下関市(しものせきし)は、山口県の西部、本州の最西端にある都市。中核市および中枢中核都市に指定されている。
海峡ゆめタワーから下関市中心部東側と関門海峡を望む(中央部に見えるのは関門橋、右上は北九州市門司区)
火の山から望む下関市中心部古くから関門海峡に面する港湾都市、大陸への玄関口として栄えたこともあって人口は県庁所在地の山口市をも上回り、山口県下では最大である。中国地方では広島市、岡山市、倉敷市、福山市に次ぐ5番目の規模であり、近畿地方以西では唯一県庁所在地の人口を上回る中核市でもある。関門橋や関門トンネル、新関門トンネルなどで繋がる対岸の福岡県北九州市と密接な関係を持ち、関門都市圏を形成する。北九州市の中心駅である小倉駅と下関駅との間は在来線で15分程度の近さであるため、北九州市への通勤通学者も一定数存在する。
下関港周辺は、古くは「赤間関」(あかまがせき、あかませき、あかまのせき[1])と呼ばれており、これを赤馬関とも書いたことから、これを略した「馬関」(ばかん)という別名も用いられた[注釈 1]。また、唐戸市場を中心として日本最大のフグの集積地としても有名である。また、関門海峡を臨む春帆楼はふぐ料理公許第一号店である。
戦前から下関港を発着する関釜連絡船(現在の関釜フェリー)は、日本から朝鮮半島や中国大陸へ渡る主要ルートの1つとなったことから、東アジア諸国への玄関口としての機能をも有する。陸上交通・海上交通の両面で重要な地点となったことから、戦時中には「下関要塞」として関門海峡沿岸部一帯が大日本帝国陸軍の支配下に置かれた。
1878年の郡区町村編制法により赤間関区(あかまがせきく)が置かれたことに始まり、1889年4月1日の市制施行時には日本で最初に市制を施行された31市の1つ(山口県で唯一)として赤間関市が発足した。1902年6月1日に現在の市名である『下関市』に改名した。現在の市制は2代目で、2005年2月13日に下関広域都市圏を構成していた(旧)下関市と豊浦郡の4町(菊川町、豊田町、豊浦町、豊北町)の計1市4町が合併(新設合併)して、新たに発足したものである。合併前の下関市・豊浦郡で下関都市圏(下関広域都市圏)を形成していたが、現在は1市で都市圏を構成し経済面でも山口県及び県西部の中心都市となっている。(詳細は経済を参照)
関門海峡の衛星写真。上が下関市、下が北九州市(若干の歪みあり)。
下関市中心部周辺の空中写真。
2009年4月29日撮影の72枚を合成作成。国土交通省国土地理院地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。下関市は山口県の最西端かつ、本州の最西端に位置する。関門海峡を挟んで西を日本海(響灘)、南を瀬戸内海(周防灘)に接する。周防灘に注ぐ木屋川や響灘に注ぐ綾羅木川などの河口付近に形成されている沖積平野部を除くと、稜線が海岸ぎりぎりまで接近する地形となっており、特に旧市街では平地が少ない。また下関中心部と長府地区を遮るように霊鷲山や大唐楯山、茶臼山が存在している。旧郡部ではいくつかの盆地が点在し、それぞれの盆地で集落を形成している。市内に位置する主な山としては、関門海峡に面し瀬戸内海国立公園を形成する火の山、航空通信施設などのある華山、あるいは狗留孫山などがある。人の住む島としては、関門海峡に面した彦島、響灘に浮かぶ角島、蓋井島、六連島がある。
下関市の気候は複雑で、日本海側気候と瀬戸内海式気候と太平洋側気候の境界に当たる。冬は北西の季節風の影響で曇天が多く、雨・雪の降る日もある。降雪量は少ない。
三方(西・南・東)を海に囲まれ、響灘を流れる対馬海流の影響もあり、旧市内及び響灘沿岸の日較差(日最高気温と日最低気温の差)は小さく、夏は山口県の他の地域に比べるとそれほど高温にならず、冬も低温にならない為温暖で過ごしやすい地域と言える。しかし、豊田町や菊川町など山沿いの内陸部では寒暖の差は大きい[2]。
| 下関地方気象台(下関市竹崎町、標高3m)の気候 |
|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
|---|
| 最高気温記録°C (°F) | 19.1 (66.4) | 23.7 (74.7) | 26.2 (79.2) | 29.7 (85.5) | 30.9 (87.6) | 35.1 (95.2) | 36.2 (97.2) | 37.0 (98.6) | 35.0 (95) | 30.8 (87.4) | 26.9 (80.4) | 26.2 (79.2) | 37.0 (98.6) |
|---|
| 平均最高気温°C (°F) | 9.7 (49.5) | 10.5 (50.9) | 13.7 (56.7) | 18.4 (65.1) | 22.7 (72.9) | 25.8 (78.4) | 29.7 (85.5) | 31.3 (88.3) | 27.8 (82) | 23.0 (73.4) | 17.5 (63.5) | 12.3 (54.1) | 20.2 (68.4) |
|---|
| 日平均気温°C (°F) | 7.2 (45) | 7.5 (45.5) | 10.3 (50.5) | 14.7 (58.5) | 19.1 (66.4) | 22.5 (72.5) | 26.5 (79.7) | 27.9 (82.2) | 24.6 (76.3) | 19.7 (67.5) | 14.5 (58.1) | 9.5 (49.1) | 17.0 (62.6) |
|---|
| 平均最低気温°C (°F) | 4.8 (40.6) | 4.9 (40.8) | 7.4 (45.3) | 11.6 (52.9) | 16.2 (61.2) | 20.1 (68.2) | 24.2 (75.6) | 25.6 (78.1) | 22.2 (72) | 16.9 (62.4) | 11.8 (53.2) | 7.0 (44.6) | 14.4 (57.9) |
|---|
| 最低気温記録°C (°F) | −6.3 (20.7) | −6.5 (20.3) | −5.5 (22.1) | 0.5 (32.9) | 6.5 (43.7) | 9.5 (49.1) | 15.1 (59.2) | 17.5 (63.5) | 12.8 (55) | 5.9 (42.6) | 0.7 (33.3) | −4.6 (23.7) | −6.5 (20.3) |
|---|
| 降水量 mm (inch) | 80.0 (3.15) | 75.9 (2.988) | 121.2 (4.772) | 130.8 (5.15) | 154.2 (6.071) | 253.6 (9.984) | 309.4 (12.181) | 190.0 (7.48) | 162.6 (6.402) | 83.7 (3.295) | 81.9 (3.224) | 69.1 (2.72) | 1,712.3 (67.413) |
|---|
| 降雪量 cm (inch) | 1 (0.4) | 1 (0.4) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 2 (0.8) |
|---|
| 平均降水日数(≥0.5 mm) | 11.5 | 10.7 | 11.4 | 10.4 | 9.7 | 12.4 | 12.0 | 10.0 | 9.8 | 7.2 | 9.0 | 10.9 | 124.9 |
|---|
| 平均降雪日数 | 10.5 | 6.9 | 2.6 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.8 | 7.0 | 27.7 |
|---|
| % 湿度 | 63 | 63 | 65 | 67 | 70 | 78 | 79 | 75 | 73 | 67 | 66 | 63 | 69 |
|---|
| 平均月間日照時間 | 95.8 | 116.1 | 162.9 | 187.6 | 207.1 | 146.6 | 172.4 | 207.2 | 161.9 | 176.3 | 134.7 | 102.6 | 1,875.9 |
|---|
| 出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1883年-現在)[3][4] |
| 豊田(下関市豊田町大字稲光字土橋、標高40m)(1991年 - 2020年)の気候 |
|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
|---|
| 最高気温記録°C (°F) | 16.8 (62.2) | 21.8 (71.2) | 25.1 (77.2) | 28.4 (83.1) | 31.4 (88.5) | 34.1 (93.4) | 35.7 (96.3) | 36.2 (97.2) | 35.0 (95) | 30.7 (87.3) | 26.4 (79.5) | 23.2 (73.8) | 36.2 (97.2) |
|---|
| 平均最高気温°C (°F) | 8.7 (47.7) | 9.8 (49.6) | 13.4 (56.1) | 18.6 (65.5) | 23.1 (73.6) | 25.9 (78.6) | 29.3 (84.7) | 30.7 (87.3) | 27.2 (81) | 22.3 (72.1) | 16.7 (62.1) | 11.2 (52.2) | 19.8 (67.6) |
|---|
| 日平均気温°C (°F) | 3.6 (38.5) | 4.4 (39.9) | 7.5 (45.5) | 12.4 (54.3) | 17.3 (63.1) | 21.2 (70.2) | 25.1 (77.2) | 25.9 (78.6) | 22.0 (71.6) | 16.1 (61) | 10.4 (50.7) | 5.4 (41.7) | 14.3 (57.7) |
|---|
| 平均最低気温°C (°F) | −1.1 (30) | −0.8 (30.6) | 1.7 (35.1) | 6.1 (43) | 11.4 (52.5) | 17.0 (62.6) | 21.6 (70.9) | 22.1 (71.8) | 17.8 (64) | 10.8 (51.4) | 5.0 (41) | 0.5 (32.9) | 9.4 (48.9) |
|---|
| 最低気温記録°C (°F) | −7.9 (17.8) | −9.1 (15.6) | −6.2 (20.8) | −4.0 (24.8) | 0.0 (32) | 5.5 (41.9) | 12.0 (53.6) | 14.3 (57.7) | 4.6 (40.3) | −0.6 (30.9) | −3.7 (25.3) | −6.3 (20.7) | −9.1 (15.6) |
|---|
| 降水量 mm (inch) | 90.8 (3.575) | 88.3 (3.476) | 140.5 (5.531) | 151.4 (5.961) | 183.7 (7.232) | 272.5 (10.728) | 342.8 (13.496) | 201.2 (7.921) | 167.8 (6.606) | 93.3 (3.673) | 88.2 (3.472) | 83.1 (3.272) | 1,899.1 (74.768) |
|---|
| 平均降水日数(≥1.0 mm) | 11.3 | 10.7 | 11.6 | 10.0 | 9.5 | 12.4 | 11.6 | 9.9 | 9.5 | 7.7 | 9.3 | 11.1 | 124.6 |
|---|
| 平均月間日照時間 | 99.8 | 107.6 | 156.1 | 182.9 | 206.1 | 137.0 | 152.6 | 189.8 | 151.6 | 169.5 | 134.5 | 103.9 | 1,791.3 |
|---|
| 出典1:Japan Meteorological Agency |
| 出典2:気象庁[5] |
 |
| 下関市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 下関市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 下関市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
下関市(に相当する地域)の人口の推移
| 1970年(昭和45年) | 315,603人 | | | 1975年(昭和50年) | 322,300人 | | | 1980年(昭和55年) | 325,478人 | | | 1985年(昭和60年) | 324,585人 | | | 1990年(平成2年) | 315,643人 | | | 1995年(平成7年) | 310,717人 | | | 2000年(平成12年) | 301,097人 | | | 2005年(平成17年) | 290,693人 | | | 2010年(平成22年) | 280,947人 | | | 2015年(平成27年) | 268,517人 | | | 2020年(令和2年) | 255,051人 | |
|
| 総務省統計局国勢調査より |
旧下関市と旧豊浦郡合併時直近の国勢調査(2000年10月)に基づく旧1市4町の人口の合計が30万1097人[6] と、(当時の)中核市移行の基準である30万人[注釈 2] を越えていたため、合併同年の2005年(平成17年)10月1日に中核市の指定を受けた[7]。ただし、合併以来人口は減少している(2005年の国勢調査時点では29万693人[6])。2024年の人口は約24万人であるが、山口県最大である。
下関市は、関門海峡の対岸に位置する北九州市とともに本州と九州の接点・大陸への玄関口として発達してきた。両市が中心となって形成される都市圏は関門都市圏とも呼ばれるように、両市の経済面および文化的な繋がりは極めて深い。観光(関門海峡花火大会)や行政サービスなどで両市の交流が盛んなほか、買い物・娯楽・通勤通学・交通機関利用(下関駅、小倉駅や北九州空港)などを目的とした両市間の人の流れが日常的にある。下関は北九州都市圏の5%都市圏であり実質、同一の生活圏を形成していると言える。ゆえに北九州市の商業・娯楽施設の動向が、下関市内にある同施設の経営戦略に影響を与えている。また、一時期ではあるが下関市と北九州市の道州制を見据えた越境合併及び関門特別市構想について両市で話し合いが行われたこともある。
- 山口県
- 福岡県(海上で隣接)
古くより九州や中国・朝鮮半島といったアジア大陸からの本州の玄関口として栄え、江戸時代には「西の浪華」と呼ばれるほどの賑わいだった[8]。また日本史における数々の重要な出来事に関係している都市でもある。
「下関」の名称の初見は869年(貞観11年)[9] であるのに対し、「赤間関」の名称の初見は1185年(元暦2年)である[10]。ただし、これを関所の名称[11] と捉え、「あかま(赤間[12]・赤馬[13])」が地名であると解すると平安時代まで遡ることができる。いずれにしても鎌倉時代に「赤間関」という呼び名が成立し、付属する港湾や関門海峡の長門国側を指す広域地名、更には対岸の豊前国門司関を含めた関門海峡全体の別名としても用いられた[14]。
元寇をきっかけに赤間関を防衛するために長門守護は長門探題とされて北条氏一門が任ぜられた。北条氏が滅びると長門の御家人であった厚東氏が長門守護とされるが、南北朝の内乱の中で周防国の在庁官人・御家人であった大内氏が南朝方として周防・長門両国を征服、後に北朝方に離反して室町幕府から両国の守護、更に対岸の豊前国の守護にも任ぜられて赤間関を含めた関門海峡両岸を大内氏が支配する体制が16世紀中期まで200年近く続くことになる。大内氏は赤間関に代官を設置して直接管理し、港湾の管理・関銭や帆別銭の徴収・明や朝鮮などの外交使節への応対などにあたった[15]。
特に外国からの船舶が東へと向かうためには必ず赤間関に立ち寄って瀬戸内海を経由して京都方面に向かうことになり、朝鮮通信使(朝鮮の使節)が博多に寄らずに直接赤間関を目指した例もある。また、室町幕府が派遣した遣明船の往復の際にも必ず赤間関に立ち寄り、帰国時には赤間関から京都へ使者が送られていた。遣明船の記録でも、往路は寧波到着時に日本の年号から明の年号に改め、帰路は赤間関到着時に日本の年号に戻す慣例[16] があった[17]。また、16世紀に大内氏が日明貿易を独占すると遣明船から抽分銭を徴収する抽分司官が赤間関に置かれた他、明の朝廷に献上する貢物や輸出品を保管する倉庫も設置され[18]、朝鮮などの外国人も居住していた[19]。
壇ノ浦古戦場址の碑(みもすそ川公園)弥生時代には既に現在の下関市域には集落が複数存在しており、綾羅木郷遺跡(川中地区)、土井ヶ浜遺跡(現在の豊北地区)などに当時の遺構が現在も残る。
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 3月 - 下関大丸が大丸松坂屋百貨店に吸収合併され消滅。大丸下関店へ改称。ボートレース下関が797億円で過去最高売上。
- 4月 - 少子化に伴う学校統廃合に伴い、角島、阿川、粟野、滝部の4小学校を統合し豊北小学校開校。
- 10月 -六連島灯台・角島灯台が国の重要文化財に指定。
- 11月 -角島大橋開通20周年。全国鯨フォーラム2020in下関開催。
- 2021年(令和3年)
- 3月 -GIGAスクール構想に基づき市立小学校・市立中学校・下関商業高校の生徒に1人1台タブレット配備。ボートレース下関が1233億円で過去最高売上。
- 4月 - 下関市手話言語条例の制定。
- 5月 -乃木浜総合公園グラウンド・ゴルフ場完成。ゼロカーボンシティ宣言。
- 8月 -道の駅北浦街道 豊北の来駅者数500万人達成。
- 11月 - 下関夜間急病診療所新庁舎完成。
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)
- 2月 - あるかぽーと・唐戸エリアマスタープラン策定。
- 4月 -蓋井島での継続的な学びの場を確保する為に施設一体型小中一貫教育校「蓋井中学校」開校。
- 5月 - 下関市・北九州市市長会談を12年ぶりに開催[24]。長州出島クルーズ岸壁が完成。
- 6月 - 6月末から7月初旬にかけて線状降水帯による豪雨災害が発生した。この豪雨災害により断水や停電のほか、山陰本線にて橋梁の傾斜と土砂の流入が発生した為、小串駅から長門市駅間において運休している。
- 8月 - 下関駅前の旧エディオン下関店跡地に県内最大規模のオフィスビル、「エストラスト下関センタービル」開業。捕鯨母船「関鯨丸」の母港化が正式決定。
- 9月 - 下関市立大学におけるデータサイエンス学部開設が文部科学大臣から認可。長州出島クルーズ岸壁供用式典が開催。
- 11月 -2023年世界体操競技選手権においてメダルを獲得した本市出身の南一輝が下関市スポーツ栄誉賞を受賞。
- 1月-12月 - 少子化対策の一環として「子ども医療費助成制度拡充」、「妊娠出産子育て支援事業」[25]、「学校給食費支援事業」[26]、「しもまちBABYタクシー事業」[27]、「1・2歳児・高校生子育て応援給付金事業」の実施および「病児保育予約システム」や「母子手帳アプリ」が導入[28]。
- 初代:江島潔(2005年3月27日 - 2009年3月26日) - 旧市長を1995年から2005年まで連続3期務める
- 第2代-第3代:中尾友昭(2009年3月27日 - 2017年3月26日)
- 第4代-第6代:前田晋太郎(2017年3月27日 - 現職)
- 歴代首長[30]
| 代 | 市長名 | 任期 | 任期数 |
|---|
| 旧赤間関区長(官選) |
| 初 | 高洲素介 | 不詳 | |
| 旧赤間関市長(官選) |
| 初 | 伊藤房次郎 | 1889年(明治22年)4月28日 - 1891年(明治24年)7月19日 | 1 |
| 2 | 石川良平 | 1891年(明治24年)8月9日 - 1892年(明治25年)8月 | 1 |
| 3 | 内田一心 | 1892年(明治25年)8月 - 1896年(明治29年)2月 | 1 |
| 4 | 高洲素介 | 1896年(明治29年)2月 - 1899年(明治32年)3月 | 1 |
| 5 - 6 | 原勝一 | 1899年(明治32年)4月 - 1902年(明治35年)5月31日 | 2 |
| 旧下関市長(官選) |
| 5 - 6 | 原勝一 | 1902年(明治35年)6月1日 - 1906年(明治39年)8月17日 | 2 |
| 7 | 白上俊一 | 1906年(明治39年)10月9日 - 1910年(明治43年)5月27日 | 1 |
| 8 | 小林重威 | 1910年(明治43年)10月5日 - 1913年(大正2年)11月15日 | 1 |
| 9 | 青木良雄 | 1914年(大正3年)7月7日 - 1917年(大正6年)5月29日 | 1 |
| 10 | 不破彦麿 | 1917年(大正6年)10月9日 - 1919年(大正8年)9月2日 | 1 |
| 11 | 李家隆介 | 1919年(大正8年)10月 - 1921年(大正10年)2月 | 1 |
| 12 - 13 | 山崎林太郎 | 1922年(大正11年)8月 - 1927年(昭和2年)1月 | 2 |
| 14 | 浮田茂太郎 | 1927年(昭和2年)1月26日 - 1931年(昭和6年)1月 | 1 |
| 15 - 18 | 松井信助[31] | 1931年(昭和6年)1月16日 - 1946年(昭和21年)2月 | 4 |
| 19 | 松尾守治 | 1946年(昭和21年)3月 - | 1 |
| 旧下関市長(公選) |
| 20 | 松尾守治 | 1947年(昭和22年)4月 - 1951年(昭和26年)3月 | 1 |
| 21 - 23 | 福田泰三 | 1951年(昭和26年)5月10日 - 1963年(昭和38年)4月 | 3 |
| 24 | 木下友敬 | 1963年(昭和38年)5月2日 - 1967年(昭和42年)4月29日 | 1 |
| 25 - 27 | 井川克巳 | 1967年(昭和42年)4月30日 - 1979年(昭和54年)4月29日 | 3 |
| 28 - 30 | 泉田芳次 | 1979年(昭和54年)4月30日 - 1991年(平成3年)4月29日 | 3 |
| 31 | 亀田博 | 1991年(平成3年)4月30日 - 1995年(平成7年)4月29日 | 1 |
| 32 - 34 | 江島潔 | 1995年(平成7年)4月30日 - 2005年(平成17年)2月12日 | 3 |
| 下関市長 |
| 初 | 江島潔 | 2005年(平成17年)3月27日 - 2009年(平成21年)3月26日 | 1 |
| 2-3 | 中尾友昭 | 2009年(平成21年)3月27日 - 2017年(平成29年)3月26日 | 2 |
| 4-6 | 前田晋太郎 | 2017年(平成29年)3月27日 - 現職 | 3 |
※当日有権者数:204,884人 最終投票率:33.48%(前回比:-4.04pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|
| 前田晋太郎 | 48 | 無所属 | 現 | 45,823票 | 67.9% | 自由民主党公明党 |
| 蘇丈喜 | 33 | 無所属 | 新 | 21,628票 | 32.1% | |
※当日有権者数:216,871[34]人 最終投票率:37.52%(前回比:-9.57pts)
※当日有権者数:225,864[34]人 最終投票率:47.09%(前回比:+5.05pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|
| 前田晋太郎 | 40 | 自由民主党 | 新 | 48,896票 | 46.39% | |
| 中尾友昭 | 67 | 無所属 | 現 | 45,546票 | 43.21% | |
| 松村正剛 | 63 | 無所属 | 新 | 10,958票 | 10.40% | |
※当日有権者数:229,011人 最終投票率:42.04%(前回比:-11.43pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|
| 中尾友昭 | 63 | 無所属 | 現 | 55,383票 | 58.27% | |
| 西本健治郎 | 36 | 無所属 | 新 | 39,656票 | 41.73% | |
※当日有権者数:234,585人 最終投票率:53.47%(前回比:+4.17pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|
| 中尾友昭 | 59 | 無所属 | 新 | 62,964票 | 50.75% | |
| 友田有 | 51 | 無所属 | 新 | 40,706票 | 32.81% | |
| 香川昌則 | 45 | 無所属 | 新 | 20,401票 | 16.44% | |
※当日有権者数:238,549人 最終投票率:49.30%(前回比:pts)
| 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
|---|
| 江島潔 | 47 | 無所属 | 現 | 45,938票 | 39.52% | |
| 中尾友昭 | 55 | 無所属 | 新 | 43,468票 | 37.39% | |
| 松原守 | 62 | 無所属 | 新 | 26,838票 | 23.09% | |
唐戸に隣接する南部町(なべちょう)に本庁を置くほか、2005年(平成17年)の合併前の旧郡部の各町に総合支所(4箇所)、旧下関市内に12支所、総合支所管内に11支所を配する。また、3つのサテライトオフィスと1つの事務所(東京事務所)を設置している。
- 行政区画
市役所本庁、総合支所、支所(総合支所内のものを除く)の所管する地域として、17の地区がある。
各地区の名称は、本庁の所管する区域は「本庁地区」、〇〇(総合)支所の所管する区域は「〇〇地区」と呼ばれる。
本庁地区の領域は市制施行(1889年)当初のものに旧生野町(1921年編入合併)を合わせたものである。そのほかの地区の領域は、概して、下関市への編入合併 (1933年(昭和8年)彦島 -1955年(昭和30年)内日) や下関市との新設合併 (2005年(平成17年))によって消滅した各町村(旧豊浦郡や旧厚狭郡に属していた) の領域を引き継ぐものである。(本庁地区以外の領域の詳細は、支所設置条例 および総合支所設置条例 を参照。)
- 定数:34人
- 任期:2023年2月13日 - 2027年2月12日
- 選挙区:下関市選挙区
- 定数:9人
- 候補者数:10人
- 任期:2023年4月29日 - 2027年4月30日
- 告示日:2023年3月31日
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:210,087人(
10,341人) - 投票率:35.27% (
8.76%)
| 候補者名 | 当落 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
|---|
| 前東直樹 | 当 | 51 | 公明党 | 新 | 11,548票 |
| 西本健治郎 | 当 | 46 | 自由民主党 | 現 | 10,029票 |
| 友田有 | 当 | 66 | 自由民主党 | 現 | 8,964票 |
| 塩満久雄 | 当 | 76 | 自由民主党 | 現 | 7,662票 |
| 酒本哲也 | 当 | 51 | 無所属 | 現 | 7,212票 |
| 林直人 | 当 | 46 | 自由民主党 | 新 | 6,417票 |
| 高瀬利也 | 当 | 58 | 自由民主党 | 現 | 6,351票 |
| 平岡望 | 当 | 50 | 自由民主党 | 現 | 6,242票 |
| 木佐木大助 | 当 | 68 | 日本共産党 | 現 | 6,085票 |
| 吉村親房 | 落 | 82 | 無所属 | 新 | 2,486票 |
- 第50回衆議院議員総選挙
- 選挙区:山口3区(下関市、萩市、長門市、美祢市、山陽小野田市、阿武町)
- 投票日:2024年10月27日
- 当日有権者数:342,813人
- 投票率:50.43%
| 当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
|---|
| 当 | 林芳正 | 63 | 自由民主党 | 前 | 115,687票(69.7%) | ○ |
| 伊藤博文 | 55 | 日本維新の会 | 新 | 32,259票(19.4%) | ○ |
| 吹上政子 | 69 | 日本共産党 | 新 | 18,105票(10.9%) | |
| 当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 |
|---|
| 当 | 吉田真次 | 38 | 自由民主党 | 新 | 47,901票(62.3%) |
| 有田芳生 | 71 | 立憲民主党 | 新 | 24,923票(32.4%) |
| 大野頼子 | 49 | 無所属 | 新 | 2,260票(2.9%) |
| 渡部亜衣 | 37 | 政治家女子48党 | 新 | 1,157票(1.5%) |
| 竹本秀之 | 67 | 無所属 | 新 | 587票(0.8%) |
- 本部
- 警察署
現在市内には、下関警察署・長府警察署・小串警察署の3つの警察署があり、下関管内に彦島幹部交番(旧彦島警察署)、長府管内に豊田幹部交番(旧豊田警察署)の2つの幹部交番がある。各警察署の管轄区域は以下のとおり。
下関警察署(2022年9月) - 交番
- 下関警察署管内
- 彦島幹部交番
- 海峡交番(旧下関水上警察署)
- 幡生交番
- 下関駅交番
- 川中交番
- 安岡交番
- 勝山交番
- 南交番
- 吉見警察官駐在所
- 西山警察官駐在所
| - 長府警察署管内
- 豊田幹部交番
- 小月交番
- 長府駅前交番
- 城下町長府交番
- 菊川交番
- 吉田警察官駐在所
- 内日警察官駐在所
| - 小串警察署管内
- 滝部駐在所
- 川棚駐在所
- 室津駐在所
- 黒井駐在所
- 湯玉駐在所
- 二見駐在所
- 神玉駐在所
- 神田駐在所
- 阿川駐在所
- 粟野駐在所
- 田耕駐在所
|
- 本部
消防業務は下関市消防局が行っている。また局内には「下関市・美祢市消防指令センター」が設置されており、下関市と美祢市全域の119番通報を一括受信し、当局から火災や救急の指令を出している。現在市内には、中央消防署・北消防署・西消防署・東消防署・豊浦西消防署・豊浦東消防署の6つの消防署がある。
- 消防署
- 中央消防署
- 東消防署
- 西消防署
- 北消防署
- 豊浦西消防署
- 豊浦東消防署
- 主な病院
かつて二次救急を担う4医療機関はすべて本庁地区に所在していたが、2005年4月に済生会下関総合病院が安岡地区へ、2009年4月に関門医療センターが長府地区へ移転したため、救急指定病院の集中度が緩和された。それでも、4医療機関のすべてが旧市部に所在する状況は変わらず、旧郡部からの移動が1時間を超える地域もあるため、救急医療体制や交通網のさらなる充実が課題となっている(ただし、旧郡部の北側では、長門市の二次救急医療機関を利用するほうが少ない移動時間で済む場合がある)。
- 下関郵便局(〒750-8799 竹崎町2-12-12)
- 下関東郵便局(〒751-8799 山の田東町12-25)
- 阿川郵便局(〒759-5299 豊北町阿川630-8)
- 粟野郵便局(〒759-5199 豊北町粟野5020-1)
- 宇賀郵便局(〒759-6303 豊浦町宇賀7899)
- 内日郵便局(〒750-0253 内日下1133-3)
- 王司郵便局(〒752-0916 王司上町4-486-6)
- 岡枝郵便局(〒750-0321 菊川町上岡枝576-4)
- 小月郵便局(〒750-1199 小月本町1-9-7)
- 勝山郵便局(〒751-0872 秋根南町1-6-23)
- 菊川郵便局(〒750-0399 菊川町下岡枝158-5)
- 黒井郵便局(〒759-6312 豊浦町神田1827-5)
- 特牛郵便局(〒759-5399 豊北町神田1478-5)
- 栄町簡易郵便局(〒759-6301 豊浦町川棚6895-1)
- 島戸郵便局(〒759-533 豊北町神田3896-4)
- 下関綾羅木郵便局(〒751-0849 綾羅木本町1-13-18)
- 下関一の宮郵便局(〒751-0805 一の宮住吉2-8-36)
- 下関今浦郵便局(〒750-0064 今浦町11-16)
- 下関入江郵便局(〒750-0013 入江町2-2)
- 下関後田郵便局(〒751-0826 後田町5-10-10)
- 下関江ノ浦郵便局(〒750-0075 彦島江の浦町5-1-13)
- 下関王喜郵便局(〒750-1124 松屋本町1-1-30)
- 下関上新地郵便局(〒750-0061 上新地町3-6-10)
- 下関上田中四郵便局(〒750-0009 上田中町4-3-11)
- 下関川中豊町郵便局(〒751-0853 川中豊町7-10-1)
- 下関清末郵便局(〒750-1154 清末本町10-17)
- 下関塩浜郵便局(〒750-0086 彦島塩浜町3-15-17)
- 下関新垢田郵便局(〒751-0842 新垢田南町2-1-6)
- 下関杉田郵便局(〒750-0078 彦島杉田町1-9-1)
- 下関大平郵便局(〒750-0053 大平町8-7)
- 下関高磯簡易郵便局(〒752-0911 王司神田1-8-16)
- 下関田倉簡易郵便局(〒751-0883 田倉252-1)
- 下関武久郵便局(〒751-0833 武久町2-14-5)
- 下関冨任郵便局(〒759-6613 冨任町5-19-7)
- 下関中土居郵便局(〒752-0963 長府中土居北町4-1)
- 下関中之町郵便局(〒750-0004 中之町3-18)
- 下関南部町郵便局 (〒750-0006 南部町22-8)
- 下関西山郵便局(〒750-0093 彦島西山町2-3-27)
- 下関幡生郵便局(〒751-0828 幡生町2-3-34)
- 下関東向山郵便局(〒750-0048 東向山2-22)
- 下関福浦郵便局(〒750-0075 彦島江の浦町2-22-32)
- 下関豊前田郵便局(〒750-0018 豊前田町2-3-10)
- 下関本町郵便局(〒751-0815 本町3-2-37)
- 下関本村三郵便局(〒750-0074 彦島本村町3-3-25)
- 下関本村六郵便局(〒750-0074 彦島本村町6-16-19)
- 下関丸山郵便局(〒750-0009 上田中町7-2-10)
- 下関山の口郵便局(〒751-0824 山の口町1-9)
- 下関吉田郵便局(〒750-1101 吉田1223-31)
- 地吉郵便局(〒750-0433 豊田町大河内948-3)
- 滝部郵便局(〒759-5599 豊北町滝部855-2)
- 田耕郵便局(〒759-5512 豊北町田耕4320-3)
- 長府駅前郵便局(〒752-0933 長府松小田本町2-14)
- 長府郵便局(〒752-8799 長府中浜町5-19)
- 角島郵便局(〒759-5332 豊北町角島2170)
- 殿居郵便局(〒750-0401 豊田町殿居中村1104)
- 豊浦川棚郵便局(〒759-6301 豊浦町川棚5246-7)
- 豊浦室津郵便局(〒759-6316 豊浦町室津下682-6)
- 豊浦郵便局(〒759-6399 豊浦町小串2430-3)
- 豊田下郵便局(〒750-0453 豊田町手洗飯塚464-8)
- 豊田中郵便局(〒750-0415 豊田町浮石宮ノ尾1494-20)
- 豊田郵便局(〒750-0499 豊田町殿敷1917-4)
- 楢崎郵便局(〒750-0322 菊川町楢崎764-1)
- 二見郵便局(〒759-5513 豊北町北宇賀3126-5)
- 安岡郵便局(〒759-6612 安岡駅前1-9-8)
- 矢玉郵便局(〒759-6199 豊北町矢玉481)
- 吉見郵便局(〒759-6531 吉見本町1-5-14)
- 吉母郵便局(〒759-6541 吉母522-1)
- 涌田後地簡易郵便局(〒759-6311 豊浦町吉永643-1)
- 和久郵便局(〒759-6121 豊北町神田上164-3)
- 郵便番号
- 下関郵便局:750-00xx、750-85xx、750-86xx、750-87xx
- 菊川郵便局:750-03xx、750-02xx[注釈 3]
- 豊田郵便局:750-04xx
- 小月郵便局:750-11xx
- 粟野郵便局:759-51xx
- 阿川郵便局:759-52xx
- 特牛郵便局:759-53xx
- 滝部郵便局:759-55xx
- 矢玉郵便局:759-61xx
- 豊浦郵便局:759-63xx
- 下関東郵便局:751-08xx、751-85xx、751-86xx、751-87xx、759-65xx、759-66xx[注釈 4]
- 長府郵便局:752-09xx、752-85xx、752-86xx、752-87xx
- 公共図書館
- 下関市立図書館
- 中央図書館(〒750-0016 細江町三丁目1-1 下関市生涯学習プラザ4階-6階)
- 長府図書館(〒752-0967 長府宮の内町1-30)
- 彦島図書館(〒750-0075 彦島江の浦町一丁目4-28)
- はまゆう図書館(〒759-6613 富任町五丁目10-1 安岡地区複合施設(やすらガーデン)1階)
- 菊川図書館(〒750-0317 菊川町大字下岡枝193-8)
- 豊田図書館(〒750-0424 豊田町大字矢田153-1)
- 豊浦図書館(〒759-6301 豊浦町大字川棚6895-1)
- 豊北図書館(〒759-5511 豊北町大字滝部1244番地36 下関市立豊北中学校内)
- 移動図書館(中央図書館内)
- 大学図書館 (一般利用が可能なもの)
- 下関市立大学附属図書館 (〒751-8510 大学町2-1-1)
- 梅光学院大学図書館 (〒750-8511 向洋町1-1-1)
- 水産大学校図書館 (〒759-6595 永田本町2-7-1)
- 東亜大学附属図書館(〒751-8503 一の宮学園町2-1)
- 下関短期大学図書館(〒750-8505 桜山町1-1)
- 市内5大学(下関市立大学、梅光学院大学、東亜大学、下関短期大学、水産大学校)の間では市内5高等教育機関図書館相互利用協定が結ばれているため、5大学の学生・教職員はどの大学の図書館も利用出来る。また、北九州市との協定で、下関市民は北九州市立図書関連施設(19施設)の貸出利用が可能。 このほか、 一般公開している学校図書館 (下関中等教育学校) もある。
海峡メッセ下関
海響館〈桜〉:桜名所、〈城〉:城跡、〈大〉:10ha以上の大規模都市公園
- 姉妹都市
- 友好都市
- 姉妹都市
- その他
- 名誉総領事館
日本銀行下関支店港湾都市として栄えたこともあり、古くから海運や貿易および金融に関連した産業が盛んであった。現在も経済面で県の中心的都市であり、2021年の市内総生産は9636億1900万円で県内1位(全県比15.5%)[45]である。産業別では第一次産業49億2700万円(約0.5%)、第二次産業3189億1200万円(約33.2%)、第三次産業6376億9700万円(約66.3%)となっており[46]、製造業2,545億円、保健衛生・社会事業1,128億円、不動産業1,120億円、卸売・小売業814億円、建設業638億円、専門・科学技術、業務支援サービス業571億円、運輸・郵便業560億円、公務479億円、金融保険業397億円、教育361億円、電気・ガス・水道・廃棄物処理業349億円などとなっている。
また就業者数は2020年で11万8929人、産業別に見ると第一次産業4655人(3.9%)、第二次産業2万7859人(23.4%)、第三次産業8万3549人(70.3%)となっている。
下関市に本社、あるいは営業拠点を置く企業も多く、中国・四国地方最大の金融グループである山口フィナンシャルグループ(山口FG)および傘下の山口銀行、山口県下最大(中国地方3位)の信用金庫である西中国信用金庫、山口県内一円を営業エリアとする一般ガス事業者の山口合同ガス、地方紙「山口新聞」や水産食品専門の全国紙「みなと新聞」を発行するみなと山口合同新聞社が本社を置いている。また日本銀行も山口市ではなく下関市に日銀支店(日本銀行下関支店)を置いている。一方で、関門海峡対岸に位置する北九州市をはじめとする北部九州地域との交流も深く、下関市は北九州市とともに関門都市圏を形成している(詳細は北九州市との関係参照)。
本市の2019年度の第一次産業総生産額は60億6800万円であり、その内訳は農業37億6600万円(62.1%)、林業3億6400万円(6%)、水産業19億3800万円(31.9%)である[46]。
2020年度の総農家数は3521戸(販売農家2488戸、自給的農家1033戸)で減少傾向にある。同年度の経営耕作面積は4401haで、その内訳は水田が3848ha、畑が444ha、樹園地が109haであり、こちらも減少傾向にある。農業経営体の約8割が稲作を行っており作付面積は県内2位、2020年度の作付面積は3400haで収穫量は1万1900tとなっている。麦や大豆の生産も行われており麦の作付面積は365ha、収穫量は710t、大豆の作付面積は98ha、収穫量は43tである。
本市の主要な園芸作物はトマト、ネギ、アスパラガス、ナスなどであり、特に垢田トマトや安岡ねぎ、吉田ナスなどの品種は全国的にも有名である。豊田地域や豊北地域で多く栽培されている梨は県内屈指の生産量を誇り、特に豊水や二十世紀梨、幸水などの品種が栽培され本市の特産物となっているほか柑橘類は温州みかんを中心に伊予柑なども生産されている。また「豊北梨あきづき」・「下関豊田の豊水」・「ひとめぼれ(温州みかん)」・「長門ゆずきち」は、やまぐちブランドの認定を受けている[47]。旧市内では古くから花卉栽培が行われ生産量は県内1位である。現在では菊、薔薇、ガーベラなどのほか県オリジナル品種などの生産が盛んに行われている。
畜産業は酪農や肉用牛、採卵鶏を中心に盛んであり、特に豊北地域において大規模経営が営まれている。2020年度の飼育頭羽数は乳用牛が1218頭、肉用牛は2570頭、採卵鶏が578羽である。特に乳用牛は県内の44%、採卵鶏は30%が本市で飼育されているため牛乳は県内の約4割、鶏卵は約2割を生産している。
- 主な作物の収穫量(販売量)と県内シェア[46]
- 水稲:11,900t・16.3%(県内2位)
- 麦:710t・12.3%(2位)
- 大豆:43t・6.1%(7位)
- イチゴ:91.9t・19.5%(2位)
- アスパラガス:57.4t・56.9%(1位)
- はなっこりー:9t・14%(3位)
- キャベツ:324t・18.3%(3位)
- トマト:211.9t・19.9%(2位)
- 菊:946千本・45.4%(1位)
- カーネーション:282千本・13.1%(4位)
- トルコギキョウ:376千本・62.7%(1位)
- ガーベラ:739千本・67.9%(1位)
- バラ:923千本・42.6%(1位)
- ユリ:434千本・57.3%(1位)
水産業は下関市を代表する産業の1つであり、以前は捕鯨が主であった。現在も下関は「近代捕鯨発祥の地」である上、全国有数の商業捕鯨基地であり、調査捕鯨の基地でもある。現在はフグの水揚げ高が全国の8割を占め全国シェア1位であり、市内にはふぐ専用の魚市場の南風泊(はえどまり)魚市場を構える(参照、下関とふく)。またアンコウの水揚げ高も日本一であり、下関の新たな名物としてPR活動を行っている[48]。
市内には、一般人にも開放された唐戸市場、ふぐ専用の卸売市場である南風泊市場、特定第3種漁港の下関漁港にある下関漁港市場、旧豊北町にある特牛市場などの水産物部門の卸売市場がある。
下関市は瀬戸内工業地域及び北九州工業地域の構成都市であり、その地勢から特に輸送用機器製造業、食品製造業が発達している。これらの分野では市内に三菱重工業・三菱造船(造船)、ブリヂストン(タイヤ)、シマノ(自転車)、旭洋造船(造船)、ニシエフ(造船)、日清食品、マルハニチロ、やまぐち県酪乳業、林兼産業、農水フーヅ、名城食品などの主要工場が数多く立地している。また市内には豊東工業団地、木屋川工業団地、南風泊水産加工団地、長府扇町工業団地、長州出島の5つの工業団地が整備されている[49]。
- 主な大型商業施設
海峡ゆめタワーからみたJR下関駅周辺
シーモール下関・大丸下関店正面
夜のシーモール・大丸下関店(2022年8月)
ゆめシティ
ゆめタウン長府(2012年)
唐戸市場
山口フィナンシャルグループ本社が入居する山口銀行本店ビル- 下関市に本社・本部を置く上場企業
- 下関市に本社・本部を置くその他主要企業
- 下関市に支社・営業所・生産拠点を置く主要企業
- 下関が発祥の地である主な企業
- テレビ放送
情報カメラ(お天気カメラ)は海峡ゆめタワー・火の山のどちらかか、両方に設置されていることが多い。
- ラジオ局
- 市外局番
- 下関MA(市外局番:083、市内局番:2xx(217を除く)、766 - 768、77x、78x)=市内全域
- 従前、下関・豊浦・美祢の3MAが混在し、市外局番も別であった。2008年3月1日より、郵政省告示改正により、MAの統合・分割が行われ、下関市全域が同一市外局番となった。
- それまで美祢MAに含まれていた下関市豊田町(旧市内局番:66 - 68)は、現在の美祢MA(旧美東町エリアを除く美祢市、市外局番:0837、市内局番:50 - 65、69)との相互通話は区域隣接通話となり、以前より通話料が高くなるほか新たに市外局番が必要である。
- 山口県西部の天気予報はそれまでの0832-177(旧・下関MA)から0836-177(宇部MA)に変更された。217局は山口県西部の天気予報(宇部MA)への誘導用のため使用できない。
下関市立大学- 公立
- 私立
- 国立
- 県立
14校(公立10校、私立4校)
- 高等学校再編統合
24校(公立23校、私立1校)
- 公立
- 私立
41校(すべて公立)
- 公立
- 下関市立養治小学校
- 下関市立文関小学校
- 下関市立関西小学校
- 下関市立桜山小学校
- 下関市立向山小学校
- 下関市立生野小学校
- 下関市立本村小学校
- 下関市立西山小学校
- 下関市立江浦小学校
- 下関市立角倉小学校
- 下関市立向井小学校
- 下関市立小月小学校
- 下関市立清末小学校
- 下関市立王司小学校
- 下関市立豊浦小学校
- 下関市立勝山小学校
- 下関市立川中小学校
- 下関市立安岡小学校
- 下関市立吉見小学校
- 下関市立蓋井小学校
- 下関市立吉田小学校
- 下関市立王喜小学校
- 下関市立内日小学校
- 下関市立山の田小学校
- 下関市立川中西小学校
- 下関市立垢田小学校
- 下関市立長府小学校
- 下関市立一の宮小学校
- 下関市立熊野小学校
- 下関市立豊東小学校
- 下関市立岡枝小学校
- 下関市立楢崎小学校
- 下関市立西市小学校
- 下関市立豊田下小学校
- 下関市立室津小学校
- 下関市立誠意小学校
- 下関市立川棚小学校
- 下関市立小串小学校
- 下関市立宇賀小学校
- 下関市立豊北小学校
下関市では少子化に伴う学校の小規模化が進む中、教育水準の維持・向上を図るために市立学校の統廃合を進めている[51]。
- 閉校・統廃合済み
- 殿井中学校(1958年・閉校)
- 豊田中中学校(1958年・閉校)
- 川棚中学校(1960年・閉校)
- 小串中学校(1960年・閉校)
- 西市中学校(1961年・閉校)
- 三豊中学校(1961年・閉校)
- 豊田下中学校(1961年・閉校)
- 吉田小学校貞垣分校(1963年・閉校)
- 吉田小学校朝日町分校(1967年・閉校)
- 吉田中学校(1967年・閉校)
- 王喜中学校(1967年・閉校)
- 殿井小学校維新分校(1971年・閉校)
- 桜山小学校六連分校(1974年・閉校)
- 小野小学校(2001年・閉校)
- 豊東小学校轡井分校(2002年・閉校)
- 豊浦中学校+宇賀中学校→夢が丘中学校(2005年・統合)
- 豊北第一中学校(2005年・閉校)
- 豊北第二中学校(2005年・閉校)
- 豊北第三中学校(2005年・閉校)
- 角島中学校(2005年・閉校)
- 豊田西中学校(2011年・閉校)
- 豊田東中学校(2012年・閉校)
- 二見小学校(2014年・閉校)
- 田耕小学校(2014年・閉校)
- 殿井小学校+豊田中小学校→豊田中小学校(2015年・統合)
- 三豊小学校+西市小学校→西市小学校(2015年・統合)
- 神田小学校(西神田)(2016年・閉校)
- 神玉小学校(2018年・閉校)
- 神田小学校(豊北)(2018年・閉校)
- 角島小学校(2019年・閉校)
- 阿川小学校(2019年・閉校)
- 粟野小学校(2019年・閉校)
- 豊田中小学校+西市小学校→西市小学校(2021年・統合)
- 名池小学校+王江小学校→名陵小学校(2022年・統合)
- 名陵小学校+名陵中学校→下関市立名陵学園(2022年・統合)
- 統廃合予定(令和2−6年度中)
- 関西小学校+桜山小学校+向山小学校+文洋中学校+向洋中学校→小中一貫校(学校設置位置は旧神田小学校跡地)
- 本村小学校+西山小学校+玄洋中学校→小中一貫校(玄洋中学校跡地)
- 吉田小学校+王喜小学校+木屋川中学校→小中一貫校(木屋川中学校跡地)
- 内日小学校+内日中学校→小中一貫校(内日小学校跡地)
- 吉見小学校+吉母小学校+吉見中学校→小中一貫校(吉見小学校および吉見中学校跡地)
- 蓋井小学校→小学校内に蓋井中学校を開校し、小中一貫校
- 岡枝小学校+楢崎小学校→小学校を新設
- 西市小学校+豊田下小学校+豊田中学校→小中一貫校(西市小学校および豊田中学校跡地)
- 室津小学校+誠意小学校+豊洋中学校→小中一貫校(豊洋中学校跡地)
- 川棚小学校+宇賀小学校+小串小学校→小学校を新設
- 豊北小学校+豊北中学校→小中一貫校(豊北中学校跡地)
- 中央こども園
- 豊浦こども園
- 王喜こども園
- 垢田こども園
- 菊川こども園
- 西市こども園
- 豊田下こども園
- 川棚こども園
- 黒井こども園
- 豊北こども園
- 幸町保育園
- 名池保育園
- 幡生保育園
- 彦島第一保育園
- 長府第二保育園
- 長府第三保育園
- 長府第四保育園
- 吉見保育園
- 双葉保育園
- 下関理容美容専門学校
- 下関文化産業専門学校
- 下関福祉専門学校
- 下関看護リハビリテーション学校
- さくら国際学園下関校
- 日本医療専門学校
- 下関歯科技工専門学校
- よしみず病院附属看護学院
下関は関門海峡を挟んで九州と対峙する位置にあったことから、古来より陸海の交通の要衝であった。具体的には、山陽道(西国街道)の終点にして山陰道の結節点にあたり、加えて江戸時代から北前船(西廻り航路)の経由地であったことから伺える[52]。
陸上交通においては1901年に山陽鉄道が下関まで開通し、1914年に長州鉄道が、1918年に長門鉄道がそれぞれ開通、加えて1926年には山陽電気軌道の路面電車が開通し、地域交通を担った[52]。
一方海上交通では、1905年に関釜連絡船が就航し朝鮮半島への玄関口の役割を果たしたが、太平洋戦争で航路閉鎖に追い込まれ、1970年に関釜フェリーとして再開した。現在では市内全域に多くの韓国・朝鮮系住民が居住し、とくに下関駅北側グリーンモール商店街一帯は事実上コリア・タウンとなっている[52]。
現在、下関港が国際拠点港湾および中枢国際港湾、日本海側拠点港湾、総合的拠点港湾に指定されている。
市内に空港はないが、近隣には北九州空港、山口宇部空港、福岡空港があり、市の公式サイトでもこの3空港をアクセス手段として掲載している[53]。
各空港への所要時間は、北九州空港へはJRとリムジンバス(小倉駅乗り換え)で約50分、山口宇部空港へは連絡バス(乗合タクシー)で約1時間15分、福岡空港へは山陽新幹線と福岡市地下鉄空港線(博多駅乗り換え)で約50分のアクセスである[53]。
かつては北九州空港へのリムジンバスも運行されていたほか、福岡市と下関市を結ぶ高速バス「ふくふく号」の一部の便が福岡空港国際線ターミナルに発着していたが、いずれも廃止された[54][55]。
北九州市立大学の調査によると、下関市内に所在する企業の空港利用頻度は、市中心部の本庁地区や彦島地域では北九州空港、東部の山陽地域(長府、小月など)や北部の山陰地域(安岡、吉見など)では山口宇部空港が高く、それぞれ地理的に近い空港が選ばれている[56]。
なお、市内にある小月航空基地は当初民間空港の下関飛行場(下関空港)として計画・着工され、開港後に軍用飛行場に転用された経緯がある[57]。第二次世界大戦後に下関市は同基地の公営空港化を目指し、GHQから民間航空路開設の許可も得ていた[58]が、自衛隊基地として全面使用されることになり市内への民間空港誘致は実現しなかった[57]。
下関市内の鉄道網- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 九州旅客鉄道(JR九州)
なお、かつては以下の鉄道事業者が現・下関市域を運行していた。
- 山陽電気軌道(路面電車・現サンデン交通):長府駅 - 下関駅 - 大和町、唐戸 -東下関駅 - 幡生駅など。1971年廃止。
- 長門鉄道:小月 - 西市。1956年廃止。
- 長州鉄道:東下関駅 - 幡生 - 小串。幡生 - 小串間は1925年に国有化(現在の山陰本線の一部)、残区間は1928年に山陽電気軌道に譲渡。
- 山陽鉄道:小月 - 下関。1906年に国有化(現在の山陽本線の一部)。
- サンデン交通 - 2005年の市町村合併前からの下関市域全域と、旧菊川町域、旧豊田町域、旧豊浦町域の川棚温泉以南に路線を持つ。また、隣接する山陽小野田市・美祢市・長門市と下関市を結ぶ路線も存在する。
- ブルーライン交通 - サンデン交通の子会社で、旧豊田町域、旧豊浦町域の豊洋台団地以北、旧豊北町域に路線を持つ。
- 下関市生活バス - 2005年の市町村合併により編入された各町のコミュニティバスを引き継いだコミュニティバスである。
かつては下関市内を発着・経由し、関門トンネルや関門橋を通り、対岸の北九州市との間を運行する路線がサンデン交通や北九州市でバス事業を行う西日本鉄道により運行されていたが、すべて廃止・撤退し現存しない。
かつてはサンデン交通が東京都(東京駅)・横浜市・大阪市・広島市・山口市・山口宇部空港・北九州市などへの夜行・昼行高速バスを運行していたが、上記の「ふくふく天神号」を除きすべて休廃止された。
関門橋山口県で唯一の道路基準地と県内の重要地の1つに指定されている[59]。
- 主要地方道
- 一般県道
下関港(本港地区)国内航路については長距離旅客航路の発着はなく下関市内の各島及び門司港への航路のみとなる。
- 山陽鉄道→鉄道省→日本国有鉄道
- 下関市
- 彦島・下関間 - 岬之町桟橋と彦島本村との間を伊崎町経由で結び、30分間隔の運航、運賃は5銭、本村から彦島江の浦・西山方面へ連絡バスが接続していた[60]。
- 関門汽船
- 大里・江の浦・下関間 - 唐戸桟橋を起点に、岬之町、江の浦、弟子待、大里を巡航していた[60]。巡航船は唐戸を午前4時40分に始発し午前中は30分毎、午後は1時間毎に午後7時40分の終発まで運航した後、江の浦岬之町間を午後12時まで運航した[60]。運賃は大里下関間18銭、江の浦下関間12銭、始発から午前7時までは半額であった[60]。
- 海峡汽船
- 小倉・下関間 - 唐戸第二桟橋と小倉砂津海岸を午前5時の始発から午後7時の終発まで1時間間隔で運航していた[60]。運賃は片道25銭、往復40銭、午前7時までは半額であった[60]。小倉と下関を直接結ぶ唯一の航路であり、所要時間は30分と公称していたものの実際には45分程度で、小倉の発着地である砂津海岸が駅や市街地から遠いこともあり1937年に発刊された観光誌『下関観光案内』では電車を利用し門司を迂回する方が便利と案内していた[60]。
- 州陽汽船
- 若松・下関間 - 唐戸第二桟橋と若松港・水上署前桟橋を結び、1日4往復、所要時間は1時間であった[60]。出発時刻は下関側が午前7時半・午前10時半・午後2時半・午後5時半、若松川が午前5時半・午前9時・午後1時・午後4時、運賃は片道35銭、始発便のみ往復40銭としていた[60]。
- 大阪商船
- 松原汽船部
- 宇部・下関間 - 唐戸第二桟橋と宇部港(宇部市)との間に2隻で汽船を運航していた[60]。所要時間は約2時間要したが、運賃は片道38銭と当時の宇部下関間の鉄道運賃の半額以下であった[60]。唐戸から毎日午後1時、宇部からは偶数日午前7時、奇数日午前7時半に発船していた[60]。年間利用者数は1936年度(昭和11年度)に6287人、1937年度(昭和12年度)に1万89人であった[61][62]。
- 川崎汽船
- 下関・麗水間(関麗連絡船) - 当時日本国内であった朝鮮半島南部の麗水市との間に1930年(昭和5年)就航、観音崎町に当航路の専用桟橋を有していた[60]。下関発は毎日午後5時、所要時間は18時間、運賃は3等3円55銭、2等7円10銭であった[60]。
- 主な港湾
- 主な漁港
- 下関漁港(特定第3種漁港)
- 安岡漁港(第2種)
- 吉見漁港(第2種)
- 吉母漁港
- 王喜漁港
- 蓋井島(ふたおいじま)漁港
- 六連島(むつれじま)漁港
- 宇賀漁港
- 小串漁港(第2種)
- 川棚漁港
- 涌田漁港
- 室津下漁港
- 阿川漁港(第2種)
- 島戸漁港(第2種)
- 肥中漁港
- 和久漁港(第2種)
- 矢玉漁港(第2種)
- 二見漁港
- 角島漁港
当市内で登録される自動車のナンバープレートは「下関」ナンバーである(山口運輸支局管轄下)。
山口県では山口運輸支局本庁舎以外の自動車検査登録事務所が一切設置されていないが、下関市は2006年10月10日より県内唯一のご当地ナンバーである下関ナンバー登録の地域となった。下関ナンバー登録の対象となる地域は下関市内のみである。ご当地ナンバー導入以前は県内他市町村と同様「山」→「山口」ナンバーであった。
旧下関市街地では幕末前後から明治・大正時代にかけての歴史遺産を整備した名所旧跡や歴史的建築物(洋館、神社仏閣など)が多数存在するほか、城下町の長府地区には由緒ある神社仏閣や武家屋敷などが集まっている。また関門海峡周辺には観光施設が複数建設されており、夏には関門海峡花火大会が下関・門司両岸で開催されるなど、対岸の門司港レトロ地区(北九州市)と併せた周遊ルートとして多くの観光客で賑わっている。また、旧4町では「角島大橋」のある角島、「瓦そば」が名物の川棚温泉や石柱渓、本州最西端の地である毘沙ノ鼻などの自然景観を生かした観光地が中心となる。
下関市は山口県のなかで、最も観光客数が多く2023年の観光客数は約571.8万人(前年比125.4%・19年比80.4%)であった[63]。地区別では旧市内が約335.6万人(前年比148%)であった。次いで豊北地区が約78.4万人(106.6%)、豊田地区が約71.9万人(97.9%)、菊川地区が約43万人(99.9%)、豊浦地区が約42.9万人(109.7%)であった。新型コロナウイルス感染症発生前の2019年(令和元年)と比較すると通年型観光客数は82.4%、季節型観光客数は75.9%と回復途中にある。
宿泊客数は全体で約78.9万人(前年比114.6%)となり、旧市内・菊川地区・豊浦地区・豊北地区で増加、豊田地区で減少した。2019年と比較すると98.5%であり、コロナ前と同水準まで回復しつつある。外国人宿泊客数は全体で約2万人(前年比618%)であった。2019年と比較すると85.6%である。
- 海響館:約55.4万人(県外39.2万人/県内16.2万人)
- 海峡ゆめタワー:約7.17万人(5万人/2.2万人)
- 巌流島:約5.58万人(4.5万人/1万人)
- 火の山:約18万人(13.3万人/4.7万人)
- 市立美術館:約3.4万人(1.3万人/2.1万人)
- 菊川温泉:約9.3万人(1.4万人/7.9万人)
- 川棚温泉:約22.6万人(10.1万人/12.5万人)
- 西ノ市温泉:約15.5万人(4.6万人/10.8万人)
- 道の駅 きくがわ:約25万人(5万人/20万人)
- 道の駅 蛍街道西ノ市:約43.8万人(13.1万人/30.7万人)
- 道の駅 北浦街道「豊北」:約83.2万人(38.4万人/44.9万人)
- 角島灯台公園:約23.6万人(14.2万人/9.4万人)
国道9号終点の下関駅前(JR下関駅付近)
グリーンモール商店街入口に設置されている釜山門(2023年9月)
海峡ゆめ広場から望む海峡ゆめタワー(2023年9月)関門海峡に面したエリアに観光スポットが多く並ぶ。
- 下関駅(竹崎町)・豊前田・細江町エリア
- 唐戸・壇ノ浦エリア
赤間神宮(2021年3月)
旧下関英国領事館(国指定重要文化財)
カモンワーフ(2023年9月)
関門トンネル人道出入口施設に隣接する関門プラザ- 東駅・山の田エリア
- 彦島エリア
功山寺仏殿(国宝)- 長府エリア
- 小月・王喜・吉田エリア
中山神社
角島大橋
角島のコバルトブルービーチ
リフレッシュパーク豊浦のコスモス
住吉神社本殿(国宝)- 川中(綾羅木)・安岡・吉見・吉母エリア
- 豊浦エリア
- 豊北エリア
県道34号沿いのエリア。
- 勝山(新下関)エリア
- 菊川エリア
- 豊田エリア
しものせき海峡まつり(源平船合戦海上パレード) - その他の名産品
下関市は、大洋漁業株式会社(現:株式会社マルハニチロ水産)の創業の地であり、西日本地区におけるベースオフィスでもあったことから、当地を本拠地に大洋漁業(当初は林兼商店)野球部が活動し、1948年国民体育大会優勝、その他都市対抗野球などにも出場する強豪チームとして知られた。
1950年の2リーグ分裂により、同チームはプロ化して「株式会社まるは球団」を設立してチーム名も大洋ホエールズ(現在の横浜DeNAベイスターズ)として、セントラル野球連盟に加盟し、旧・市営野球場を本拠とした。大洋は経営的に不利な状況が続き、1951年には広島カープ(現:広島東洋カープ)との合併も囁かれたが、広島市民の熱意で合併は一旦回避される。しかし、1953年のシーズン開幕前に松竹ロビンス(京都市)と電撃合併が決まり、チーム名も「大洋松竹(洋松)ロビンス」として大阪府大阪市を本拠地とすることになり、下関のホエールズは3シーズンで消滅した。
かつてホエールズが本拠地としていた旧・市営球場(現在の下関市立市民病院所在地)は1985年限りで老朽化のため解体され、1988年には下関北運動公園内に現在の市営球場が開場した[64]。「下関のホエールズ」が消滅してから半世紀近くが経過した1999年に福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)が本拠地を大阪市(大阪球場)から福岡県福岡市(平和台球場→福岡ドーム)に移転してから初のパ・リーグ優勝・日本一を決めて以来、福岡県に近い土地柄・「ホエールズの記憶」の風化から下関市内でもホークスファンが多くなった[64]。
2018年現在はホークスファンが下関市民の大勢を占めているが[注釈 5][64][66][67][68]、大洋が下関から撤退した後も準本拠地的に年数試合の主催ゲームが開かれるなど、今なおベイスターズの人気も根強い[64][68]。ホエールズ(当時の本拠地:川崎球場)が球団創設後初の日本一に輝いた1960年、それから38年ぶりにベイスターズ(本拠地:横浜スタジアム)が2度目の日本一に輝いた1998年には、それぞれ神奈川県内の本拠地所在地(川崎市・横浜市)のみならず発祥地・下関市内でも優勝パレードが開かれ、1998年の優勝パレードには約6万人が集まった[64]。
一方、独立リーグである九州アジアリーグに2022年に加入した福岡北九州フェニックスは、初年度より下関球場で公式戦を開催し[69]、2023年シーズンからは球団名を北九州下関フェニックスに変更した[70][71]。
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- ^現在も恒例行事となっている「しものせき馬関まつり」などにその名残がある。
- ^2015年に特例市制度が廃止になった際、中核市移行の基準人口は「法定人口が20万人以上」に改められている。
- ^「750-02xx」地域は元・内日郵便局管轄。2017年に内日郵便局の無集配局化に伴って菊川郵便局へ移管。
- ^「759-65xx」地域は元・吉見郵便局管轄、「759-66xx」地域は元・安岡郵便局管轄。それぞれ、2006年に安岡郵便局、2015年に吉見郵便局の無集配局化に伴って下関東郵便局へ移管。
- ^『山口新聞』は2018年の日本シリーズに際し、下関市を含む県西部は福岡県に近いことからホークスファンが多い傾向にある一方、広島県に近い県東部では広島東洋カープのファンが多い傾向にあると報じている[65]。
- 交詢社編『日本紳士録 第35版』交詢社、1931年。
- 帝国自治協会『全国市長銘鑑 自治制実施五十周年記念』帝国自治協会、1938年。
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