| この項目では、1969年 -2009年にかけて日本のフジテレビが放送していた番組枠およびそのテレビアニメシリーズとしての総称について説明しています。後述の「#シリーズ一覧」に含まれないテレビアニメなど、その他の用法については「名作劇場」をご覧ください。 |
世界名作劇場(せかいめいさくげきじょう)は、かつて日本のフジテレビが放送していたテレビアニメ専用の番組枠の名称である。
この番組枠で本放送となった作品は、主に日本アニメーション(前身:ズイヨー)が制作しており、現在では、同社の公式サイトなどで「世界名作劇場」シリーズと位置付けて紹介されている。
世界名作アニメ、世界名作アニメ劇場とも呼ばれる。
尚、本記事では、フジテレビが冠した番組枠と日本アニメーションが広報するテレビアニメシリーズとの該当作品の違いも踏まえつつ、同一のものとして扱う。
フジテレビ系列にて、毎週日曜日19時30分の番組枠の名称であり、厳密な放送時期は、1979年 -1984年、1994年 -1997年、2009年の期間であった。
番組枠としては、カルピスの一社提供による1969年4月開始の「カルピスまんが劇場」から続く番組の後身にあたり、『赤毛のアン』(1979年)以降が一社提供ではなくなったことから、1997年3月までは「世界名作劇場」に改称された。その後の2006年までの中断期間を除き、ハウス食品工業(現・ハウス食品グループ本社)一社提供の期間など、スポンサー事情から繰り返される改称のために、1969年から続く番組枠の総称としても認識される。厳密な名称も5種類になるが、同じ名称に戻る期間もあった。
また、「カルピスまんが劇場」4作目の『ムーミン』(1972年)までは虫プロダクション制作、同6作目の『フランダースの犬』(1975年)第20話まではズイヨー制作であり、その後、同作第21話以降に日本アニメーション制作になると、番組枠も「カルピスこども劇場」へと改称された。また、現在、日本アニメーションが広報している「世界名作劇場」シリーズは、この『フランダースの犬』を1作目としている。
これら複雑な経緯も相まって、本シリーズに該当する作品の解釈については複数の説が存在する(後述の「#シリーズ一覧」を参照)。
なお、本記事では、日本アニメーションが公式にシリーズの総称としており一般的にも認知されている『世界名作劇場』を項目名とした。
最広義による代表作品は、『アルプスの少女ハイジ』・『フランダースの犬』・『あらいぐまラスカル』などであり、本放送終了後も高い知名度を誇ることから、近年においてもコラボレーション・タイアップなどが行われている(後述の「#コラボ・タイアップ」を参照)。
基本的には世界中で古くから親しまれてきた小説・童話などを選び、ファミリー向けアニメとするための脚色を加えてアニメ化している。主な視聴者である子供たちからの共感が得やすいという理由から、原則として主人公が子供の原作が選ばれている。主人公の年齢が原作から改変されることもある。少女が主人公の作品が多いのも特徴で、原作と異って少女が主人公になるように改変されたり、原作に登場しない少女が主人公になっていたりするケースもある。題名には主人公の名前が使われることが多く、原題+主人公の名前という題名も多い。
ほとんどの作品で、小動物が主人公のペット・マスコットキャラクターとして登場している。このことに関してはマーチャンダイジングの項を参照のこと。
音楽面でも渡辺岳夫などの著名な作曲家が多数参加しており、主題歌群も家族向けのアニメソングコンサートなどでしばしば歌われている。
オリジナル作品である『七つの海のティコ』を除けば、本放送時に原作者が既に故人であることが多く、放送期間中に原作者が存命だった作品では『南の虹のルーシー』、『アルプス物語 わたしのアンネット』、『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』、『こんにちは アン 〜Before Green Gables』の4作のみである。
放送時期の初期である1970年代から人気番組で、日曜日宵の幼い子供のいる家庭の定番番組だった。
1997年3月に『家なき子レミ』の放送終了をもって『フランダースの犬』から続いた世界名作劇場の地上波シリーズは全23作、22年3か月の歴史に幕を閉じた。
2002年、日アニは『少女コゼット(邦題)』の制作を発表した[注釈 1]。この報道後、世界名作劇場として10年ぶりの新作となる第24作『レ・ミゼラブル 少女コゼット』[注釈 2]、第25作『ポルフィの長い旅』、第26作『こんにちは アン 〜Before Green Gables』の計3作が、2007年から2009年までにBSフジで放送された。地上波では現時点で『こんにちは アン』のみ。新作が『家なき子レミ』以来、約12年ぶりに地上波での放送となった。
本シリーズでは、基本的に会話は日本語、文字は現地の言葉に統一されている。また、異国・地域間での言葉の違いにより発生するはずのコミュニケーションの障壁、いわゆる「言葉の壁」は省略されている場合が多い。
言葉の壁が省略されている例:母をたずねて三千里、ペリーヌ物語(前半)、七つの海のティコ、ポルフィの長い旅
ただし、ストーリー進行上言葉の壁が必要不可欠な場合(ペリーヌが英語の通訳をするペリーヌ物語の後半、セーラがフランス語の講師を担当する小公女セーラなど)は、言葉の違いを描いた描写が残されている。
主人公の年齢は概ね10歳前後となっている。第1話時点での年齢で最年長はトラップ一家物語のマリア(18歳)、最年少はこんにちはアンのアン(6歳)となっている。
性別は、男の子が主人公の作品7作に対し、女の子が主人公の作品が19作と多くを占めている。一部は、原作に登場しない少女の新設(ふしぎな島のフローネ)、原作では主人公でない少女を主人公に格上げ(ピーター・パンの冒険と若草物語 ナンとジョー先生)、主人公の性別を少女に変更(家なき子レミ)など、アニメ化に伴い女の子を主人公にしたストーリーに再編されているものもある。
作品の時代設定としては、19世紀から現代まで幅広く、特に19世紀後半が比較的多い。
1819年の件から始まる『レ・ミゼラブル 少女コゼット』が最も古く、19世紀前半を舞台とした作品では他に『トム・ソーヤーの冒険』、『南の虹のルーシー』がある。
19世紀後半を舞台とするのは、『フランダースの犬』、『ペリーヌ物語』、『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』、『小公女セーラ』、『愛の若草物語』など。
20世紀前半は『あらいぐまラスカル』、『私のあしながおじさん』、『愛少女ポリアンナ物語』、『牧場の少女カトリ』など。
第二次世界大戦以降を舞台とする作品は『ポルフィの長い旅』、『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』、『七つの海のティコ』の3作品のみである。
作品中には動物が登場することが多く、原作に存在しなくてもアニメオリジナルで登場させることも多い。これはぬいぐるみなどの商品化が目的の一つである。嚆矢は『母をたずねて三千里』のアメデオである。日本アニメーションの松土隆二は「うちもやっぱりマーチャン必要で、制作費の補填をしたい」と述べている[1]。
松土によると『トム・ソーヤの冒険』ではミシシッピ川にいるワニを出そうとしたが没になったそうである。『私のあしながおじさん』と『トラップ一家物語』では会社から小動物を出すよう指示を受けたが、既に会社を辞めるつもりだった松土は拒否したそうである[1]。
番組と連動して指定の電話番号に電話をかけると自動音声が流れ作品のキャラクターたちが織り成すテレビ未放送のチェインエピソードを聞くことができた。
同シリーズに該当する作品については、複数の説があり、日本アニメーションが紹介する『フランダースの犬』(1975年)以降の作品とする説以外の別解釈は、以下の通り[2]。
| 番組枠名称 | 作数 | タイトル | 放送期間 | 話数 | 舞台 | 原作 | 脚注 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| カルピス まんが劇場 | どろろと百鬼丸(13話までは「どろろ」) | 1969年4月6日 - 9月28日 | 全26話 | 日本 | 手塚治虫 | [注釈 3] | |
| ムーミン[注釈 4] | 1969年10月5日 - 1970年12月27日 | 全65話 | フィンランド | トーベ・ヤンソン | [注釈 5] | ||
| アンデルセン物語 | 1971年1月3日 - 12月26日 | 全52話 | なし | ハンス・クリスチャン・アンデルセン | |||
| ムーミン(新) | 1972年1月9日 - 12月31日 | 全52話 | フィンランド | トーベ・ヤンソン | |||
| 山ねずみロッキーチャック | 1973年1月7日 - 12月30日 | 全52話 | アメリカ | ソーントン・バージェス(英語版) | [注釈 6] | ||
| アルプスの少女ハイジ | 1974年1月6日 - 12月29日 | 全52話 | スイス ドイツ | ヨハンナ・シュピリ | |||
| 第1作 | フランダースの犬 | 1975年1月5日 - 12月28日 | 全52話 | ベルギー | ウィーダ | [注釈 7] | |
| カルピス こども劇場 | |||||||
| 第2作 | 母をたずねて三千里 | 1976年1月4日 - 12月26日 | 全52話 | イタリア アルゼンチン | エドモンド・デ・アミーチス | ||
| 第3作 | あらいぐまラスカル | 1977年1月2日 - 12月25日 | 全52話 | アメリカ | スターリング・ノース | [注釈 8] | |
| カルピス ファミリー劇場 | 第4作 | ペリーヌ物語 | 1978年1月1日 - 12月31日 | 全53話 | ボスニア クロアチア イタリア スイス フランス | エクトール・アンリ・マロ | |
| 世界名作劇場 | 第5作 | 赤毛のアン | 1979年1月7日 - 12月30日 | 全50話 | カナダ | L・M・モンゴメリ | [注釈 9] |
| 第6作 | トム・ソーヤーの冒険 | 1980年1月6日 - 12月28日 | 全49話 | アメリカ | マーク・トウェイン | [注釈 10] | |
| 第7作 | 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ | 1981年1月4日 - 12月27日 | 全50話 | スイス 無人島[注釈 11] オーストラリア | ヨハン・ダビット・ウィース | ||
| 第8作 | 南の虹のルーシー | 1982年1月10日 - 12月26日 | 全50話 | オーストラリア | フィリス・ピディングトン | ||
| 第9作 | アルプス物語 わたしのアンネット | 1983年1月9日 - 12月25日 | 全48話 | スイス | パトリシア・メアリー・セントジョン | ||
| 第10作 | 牧場の少女カトリ | 1984年1月8日 - 12月23日 | 全49話 | フィンランド | アウニ・ヌオリワーラ(フィンランド語版) | ||
| ハウス食品 世界名作劇場 | 第11作 | 小公女セーラ | 1985年1月6日 - 12月29日 | 全46話 | イギリス | フランシス・ホジソン・バーネット | [注釈 12] |
| 第12作 | 愛少女ポリアンナ物語 | 1986年1月5日 - 12月28日 | 全51話 | アメリカ | エレナ・ホグマン・ポーター | ||
| 第13作 | 愛の若草物語 | 1987年1月11日 - 12月27日 | 全48話 | ルイーザ・メイ・オルコット | |||
| 第14作 | 小公子セディ | 1988年1月10日 - 12月25日 | 全43話 | アメリカ イギリス | フランシス・ホジソン・バーネット | ||
| 第15作 | ピーターパンの冒険 | 1989年1月15日 - 12月24日 | 全41話 | イギリス | ジェームス・マシュー・バリー | ||
| 第16作 | 私のあしながおじさん | 1990年1月14日 - 12月23日 | 全40話 | アメリカ | ジーン・ウェブスター | ||
| 第17作 | トラップ一家物語 | 1991年1月13日 - 12月22日 | 全40話 | オーストリア | マリア・フォン・トラップ | ||
| 第18作 | 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー | 1992年1月12日 - 12月20日 | 全40話 | ケニア | ウィリアム・H・スティーブンソン | ||
| 第19作 | 若草物語 ナンとジョー先生 | 1993年1月17日 - 12月19日 | 全40話 | アメリカ | ルイーザ・メイ・オルコット | [注釈 13] | |
| 第20作 | 七つの海のティコ | 1994年1月16日 - 12月18日 | 全39話 | 七つの海 | なし | [注釈 14] | |
| 世界名作劇場 | [注釈 15] | ||||||
| 第21作 | ロミオの青い空 | 1995年1月15日 - 12月17日 | 全33話 | スイス イタリア | リザ・テツナー | ||
| 第22作 | 名犬ラッシー | 1996年1月14日 - 8月18日 | 全26話 | イギリス | エリック・ナイト | [注釈 16] | |
| 第23作 | 家なき子レミ | 1996年9月1日 - 1997年3月23日 | 全26話 | フランス | エクトール・アンリ・マロ | [注釈 17] | |
| 1997年4月 - 2006年12月の間シリーズ中断。 | |||||||
| ハウス食品 世界名作劇場 (BSフジ) | 第24作 | レ・ミゼラブル 少女コゼット | 2007年1月7日 - 12月30日 | 全52話 | フランス | ヴィクトル・ユゴー | [注釈 18] [注釈 19] |
| 第25作 | ポルフィの長い旅 | 2008年1月6日 - 12月28日 | 全52話 | ギリシャ イタリア フランス | ポール・ジャック・ボンゾン | [注釈 20] | |
| 2009年1月 - 同年3月の間シリーズ中断。 | |||||||
| 世界名作劇場 (BSフジ) | 第26作 | こんにちは アン 〜Before Green Gables | 2009年4月5日 - 12月27日 | 全39話 | カナダ | バッジ・ウィルソン | |
本放送はフジテレビ系列毎週日曜日19時30分からの番組枠であるが、他系列局やクロスネット局で時差ネットされていた県も多い。
以下の一覧は、『フランダースの犬』(1975年)から『家なき子レミ』(1996年)まで、系列は翌年3月時点のものとする。
| 対象地域 | 放送局 | 当時の系列 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 制作局 |
| 北海道 | 北海道文化放送 | ||
| 青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 | 『愛の若草物語』までは遅れネットで定期放送。ネット休止を挟んで、『私のあしながおじさん』は本放送終了後に放送[注釈 23]、以後ネット打ち切り。 |
| 青森テレビ | TBS系列 | 『小公子セディ』のみ遅れネット | |
| 岩手県 | 岩手放送 | 現:IBC岩手放送。『ピーターパンの冒険』まで放送 | |
| 岩手めんこいテレビ | フジテレビ系列 | 1991年4月開局から放送 | |
| 宮城県 | 仙台放送 | ||
| 秋田県 | 秋田テレビ | 1987年3月までテレビ朝日系列とのクロスネット | |
| 山形県 | 山形テレビ | テレビ朝日系列 | 1981年3月まで同時ネット。それ以降は時差ネット。『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』まで放送。1993年3月までフジテレビ系列 |
| さくらんぼテレビ | フジテレビ系列 | 『若草物語 ナンとジョー先生』以降を1997年4月開局後に放送 | |
| 福島県 | 福島テレビ | 1983年3月までTBS系列とのクロスネット。1983年10月から同時ネット | |
| 山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列 | 「名犬ラッシー」を以てネット終了。 |
| 新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 | 現:NST新潟総合テレビ。1981年3月まで日本テレビ系列・テレビ朝日系列とのトリプルクロスネット。1983年9月までテレビ朝日系列とのクロスネット。1981年4月から同時ネット |
| 長野県 | 長野放送 | ||
| 静岡県 | テレビ静岡 | ||
| 富山県 | 富山テレビ | ||
| 石川県 | 石川テレビ | ||
| 福井県 | 福井テレビ | ||
| 中京広域圏 | 東海テレビ | ||
| 近畿広域圏 | 関西テレビ | ||
| 島根県 鳥取県 | 山陰中央テレビ | ||
| 岡山県 香川県 | 岡山放送 | 1979年3月までの放送免許は岡山県のみ。1979年3月までテレビ朝日系列とのクロスネット | |
| 広島県 | 広島テレビ | 日本テレビ系列 | テレビ新広島開局後も1975年10月4日まで放送。土曜18:00 - 18:30に遅れネット |
| テレビ新広島 | フジテレビ系列 | 1975年10月5日から放送 | |
| 山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 | 『わたしのアンネット』まで放送 |
| 徳島県 | 四国放送 | 『小公子セディ』まで放送 | |
| 香川県 | 西日本放送 | 1979年3月まで放送 | |
| 愛媛県 | テレビ愛媛 | フジテレビ系列 | |
| 高知県 | 高知放送 | 日本テレビ系列 | 『ロミオの青い空』まで放送[注釈 24] |
| 福岡県 | テレビ西日本 | フジテレビ系列 | |
| 佐賀県 | サガテレビ | ||
| 長崎県 | 長崎放送 | TBS系列 | 『フランダースの犬』を1975年3月まで番販放送 |
| テレビ長崎 | フジテレビ系列 | 1990年9月まで日本テレビ系列とのクロスネット。1990年10月から同時ネット | |
| 熊本県 | テレビ熊本 | 1982年3月まで日本テレビ系列・テレビ朝日系列とのトリプルネット。1989年9月までテレビ朝日系列とのクロスネット | |
| 大分県 | 大分放送 | TBS系列 | 『フランダースの犬』を1975年3月まで番販放送 |
| テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 1993年9月までテレビ朝日系列とのクロスネット。「名犬ラッシー」を以てネット終了。 | |
| 宮崎県 | テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
| 鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 | 1982年9月まで日本テレビ系列・テレビ朝日系列とのトリプルネット。1994年3月まで日本テレビ系列とのクロスネット。1994年4月から同時ネット |
| 沖縄県 | 沖縄テレビ |
以下は地上波フジテレビで、1975年1月から1997年3月まで放送された23作品を記述する。裏番組に「クイズ面白ゼミナール」(NHK)や、「象印クイズ ヒントでピント」(テレビ朝日)などがあったものの、視聴率は健闘していた。
| # | 作品名 | 平均視聴率 |
|---|---|---|
| 1 | フランダースの犬 | 22.5% |
| 2 | あらいぐまラスカル | 21.6% |
| 3 | 母をたずねて三千里 | 21.3% |
| 4 | 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ | 18.8% |
| 5 | 愛少女ポリアンナ物語 | 17.5% |
| 6 | ペリーヌ物語 | 16.9% |
| 7 | 小公女セーラ | 16.3% |
| 8 | 赤毛のアン | 16.2% |
| 9 | 私のあしながおじさん | 16.2% |
| 10 | トム・ソーヤの冒険 | 15.5% |
| 11 | 若草物語 ナンとジョー先生 | 15.0% |
| 12 | 愛の若草物語 | 14.9% |
| 13 | トラップ一家物語 | 14.8% |
| 14 | 南の虹のルーシー | 14.7% |
| 15 | ピーターパンの冒険 | 13.9% |
| 16 | 大草原の小さな天使 ブッシュベイビー | 13.5% |
| 17 | アルプス物語 わたしのアンネット | 13.1% |
| 18 | 七つの海のティコ | 13.0% |
| 19 | 小公子セディ | 12.3% |
| 20 | 牧場の少女カトリ | 11.9% |
| 21 | ロミオの青い空 | 10.4% |
| 22 | 名犬ラッシー | 08.9% |
| 23 | 家なき子レミ | 08.5% |
まずは本放送を行うフジテレビとその系列局が始めた。名作劇場の人気が全盛だった時期には、系列局において初期 - 中期の作品の再放送が一社提供で行われた例も多い。
約10年間新作が作られなくなった時期からフジテレビ以外の民放系列局・NHKのBS2ほか様々なメディアで再放送されるようになった。
世界名作劇場が始まった頃は虫プロの倒産、東映動画の累積赤字などアニメ業界の景気が悪かった。このため各社は制作費回収のため、作品を海外に輸出することを前提として制作していた。
名作劇場も同様に海外市場を睨んで制作され[1]、一度も日本国外への輸出がされていない『名犬ラッシー』を除き、韓国・台湾・中国・フィリピンなどの東・東南アジアやヨーロッパ諸国・中東など世界各地で放送された。特にフィリピンとイタリアではほぼ全作品が放送されており、韓国では『家なき子レミ』『ポルフィの長い旅』を除く全作品が放送されている。また、台湾と香港では『レ・ミゼラブル 少女コゼット』まで放送(ただし、台湾では『大草原の小さな天使 ブッシュベイビー』を除く)、ドイツについても『小公子セディ』を除いて『ロミオの青い空』まで放送されている。
一方、アメリカ合衆国では『トム・ソーヤーの冒険』『ふしぎな島のフローネ』と『若草物語』の数話分しか紹介されておらず、イギリスでは『ピーターパンの冒険』しか放送されていない。
『ペリーヌ物語』はフランスの建物、街並み他の風景が明らかに現実とかけ離れていたため、フランスでは放送されなかった。また、『フランダースの犬』は舞台であるベルギーでは放送されなかった。
BSフジ開局記念の一環で2000年12月から2001年8月にかけ、「世界名作劇場 完結版」の番組名でBSフジと日本アニメーションの制作により放送された。監督である楠葉宏三が、テレビシリーズの一部および未放送分を除く話数分を前編・後編の2パートに分けて再構成し、各編約50分・計100分の映像として編集したものである。新たに収録したナレーション解説が追加されており、冒頭部の概要説明は藤田淑子、本編中は登場キャラクターを演じた声優もしくはその母をたずねて三千里での高乃麗など声質に近い声優が担当している。完結版のOPは制作当時のスタッフを含め当時のまま放送される一方、EDは作品と完結版のスタッフが新規テロップで挿入されるが、歌詞テロップは表示されない。
本放送の後、順次バンダイビジュアルから描き下ろしのカラーイラストをジャケットに使用し「ばっちしV」としてVHSやDVDソフト化されている他、CS放送局のキッズステーション(番組名は改題)、アニマックス、カートゥーン ネットワーク(ポップコーンスペシャル内)でも再放送された。2006年末には『レ・ミゼラブル 少女コゼット』放送決定記念企画として、BIGLOBEで23作品が期間限定で動画配信された。
また、完全版の構成を基に、2001年から2003年にかけて23作品がぎょうせいの「絵本アニメ 世界名作劇場」というアニメ絵本で出版されており、DVDのジャケットイラストを表紙として使用している。
2011年にOVAとして先の23作と同じスタイルで日本アニメーション単独で制作され、同年7月22日に単巻のDVDソフトと、先の23作を合わせた「―完結編」DVD-BOXがバンダイビジュアルから発売されている。
テレビ放送については「ポルフィ」の完結版を除く2作品が、それぞれ2011年8月にCS放送局のアニマックスでテレビ初放送され、後に2013年ではカートゥーン ネットワークでも何度か再放送された(放送月については、各作品を参照)。
本シリーズの初DVDビデオ化作品は松竹映画版の「THE DOG OF FLANDERS(劇場版 フランダースの犬)」であり、1998年に東芝デジタルフロンティアコンテンツ事業部から発売、2007年以降バンダイビジュアルが再発売している。
テレビアニメの『フランダースの犬』から『家なき子レミ』については全作品全話をバンダイビジュアルが順送りでセルDVD(DVDビデオ)化し、1999年から2002年11月にかけてほぼ毎月のペースで発売された(各巻4-6話収録で3980円)。2001年頃発売タイトルからレーベルがBANDAIからEMOTIONへ変更された。2009年4月に初期作品を1890円の廉価版として再発売したり[5]、一部作品で描き下ろしジャケットイラストによる廉価版DVD-BOXを新たに発売している。
『少女コゼット』以降の再開後3作品は、初回放送月から約6-8ヶ月遅れで同じくEMOTIONからリリースされたが、『こんにちは アン』のみ当初から1890円の価格で発売された。
2010年6月25日、『世界名作劇場35周年記念 世界名作劇場 オープニング&エンディング集』(BCBA-3874 税込2,940円)は、シリーズ全26作品を彩ったオープニング&エンディング映像を収録[6]。
2017年12月18日よりNHN comico運営のコミック・ラノベアプリであるcomico・comico PLUSにて『世界名作劇場学院』のタイトルでコミカライズが配信開始[8]、2018年7月2日に最終回の24話が配信された。作者は早乙女智美/sunbird。
<ref>ただしAmazon Prime内のサブスクリプション「dアニメストアfor Prime video」に登録することで視聴可能</ref>。「世界名作劇場」シリーズおよび制作会社である日本アニメーションの創業が重なっていることから、順次、関連の周年企画が施策されている。以下、シリーズ中の作品ごとの周年企画も併記する。
2016年11月には、日アニ本社(多摩市)近くのアリオ橋本に『世界名作劇場 Fan Fun Kitchen』がオープンした[26]。赤毛のアン、母をたずねて三千里、フランダースの犬、あらいぐまラスカルのキャラクターをあしらったスイーツや軽食を提供。2019年1月20日をもって閉店[27]。
周年記念企画の実施やコラボ・タイアップ企画の実施に伴うグッズ化に関しては、別項目を参照。
この節には内容がありません。加筆して下さる協力者を求めています。(2025年2月) |
この節には内容がありません。加筆して下さる協力者を求めています。(2025年2月) |
| フジテレビ系列日曜19時台後半枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
日曜映画劇場(第2期) ※19:30 - 20:56 | カルピスまんが劇場 - 世界名作劇場 (どろろと百鬼丸 - 家なき子レミ) 【ここからアニメ枠】 | |
| BSフジ日曜19時台後半枠 | ||
アニメ世界名作劇場完結版 ※19:00 - 19:55 | ハウス食品世界名作劇場 (レ・ミゼラブル 少女コゼット、ポルフィの長い旅) | |
| BSフジ日曜19時台後半枠 | ||
Be KIDS サンデー | 世界名作劇場 (こんにちは アン 〜Before Green Gables) | |
| 特記 |
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| 他作品 |
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| 関連項目 |
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