香取神社(かとりじんじゃ)は、東京都葛飾区亀有にある神社。通称は亀有香取神社(かめありかとりじんじゃ)。
1276年(建治2年)に創建された[1][注釈 1]。亀有村の鎮守であった[3]。境内には、かつて「香取の松」と呼ばれる巨松があり、中川を行きかう船頭の目印になったという。しかし枯死してしまったため、現存していない。江戸時代までは氏子たちによる人形芝居が行われていたが、明治時代になり廃れてしまった[4]。
また境内の摂末社の内、6社は明治時代の常磐線の建設により立ち退かされて、当社の摂末社になったものである[4]。
亀有鎮座740年・亀有香取神社計画が、2020年度グッドデザイン賞受賞[5]。
2003年に先代の後を継いだ宮司が、地元を舞台とした漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に描かれていることにちなんだキャラクター銅像の設置やアニメ絵馬の販売、境内へのパティスリー誘致といった活動をおこなっている[6]。
亀有香取神社鎮座740年を記念して、リニューアル工事を実施した。社務所の建て替え、カフェ棟を新築し、境内バリアフリー工事、ライトアップ等を一括して行い、境内全体の再構築、信仰の場と地域の憩いの場を両立させる、新しい神社の在り方を提示している。
境内を社務所、カフェ等が広場を取り囲むように配置変更して、人々の日常に溶け込む都市空間として再整備し、完全バリアフリー化により、高齢者や身障者に優しい参拝施設とした。
宮司、工務店、設計者がチームを作って協議を重ね、構想を実現させた。途中で、地元出身のシェフの洋菓子店をカフェ棟に誘致することになり、シェフもそのチームに参画している[5]。