中部・北部の大半は山地・丘陵地帯となっている。人口は南部に集中している。
- 主な川
- 加古川水系
- 円山川水系
- 揖保川水系
- 淀川水系支川
- その他水系
ため池の数が日本一多い[9]。県内では、淡路市の13,301か所が最も多く、洲本市の7,014か所、神戸市の6,305ヶ所と続く。淡路島全体で県の約半分を占める[10]。一方近年、県の調査により全体の3割近い約1万ヶ所が実際には存在していないことが判明している[11]。ただそれを勘案しても、ため池の数は相変わらず全国1位である。
- 溜池の数ランキング(2009年4月1日時点)
- 溜池の数ランキング(2019年5月時点)[12]
北部は日本海側気候、南部は瀬戸内海式気候で、北部の自治体は豪雪地帯に指定されている。
夏季は全般に高温である。北部や内陸部を中心にフェーン現象による猛暑日が発生することがしばしばあり、また、南部では神戸から阪神間の沿岸部を中心に熱帯夜になることが多くなる。
冬季は瀬戸内海沿岸部では温暖であるが、その他の内陸部や北部の1月平均気温は3℃台以下で冬日も多く比較的寒い。三田市など、同標高で比較しても北関東などの東日本より低温となるところもある。北部の日本海側気候の地域では北西の季節風の影響で降水日数ならびに降雪量が多くなる。日本海寒帯気団収束帯の影響を受けると半日から数日の短時間で積雪が急増し、豊岡市街地や香住などの平野部でも50cmから1m前後のドカ雪となることもある。播磨北部の内陸部でも、南部の沿岸部・平野部と比較すると降水日数がやや多くなり、日本海から活発な雪雲が南下してきた場合は20cm前後の大雪となることもある。瀬戸内海沿岸部でも播磨南部を中心に小雨や小雪、みぞれが降る日もあるが、積雪は多くとも一冬に1〜2回・5~10cm程度である。特に神戸から阪神間での積雪は極めて少なくなっている。
平年値 (月単位) | 但馬 | 北播・丹波 |
|---|
| 北部 | 南部 |
|---|
香美町 香住 | 豊岡 | 朝来市 | 養父市 大屋 | 丹波市 柏原 | 西脇 | 丹波篠山市 後川 |
|---|
| 和田山 | 生野 |
|---|
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 25.9(8月) | 26.3(8月) | 25.7(8月) | 25.1(8月) | | 26.2(8月) | 26.5(8月) | |
|---|
| 最寒月 | 4.2(2月) | 2.9(2月) | 2.2(2月) | 1.8(1月) | | 2.8(1月) | 3.2(1月) | |
|---|
降水量 (mm) | 最多月 | 255.6(1月) | 241.3(9月) | 206.6(9月) | 270.5(9月) | 228.6(9月) | 217.2(9月) | 201.0(6月) | 227.7(6月) |
|---|
| 最少月 | 104.1(4月) | 105.4(4月) | 81.5(12月) | 67.1(12月) | 89.0(12月) | 43.9(12月) | 37.5(12月) | 52.2(12月) |
|---|
降水 日数 (日) | 最多月 | 22.4(1月) | 20.8(1月) | 16.7(1月) | 14.1(3月) | 17.0(1月) | 12.7(6月) | 12.0(6月) | 13.3(6月) |
|---|
| 最少月 | 9.1(8月) | 9.3(8月) | 9.5(8月) | 9.4(11月) | 9.5(8月) | 7.8(11月) | 6.0(1月) | 8.4(11月) |
|---|
平年値 (月単位) | 播磨 |
|---|
| 北西部 | 南西部 | 南東部 |
|---|
宍粟市 一宮 | 福崎 | 上郡 | 姫路市 | 三木 | 明石 |
|---|
| 東今宿 | 家島 |
|---|
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 25.4(8月) | 26.7(8月) | 26.4(8月) | 27.1(8月) | 26.5(8月) | 26.4(8月) | 27.6(8月) |
|---|
| 最寒月 | 2.3(1月) | 3.3(1月) | 2.9(1月) | 4.0(1月) | 4.8(2月) | 3.5(1月) | 5.1(2月) |
|---|
降水量 (mm) | 最多月 | 272.8(7月) | 207.0(6月) | 179.1(7月) | 179.1(9月) | 157.4(6月) | 179.7(6月) | 148.2(6月) |
|---|
| 最少月 | 54.9(12月) | 35.8(12月) | 30.0(12月) | 34.5(12月) | 26.5(12月) | 32.4(12月) | 36.1(1月) |
|---|
降水 日数 (日) | 最多月 | 13.4(6月) | 12.1(6月) | 12.0(6月) | 11.3(6月) | 11.2(6月) | 11.8(6月) | 11.2(6月) |
|---|
| 最少月 | 7.5(11月) | 5.6(12月) | 4.7(12月) | 4.5(1,12月) | 4.4(12月) | 4.9(12月) | 5.3(1,12月) |
|---|
平年値 (月単位) | 阪神 | 淡路島 |
|---|
| 三田 | 神戸 | 淡路市 郡家 | 洲本 |
|---|
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 26.1(8月) | 28.0(8月) | 27.1(8月) | 26.3(8月) |
|---|
| 最寒月 | 2.3(1月) | 5.7(1月) | 5.4(2月) | 5.0(2月) |
|---|
降水量 (mm) | 最多月 | 190.3(6月) | 189.6(6月) | 163.4(6月) | 224.2(9月) |
|---|
| 最少月 | 33.2(12月) | 38.9(1月) | 34.0(12月) | 44.3(12月) |
|---|
降水 日数 (日) | 最多月 | 11.6(6月) | 11.3(6月) | 12.0(6月) | 12.3(6月) |
|---|
| 最少月 | 5.8(12月) | 4.8(12月) | 5.5(12月) | 5.2(12月) |
|---|
(出典:気象庁・気象統計情報)
兵庫県県民局及び県民センターの管轄区域図。点線は摂津国、丹波国、播磨国、但馬国、淡路国、備前国、美作国の国境(幕末期)。- □神戸県民センター
- ■阪神南県民センター
- ■阪神北県民局
- ■東播磨県民局
- ■北播磨県民局
- ■中播磨県民センター
- ■西播磨県民局
- ■丹波県民局
- ■但馬県民局
- ■淡路県民局
県内には29市と12町がある。なお、町の読み方は全て「ちょう」である。また、村は1962年に消滅している[13]。
以下は、県が地域ごとに設置している総合出先機関である7の「県民局」と3の「県民センター[14]」ごとに記述している。「県民局」と「県民センター」の違いは、管内に政令市・中核市を擁し県から多くの業務が移譲されている地域は「県民センター」として「県民局」よりも組織がスリム化されている。なお、推計人口は2025年10月1日現在[15] の統計である。
神戸県民センター管内には、以下の1市(9区)が属しており、管内の推計人口は1,486,038人で、兵庫県の大動脈である。
阪神南県民センター管内には、以下の3市が属しており、管内の推計人口は1,027,900人である。
阪神北県民局管内には、以下の4市と1町が属しており、管内の推計人口は694,196人である。
東播磨県民局管内には、以下の3市と2町が属しており、推計人口は707,226人である。
北播磨県民局管内には、以下の5市と1町が属しており、推計人口は249,841人である。
中播磨県民センター管内には、以下の1市と3町が属しており、推計人口は554,637人である。
西播磨県民局管内には、以下の4市と3町が属しており、推計人口は229,323人である。
丹波県民局管内には、以下の2市が属しており、推計人口は94,789人である。
但馬県民局管内には、以下の3市と2町が属しており、推計人口は143,636人である。
淡路県民局管内には、以下の3市が属しており、推計人口は119,232人である。
兵庫県市町村人口増減率分布図(2015年度と2020年度国勢調査から算出)増加 5.0 - 7.49 %
2.5 - 4.99 %
0.0 - 2.49 %
減少 0.0 - 2.5 %
2.5 - 5.0 %
5.0 - 7.5 %
7.5 - 10.0 %
 |
| 兵庫県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 兵庫県の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 兵庫県 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
兵庫県(に相当する地域)の人口の推移
| 1970年(昭和45年) | 4,667,928人 | | | 1975年(昭和50年) | 4,992,140人 | | | 1980年(昭和55年) | 5,144,892人 | | | 1985年(昭和60年) | 5,278,050人 | | | 1990年(平成2年) | 5,405,040人 | | | 1995年(平成7年) | 5,401,877人 | | | 2000年(平成12年) | 5,550,574人 | | | 2005年(平成17年) | 5,590,601人 | | | 2010年(平成22年) | 5,588,133人 | | | 2015年(平成27年) | 5,534,800人 | | | 2020年(令和2年) | 5,465,002人 | |
|
| 総務省統計局国勢調査より |
| 現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。 |
2024年現在約534万人となっており1987年(昭和62年)の人口とほぼ同じ水準である。兵庫県の人口変遷を見ると、1953年に350万人、1961年に400万人,1968年に450万人、1975年に500万人突破と戦後から高度経済成長期までは7年毎に50万人ずつ人口が増えていった。1974年のオイルショックが工業中心の阪神地域に与えた影響は大きく産業の転換を余儀なくされ経済の冷え込みにより人口は伸び悩んだ。550万人到達したのは1999年と500万人超えからは24年間を要した。県人口は2009年の560万人をピークに減少している。近年は首都圏への流失に留まらず、人口移動の大きい対大阪府に対しても転出超過が続いており人口減少は加速している。
表1. 国勢調査結果に基づく兵庫県の人口推移| 実施年 | 人口(人) | 増減人口(人) | 人口増減率(%) | 国内増減率(%) | 増加率全国順位 |
|---|
| 1960年 | 3,906,487 | - | - | - | - |
|---|
| 1965年 | 4,309,944 | 403,457 | 10.33 | 5.20 | 7位 |
|---|
| 1970年 | 4,667,928 | 357,984 | 8.31 | 5.54 | 7位 |
|---|
| 1975年 | 4,992,140 | 324,212 | 6.95 | 7.92 | 15位 |
|---|
| 1980年 | 5,144,892 | 152,752 | 3.06 | 4.57 | 31位 |
|---|
| 1985年 | 5,278,050 | 133,158 | 2.59 | 3.40 | 21位 |
|---|
| 1990年 | 5,405,040 | 126,990 | 2.41 | 2.12 | 14位 |
|---|
| 1995年 | 5,401,877 | 3,163 | 0.06 | 1.58 | 35位 |
|---|
| 2000年 | 5,550,574 | 148,697 | 2.75 | 1.08 | 3位 |
|---|
| 2005年 | 5,590,601 | 40,027 | 0.72 | 0.66 | 8位 |
|---|
| 2010年 | 5,588,133 | 2,468 | 0.04 | 0.23 | 10位 |
|---|
| 2015年 | 5,534,800 | 53,333 | 0.95 | 0.75 | 12位 |
|---|
| 2020年 | 5,465,002 | 69,798 | 1.26 | 0.75 | 11位 |
|---|
- 兵庫県内市別人口ランキング(2024年(令和6年)時点)
- 兵庫県内市別人口密度ランキング(2024年(令和6年)時点)
兵庫県が発表した2020年国勢調査結果の速報値によると、2020年10月1日時点の兵庫県の人口は、546万9184人であった。
第2次府県統合により、摂津国の西部(八部郡・菟原郡・武庫郡・川辺郡・有馬郡)、丹波国の南西部(多紀郡・氷上郡)、但馬国の全域、播磨国の全域、淡路国の全域で構成されるようになった。同時に、畿内(摂津国)、山陰道(丹波国・但馬国)、山陽道(播磨国)、南海道(淡路国)と4つの地方にまたがることにもなった。
その後、岡山県からの越境編入が2回あった。1896年(明治29年)に岡山県吉野郡石井村が兵庫県佐用郡へ転属、吉野郡讃甘村大字中山が佐用郡江川村へ編入となり、美作国の一部を含むようになった。1963年(昭和38年)には岡山県和気郡日生町大字福浦(北部の寺山を除く)が兵庫県赤穂市へ編入となり、備前国の一部を含むようになった。
伊弉諾神宮
摂州神戸海岸繁栄図| 役職 | 給料[23] | 退職手当[24] |
|---|
| 知事 | 月額 134万0000円 (月額 88万2000円)※令和3年から減額措置実施[25]※1[26] | 給料月額×勤続月数×100分の63 |
| 副知事 | 月額 105万0000円 (月額 85万6800円)※令和3年から減額措置実施[25]※1[26] | 給料月額×勤続月数×100分の47 |
| 教育長 | 月額 88万0000円 (月額 85万4000円)※1 | 一般の職員の例による |
| 公営企業・病院事業管理者 | 月額 88万0000円 (月額 85万4000円)※1 | 一般の職員の例による |
| 代表監査委員 | 月額 74万0000円 (月額 72万6000円)※1 | 一般の職員の例による |
| 常勤の監査委員 | 月額 73万0000円 (月額 71万6000円)※1 | 一般の職員の例による |
| 人事委員会の常勤の委員 | 月額 74万0000円 (月額 72万6000円)※1 | 一般の職員の例による |
※1:令和7年度減額措置実施[27]
- 財政力指数 0.59
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)17自治体中9位
- 財政力指数 0.53
- Iグループ(財政力指数0.5以上、1.0未満)16自治体中14位
- 標準財政規模 9461億円
- 一般会計歳入 2兆0397億円
- 一般会計歳出 2兆0358億円
- 人口1人当たり人件費・物件費等決算額 11万5275円(都道府県平均 12万4759円)
- 人口100.000人当たり職員数 1,044.75人(都道府県平均 1,173.11人)
- 2000年(平成12年)から2007年(平成19年)に一般行政部門で1,134人(12.0%)の削減を実施。2008年(平成20年)から2018年(平成30年)に向けて一般行政部門などでは約30%の削減を行う。
- ラスパイレス指数 100.9(都道府県平均 99.6)
- 実質公債費比率 19.6%(3カ年平均、都道府県平均 14.7) ※起債に許可が必要になる18%を超えている。
- 人口1人当たり地方債現在高 65万9471円(都道府県平均 62万2416円)
地方債の残高
- 普通会計分の地方債現在高 3兆6801億円
- 上記以外の特別会計分の地方債現在高 4306億円
- 地域整備事業会計分 1172億円、流域下水道会計分 1240億円、など。他に第三セクターなど(51法人)への債務保証残高などがある。
- 主な債務保証:兵庫みどり公社 187億円、兵庫産業活性化センター 143億円、兵庫住宅供給公社 203億円、兵庫道路公社 161億円
- 財政力指数:0.49
- IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)8自治体中1位
- 財政力指数:0.47
- IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)10自治体中4位
U5Hプロジェクトとは、兵庫に関わりを持つ個人、一人一人が自身の兵庫における『ふるさと』について再発見していくために立ち上げられた兵庫県公式のプロジェクトである[28]。冒頭の『U5H』とは『United 5koku of Hyogo』の略称である。5koku(五国)については以下に詳細に記す。
- かつて日宋貿易の拠点として、明治維新後は日本を代表する港として発展した摂津国(神戸・阪神)。
- 日本海の良港であり江戸時代には北前船の「風待ち/潮待ち」港としても栄えた、但馬国。
- 兵庫県、どころか、日本のはじまりの地として「古事記」冒頭に描かれる、淡路国。
- 日本随一の古墳数を誇る兵庫県のなかでも、旧石器時代からの遺跡も多く残る、播磨国。
- 大規模古墳、旧石器時代遺跡、さらには1億年遡る白亜紀の丹波竜まで発見された、丹波国。
衆議院の小選挙区が12。参議院では、全県で1区を構成。
兵庫県の指定金融機関は三井住友銀行(旧・神戸銀行→太陽神戸銀行→さくら銀行)である。また神戸・阪神・播磨地区の主な市も三井住友銀行を指定金融機関としている。一方、但馬県民局管内の全市町は但馬銀行を、淡路県民局管内の3市中2市は淡路信用金庫を、播磨地区の小規模な市町はみなと銀行を指定金融機関としている。
神戸市および阪神間、播磨、但馬、淡路島で概ね事業者は分かれるが、神戸市は明石海峡大橋の開業で淡路島や四国への高速バスが発達し、また鉄道だけではカバーしきれない地域などに多くの路線が伸びる。都市型の阪神間に対し、但馬などでは過疎路線も少なくない。公営事業者も少なくなかったが、姫路市営バス、明石市交通部、尼崎市交通局が撤退して民間委譲されている。主な事業者は下記。
- 阪神間・神戸市・明石市
- 播磨地方
- 但馬地方
- 淡路島
- 四国方面
神戸港中突堤かつては淡路島や四国への連絡航路が多数発着していたが、明石海峡大橋の開通でその多くが役目を終えた。しかし長距離の国内外へ向かうフェリーなどが今も神戸港を発着する。下記航路のうち特記なきものはフェリー。
- 国内近距離航路
- 国内中長距離航路
- 国際航路
- 神戸港 -上海(中日国際輪渡)
- 神戸港 -天津(チャイナエクスプレスライン)
- 兵庫県は、昔から教育に関して他自治体と異なる特色を持っている。
- 校長の監督を受け、円滑な学校運営の推進、教員などの資質及び能力の向上を司る「主幹教諭」の職階を設置している。
- 県内の小中学生に、提示すると県内の対象施設が無料になる「ひょうごっ子ココロンカード」を配布している。
- 自然学校(林間・臨海学校)を県が小学校5年生を対象に推進している。補助金を市町に交付して6日間実施している。(2010年度からは5日間)
- トライやる・ウィークを中学生対象に職業体験を1週間行う。他県と比べても長期である。
- 公立高校の入試方法が他教育委員会と異なっているために「兵庫方式」と呼ばれている。
- 国立大学
- 公立大学
- 公立専門職大学
- 私立大学
- 女子大学・短期大学
- 通信制大学
従来、兵庫県を放送対象地域とする民間放送局は、中波(AM)、超短波(FM)、テレビジョン(TV)の3つ全てが独立放送局であったが、2003年(平成15年)に Kiss-FM KOBEがJFNに加盟。これに伴い、3つ全てが独立放送局である都道府県は神奈川県のみとなった。
- 神戸新聞
- デイリースポーツ -本部がある。2010年3月に神戸新聞に会社が吸収されるまで、西日本向け紙面の1面には神戸本部ではなく大阪本社の住所が記載されていたが、現在は神戸本部の住所が記載されている。
- 日本海新聞 -新温泉町に支社を持っていて但馬地域向けに新聞を発行している。なお、2000年(平成12年)4月には姫路市に支社を開設して播磨版を発行したが、『大阪日日新聞』が同社傘下(2008年(平成20年)2月1日にザ・プレス大阪と合併して日本海の大阪本社となる)の朝刊紙となった関係で同年9月に閉鎖された。この姫路支社(播磨版)の編集に携わった人たちが大阪日日との経営統合に関わったという説がある。現在は『大阪日日新聞』が神戸市・尼崎市など京阪神通勤圏で即売が売られている。
放送区域は近畿広域圏に属する。
以下は兵庫県域放送局
テレビ大阪(TXN系)は尼崎市や伊丹市を中心とした阪神地域や神戸市の一部地域などで直接受信が可能であるがあくまで大阪府域局であり、県域放送局であるサンテレビでは諸事情によりTXN系の番組が放送できないため、46都道府県の地上波テレビ局で放送されているTXN系列の番組[注釈 8] が兵庫県内では視聴できないものもある。
播磨灘沿いの県南西部の一部では、岡山県・香川県の各放送局が受信できる地域が存在する。これらの地域では1964年(昭和39年)までNHK岡山放送局、1969年(昭和44年)まで山陽放送、西日本放送)しか受信できなかった。
兵庫県が放送対象地域であるFM局の親局及びラジオ関西のFM補完放送のメイン局は、地上デジタルテレビの県域局も含め摩耶山に設置されている。在阪民放3局(MBSラジオ・ABCラジオ・ラジオ大阪)は放送対象地域が"近畿広域圏"であり、兵庫県も対象地域に入っている。radikoでは兵庫県各局に加え在阪民放AM・FM各3局も兵庫県内で無料聴取が可能である。NHKラジオ第1放送・第2放送は南部は大阪から受信する。北部は中継局(豊岡市・香美町・新温泉町)がある(ただし、香住・新温泉は第1放送のみ)。
コミュニティFMは以下の11局が放送しており、近畿2府4県では最多である。
兵庫県は異なる歴史を持つ地域の寄せ集めであり、地域によって風俗や習慣に違いが見られる。県人会は県内の出身各地方で別々となっている(東京淡路会、大阪但馬人会、関東氷上・多紀郡郷友会など)[29]。
方言の違いも多彩である。県南部では近畿方言(関西弁)が使われるが、県北部では中国方言である但馬弁が使われる。県南部の方言も、中国方言の影響を受けた播磨地域の播州弁、大阪弁の流れを汲む阪神地域の摂津弁、播州弁と摂津弁の中間的な方言で神戸市を中心に使われる神戸弁、京言葉の流れを汲む丹波弁、阿波弁などともつながりがある淡路島の淡路弁、と細かく分かれる。
兵庫県は様々な景色を持つため、多くの映像産業に積極的に協力している。
宝塚市において製作された映画作品については、以下も参照。
西宮市、芦屋市において大正時代から戦前にかけて製作された作品については、以下も参照
時代劇などでは「姫路城」の映像を「江戸城」に見立てて使用している場合も多い。
- 優子と達也の阪神沿線物語(2014年)-阪神電気鉄道のテレビCMである。
- ^abc和歌山・香川・徳島の3県とは海上を隔てて隣接。
- ^ ただし、現在は全く演奏されておらず県では2014年までこの県民歌を制定した事実そのものを否定していた[1]。2006年以降は非公式楽曲として主に『ふるさと兵庫』が演奏されている。
- ^ただし、美作国に該当する地域は吉野郡(美作国・岡山県)から佐用郡(播磨国・兵庫県)への転属という形を取っており、以降は播磨国に含むとする見解もある。
- ^ユーゴスラビアは「7つの国境(隣国、不安)、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの連邦国家(1人のチトー)」と形容された。これになぞらえた形で、兵庫県を「7つの県境、6つの方言、5つの旧国、4つの新幹線駅、3つの空港、2つの海を持つ、1つの県」と説明する[3]。
- ^空港敷地の大半が兵庫県伊丹市に属している。
- ^大阪空港駅の一部が伊丹市にかかる。
- ^元は女子大学。男女共学化を機に神戸親和女子大学から改称。
- ^TXN系列のない府県でも番組販売により放送されている『開運!なんでも鑑定団』『ポケットモンスター』『妖怪ウォッチ』など。