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ルシン人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルーシ人 >ルシン人
ルシン人
Русины
総人口
55,000人(推定)
居住地域
ルーマニアの旗 ルーマニア
スロバキアの旗 スロバキア
セルビアの旗 セルビア
ウクライナの旗 ウクライナ
クロアチアの旗 クロアチア
ポーランドの旗 ポーランド
言語
ルシン語パンノニア・ルシン語ウクライナ語セルビア語スロヴァキア語
宗教
正教会東方典礼カトリック教会
関連する民族
東スラヴ人ウクライナ人

ルシン人(ルシンじん、ルシン語:Русиныウクライナ語русиниルシーン人とも)は、ウクライナ語の方言とされるルシン語を話すスラヴ人の民族集団である。ルーマニアスロヴァキアセルビアウクライナなど東ヨーロッパ各地に広く住む。

概要

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ルーシ人19世紀から20世紀初めにかけて「ウクライナ人」として民族意識が形成されていく中、ルシン人はそれを受け入れてこなかった少数民族を起源に持つ。こうした現象は1945年以降のソヴィエト政権下のカルパチアポーランド政府、そして1950年代前半までのチェコスロヴァキア政府が「ルシン人」という名称の使用を禁止していたことによる[1]。今ではスロヴァキアポーランドハンガリーチェコそしてセルビア政府が「ルシン人」と公式に少数民族として認めている[2]。2007年、ウクライナザカルパッチャ州で初めて独立した民族であると認められた[2][3]。ウクライナ国内のルシン人がウクライナ国籍を持ち、そのほとんどがウクライナ人としての民族意識を持っている[4]のに対し、現在ルシン人としての民族意識を有している人々の多くはウクライナ国外に住んでいる。

ルシン人の数は約120万人と見積もられているが、自分がルシン人であると認識しているのは55,000人にとどまる。ルシン人という民族分類には異論も多く、ルシン人は広義的なルーシ人であり、ロシア人ウクライナ人ベラルーシ人とは別の独立した東スラヴ人の一派であるとされる[5][6][7]他方ではウクライナ人の下位集団に含める説もある[8][9]

脚注

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  1. ^Magosci, Paul Robert (1995). “The Rusyn Question”. Political Thought (http://www.litopys.org.ua/rizne/magocie.htm)+2-3 (6): 221-231. 
  2. ^abUkraine’s ethnic minority seeks independence.RT
  3. ^Decision of Zakarpattia Oblast Council recognizing Rusyns
  4. ^Про кількість та склад населення Закарпатської області
    за підсумками Всеукраїнського перепису населення 2001 року
    Archived 2009年4月30日, at theWayback Machine..
    Карта говорiв украïнськоï мови, 10.10.2008;Энциклопедический словарь: В 86 томах с иллюстрациями и дополнительными материалами. Edited by Андреевский, И.Е. − Арсеньев, К.К. − Петрушевский, Ф.Ф. − Шевяков, В.Т., s.v.Русины. Online version. Вологда, Russia: Вологодская областная универсальная научная библиотека, 2001 (1890−1907), 10.10.2008;Ethnologue: Languages of the World. Edited by Gordon, Raymond G., Jr., s.v.Rusyn. Fifteenth edition. Online version. Dallas, Texas, U.S.A.: SIL International, 2008 (2005), 10.10.2008;Eurominority: Peoples in search of freedom. Edited by Bodlore-Penlaez, Mikael, s.v.Ruthenians. Quimper, France: Organization for the European Minorities, 1999–2008, 10.10.2008. How this estimate has been prepared in detail, is represented in the Table 1 of this article.
  5. ^ Professor Ivan Pop:Encyclopedia of Subcarpathian Ruthenia(Encyclopedija Podkarpatskoj Rusi). Uzhhorod, 2000.With support from Carpatho-Russian ethnic research center in the USAISBN 9-6678-3823-4.
  6. ^Paul Robert MagocsiEncyclopedia of Rusyn History and Culture. University of Toronto Press., June 2002.ISBN 9780802035660
  7. ^Inter-Ethnic Relations in TranscarpathianUkraine, by Tom Trier (1998)
  8. ^Wilson, Andrew (2000).The Ukrainians: Unexpected Nation. New Haven: Yale University Press.ISBN 0-300-08355-6.
  9. ^Taras Kuzio (2005).The Rusyn Question in Ukraine: Sorting Out Fact from Fiction.Archived 2009年3月27日, at theWayback Machine. Canadian Review of Studies in Nationalism, XXXII

関連文献

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  • 服部倫卓, 原田義也 編『ウクライナを知るための65章』明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2018年。 
    • 貞包和寛『ウクライナ、ルシン、レムコの多層的な関係』。 
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