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一般化算術数列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

数学における多重算術数列,一般化算術数列(いっぱんかさんじゅつすうれつ、:generalized arithmetic progression)または多次元算術数列は、自然数からなる有限多重数列であって、各変数に対応する成分がどれも算術数列(公差はそれぞれで異なってよい)となるものを言う。そのような多重数列全体の成す集合を線型集合 (linear set) とも呼ぶ。

例えば、初項173 の倍数または5 の倍数を繰り返し加えたものは多重算術数列を成す。式で書けば、c,d1,d2, … は自然数の定数として、k1,k2, … は適当な範囲0 ≤ki <ni (∏ini =:n) を動く自然数変数とするとき、

xk1,k2,,kj:=c+k1d1+k2d2++kjdj{\displaystyle x_{k_{1},k_{2},\dotsc ,k_{j}}:=c+k_{1}d_{1}+k_{2}d_{2}+\cdots +k_{j}d_{j}}

が有限多重算術数列である。取りうる添字の数j をこの多重数列の次元 (dimension) と言う。

より一般に、集合L =L(C;P)

x=(xk1,k2,,kj);xk1,k2,,kj=c+i=1jkidi(cC;diP,kiN){\displaystyle x=(x_{k_{1},k_{2},\dotsc ,k_{j}});\;x_{k_{1},k_{2},\dotsc ,k_{j}}=c+\sum _{i=1}^{j}k_{i}d_{i}\quad (c\in C;\;d_{i}\in P,\,k_{i}\in \mathbb {N} )}

なる形のNn の元x 全体の成す集合とする。L線型集合であるとは、C がただ一つの元からなり、かつP が有限となるときに言う。

Nn の部分集合が半線型集合 (semilinear set) であるとは、それが有限個の線型集合の交わりに書けるときに言う。半線型集合の全体はちょうどプレスバーガー算術における定義可能 (definable) な集合の全体に一致する[1]

関連項目

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参考文献

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  1. ^Ginsburg, Seymour; Spanier, Edwin Henry (1966). “Semigroups, Presburger Formulas, and Languages”. Pacific Journal of Mathematics 16: 285–296. 

外部リンク

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