| 会津若松駅 | |
|---|---|
駅舎(2022年9月) | |
| あいづわかまつ Aizu-Wakamatsu | |
![]() | |
| 所在地 | 福島県会津若松市駅前通り[1][2] |
| 所属事業者 | |
| 電報略号 | ワカ |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 3面5線[2] |
| 乗車人員 -統計年度- | 2,190人/日(降車客含まず) -2024年- |
| 開業年月日 | 1899年(明治32年)7月15日[1] |
| 乗入路線 3 路線 | |
| 所属路線 | ■磐越西線 |
| キロ程 | 64.6 km(郡山起点) |
◄広田 (4.6 km) (5.5 km)堂島► | |
| 所属路線 | ■只見線 (■会津鉄道会津線直通含む) |
| キロ程 | 0.0 km(会津若松起点) |
(1.3 km)七日町► | |
| 備考 | |
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会津若松駅(あいづわかまつえき)は、福島県会津若松市駅前通り[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である[注 1]。
会津盆地の南東部に位置する、会津地方の中心都市・会津若松市の代表駅であり、開業時の同市市街地の北端に設置された[3][4]。
当駅には磐越西線と只見線が乗り入れており、このうち磐越西線を所属線としている[5]。また、磐越西線はJR貨物の第二種鉄道事業区間でもあり、当駅はJR貨物の貨物駅でもあるが、現在は後述のようにオフレールステーションに移行している。
磐越西線においては途中駅であるが、当駅から北東と北西へ線路が走っており、スイッチバック構造をしているほか、当駅から郡山方面のみが電化されている。そのため磐越西線は当駅で系統分離されている。南方向に只見線が分岐し、同線西若松駅を起終点とする会津鉄道会津線の列車も只見線経由で当駅まで乗り入れている[6]。
2002年(平成14年)には、「歴史と文化、そして伝統が息づく街の玄関口の駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
快速列車「あいづ」(郡山駅方面)、臨時快速列車「SLばんえつ物語」(新津駅方面)、快速列車「AIZUマウントエクスプレス」(会津田島駅・鬼怒川温泉駅方面)、観光列車「お座トロ展望列車会津浪漫号」(会津田島駅方面)が発着する。
計3面5線のホームを有する地上駅である[2]。1番線は単式ホーム1面1線西若松方を行き止まりにし、留置線を挟み2・3番線島式ホーム1面2線と接続し頭端式ホーム化した形状になっており、連絡通路による平面移動が可能になっている。4・5番線は島式ホーム1面2線となっている。そのほか、ホームのない留置線があるほか、夜間滞泊が設定されている。なお、跨線橋は1番線、2・3番線、4・5番線の各ホームを連絡しており、1番線と2・3番線にはエレベーターが、4・5番線には車椅子専用のリフト(駅員に依頼して利用することができる)が設置されている。
あいづ統括センター拠点駅である。直営駅(駅長・管理副長・副長配置)でもあり、管理駅として、磐越西線の上戸駅 -喜多方駅間、只見線の七日町駅 -只見駅間の各駅を管理している。
みどりの窓口、指定席券売機、自動改札機(Suica、えきねっとQチケ対応)が設置されている。駅舎中央に改札があり、入り口向かって左に土産物店やKIOSK、立ち食いそば「立ちあおい」、NewDaysがあり、駅弁も販売されている。また、改札と入り口左の売店の間には待合所が、改札口の手前にはVIEW ALTTE(改札外)がある。
駅構内の広田/堂島方の本線西側に、下路式転車台と扇形庫が配置されている。磐越西線や只見線で使用するキハE120形の車両基地としての役割の他、両路線でのSL運行時にも使用されている。
| 番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ■磐越西線 | 上り | 郡山方面[13] | 一部2・3番線 |
| 2・3 | 下り | 喜多方方面[13] | ||
| 4 | ■只見線 | - | 会津川口・只見方面[13] | 一部3番線 |
| 5 | ■会津鉄道線 | - | 会津田島・会津高原尾瀬口方面 | 一部4番線 |
| 運転番線 | 営業番線 | ホーム | 郡山方面着発 | 新津方面着発 | 会津川口方面着発 |
|---|---|---|---|---|---|
| 下本 | 1 | 8両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 |
| 中 | ホームなし | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 | |
| 上本 | 2 | 8両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 不可 |
| 上1 | 3 | 6両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 |
| 只見 | 4 | 5両 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | 到着・出発可 |
| 会津 | 5 | 3両 | 不可 | 不可 | 到着・出発可 |
| 上2 | ホームなし | 不明 | |||
* 参考資料:土屋武之「磐越西線会津若松駅」『鉄道ジャーナル』第45巻第2号、2011年2月。
磐越西線はこの駅でスイッチバックする構造となっており、郡山方面・新津方面とも北側から入線する。そのため、両方向とも只見線に向かって線路が続く配線となっている。郡山方面・新津方面の磐越西線はそれぞれ独立しているため、同時発車・並走運転も可能であり、SL列車同士による同時発車・並走運転のイベントも度々行われる。
なお、2014年(平成26年)の自動改札機供用開始以前は、有人改札で、改札付近に「あかべぇ」と485系のデザインがかかれていた。
会津若松オフレールステーション(略称:会津若松ORS)は、JR貨物会津若松駅に属し、駅東側にあるコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナのみ)を取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が郡山貨物ターミナル駅との間で1日2往復運行されている。
会津若松駅は、1996年(平成8年)より貨物列車の発着がない自動車代行駅になり、その後、2006年(平成18年)より一部がオフレールステーションとなっている。

1・2番線の行き止まりにはかつてNTT東日本福島支店のビデオカメラが設置されていた[14]。当駅1・2番線から郡山・喜多方方面の現在の状況をほぼリアルタイムで確認することができたが、このサービスは2017年(平成29年)3月31日で終了している[15]。
JR東日本によると、2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は2,190人である[JR 1]。
1994年度(平成6年度)以降の推移は以下のとおりである。
| 1日平均乗車人員推移 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 | |
| JR東日本 | 会津若松市 | ||||
| 1994年(平成06年) | 2,712 | 1,969 | [市 1] | ||
| 1995年(平成07年) | 2,669 | 1,980 | |||
| 1996年(平成08年) | 2,573 | 1,868 | |||
| 1997年(平成09年) | 2,288 | 1,757 | |||
| 1998年(平成10年) | 2,139 | 1,603 | |||
| 1999年(平成11年) | 2,134 | 1,595 | |||
| 2000年(平成12年) | 1,954 | 1,642 | 3,595 | [JR 2] | [市 2] |
| 2001年(平成13年) | 1,800 | 1,647 | 3,446 | [JR 3] | |
| 2002年(平成14年) | 1,643 | 1,566 | 3,209 | [JR 4] | |
| 2003年(平成15年) | 1,552 | 1,513 | 3,065 | [JR 5] | |
| 2004年(平成16年) | 1,490 | 1,505 | 2,996 | [JR 6] | |
| 2005年(平成17年) | 1,539 | 1,457 | 2,996 | [JR 7] | |
| 2006年(平成18年) | 1,556 | 1,415 | 2,971 | [JR 8] | |
| 2007年(平成19年) | 3,025 | [JR 9] | |||
| 2008年(平成20年) | 2,975 | [JR 10] | |||
| 2009年(平成21年) | 2,905 | [JR 11] | |||
| 2010年(平成22年) | 2,766 | [JR 12] | |||
| 2011年(平成23年) | 2,636 | [JR 13] | |||
| 2012年(平成24年) | 1,295 | 1,542 | 2,837 | [JR 14] | |
| 2013年(平成25年) | 1,368 | 1,539 | 2,908 | [JR 15] | |
| 2014年(平成26年) | 1,261 | 1,427 | 2,688 | [JR 16] | |
| 2015年(平成27年) | 1,301 | 1,479 | 2,781 | [JR 17] | |
| 2016年(平成28年) | 1,240 | 1,480 | 2,721 | [JR 18] | |
| 2017年(平成29年) | 1,221 | 1,448 | 2,669 | [JR 19] | |
| 2018年(平成30年) | 1,210 | 1,370 | 2,581 | [JR 20] | |
| 2019年(令和元年) | 1,124 | 1,309 | 2,434 | [JR 21] | |
| 2020年(令和02年) | 546 | 1,201 | 1,747 | [JR 22] | |
| 2021年(令和03年) | 624 | 1,149 | 1,774 | [JR 23] | |
| 2022年(令和04年) | 834 | 1,129 | 1,964 | [JR 24] | |
| 2023年(令和05年) | 1,011 | 1,152 | 2,164 | [JR 25] | |
| 2024年(令和06年) | 1,016 | 1,173 | 2,190 | [JR 1] | |
「福島県統計年鑑」によると、2022年度(令和4年度)の発送貨物は6,664トンである[県 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
| 貨物輸送推移 | ||
|---|---|---|
| 年度 | 発送 (単位:トン) | 出典 |
| 2000年(平成12年) | 27,927 | [県 2] |
| 2001年(平成13年) | 26,763 | [県 3] |
| 2002年(平成14年) | 25,659 | [県 4] |
| 2003年(平成15年) | 19,634 | [県 5] |
| 2004年(平成16年) | 21,946 | [県 6] |
| 2005年(平成17年) | 29,850 | [県 7] |
| 2006年(平成18年) | 30,879 | [県 8] |
| 2007年(平成19年) | 35,688 | [県 9] |
| 2008年(平成20年) | 33,145 | [県 10] |
| 2009年(平成21年) | 28,404 | [県 11] |
| 2010年(平成22年) | 27,198 | [県 12] |
| 2011年(平成23年) | 14,303 | [県 13] |
| 2012年(平成24年) | 16,262 | [県 14] |
| 2013年(平成25年) | 15,523 | [県 15] |
| 2014年(平成26年) | 19,655 | [県 16] |
| 2015年(平成27年) | 7,534 | [県 17] |
| 2016年(平成28年) | 7,834 | [県 18] |
| 2017年(平成29年) | 10,136 | [県 19] |
| 2018年(平成30年) | 14,285 | [県 20] |
| 2019年(令和元年) | 10,164 | [県 21] |
| 2020年(令和02年) | 11,500 | [県 22] |
| 2021年(令和03年) | 6,222 | [県 23] |
| 2022年(令和04年) | 6,664 | [県 1] |
会津若松市役所、中心商店街の神明通りなどの市街地、鶴ヶ城などからは若干離れており、そちらは只見線七日町駅が最寄り駅となる。当駅と七日町駅、西若松駅が会津若松市街を囲みこむような形となっている。
近年、当駅付近にはビジネスホテル、大手居酒屋が相次いで進出している。
2020年(令和2年)6月12日には、会津若松市が円滑な交通環境実現やまちなか活性化を目指す五つの基本方針に基づき歩行者広場、交通広場、民間利活用用地に三区分して整備することを市議会建設委員会協議会で発表した。その上で、2020年度(令和2年度)にJR東日本とJR貨物との整備に向けた基本協定締結を目指すとしている[17][新聞 7][新聞 8]。
当駅発着の一般路線バスは会津乗合自動車と広田タクシー「エコろん号」が運行している。原則として、会津若松市街地各方面のバスは駅前広場から、それ以外のバス(高速含む)は駅前バスターミナルからの発車となる[18]。また、会津乗合自動車が2023年(令和5年)12月から試験運転しているデマンド型交通のMyRideどこでもバスの運行エリアに入っている[19]。
| のりば | 行先 |
|---|---|
| 駅前広場[18] | |
| 1[18] |
|
| 2[18] |
|
| 3[18] |
|
| 4[18] | まちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」 |
| 駅前バスターミナル[18] | |
| 路線バス[18] | |
| 高速バス[18] |
|
| 会津若松駅前富士の湯 | |
| まちなか循環バス「エコろん号」(広田タクシー[注 3][26]) | |
| ||||||||||