Kyoto Railway Museum | |
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京都鉄道博物館エントランスホール(入口) | |
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| 施設情報 | |
| 正式名称 | 京都鉄道博物館 |
| 前身 | |
| 専門分野 | 鉄道 |
| 来館者数 | 286千人(2020年度) |
| 館長 | 松岡俊宏 |
| 事業主体 | 西日本旅客鉄道 |
| 管理運営 | 公益財団法人交通文化振興財団 |
| 開館 | 2016年(平成28年)4月29日[1] |
| 所在地 | 〒600-8835 京都府京都市下京区観喜寺町 |
| 位置 | 北緯34度59分10秒東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 /34.98611; 135.74167座標:北緯34度59分10秒東経135度44分30秒 / 北緯34.98611度 東経135.74167度 /34.98611; 135.74167 |
| 外部リンク | 京都鉄道博物館 |
| プロジェクト:GLAM | |
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京都鉄道博物館(きょうとてつどうはくぶつかん、英:Kyoto Railway Museum)は、京都府京都市下京区の梅小路公園内にある鉄道博物館である。2016年4月29日に開館した。
運営は西日本旅客鉄道(JR西日本)が公益財団法人交通文化振興財団に委託している。
2014年(平成26年)4月6日に閉館した交通科学博物館の後継施設として、2015年(平成27年)8月30日に閉館した梅小路蒸気機関車館を拡張リニューアルする形で、2016年(平成28年)4月29日にグランドオープンした[1]。旧交通科学博物館の収蔵物の一部と、旧梅小路蒸気機関車館の収蔵物を展示している。
京都鉄道博物館の開館工事にあたり、蒸気機関車の解体検査や修理に特化した専用検修庫(第2検修庫)を新設した[広報 1]。第2検修庫では、蒸気機関車を吊り上げることができるクレーンを設置し、作業風景を外から見学できるよう、施設の一部はガラス張りになっている。
全体で展示面積は約31,000 m2で、開館時点においては、鉄道博物館やリニア・鉄道館を面積・展示車両数で上回り、日本最大の鉄道博物館であったが、2018年7月の鉄道博物館の増床により、面積では日本最大の座を明け渡している。
当館の収蔵車両にはいわゆる「トップナンバー」と呼ばれる、製造第1号車が多く収蔵されているのも当館の特徴である。
また、梅小路蒸気機関車館時代から引き続き、構内施設の一部は車両基地(梅小路運転区)としての機能も保持している。また、営業線扱いの展示引き込み線には標識類も設置されている。
なお、「京都鉄道博物館」の名称は、JR東日本グループである東日本鉄道文化財団の登録商標となっている(第5696237号、第5696430号)。これは2007年に開業したさいたま市の「鉄道博物館」の名称を、同財団が先に商標登録していた(第4816677号、第4828417号)ためである。
2016年4月28日、イギリス国立鉄道博物館との姉妹提携継続調印式が行われた[報道 1]。
2016年10月14日にJR西日本の取組として日本鉄道賞大賞、2017年1月23日に関西元気文化圏賞大賞を受賞した[広報 2]。
以下、収蔵されている施設別に記載。






扇形車庫は1914年(大正3年)に建設された鉄筋コンクリート造の車庫であり、2004年(平成16年)に国の重要文化財指定ならびに土木学会選奨土木遺産に選奨されている。また、2006年(平成18年)にはJR西日本が指定する準鉄道記念物となり、2019年(令和元年)には日本機械学会により機械遺産に認定された。
車庫上部に設置されている「梅小路蒸気機関車庫」の看板の「庫」の文字は、京都鉄道博物館としてリニューアルするにあたり、2015年12月頃に「館」の字から改められたものである。
扇形車庫1番から7番までは動態保存車、8番から20番までは静態保存車の収蔵となっているが、動態保存車エリアは梅小路運転区の現役で使用される車両整備施設で、中でも本線運転機については当施設に不在の時があり、静態保存車エリアについても展示の都合上、車両配置図の通りになっていない。大半の車両が、1972年に前所属機関区から現役車両として、梅小路機関区への転属手続きが行われた[注 4]。
収蔵車両は、2006年10月14日、施設・車歴簿・保守用工具等とともに群として準鉄道記念物に指定された(ただし、広島鉄道学園展示当時の1976年に準鉄道記念物指定されたC62形1号機、交通科学博物館当時の2004年に鉄道記念物に指定され、その後京都鉄道博物館に移設した7105号機(義経号)、梅小路蒸気機関車館の車両が準鉄道記念物に指定された後の2009年に収蔵された日鉄鉱業から譲渡された1080号機を除く)。
営業線と繋がっている施設で、法令上は営業線扱いであり線路終端標識など営業線としての標識類も整備されている。このため引込線を介して展示車両を入れ替えることが可能であり、期間を設けつつ現役で運行している車両なども展示できるようになっている。
本館1階とは車両工場の展示として一体化され、展示車両の屋根上も見学できるようになっている。2線敷設されている引込線のうち、壁側のスペースには展示用の架線が張られており、展示車両のパンタグラフ上昇を実演することも可能となっている。
通常は以下の4両(ただし、配置は変更される場合がある)が展示されている。特別展示の車両は後述する。


梅小路蒸気機関車館として営業していた頃から運転されている片道500 mの展示運転線を用いたSL列車で、蒸気機関車が今回の京都鉄道博物館開業に合わせて導入された専用客車2両(オハテ321-1・オハテフ310-1。詳しくは梅小路蒸気機関車館を参照)を牽引し、15 - 60分間隔で運転する。最終列車到着後に機関車と客車を切り離し、転車台回転や火床整理(灰落とし)・給炭・給水などの整備作業を行う光景が見られる。
牽引する機関車は日によって異なり、基本的に「SLスチーム号」指定牽引機(8630・C56 160・C61 2・C62 2)が「SLスチーム号」のヘッドマークを掲出して専用客車を牽引するが、「SLやまぐち号」・「SL北びわこ号」を牽引する本線運転機(C57 1・D51 200)が牽引することもある。過去には義経号(7100形)が牽引していたこともあった。
乗車には入館料とは別に、300円(一般・大学生・高校生)・100円(中学生・小学生・3歳以上の幼児)を必要とする。
イベントや特別企画では、専用客車以外の車両で運転される場合もある。2021年9月30日から10月5日までは、運行終了済みのSL北びわこ号の復刻企画として12系客車2両が使用された[広報 7]。
また、2022年10月6日から10月11日までは鉄道開業150年を記念して、12系客車(スハフ12 129)と収蔵予定車両のマイテ49形客車(マイテ49 2)の計2両で「特別なSLスチーム号」として運転された。牽引機は、10月6日から10月9日および10月11日が8620形8630号機、10月10日がDE10形(DE10 1118)であった。なお、12系客車は通常のSLスチーム号料金で乗車できたが、マイテ49形の乗車には「アソビュー」で事前に発売された電子チケット(1,500円)が必要であった。[広報 8]。
2024年(令和6年)3月7日から3月12日まで12系客車でSLスチーム号が運行された。また3月8日にはDE10 1118が牽引を担当した。
2024年(令和6年)一月末から実施されていたSLスチーム号の専用客車2両(オハテ321-1・オハテフ310-1)の塗装変更が完了し、車体は旧型客車を思わせる塗装になった。
SLの解体検査に特化した専用検修庫で、京都鉄道博物館開館に際して新たに建設された。従来の機関車庫内にあった整備施設はその性質上(重要文化財の建物であるため)施設の拡張や設備の更新が困難で、ボイラーの運びだしには大型クレーン車二台を機関庫構内に持ち込む必要があった。このため重要部検査以上の検査をこの検修庫で実施し、交番検査などは従来通り扇形庫内の整備施設で実施する。
博物館来館者用のペデストリアンデッキが2階部分の窓に面しており、SL検修の作業風景を外から見学することが可能である[9]。
上記の引込線収蔵の4両と入れ替わる形式で、一定期間展示される。下記の車両が展示されている間は、収蔵車両は屋外に留置される。特記なき限りJR西日本または京都鉄道博物館の車両であるが、JR西日本所属車両のみならずJR四国やJR東海といったJR他社、WILLER TRAINSや近江鉄道などJRグループ以外が運行する車両が展示される場合もある。展示実績は以下の通り。
この他にも、近畿圏各私鉄の説明や切符発券体験、鉄道に関連した文学やレコードなどを紹介する展示があり、鉄道紀行作家として有名だった内田百閒と宮脇俊三を紹介する展示もある。


ツバメをモチーフとした公式キャラクター「ウメテツ」と蒸気機関車230形233号機をモチーフとした公式サブキャラクター「えすまる」が設定されており[19]、ウメテツは着ぐるみも用意されている。この着ぐるみは2021年ごろから本館にあるクハ489-1車内に飾られていることがある。
| 区分 | 個人 | 団体 | 障害者 |
| 一般 | 1,500円 | 1,200円 | 750円 |
| 大学生・高校生 | 1,300円 | 1,040円 | 650円 |
| 中学生・小学生 | 500円 | 400円 | 250円 |
| 幼児(3歳以上) | 200円 | 200円 | 100円 |
| 親会社 | |
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| 本社の支社・支店等 | |
| 運輸 | |
| 商事・物流 | |
| 物販・飲食 | |
| ホテル | |
| 旅行・広告 | |
| ショッピングセンター | |
| 不動産 | |
| 百貨店 |
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| 土木・建設・システム | |
| 清掃 | |
| その他 | |
| 労働組合 | |
| 関連項目 | |