| 伊万里駅 | |
|---|---|
左から松浦鉄道駅舎、JR駅舎(2017年4月) | |
| いまり Imari | |
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| 所在地 | 佐賀県伊万里市新天町 |
| 所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州・駅詳細) 松浦鉄道(駅詳細) |
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伊万里駅(いまりえき)は、佐賀県伊万里市新天町にある、九州旅客鉄道(JR九州)・松浦鉄道の駅である。
佐賀県西部中心都市である伊万里市の代表駅で、伊万里市中心市街地南に位置する。JR九州筑肥線と、松浦鉄道西九州線の2路線が乗入れており、このうち筑肥線は当駅が終点である。
西九州線は旧国鉄・JR松浦線であり、当駅は国鉄・JRの駅として先に開業した松浦線を所属線としていた。国鉄時代は急行「平戸」「からつ」をはじめ、筑肥線と松浦線を直通運転する列車も設定されていた。1988年に松浦線が松浦鉄道西九州線に転換され、JRとしての所属線は筑肥線に変更されたあとも、JRと松浦鉄道は駅舎を共用しており、筑肥線と西九州線の線路もつながっていたが、2002年に道路を挟んでJRが使用する東駅舎と、松浦鉄道が使用する西駅舎に分かれ、線路も分断された[1]。
筑肥線西区間は山本駅が起点となっているが、当駅に発着する列車は全て唐津線唐津駅または西唐津駅を始発・終点として筑肥線に乗入れている。西九州線は当駅で運行系統が分かれており、有田方面からの列車、たびら平戸口・佐世保方面からの列車の双方が、全て当駅で折返している。
なお当駅は松浦線の中間駅、筑肥線の終着駅として開設したが、松浦線はスイッチバック構造となっており、駅構内の配線は筑肥線と松浦線の双方向が直通可能となっていた。松浦線が松浦鉄道西九州線に転換され、両線の線路が分断されてからも西九州線のスイッチバックは残されている。

前述通り、1988年にJR松浦線が松浦鉄道西九州線に転換されてからも駅舎は共用されていたが、2002年3月1日に筑肥線と西九州線の線路が分断されたのに合わせて東駅舎 (JR) と西駅舎(松浦鉄道)の二つの駅舎に分かれて別々の駅となった。同年10月20日に東西の駅ビルが完成して現在の姿になっている。
地元の名産である伊万里焼にちなみ、駅舎デザインは焼き物を扱う商家の白壁と焼窯の煙突をモチーフにしている[5]。
東西の駅は道路を挟んでペデストリアンデッキで繋がっていて、エレベーターがある。
| JR 伊万里駅 | |
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駅舎(2017年4月) | |
| いまり Imari | |
◄上伊万里 (1.6 km) | |
| 所在地 | 佐賀県伊万里市新天町554 |
| 所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
| 所属路線 | ■筑肥線 |
| キロ程 | 25.7 km(山本起点) |
| 電報略号 | イマ |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 1面1線[6] |
| 乗車人員 -統計年度- | 197人/日(降車客含まず) -2016年- |
| 乗降人員 -統計年度- | 385人/日 -2016年- |
| 開業年月日 | 1898年(明治31年)8月7日 |
| 備考 | 業務委託駅[7] みどりの窓口 有[8] |
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業務委託駅(JR九州サービスサポート受託者)[7]。みどりの窓口が設置されているが、平日のみの営業である[8]。
| 松浦鉄道 伊万里駅 | |
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駅舎(2017年4月) | |
| いまり Imari | |
◄川東 (1.4 km) (3.3 km)東山代► | |
| 所在地 | 佐賀県伊万里市新天町549-1 |
| 所属事業者 | 松浦鉄道 |
| 所属路線 | ■西九州線 |
| キロ程 | 13.0 km(有田起点) |
| 駅構造 | 地上駅 |
| ホーム | 2面3線 |
| 乗車人員 -統計年度- | 519人/日(降車客含まず) -2017年- |
| 乗降人員 -統計年度- | 1,006人/日 -2017年- |
| 開業年月日 | 1988年(昭和63年)4月1日 |
| 備考 | 直営駅 |
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頭端式ホーム2面3線を有する地上駅。前述の通り西九州線は当駅がスイッチバック構造である。1番線は有田方面とは繋がっていない。窓口及び自動券売機があるが、営業は駅員配置時間(昼間)のみとなっている。伊万里市所蔵の古伊万里や鍋島焼を展示する「伊万里・鍋島ギャラリー」が駅舎2Fに入っている[5]。
2009年(平成21年)8月31日限りで伊万里バスセンターが閉鎖されたため、翌9月1日から西駅舎前に「伊万里駅前」バス停が新設され、駅舎内に西肥バスと昭和バスの乗車券の自動券売機が設置されている。バス定期券・回数券は駅舎内の伊万里市観光協会売店で販売している。
nimoca(SUGOCA等の相互利用可能ICカード含む)が利用可能であるが駅構内には対応機器は無く、列車内のカードリーダーにタッチすることで精算を行う。
2024年(令和6年)1月、クラウドファンディングにより伊万里市内7駅の駅名標が更新され、当駅でも駅名標が新調された[9]。
| ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 1・2 | ■西九州線 | 下り | 松浦・たびら平戸口・佐々・佐世保方面 |
| 3 | 上り | 有田方面 |
| 年度 | 1日平均乗車人員[10] | |
|---|---|---|
| JR九州 | 松浦鉄道 | |
| 2000年 | 378 | 912 |
| 2001年 | 362 | 885 |
| 2002年 | 336 | 821 |
| 2003年 | 340 | 817 |
| 2004年 | 322 | 732 |
| 2005年 | 313 | 742 |
| 2006年 | 286 | 699 |
| 2007年 | 288 | 586 |
| 2008年 | 263 | 687 |
| 2009年 | 268 | 597 |
| 2010年 | 266 | 621 |
| 2011年 | 248 | 623 |
| 2012年 | 224 | 628 |
| 2013年 | 200 | 568 |
| 2014年 | 201 | 559 |
| 2015年 | 196 | 567 |
| 2016年 | 197 | 516 |
| 2017年 | 非公表 | 519 |
駅北側は伊万里市中心市街地であり、南側は駅舎改築工事に伴い新しく造られた道路によって国道202号と繋がっている。
西駅舎(松浦鉄道伊万里駅)前に「伊万里駅前」バス停があり、昭和自動車(昭和バス)、西肥自動車(西肥バス)等の路線バスが出ている。なお、伊万里駅前を終点とするバスは、道路向かい側の東駅舎(JR伊万里駅)前が乗降場となる。また、ユタカ交通の夜行バスや伊万里市コミュニティバス(いまりんバス)も発着する。
伊万里市街を循環する路線と、郊外と市街地の間を結ぶ路線が発着している。